過去において急激な経済発展をするとき、その国は同時に深刻な環境汚染を招いています。
それは大気汚染や土壌汚染、重金属汚染、化学物質汚染、水質汚染、あるいは汚染水の海洋放出等様々です。
これは何も中国のみに限ったことでなく、イギリスの産業革命時代でも日本の高度成長期にも起きたことでしょう。
何でも、現在のエジンバラ宮殿の建物全体が黒くすすけているのは、今から200年程前の産業革命による大気汚染の名残りだそうです。
もちろん1960年代に起きた日本の高度成長期も、光化学スモッグや海洋汚染等様々な環境汚染により、「水俣病」や「四日市ぜんそく」、「イタイイタイ病」といった公害病が起きたことはまだまだ記憶に残る世代が多いと思います。
ただ、現在では当時とは違い様々な分野での環境技術も発達しているはずです。
それでもこのような過去の教訓を生かすことができないというというのですから、環境破壊が伴わない経済発展は、それほどまでに難しいということなのかもしれません。
又、深刻な環境汚染を非難しながらもその勢いを利用して自国の経済を豊かにしたいのですから、やはり人間はどこまでも身勝手だということなのでしょう。
私のような経済音痴の素人がいくら考えても中国の経済発展はどこまで続くかわからないですが、まだまだこの先もその環境への負担は続くと思います。そしてその影響は我々の健康を何らかの形で害していくことだけは間違いないと思います。
PM2・5とは
微小粒子状物質(PM2・5)とはいったいどのようなものなのでしょう。
簡単に調べてみると、大気汚染の原因になる微粒子全般のことを言うようです。
この微粒子は工場の粉塵や黄砂のような飛散土壌等がこれにあたり、その大きさはマイクロメートルという固体や液体の微粒子です。
ちなみに1マイクロメートルは0,001ミリメートル、1000ナノメートルとなります。
PM2・5は下記のように粒子状物質に分類される大きさを表しています。
大気中に浮遊する微粒子のうち、粒子径が概ね2.5μm以下のもの。粒子径2.5μmで50%の捕集効率を持つ分粒装置を透過する微粒子。日本では訳語として「微小粒子状物質」の語が充てられるが、日本以外では相当する熟語はなく専らPM2.5と呼ぶ。PM10と比べて小さなものが多いため、健康への悪影響が大きいと考えられている。
引用元;wikipedia
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PM2・5が及ぼす深刻な健康被害
PM2・5は上記のように人の健康へも深刻な影響を及ぼすと考えられます。
PM2・5には硫酸塩やスズ、銅、亜鉛等の重金属の微粒子が含まれています。
これは大気を中を漂っていますがいずれは地上に落ちることになります。それが土壌に浸透していくことになると植物が少なからず汚染されることになると思います。
植物はもちろん野菜や果実等の農産物も含まれますから要注意となるのは明らかでしょう。
専門家によれば、生野菜の緑色が濃いものは避けたほうが良いそうです。これは「硝酸性窒素」が多くなると緑色が濃くなるそうです。既に影響が出ている地方もあるそうですが、ここでは誤解を招く恐れがありますので不問にさせていただきます。
ただこれは素人目に判断することは難しいようですから、できれば専門家等に問い合わせることが懸命だと思います。
植物が少なからず汚染されるとなると、それを餌にしている家畜にも影響を及ぼす可能性があるという専門家もいます。
又、米はカドミウムを吸収しやすいらしいですから中国産は注意したほうが良いとのことです。
微小粒子状物質は肺胞や気道よりさらに奥に付着します。
そのため人体へも直接悪影響を及ぼすことになり、気管支喘息や気管支炎などの循環器疾患、花粉症、しいては肺がんといった健康被害が懸念されます。
ただし、どの程度の濃度に達するとがんの発生率が上がるかというのはまだ解明されていません。
最近の研究では脳梗塞の発症リスクが1,5倍になるそうです。
一方で、石原伸晃環境相は2013年2月8日の記者会見で下記のように述べていますので今後の動向に注目したいところです。
石原伸晃環境相は8日の記者会見で「専門家の話では現在、環境基準を一時的に超えても、健康被害に直結することは考えにくいのではないか」と指摘。一方で、「黄砂が関東、東北地方まで来るような恒常的な事態を想定し、専門家に指針を策定していただく」と述べた。
引用元:msn産経ニュース(2013.2,9 08;25)
PM2・5の被害を予防する効果的方法
深刻な大気汚染が伝えられる北京では外出を控える呼びかけが行われているそうです。しかし、家にいても窓を開けてしまえば同じことでしょう。
予防方法としては下記のような方法が挙げられます。
- 換気は極力避けて高性能な空気清浄機(日本製・等)を複数利用する。
- 洗濯物を空気清浄機を使用している部屋で部屋干しする。
- 外から戻り家に入るときはできれば専用のスペースで衣服の粉塵を掃除機等で落とすか、衛生的な部屋着に着替えるスペースを作る。
- うがい手洗いを必ず行う。
- 外出時には「N95マスク」をする。
N95マスクとは
これは専門的な記述がされている下記の記事を参考にしてください。
N95マスク(Particulate Respirator Type N95)とは、米国労働安全衛生研究所(NIOSH)のN95規格をクリアし、認可された微粒子用マスクのこと。
N95 規格とは、米国 NIOSH(National Institute of Occupational Safety and Health)が定めた9種類(後述)の基準の中で最も低いもので、「N」は耐油性が無いことを表し(Not resistant to oil)、「95」は試験粒子を 95% 以上捕集できることを表している。引用元:wikipedia.
上記のようにマスクが高機能であっても、その機能を十分に発揮させるにはいかに自分にフィットさせるかが問題だとされます。
そのためには、最低年1回のフィットテストが必要になります。又、マスクを着用する度に「シールチェック」を行うことも重要になります。
「シールチェック」とは、両手でマスクを完全に覆うようにして息を吐き、息がマスクから漏れないかを調べる方法です。漏れるようであればゴムひもで調節を行います。
フィットテストとは
フィットテストとは,マスクを着用したうえでフードをかぶり,フードの中にサッカリンエアロゾルなどの臭いを感知できる物質を発生させ,深呼吸や普通の呼吸、顔を左右上下に動かす、声を出す、等をして中に発生させた物質の臭いを感じないかをテストするものです。
臭いを感じた場合はマスクとの間に隙間があることになります。
関連記事
- PM2・5と黄砂による健康被害、健康への影響を伝える記事
- 微小粒子状物質(PM2・5)に関する情報(環境省・外部リンク)
- 中国における環境汚染の現状と対策、環境対策技術ニーズ(環境省・外部リンク)
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