びわ(枇杷)はバラ科の常緑高木とその果実です。
中国南西部が原産とされ、日本には江戸時代末期に導入されたそうです。
写真でも分かるように、葉は厚く長い楕円形で枝の先端のほうに集中しています。
葉の根元部分に実が幾つもなっています。
実は大きくても7cm程度で、薄い皮を剥くと黄色い果肉が見てきます。
この果肉部分はそれほど多くなく、食べてみると大きな種が中心部分に2か3つ位入っています。
びわの品種
びわには多くの品種があります。その一部を紹介致します。
- 田中(たなか)・・・明治12年に東京の田中芳雄氏によって作られた品種。果肉は大きく釣鐘型で甘味と酸味がとれている。
- 楠(くすのき)・・・明治9年頃に高知県でできた品種。果実は50g前後と小さい。
- 大房(おおぶさ)・・・田中と楠を交配したもの。大きな果実で甘味と酸味のバランスが良い。
- 土肥(とい)・・・静岡県の土肥地域で作られていた品種。種が大きく可食部の割合が低い。
- 茂木(もぎ)・・・長崎市茂木町で中国産ビワ(唐ビワ)から作られたもの。九州のビワの代表各。
- 白茂木(しろもぎ)・・・長崎県の果樹試験場で作られた品種。茂木の種に放射線をあてて突然変異させたもの。
- 瑞穂(みずほ)・・・昭和11年に旧農林省園芸試験場で公表した品種。実は大粒。
- 福原(ふくはら)・・・瑞穂と中国の白びわを交配させた品種。
他にもクイーン長崎(福原)、麗月、陽玉、涼風、長生早生、室戸早生、森尾早生、長崎早生などがあります。
びわの産地
長崎県が全国の3分の1弱を生産しています。
それに次いで千葉県、愛媛県、鹿児島県、香川県、和歌山県、等主に西日本での生産が中心です。
びわの選び方
果実の表面はつやとハリがあるもので、産毛が生えているもの。痛みやすい果物なのでキズが無いものを選ぶようにする。ヘタの部分が残っているもの。
びわの食べ方・レシピ
皮は薄いですから剥きやすいと思います。どちらからでも剥くことはできますが、尻のほうから剥くようにすると満遍なくきれいに剥くことができます。
後はそのままかぶりついてもいいですが、種が気になる人はナイフで切り分け種を出すようにしましょう。
シロップ漬けやコンポート、びわ酒、ゼリー、等に加工しても良いでしょう。
びわに含まれる栄養成分
可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一
びわ・生
エネルギー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 |
Kcal | g | g | g | mg | mg | mg | mg | mg | mg |
40 | 0,3 | 0,1 | 10,6 | 1 | 160 | 13 | 9 | 0,1 | 0,2 |
ビタミンA | ビタミンB1 | ビタミンB2 | 葉酸 | ビタミンC | コレステロール | 食物繊維 | 食塩相当量 |
μg | mg | mg | μg | mg | mg | g | g |
68 | 0,02 | 0,03 | 9 | 5 | 0 | 1,6 | 0 |
栄養成分の詳細
びわに多く含まれる栄養成分。
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びわの効能
実にはビタミンが多く含まれています。
これにはロドブシンという目に必要不可欠な物質が含まれています。
葉にはアミグダリンという物質やクエン酸が多く含まれています。
そのため、乾燥させてびわ茶や、生薬(枇杷葉(びわよう))として用いられます。
ただしアミグダリンという物質は胃腸で分解されると猛毒である青酸を発生させるので注意が必要です。
アミグダリンは胃腸で分解されると猛毒である青酸を発生する。そのため、葉などアミグダリンが多く含まれる部位を経口摂取する際は、取り扱いを間違えると健康を害し、最悪の場合は命を落とす危険性がある。
引用元:wikipedia.ビワ
びわの旬と保存方法
- 食べると良い時期(旬)・・・品種により多少の違いはありますが概ね初夏
- 理想的な保存方法・・・冷暗所に保存(食べる直前に冷やす)
- 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・1~2日
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