とこぶし

貝

トコブシはミミガイ科の巻貝です。
鮑に似ていますがトコブシは殻長が7cm程と小さい。
北海道から九州以北の水深10m位までの岩礁帯に生息します。

トコブシの亜種「フクトコブシ」は八丈島、九州南部から沖縄諸島まで分布しています。

アワビとの違い

同じミミガイ科の巻貝です。
鮑のほうが大きい。殻長が20cm、直径5cm位に成長します。
殻には呼吸などをする穴が開いていますが、鮑は4~5個。トコブシは6~8個と多い。
トコブシは潮間帯から水深10m位、鮑は20m位にまで生息します。
市場では鮑のほうが高値で取引されています。

トコブシの産地

伊豆(伊豆諸島)・伊勢志摩・房総・四国(徳島・高知など)・壱岐・種子島、等。
台湾やフィリピン・チリなどからも輸入されています。

トコブシの別名・地方名

  • ナガレコ・フクダメ・・・伊勢志摩
  • ナガラメ・・・種子島
  • ナガレコ・・・高知

トコブシの食べ方・料理

煮貝、ステーキ、バター炒め、刺身、ソテー、フライ、天ぷら、等。

トコブシに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

トコブシ・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛 
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 84  16,0  0,4  3,0  260  250  24  160   1,8   1,4
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 5  0,15  0,14  24  1  150  0  0,7

栄養成分の詳細
トコブシに多く含まれる栄養成分。

 

 

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トコブシの効能

鮑に似ているせいか栄養成分もほとんど変りません。
コレステロールが目立ちますが、コレステロールの必要量としては、1日に1000~2000mgですから特に問題ないでしょう。
ナトリウムも多く含まれていますが、成人男性9,0g未満、成人女性7,5g未満が1日の、目標摂取量と言われますから大丈夫でしょう。

ただ、コレステロールもナトリウムも慢性的な取り過ぎは生活習慣病を招くことになりますので注意が必要です。

トコブシの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・6~8月
  • 理想的な保存方法・・・冷蔵・冷凍
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・生の冷蔵では1日・加熱して冷凍すると半月~1ヶ月程度

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