マンゴスチン

マンゴスチン

マンゴスチンはオトギリソウ科フクギ属の常緑高木とその果実です。
マレーシアやインドネシア等の東南アジア原産で、今では中南米に方でも栽培されています。

写真でも伝わるように、果皮は厚黒くくすんでいるように見えます。
食用とする部分は真ん中の白いところ。ここは仮種皮(かしゅひ、かりしゅひ)というもので、種子の表面をおおっている付属物です。
形はにんにくに似ていますが、味は良く「果物の女王」とも呼ばれています。
「世界三大美果」の一つにも入るようです。

マンゴスチンに品種は無い

マンゴスチンは「単為生殖(たんいせいしょく)」で繁殖する植物です。
これは受粉しなくても種子ができる植物のこと。そのため交配ができませんから品種改良ができないことになります。
単為生殖は一部生物の雌にも見られますが、マンゴスチンも雌だけで繁殖することができます。

マンゴスチンの産地

原産地は東南アジアのマレー半島やスンダ列島周辺だと言われます。
現在では中南米、南アジア、西インド諸島等でも栽培されています。
日本ではタイ産のものが最も多く輸入されています。

マンゴスチンの選び方

表面が硬いものは新鮮ではありません。鮮度の良いものは表皮に弾力があります。
実には葉が付いていますが、緑色が濃いものを選びましょう。
売られているのものが大きさが揃っていない場合、あまり大きなものや小さいものは実の部分が少ない傾向にあります。

マンゴスチンの食べ方・レシピ

実を縦にして両指ではさみ、上下から圧力をかけて割ります。横から割っても問題ありません。
ナイフを使ってもかまいませんが、皮は硬いように見えて意外に軟らかいので簡単に割れます。
後は、実の部分を取り出して一つづつ食べるようにしましょう。種が小さいものはこれも食べられます。
注意点としては、皮を割るとき果汁を衣服につけないようにすることです。一度付いてしまうとなかなか取れません。

スムージーやジャム、ムース等でもおいしく食べられます。

マンゴスチンに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

マンゴスチン・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛 
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 67  0,6  0,2   17,5 1  100  6  12   0,1   0,2
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 0  0,11  0,03  20  3  0  1,4  0

栄養成分の詳細
マンゴスチンに多く含まれる栄養成分。

 

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マンゴスチンの効能

バランスは良いのですが、それほど目立った栄養成分はないようです。
キサントンという物質が皮に含まれています。
これにはポリフェノールの一種で抗酸化作用があります。

マンゴスチンの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・輸入される段階で追熟されている
  • 理想的な保存方法・・・乾くと表面が硬くなるので、濡れた新聞紙に包み冷蔵庫へ(冷凍も可)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・1週間以内(冷凍は長期保存が可)

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