らっきょうはユリ科(ネギ科)の多年草です。多年草とは複数年にわたり生存する植物のことをいいます。
原産地は中国。地下の鱗茎が食用になります。
独特の香りがある植物で、ベジタリアンの中には「五葷(ごくん)」に含まれるとして食べない場合もあります。
五葷とはネギ・ニンニク・ラッキョウ・アサツキ・ニラのこと。これは中国から伝わる「五行」という考え方が元になっているもので、香りがきついこれらの野菜は体内に入ると、臓器に負担がかかったり、精神的に健康を損なうとも言われるそうです。
らっきょうの別名・地方名
らっきょ、おおにら、さとにら、なめにら、等
生薬としてのらっきょう
鱗茎を乾燥さしたもので「薤白(がいはく)」という生薬です。
喘息や心不全、胸痛、健胃整腸薬等として利用されます。
らっきょうの品種
らっきようは大球のものと小球のものに大別されます。
らくだ、玉ラッキョウ、花ラッキョウ、八房、九頭竜(くずりゅう)等があり一般に出回っているのは「らくだ」です。
玉ラッキョウは台湾から導入された小粒の品種。花ラッキョウは甘酢漬けにする小粒品種です。
「八房」はこの二つの中間位の大きさで「八房」から分かれています。
九頭竜は福井県で主に栽培されている在来品種です。
ちなみに、スーパー等で見かける「エシャレット」はらっきょう(らくだ)を軟白栽培したときの商品名です。
らっきょうの産地
産地として有名なのは、鹿児島、宮崎、鳥取です。
この3県で国内の出荷量の大部分を生産しています。
鳥取は砂丘地帯で江戸時代から作られているそうです。
らっきょうの選び方
鱗茎が痩せているものは好ましくありません。
粒が揃っていて傷が無いもの、芽が伸びていないようなものを選びましょう。
らっきょうの食べ方・料理
酢漬けが最も一般的です。
カレーの付けあわせで良く利用されますが、これはカレーの刺激から胃腸を守るためとも言われます。
他は生で味噌をつけて食べたり、醤油漬けや甘酢漬け、酢の物、和え物等が挙げられます。
らっきょうに含まれる栄養成分
可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一
らっきょう・生
エネルギー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 |
Kcal | g | g | g | mg | mg | mg | mg | mg | mg |
118 | 1,4 | 0,2 | 29,3 | 2 | 230 | 14 | 35 | 0,5 | 0,5 |
ビタミンA | ビタミンB1 | ビタミンB2 | 葉酸 | ビタミンC | コレステロール | 食物繊維 | 食塩相当量 |
μg | mg | mg | μg | mg | mg | g | g |
0 | 0,07 | 0,05 | 29 | 23 | 0 | 21,0 | 0 |
栄養成分の詳細
らっきょうに多く含まれる栄養成分。
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らっきょうの効能
独特の香りが特徴ですが、これは「硫化アリル」です。
血液をサラサラにする効果があるとされ、血栓を防止できます。
らっきょうの旬と保存方法
- 食べると良い時期(旬)・・・夏
- 理想的な保存方法・・・生のものは泥付きのものが長持ちします。芽が出やすいですから早めに加工したほうがいいでいしょう。
- 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・漬けたものは保存状態が良ければ半年以上持ちます。
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