ひえ(稗)もイネ科の植物。ヒエ属の一年生植物です。
最大の特徴は寒冷地でも栽培できること。「冷え(ひえ)」が名前の由来になったとも言われます。
ひえの野生種
ひえには野生種と栽培種があります。
野生種は田畑などに自生し雑草として扱われています。
- イヌビエ・・・水田や荒地など何処にでも生育する雑草。ヒメイヌビエ、ケイヌビエといった種類がある。
- タイヌビエ・・・主に水田とその周辺に生育する雑草。イヌビエより少し穂が大きい。
ひえの産地
原産地は東アジアらしい。
主な産地は岩手県、青森県、北海道、栃木県、等。特に岩手県は全国でもトップクラスの生産量がある。
ひえの食べ方・利用法
ひえも昔は主食として食べられていました。
ひえはうるち種が主流。ごはんに混ぜて炊いたり、おかゆ、炊き込みご飯、スープ、等。雑穀レシピで検索するとたくさん出てきます。
ひえに含まれる栄養成分
可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一
ひえ(精白粒)
エネルギー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 |
Kcal | g | g | g | mg | mg | mg | mg | mg | mg |
367 | 9,7 | 3,7 | 72,4 | 3 | 240 | 7 | 280 | 1,6 | 2,7 |
ビタミンA | ビタミンB1 | ビタミンB2 | 葉酸 | ビタミンC | コレステロール | 食物繊維 | 食塩相当量 |
μg | mg | mg | μg | mg | mg | g | g |
0 | 0,05 | 0,03 | 14 | 0 | 0 | 4,3 | 0 |
栄養成分の詳細
ひえに多く含まれる栄養成分。
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ひえの効能
ひえも白米に比べ栄養価は高い。特にミネラルや食物繊維は豊富です。
食物繊維は整腸作用があるので便秘の改善に有効です。生活習慣病の予防にも良いのですが、そのためには成人男性であれば1日に19g以上、成人女性は17g以上が摂取基準になります。
ミネラルは骨や歯の構成成分として重要ですし、有機物と結合して体の組織をつくるのに必要不可欠な栄養素です。
又、体の調節機能に働き、体の潤滑油としても重要な役割を持ちます。
ひえの旬と保存方法
- 食べると良い時期(旬)・・・収穫時期は秋
- 理想的な保存方法・・・・冷暗所
- 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・長期保存が可能(約1年)
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