あまだい(甘鯛)は、スズキ目キツネアマダイ科アマダイ属に分類される海水魚です。
肉食魚で小魚やごかいなどの多毛類、甲殻類を食べます。水深2・30mから300m位の海底の砂泥底にもぐるようにして生息しています。
日本近海には5種類のアマダイが見られ、そのうちの白アマダイ、赤アマダイ、黄アマダイが高級魚として食されています。
特に白アマダイは漁獲量も少なく最高級魚として扱われる地域もあります。大きさは40cmもあれば大きなほうですが、白アマダイは60cmを超えるものもいます。
あまだいの地方名
京都方面では「ぐじ」と呼ばれます。特に福井では「若狭ぐじ」と呼ばれます。
他にも下記のような地方名があります。
日本での地方名はオキツダイ(静岡)、グヂ(京都・舞鶴・大阪)、クズナ(大阪・福岡・壱岐)、コビリ、コビル(山陰地方)、スナゴ(愛媛)等がある。大韓民国では「옥돔(オクトム)」といい、済州島周辺がアカアマダイなどの漁場となっている。香港周辺では広東語で「馬頭(マータウ)」と称する。
引用先:wikipedia
あまだいの食べ方・料理
通常高級魚というとお造りや寿司だねにするのですが、あまだいの身はやわらかく水分があるため、そのまま刺身にすることはありません。
生で食べるとしたら「こぶ〆」が一般的です。
おすすめの食べ方としては、焼き物や干物、蒸し料理、です。
塩焼きや照り焼き(若狭焼き)、西京焼き、あるいは酒蒸し、一夜干し、等が絶品です。又、鱗が付いたまま焼く「鱗焼き」という料理もあります。
静岡県興津地方では白アマダイの一夜干しは「おきつ鯛」と呼ばれ、徳川家康も食した高級品として扱われています。
あまだい漁と釣り方
漁獲量が多い魚ではありません。通常「底引き網」で漁獲されますが、延縄で獲る地域もあります。
主な産地は山陰地方の京都・福井・兵庫・鳥取・島根・山口といった日本海側です。
釣り方は、おきあみを餌にして片天秤2本針で60~80号のオモリで底を狙うという釣り方です。特にこませは使いません。
針が海底すれすれを漂うようにするのがポイントです。
あまだいに含まれる栄養成分
可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一
あまだい・生
エネルギー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 |
Kcal(カロリー) | g | g | g | mg | mg | mg | mg | mg | mg |
113 | 18,8 | 3,6 | 微量 | 73 | 360 | 58 | 190 | 0,3 | 0,3 |
ビタミンA | ビタミンB1 | ビタミンB2 | 葉酸 | ビタミンC | コレステロール | 食物繊維 | 食塩相当量 |
μg | mg | mg | μg | mg | mg | g | g |
27 | 0,04 | 0,06 | 6 | 1 | 52 | 0 | 0,2 |
栄養成分の詳細
あまだいに多く含まれる栄養成分。
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あまだいの効能
他の魚同様、カリウムやリンが多く含まれますが、あまだいはビタミンあが比較的多く含まれています。
ビタミンAは「目のビタミン」とも呼ばれ目に必要不可欠なロドブシンという物質を作るのに重要な働きをしています。ロドブシンは、暗がりでもわずかな光に反応してこわれ、脳に刺激を与えた後、元の形に再生される物質です。
リンはカルシウムやマグネシウムと結合して骨や歯の主成分になります。
あまだいの旬と保存方法
- 食べると良い時期(旬)・・・晩秋から冬
- 理想的な保存方法・・・下処理をしてラップで冷蔵庫・干したものは冷凍も可
- 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・干した日数によるが、一夜干しは早めに食べたほうが良い(冷凍では長期間保存可能)
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