なると(鳴門巻き)

なると

魚肉の練り製品の一つです。「ナルト」とか「鳴門巻き」と呼ばれています。
表面は浅い溝が均等に付けられているので切ったとき、周囲はぎざぎざになります。
ほとんどのものには、中央はピンク色の渦巻き模様が入っています。これは着色したすり身に、しないすり身を巻いてから蒸すためです。

どちらかというと飾りとしての利用を目的に生産されてきた食品です。

なるとの材料となる魚

タラ類(スケトウダラ、マダラ、ミナミダラ、等)、グチ、イトヨリ、キンメダイ、エソ、等。

なるとの産地

生産量が最も多いのは静岡県の焼津市。他は神奈川県小田原市、山口県宇部市、等。
焼津市の水産加工会社では、竹炭と黒ゴマを混ぜ込んだ「黒なると」や、紅白が入れ替わり赤みが強い「赤なると」といった商品も開発されています。

宇部市には中心に名産の小野茶を練りこんで薄緑色にした「銘茶鳴門巻」や、柚子を練りこみ中心が黄色い「柚子鳴門巻」といった商品があります。

なるとの食べ方・料理

一般的なものはラーメンやちらし寿司の具やおでん。
磯辺揚げや煮物、炒め物、鍋、などでも利用されます。

なるとに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

なると

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 80  7,6  0,4  11,6  800  160  15  110   0,5   0,2
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 微量  微量  0,01  1  0  17  0  2,0

栄養成分の詳細
なるとに多く含まれる栄養成分。

 

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なるとの効能

ナトリウムは多目です。
ナトリウムは、カリウムとともに細胞内外の物質交換や細胞の浸透圧、水分調節、体液のph、神経の刺激伝達、心筋の弛緩を促すなど多くの働きをしています。

ナトリウムはどうしてもとりすぎの傾向にありますが、目標摂取量としては、成人で1日あたり6g以下が理想とされます。
通常ではとりすぎたナトリウムは体外へ排出されていくのですが、慢性的にナトリウムを摂取している場合は、高血圧や動脈硬化、胃潰瘍、胃がんなどをまねくおそれがありますので注意が必要です。

なるとの保存方法

  • 理想的な保存方法・・・冷蔵・冷凍
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷凍保存用で売られているものは長期保存が可能

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