からし菜(芥子菜・辛子菜)はアブラナ科アブラナ属の植物です。見た目は菜の花に似ています。
一年の間に発芽から種子を残して枯れるてしまう「一年草」の仲間に入りますが、からし菜の場合は秋に発芽して年を越すことから一年草の中でも「越年草」または「冬型一年草」と呼ばれます。
又、年をまたいでいますから「二年草(二年生植物)」という場合もありますが、本来の二年草は一年以上生存し二年目に枯れるもののことですから正確には当てはまらないことになります。
中央アジアが原産とされる植物で、弥生時代に伝来したといわれます。
日本最古の薬物辞典「本草和名(ほんざわみょう)」にも記載があるそうです。
アブラナ科の野菜の特徴
4枚の花弁が十字架になっています。
成分に「カラシ油配糖体」を含んでいるのも特徴です。これは辛味成分であり、敵から身を守る唯一の手段となっています。
又、ガンを予防する効果があるといわれます。イソチオシアネートの一種スルフォラファンという物質にがん予防効果あります。
ただ、アブラナ科の野菜の中でもブロッコリーの発芽(ブロッコリースプラウト)に多く含まれているのです。
からし菜の産地
ほぼ全国で作られています。
主要産地としては、茨城、栃木、千葉、京都、長野、岩手、秋田、北海道、等が挙げられます。
からし菜の選び方
みずみずしいもの。葉が黄色くないもの。葉が濃い緑色のもの。比較的大きなもの。切り口が変色してないもの。
からし菜の種子の利用法
種子は乾燥させて炒り粉末にして和からしの原料になります。「オリエンタルマスタード」と呼ばれます。
又、「芥子(ガイシ)」と呼ばれる生薬になり辛味性健胃薬、引赤去痰薬、発泡薬で利用されます。これも種子を乾燥させてから利用します。
- 辛味性健胃薬・・・食欲増進・消化促進効果がある。
- 引赤去痰薬・・・気管支炎、肺炎、神経痛、リウマチ、関節炎に水で練ったものを布に塗り貼布する。
- 発泡薬・・・外用により水泡を生じさせ病気を治療する。
乾燥させたものを粉末にし、微温湯で練ったものを「芥子泥(からしでい」といいます。
湿布剤として捻挫やリウマチ等の患部に使用します。
からし菜の食べ方・料理
茎に独特の辛味があります。
炒め物、漬物、煮物、お浸し、和え物、チャーハンの具、等、幅広い料理で利用されます。
からし菜に含まれる栄養成分
可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一
からし菜・生
エネルギー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 |
Kcal | g | g | g | mg | mg | mg | mg | mg | mg |
26 | 3,3 | 0,1 | 4,7 | 60 | 620 | 140 | 72 | 2,2 | 0,9 |
ビタミンA | ビタミンB1 | ビタミンB2 | 葉酸 | ビタミンC | コレステロール | 食物繊維 | 食塩相当量 |
μg | mg | mg | μg | mg | mg | g | g |
230 | 0,12 | 0,27 | 310 | 64 | 0 | 3,7 | 0,2 |
栄養成分の詳細
からし菜に多く含まれる栄養成分。
スポンサーリンク |
からし菜の効能
ミネラルやビタミンが豊富に含まれています。
特出しているのは葉酸やカリウムです。
葉酸は造血のビタミンとも呼ばれ、ビタミンB12とともに新しい赤血球を正常に作り出すために必要不可欠とされます。
カルシウムは骨や歯を丈夫にします。
食物繊維も多く含まれていますので、便秘の予防効果が期待できます。
からし菜の旬と保存方法
- 食べると良い時期(旬)・・・春先(花が開花する前)
- 理想的な保存方法・・・濡れ新聞紙で包み冷蔵庫に保存するのが理想。
- 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・3~4日
関連記事
栄養は出来る限り自然な食材から取りたい
できれば普段の栄養はサプリなどに頼らず、自然な食材から摂りたいものです。
しかし、現代人の生活において、必要な栄養素を全て自然な食材から過不足なく摂ることは現実的ではないことも否めません。
地方在住の方なら道の駅で地元産の新鮮かつ安全なおいしい野菜を手に入れることも容易ですが、都会暮らしでは難しいと言わざるを得ません。
みずみずしく美味しい旬の野菜を選ぶにも目利きが必要ですし、忙しい方は買い物に行くのも大変でしょう。
そこで一度、本当に新鮮でみずみずしい旬の野菜を食べてみて、ご自身の目利きの力を養ってみるのはいかがでしょうか?
Oisix(オイシックス)では、送料無料で様々な野菜がたっぷり入ったお試しセットを購入することができます。
おいしくなければ全額返金対応です。
まずは一度、本当の野菜を知ってみることをおすすめします。きっと今後の野菜選びに役に立ちます。
全額返金対応のOisixのお試し野菜セット(送料無料)はこちら
スポンサードリンク