すぐき菜

すぐき菜

すぐき菜はかぶの一種、アブラナ科の越年草です。
乳酸発酵させて作られる漬物「すぐき」の材料になる野菜です。
賀茂菜(かもな)、屋敷菜(やしきな)、御所菜(ごしょな)、水茎(すいくき)とも呼ばれます。

すぐき漬けは京都の伝統的な漬物で、千枚漬け、柴漬けと共に京都の三大漬物と言われます。
この漬物を作るためだけに、限られた地域で生産されていない野菜です。

すぐき菜の生産地

京都の上賀茂地域。
円錐形のカブの形をしており、大きなものは根の太い部分が約15・6cm、根の長さは20cm位になります。

すぐき漬けとは

すぐきは桃山時代の贈答品にも使われていたと言われるほど古い歴史を持っています。

大きな樽を使って漬けます。
樽にすぐき菜と塩を混ぜ合わせて一晩荒漬けを行い、その後漬け物石の代わりにテコの応用を利かせた「天秤押し」という方法で1週間ほど本漬けされます。(天秤漬け込みは重労働ということで、機械を使って漬ける方法が主流になりつつあるようです。)
それをムロに入れて熱により乳酸発酵させると「すぐき漬け」の完成となります。

すぐき菜の食べ方

漬け物以外では、未成熟の間引き菜をおひたしや和え物、汁物、等で利用されます。

すぐき菜に含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 すぐき菜・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
26 1,9 0,2 5,4 32 680 150 58 2,6 0,3
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 170  0,08  0,13  200  73  0  4,0  0,1

栄養成分の詳細
すぐき菜に多く含まれる栄養成分。

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すぐき菜の効能

ビタミン、ミネラルともに豊富に含まれています。
特出しているのは葉酸でしょうか。
葉酸は「造血のビタミン」とも呼ばれています。それはビタミンB12とともに新しい赤血球を正常に作り出すために必要不可欠とされるからです。
赤血球が新しくなるときの細胞分裂に必要とされたり、核酸(DNAやRNA)の合成に働く補酵素として細胞の分裂や成熟に深くかかわったり、さらに、アミノ酸の合成、神経細胞や脳の神経伝達物質の生産などに関与しています。

すぐき菜の旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・冬
  • 理想的な保存方法・・・塩漬け
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・約1ヶ月

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