イタヤガイ(板屋貝)はイタヤガイ科の2枚貝です。別名を「ひしゃくがい」とも呼ばれます。
帆立貝に似ていますが殻長は12・3cm前後。同じ仲間です。
北海道南部から九州位までの海岸の砂地に生息しています。ただ、漁獲量が少ないためほとんどが養殖されたものです。
養殖が盛んな地域としては、島根県(隠岐島)が有名です。
イタヤガイ科の2枚貝
イタヤガイ科は世界に300種類ほど生息していると言われます。
日本で見られるものの一部は以下のようなものです。
- ホタテガイ(帆立貝)・・・殻径20cm程。三陸海岸以北が産地。
- ヒオウギガイ(緋扇貝)・・・殻径10cm程房総半島以南に生息。産地は愛知県、三重県、島根県(隠岐)、等。
- ツキヒガイ(月日貝)・・・殻径10cm程。本州中部以南に生息。表が赤紫色、裏は白いことから名前が付けられた。
- アカザラガイ(赤皿貝)・・・東北(三陸)から北海道南部に生息。
- エゾキンチャクガイ(蝦夷巾着貝)・・・婆の手(ババノテ)とか母貝(ハハガイ)とも呼ばれる。東北から北海道、日本海北部に生息。
イタヤガイの食べ方
似ている帆立貝に比べると旨味は少ない。
焼き物、バター炒め、刺身、味噌汁、掻き揚げ、サラダ、酢の物、等で利用できます。
イタヤガイに含まれる栄養成分
可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一
イタヤガイ・生
エネルギー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 |
Kcal(カロリー) | g | g | g | mg | mg | mg | mg | mg | mg |
59 | 10,8 | 0,6 | 0,8 | 450 | 260 | 48 | 170 | 2,0 | 6,1 |
ビタミンA | ビタミンB1 | ビタミンB2 | 葉酸 | ビタミンC | コレステロール | 食物繊維 | 食塩相当量 |
μg | mg | mg | μg | mg | mg | g | g |
6 | 0 | 0,20 | 14 | 微量 | 33 | 0 | 1,1 |
栄養成分の詳細
イタヤガイに多く含まれる栄養成分。
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イタヤガイの効能
他の貝類と比べるとナトリウムがやや多く含まれているようです。
ナトリウムは、カリウムとともに細胞内外の物質交換や細胞の浸透圧、水分調節、体液のph、神経の刺激伝達、心筋の弛緩を促すなど多くの働きをしています。
通常余分なナトリウムは体外へ排出されていくのですが、慢性的にナトリウムを摂取している場合は、高血圧や動脈硬化、胃潰瘍、胃がんなどをまねくおそれがありますので注意が必要です。
又、亜鉛も多く含んでるほうでしょう。
亜鉛は、100種類以上の酵素に含まれる必須元素で、タンパク質や遺伝情報物質DNAの合成や、糖質、脂質の代謝、インスリンの合成、免疫反応などに関与しています。新しい細胞を作るとき、この作用を進めるのが亜鉛が成分となる酵素です。亜鉛が不足した場合は皮膚や骨格の発育や維持が遅れたり、ホルモンの活性に影響を与えることもあります。
イタヤガイの旬と保存方法
- 食べると良い時期(旬)・・・春から夏(養殖)
- 理想的な保存方法・・・冷蔵・冷凍
- 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷凍では長期保存が可
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