ホースラディッシュ(西洋山葵・山葵大根・レフォール)

ホースラデッシュの花

ホースラディッシュとはアブラナ科に属する多年草。ワサビような風味があるのが特徴です。
多年草とは複数年に渡り生存する植物の事で、一年で枯れるものを一年草といいます。

原産地はバルト三国のエストニアやリトアニア、ラトビアやウクライナ等の東欧(東ヨーロッパ)。しかし今では西欧やアメリカやでも栽培されています。
わが国に導入されたのは明治時代ということらしいから比較的古い。
現在での生産量が最も多く、北海道の原野や湿地帯で野生化しています。

ワサビ同様根のの部分をおろして使うのですが、味というか風味はほとんどワサビですが、香りは大根に近いと言えるでしょう。

 ホースラディッシュの別名と和名

別名はワサビダイコン・西洋ワサビ・ウマワサビ・レフォールなどと呼ばれます。
野生化している北海道では、山わさび・野わさび・畑わさび・大根わさび・ごんぼわさび・馬大根等と呼ばれています。

ホースラディッシュの利用法

西洋料理ではローストビーフの薬味や魚介類の薬味やソース等に利用されています。
日本ではチューブ入りワサビや粉ワサビの原料が主な利用法です。
原材料を見ると西洋ワサビと記されているのですが、それはホースラディッシュのことです。

ホースラディッシュの選び方

根は生姜の根を長くしたような形ですが、良質のものほど白色に近く茶色ではありません。又、傷があるようなものやはりがないようなものは鮮度が落ちています。

ホースラデッシュ

ホースラディッシュを使った料理

生山葵同様風味は時間が経つにつれ落ちてきます。料理に使う際はできるだけ食べる直前にするようにしましょう。
北海道では炊きたてのご飯にのせて食べたり、普通に薬味として利用されます。
他にはローストビーフや魚介類を調理するときの薬味、ドレッシング、ソース等で使われます。

尚、若葉はサラダやドレッシングの材料としても使われます。

ホースラディッシュに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 ホースラディッシュ・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
79 3,1 0,3 17,7 1 510 110 58 1,0 2,3
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 1  0,10  0,10 99  73  0 8,2  0

栄養成分の詳細
ホースラディッシュに多く含まれる栄養成分。

 

 

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ホースラディッシュの効能

全般的に各種の栄養成分は多いのですが、注目したいのは食物繊維。食物繊維はコレステロールを下げる効果や整腸作用、便秘の解消に役立ちます。
又、アブラナ科の野菜に見られる辛味成分は「アリルイソチオシアネート」です。これには抗菌作用や抗がん作用、殺菌作用があるのですが大量摂取は中毒を起こす可能性があります。

ホースラディッシュの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・冬(若葉は春から初夏)
  • 理想的な保存方法・・・ビニール袋等に入れて野菜室へ。
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・1カ月以上は保存できますが、風味が抜けないうちに利用するようにしましょう。

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