とりがい

貝

トリガイは二枚貝綱マルスダレガイ目ザルガイ科の2枚貝。10cm程度になります。
ハマグリに等間隔の溝を付けたような形をしており、表面には短い毛のようなものが生えています。赤貝にも似ています。
漢字では「鳥貝」と書きますが、これは食用となる部分が鳥のくちばしに似ているところからきています。

主な産地

トリガイは内湾の泥地に生息しています。主な産地は東京湾、伊勢湾、大阪湾・三河湾、瀬戸内海、播磨灘。
養殖では真鶴湾・宮津湾(宮津・舞鶴)が「丹後とり貝」として有名です。
又、天然ものは減少しているらしく、中国や韓国からも輸入されています。

トリガイの別名と似ている貝

足の部分が黒紫色のため、「オハグロ」と呼ばれています。
イシガキ貝とも呼ばれる「蝦夷石陰貝(えぞいしかげがい)」は黒紫色ではありませんが形が似ており、味が良いことから代用品として使われることもあるようです。

 トリガイの選び方

殻が大きなもの。身が黒光りしているもの。身に厚みがあるもの。殻が割れたりしていないもの。変な匂いがないもの。

 トリガイの食べ方・料理

刺身、寿司ネタ、炊き込みご飯、ぬた、酢の物、和え物、焼き物、等。
特に寿司ネタには欠かすことができない食材です。

トリガイに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

トリガイ・生(足)

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛 
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 86  12,9  0,3  6,9  100  150  19  120   2,9   1,6
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 微量  0,16  0,06  18  1  22  0  0,3

栄養成分の詳細
トリガイに多く含まれる栄養成分。

 

 

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トリガイの効能

ミネラル・ビタミンはバランスよく含まれています。
最も多く含まれるのがカリウム。
カリウムには、細胞内の酵素反応を調節する働きがあります。エネルギーの代謝を円滑にし、細胞が正常に活動する環境づくりをしています。
又、ナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制し、尿への排泄を促す働きがあることから、血圧を下げる作用があるとされ、高血圧を予防する効果があると考えられています。

カリウムは多くの食材に含まれていますが、鮮度が良いものほどその量は多くなります。
煮るとその量は減少しますが、煮汁ごと食べるようにすれば効率良く摂取できます。

トリガイの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・春から夏(地域による)
  • 理想的な保存方法・・・冷蔵・冷凍もできるが味は落ちると言われる
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷蔵では2・3日

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