菜の花

菜の花

菜の花はアブラナ科西洋アブラナの別名です。この他にもアブラナ科アブラナ属の植物の花の総称としても使われます。
西洋アブラナはアブラナ科の2年生植物で、主に食用油の原料として栽培されています。

菜の花は食用としても利用されますが、観賞用や修景用として作っている地域も数多くあります。
修景用では堤防や河川敷などで利用されます。特に西洋カラシナは荒れた地でも育つので適しているようです。

食用となっている花芽は「菜花(なばな)」とか、「花菜(はなな)」、「菜種(なたね)」とも呼ばれます。

菜の花の種類・アブラナ科アブラナ属の野菜

  • 西洋アブラナ
  • カラシナ
  • ブロッコリー
  • カブ
  • チンゲンサイ
  • 野沢菜
  • 白菜
  • ・・・等

アブラナ科の植物は4枚の花弁が十字架のようになっています。
抗菌・抗がん作用があるとされるイソチオシアネートを含んでいるのも特徴です。

菜の花の産地

ほぼ全国で栽培されていますが、出荷量が多いのは、茨木県、千葉県、香川県、徳島県、福岡県、高知県、大分県、京都府等が挙げられます。

菜の花の選び方

花芽のつぼみが大きなものは避ける。つぼみの大きさが揃っているもの。しおれていないもの。切り口が変色していないもの。緑が鮮やかなもの。

菜の花の食べ方

おひたし、和え物、炒め物、汁物の具、サラダ、等で広く利用されます。
又、日本料理のみならず中華料理やフランス料理、イタリア料理等の西洋料理でも使われます。

菜の花に含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 菜の花・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
33 4,4 0,2 5,8 16 390 160 86 2,9 0,7
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 180  0,16  0,28 340  130  0  4,2  0

栄養成分の詳細
菜の花に多く含まれる栄養成分。

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菜の花の効能

ビタミン、ミネラルともにバランスよく含まれています。その量も多いほうです。
目立つのはカルシウムとビタミンCでしょうか。
カルシウムは骨や歯を丈夫にする働きがありますし、血液凝固や筋肉の収縮、神経の興奮抑制作用のほか、細胞内外のカルシウム濃度の差を利用して、細胞の機能調節をしたり、ナトリウムを排泄して血圧上昇を防ぐ働きもしています。

ビタミンCはタンパク質の約30%を占めるコラーゲンの生成に関与します。不足した場合は、コラーゲンの生成がうまくいかず、細胞の分裂が弱くなり懐血病になります。
又、強い抗酸化力により過酸化脂質の生成を抑制したり、免疫力を高める白血球の働きの強化や、抗ストレスビタミン、メラニン色素の生成の抑制、赤血球の合成など、多様な役割をしています。

アブラナ科の野菜に多く含まれるイソチオシアネートは殺菌作用があるとされます。

菜の花の旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・1月から3月中旬位
  • 理想的な保存方法・・・濡れ新聞紙やキッチンペーパーに包み冷蔵庫の野菜室へ
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・2~3日

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