ラム酒の種類とカロリー・おいしい飲み方・関連する資格など栄養成分と食品の効用

ラム酒はサトウキビを原料とした蒸留酒です。
サトウキビに含まれる糖を醗酵・蒸留させて造られます。原料、製法の違いにより以下のようになります。

インダストリアル製法・・・サトウキビから砂糖を精製する際の副産物であるモラセス（廃糖蜜）を原料とし、発酵させてできた>醸造酒を蒸留し、>の濃度を高めてから熟成させることによって作られるもの。
アグリコール製法・・・サトウキビの搾り汁から砂糖を精製せずに、搾り汁を直接、原料として製造したもの。発酵させてできた醸造酒を蒸留し、エタノールの濃度を高めてから熟成させることはインダストリアル製法に同じ。この製法で作られたラムをアグリコール・ラムと呼ぶこともある。

参照先：wikipedia

原産地とされるのは西インド諸島のバルバドス島。
１７世紀に蒸留酒を造る技術を持つイギリス人がこの島でサトウキビで造ったのが始まりらしい。
ただし、他にも発祥の説があるので残念ながら定かとは言えないようです。

現在の産地としてはカリブ海や中南米。キューバ、プエルトリコ、ジャマイカ、ベネズエラ、フランス等。日本では小笠原や沖縄初頭（南大東島、等）、奄美諸島（徳之島、等）など。

ラムも酒税法上はスピリッツに分類されます。
スピリッツは蒸留酒のことですが、酒税法ではウイスキーやブランデー、焼酎、原料用アルコールを除いたものになります。
ウオッカ、ジン、ラム、テキーラを「世界の４大スピリッツ」と言います。

ラムの種類

色と風味により大別することができます。

色による分類

ホワイト・ラム・・・無色透明。シルバー・ラムとも呼ばれる。
ゴールド・ラム・・・薄い褐色。アンバー・ラムとも呼ばれる。
ダーク・ラム・・・濃い褐色。風味・味ともに強いので製菓の材料にも利用される。

風味による分類

ライト・ラム・・・風味・香味ともにあっさりしている。連続式蒸留機で蒸留される。カクテルベースとして良く使われる。
ヘビー・ラム・・・風味・香味ともに重いし、コクもある。単式蒸留器で蒸留される。
ミディアム・ラム・・・中間的なタイプ。カクテルベース、菓子の材料でも利用される。

ラムの飲み方・カクテル

ストレートやオンザロックも飲むのもよいが、ソーダやトニックウオーター、コーラ等で割るのが一般的。
ラムのタイプに特徴があるので、それに合わせた飲み方が望ましい。

カクテルの一例としては以下のようなものがあります。

　ダイキリ・・・ホワイトラム・レモンジュース・シロップ
フローズン・ダイキリ・・・ホワイトラム・ホワイトキュラソー・レモンジュース・シロップ・シェイクドアイス
バカルディ・・・バカルディライトラム・ライムジュース・グレナデンシロップ
ラムトニック・・・ホワイトラム・トニック・ライムかレモンスライス
ＸＹＺ・・・ホワイトラム・ホワイトキュラソー・レモンジュース
ホットバタードラム・・・ダークラム・角切りバター・角砂糖・少量の湯・好みでシナモンステック

ラムに関連する資格

ラム・コンシェルジュ・・・日本ラム協会が主催するラムの入門資格。
スピリッツアドバイザー・・・ビア＆スピリッツアドバイザー協会が認定する資格。

詳細はページ下の関連記事をご覧ください。

ラムに含まれる栄養成分

可食部（食べられる部分）１００ｇに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1ｇの10万分の一/mgは1ｇの千分の一

ラム

エネルギー	タンパク質	脂質	炭水化物	ナトリウム	カリウム	カルシウム	リン	鉄	亜鉛
Kcal（カロリー）	g	g	g	mg	mg	mg	mg	mg	mg
240	0	微量	0,1	3	微量	0	微量	0	微量

ビタミンA	ビタミンB１	ビタミンB２	葉酸	ビタミンC	コレステロール	食物繊維	食塩相当量
μg	mg	mg	μg	mg	mg	g	g
0	0	0	0	0	0	0	0

ラムの保存方法

理想的な保存方法・・・直射日光を避け常温で保存（冷凍庫でも良い）
理想的な保存期間の目安（賞味期限）・・・賞味期限は基本的に無い