しいの実

実

シイ(椎)はブナ科クリ亜科シイ属の植物です。栗属とは近縁になります。
日本にはツブラジイ(コジイ)とスダジイ(イタジイ・ナガジイ)の2種類が自生していますが、通常シイと呼ばれるのは「スダジイ」のほうをいいます。
シイの木は常緑高木で大きなものは20mを超えるものもあります。

ドングリとの違い

一般的にドングリと言うと、ブナ科の実であるクヌギ・カシ・コナラ・ミズナラ・カシワ、カシ類などをいいます。栗も含まれません。
食用にもなりますが、アク抜きをする必要があります。

一方、シイの実もブナ科に含まれるのでドングリとも呼ばれることがあるようですが、通常は区別して呼ばれているでしょう。
こちらはアクが少ないのでそのままでも食べられます。

 しいの実の食べ方・料理

そのまま食べるか炒って食べるのが一般的です。
粗くすりつぶしてパンやクッキー等に混ぜ込んで焼いても良いでしょう。

しいの実に含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

しいの実

エネルギー  タンパク質 脂質  炭水化物 ナトリウム カリウム カルシウム リン  鉄  亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 252  3,2 0,8  57,6  1  390  62  76 0,9  0,1
ビタミンA  ビタミンB1  ビタミンB2 葉酸 ビタミンC コレステロール 食物繊維 食塩相当量
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
1  0,28  0,09  8  110  0  3,3  0

栄養成分の詳細

しいの実に多く含まれる栄養成分。

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しいの実の効能

特出しているのはビタミンC。
ビタミンCの働は、タンパク質の約30%を占めるコラーゲンの生成に関与しています。そのためビタミンcが不足した場合は、コラーゲンの生成がうまくいかず、細胞の分裂が弱くなり懐血病になります。
又、コラーゲンは細胞同士をつなぐ役目を果たしており、強い血管や筋肉、などの各器官を作る重要な仕事をしています。

他にも、強い抗酸化力により過酸化脂質の生成を抑制し、動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞などの予防効果もあります。発ガン物質であるニトロソアミンの形成を抑える働きもありますから、抗がん作用も期待できます。
ただし、ビタミンCは大量にとっても、体内に蓄積されませんので食品から意識的にとるのも必要かと思います。
ビタミンCが不足する原因としては、喫煙や寒冷ストレスです。喫煙や寒冷ストレスを受けると消費量が高まります。

しいの実の保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・秋
  • 理想的な保存方法・・・乾燥させてから高温多湿の場所を避け常温で保存(冷凍も可)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・2ヶ月以上

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