きんかんはミカン科キンカン属の植物。中国の長江中流域が原産とされます。
「キンキツ」「姫橘(ヒメタチバナ)」とも呼ばれます。
ミカン属の中では最も小さいもので皮ごと食べます。
風邪をひいたときに食べる風習があり、民間薬にされてきました。
きんかんの産地
宮崎県が主産地となっています。
他にも鹿児島県や熊本県、和歌山県、佐賀県、静岡県、愛媛県、といった比較的暖かい地域で主に生産されています。
きんかんの種類
- マルキンカン・・・日本に初めて伝来したもの。
- ネイハキンカン・・・最も多く栽培されている品種。
- チョウジュキンカン・・・観賞用の大型品種。加工用にも利用される。
- マメキンカン・・・観賞用。マーマレードなどに加工される。
- ナガキンカン・・・楕円形の実。生食で食べられる。
きんかんの選び方
実が変形していないでキズがないもの。艶があり色が鮮やかなもの。持って見て重みがあるもの。
きんかんの食べ方
皮は剥きません。
丸のまま食べるのが一般的です。
ジャムやマーマレード、甘露煮、蜂蜜煮、白ワイン煮、ケーキ,などでも利用されます。
きんかんに含まれる栄養成分
可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一
きんかん・生
エネルギー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 |
Kcal | g | g | g | mg | mg | mg | mg | mg | mg |
79 | 1,8 | 0,4 | 19,4 | 4 | 340 | 26 | 24 | 0,3 | 0,2 |
ビタミンA | ビタミンB1 | ビタミンB2 | 葉酸 | ビタミンC | コレステロール | 食物繊維 | 食塩相当量 |
μg | mg | mg | μg | mg | mg | g | g |
0 | 0,08 | 0,12 | 23 | 14 | 0 | 3,3 | 0 |
栄養成分の詳細
きんかんに多く含まれる栄養成分。
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きんかんの効能
カリウムにはナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制し、尿への排泄を促す働きがあることから、血圧を下げる作用があるとされ、高血圧を予防する効果があります。
カルシウムもかんり含まれています。カルシウムは骨や歯を丈夫にしますし、血液凝固や筋肉の収縮、神経の興奮抑制作用等もあります。
きんかんの旬と保存方法
- 食べると良い時期(旬)・・・秋から冬
- 理想的な保存方法・・・常温保存(長期保存する場合は冷蔵庫)
- 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・1週間以上
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