チーズの種類とその特徴
チーズにはいくつか種類があるのですが、製造方法により「ナチュラルチーズ」と「プロセスチーズ」に分かれます。さらにナチュラルチーズは7つのタイプに分類することができます。その種類と特徴は下記のようになります。
プロセスチーズ
ナチュラルチーズを1種類から数種類混ぜて熟成加工したものです。保存性には優れていますが、チーズ特有の熟成がないので味は一定です。スーパーなどで良く売られています。
フレッシュチーズ
これはほとんど熟成されていないチーズです。牛乳に乳酸菌や酵素を加え水分を抜いたものと考えていいでしょう。他のチーズに比べ軽い酸味があるだけで独特のくせがありません。クリームチーズやモッツァレラがこれにこれにあたります。
ウォッシュチーズ
チーズの表面に「リネンス菌」と呼ばれる菌により熟成させ、熟成過程に酒や塩水をふきつけながら洗うという工程を行ないます。くせがあるのが特徴です。リヴァロやエポワースなどといったものがあります。
シェーブルチーズ
山羊(シェーブル)の乳で作られたナチュラルチーズです。ヴァランセ、サントモール、シャビシューなどといったものがあります。
セミハードチーズ
これはチーズの制作工程で、プレスして水分を少なくしたものです。そのため比較的硬い仕上がりになっています。ゴーダ、マンゼル・バベット、などといったものがあります。
ハードチーズ
セミタイプのチーズより水分を少なくし、さらに強くプレスしたチーズです。熟成期間が長いので硬く濃厚です。大きく重量もあります。チェダー、エメンタールなどといったものがあります。
白カビチーズ
ホワイトチーズとも呼ばれます。表面の白カビにより熟成させています。くせが少なくマイルドな口あたりを楽しめます。カマンベールやブリーなどといったものがあります。
青カビチーズ
ブルーチーズとも呼ばれます。青カビを繁殖させて熟成したナチュラルチーズです。塩味と独特の香りがあります。ゴルゴンゾーラ、ロックフォール、スティルトンが代表的なものになります。
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ブルーチーズに含まれる栄養成分
下記はブルーチーズの可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。ただし、種類によって多少は含有量に変化はあります。
エネルギー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 |
Kcal | g | g | g | mg | mg | mg | mg | mg | mg |
349 | 18,8 | 29,0 | 1,0 | 1500 | 1500 | 120 | 590 | 440 | 0,3 |
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一
ビタミンA | ビタミンB1 | ビタミンB2 | 葉酸 | ビタミンC | コレステロール | 食物繊維 | 食塩相当量 |
μg | mg | mg | μg | mg | mg | g | g |
280 | 0,03 | 0,42 | 57 | 0 | 90 | 0 | 3,8 |
ナトリウムが1500あればやはり塩辛く感じるのは当たり前でしょう。
他のチーズ同様、ビタミンCと食物繊維以外は豊富に含まれていますから、完全栄養食といってもいいのかも知れませんが、コレステロールと脂質も多いですから食べすぎには気をつけたほうがいいかもしれません。
ブルーチーズの魅力と食べ方
「世界三大青カビチーズ」というものがあります。
これは、「ゴルゴンゾーラ・ピカンテ」「ゴルゴンゾーラ・ドルチェ」「ロックフォール」です。中でも、ロックフォールは青カビチーズの王様とも呼ばれています。
総じていえることは、独特な刺激がある香りと塩味が効いた風味があるということです。ただし、種類によっては塩味が控えめであったり、甘みを感じることができるものもあります。
簡単に言えば「複雑な味」ということです。
個性が強ければ、その分味わいも深くなる、子供は好きになれないかもしれませんが、大人はしっかりしたワインをくゆらせながら味わえば、豊かなひとときを楽しむことができるでしょう。美味しくたべるこつとしては、そのままパンにあわせるというのもありですが、マーマレードやジャムと組み合わせるとより複雑な味が楽しめます。
又、パスタやピザを焼くときに加えるとコクや風味が増してさらにおいしくいただけます。
チーズの栄養成分と食べ方のコツ
チーズは牛乳の栄養成分を凝縮して熟成させた食品です。そのため、たんぱく質やカルシウム、ビタミンAなどが牛乳より豊富に含まれています。又、白かびや青かび、フレッシュチーズなど、その種類により栄養素の量に違いがでてきます。
基本的に食物繊維とビタミンC以外はすべて含まれているいて、カルシウムの吸収率も効率よく摂取できるのですが、エネルギーや塩分、飽和脂肪酸も多く含まれています。
そのため、肥満などが気になる人は低脂肪のカッテージチーズなどがおすすめです。
チーズは緑黄色野菜とともに摂ると、カロテンの吸収率が上がります。あさりやいわしと組み合わせることでマグネシウムやカルシウムを摂れば、骨粗しょう症の予防効果も期待できます。カルシウムの吸収があがることで、神経を休ませることも可能です。カルシウムは神経伝達に影響していますから、神経の興奮や緊張を緩和することができます。
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栄養は出来る限り自然な食材から取りたい
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