麩はグルテンを主原料にしています。
生麩は原料をとなるグルテンを茹でた加工食品。油で揚げたものは「揚げ麩」、乾燥させたものは「乾燥麩」、焼いたものは「焼麩」となります。
グルテンとは
グルテンは小麦などの胚乳から生成されるたんぱく質です。
胚乳内の貯蔵タンパク質であるグリアジンとグルテニンを、水分の介在下で反応させると結びついてグルテンとなる。
引用元;wikipedia
全国の麩・麩の種類
全国には様々な麩があります。下記はその一部です。
- 丁子麩(ちょうじふ)・・・京都や滋賀で主に食べられている焼き麩。形は長方形。
- もち麩・・・食感はもちもち。グルテンに餅粉を加えている。京都が名産地。
- 紅葉麩・・・紅葉の形にした生麩。吸い物や煮物で利用される。
- よもぎ麩・・・よもぎを加えて作る生麩。
- すだれ麩・・・石川県の金沢が産地。すだれに挟んで形状を整える。加賀料理「冶部煮」などで使われる。
- 車麩・・・ドーナツ型の乾燥麩。北陸地方で食べられる。
- 板麩・・・板状に成形した焼麩。
- 観世麩(かんぜぶ)・・・渦巻き模様が入った焼麩。楕円形。
- 花麩・・・桜や梅などの形に成形した焼麩。
麩の食べ方・料理
昔は精進料理として食べられていました。
煮物や吸い物、焼き物、揚げ物、田楽、味噌汁、炒め物、お菓子、等。
麩(生麩・焼き麩)に含まれる栄養成分
可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一
生麩
エネルギー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 |
Kcal | g | g | g | mg | mg | mg | mg | mg | mg |
163 | 12,7 | 0,8 | 26,2 | 7 | 30 | 13 | 60 | 1,3 | 1,8 |
ビタミンA | ビタミンB1 | ビタミンB2 | 葉酸 | ビタミンC | コレステロール | 食物繊維 | 食塩相当量 |
μg | mg | mg | μg | mg | mg | g | g |
0 | 0,08 | 0,03 | 7 | 0 | 0 | 0,5 | 0 |
焼麩(板麩)
エネルギー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 |
Kcal | g | g | g | mg | mg | mg | mg | mg | mg |
379 | 25,6 | 3,3 | 57,3 | 190 | 220 | 31 | 220 | 4,9 | 2,9 |
ビタミンA | ビタミンB1 | ビタミンB2 | 葉酸 | ビタミンC | コレステロール | 食物繊維 | 食塩相当量 |
μg | mg | mg | μg | mg | mg | g | g |
0 | 0,20 | 0,08 | 22 | 0 | 0 | 3,8 | 0,5 |
栄養成分の詳細
麩(生麩・焼き麩)に多く含まれる栄養成分。
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麩(生麩・焼き麩)の効能
高タンパク、低脂肪。特に焼き麩はミネラルやビタミンも豊富です。
タンパク質は、体を作っていくうえで必要な栄養素です。酵素や、免疫抗体、血液成分、遺伝子、神経伝達物質、エネルギーなどにも利用されます。
ミネラルは骨や歯の構成成分として重要ですし、有機物と結合して体の組織をつくるのに必要不可欠な栄養素です。又、体の調節機能に働き、体の潤滑油としても重要な役割を持ちます。
ビタミンの働きは、三大栄養素と呼ばれる糖質・タンパク質・脂質が十分に力を発揮できるように潤滑油としての役目です。ミネラルも同様の役目を果たします。
麩(生麩・焼き麩)の保存方法
- 理想的な保存方法・・・常温・開封後冷蔵
- 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・未開封で1年以上(焼麩)
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