カモミール

かみつれ

カモミールはキク科の一年草です。
名前はギリシャ語の「大地のリンゴ」に由来します。

甘い香りが特徴のこの植物は、約4000年前からメソポタミアの南部の地域バビロニアで薬草として利用されてきたそうです。
日本には19世紀の初期にオランダから伝わったとされます。

カモミールの品種は多くのものがあるのですが、一年草のジャーマン種と多年草のローマン種が代表的。
草丈は30~90cm。どちらの品種も白い小さな花を咲かせ、中心の黄色い部分に薬効成分が含まれていると言われます。

カモミールの効能・メニュー

スポンサーリンク

カモミールの豆知識

  • 学名・・・Matricaria recutita
  • 和名・・・カミツレ
  • 別名・・・カモマイル、カモミーユ
  • 分類・・・キク科シカギク属
  • 原産地・・・ヨーロッパから西アジア

ジャーマン種とローマン種の違い

  • ジャーマン種・・・一年草。草丈は60cm前後。花に香りがある。花を切ると中心部が空洞。ハーブティーとして利用されている。
  • ローマン種・・・多年草。草丈は30~40cm。ほふく性。全草に香りがある。花を切ると中心部は詰まっている。

ダイヤーズカモミールとは

ジャーマン種とローマン種とは別種です。
和名は「紺屋カミツレ」といいマーガレットに似た黄色の花を咲かせます。
草丈は60~100cm。香りはほとんど無い品種で草木染や切花、花壇などに使われます。

カモミールの利用法・効果・効能

主な利用法は飲料用、染色用、園芸用、アロマテラピー用です。

ハーブティーや精油として利用されています。
鎮静作用や消化促進作用、リラックス作用、消炎作用などが期待されるようですが、キク科アレルギーの人はカモミール油の使用は避けたほうが良いようです。

関連記事・参照先

アセンヤクノキ・ペグノキ

ペグノキ

アセンヤクノキはマメ科の落葉高木です。
大きなものは15m程のに育ちます。

マメ科の樹木の心材を煎じたものは「阿仙薬(アセンヤク)」という生薬に使われます。
アセンヤクノキからとれる阿仙薬は「ペグ阿仙薬」と呼びます。

アセンヤクノキの効能・メニュー

スポンサーリンク

アセンヤクノキの豆知識

  • 学名・・・Acacia catechu
  • 別名・・・ペグノキ、カテキュ−
  • 分類・・・マメ科アカシア属
  • 原産地・・・インド東部、タイ、ミャンマー、バングラディシュ

アセンヤクノキの利用法・効果・効能

樹木の心材は煎じて利用されてきました。
タンニンが主成分なため苦味があります。

阿仙薬は古くは江戸時代から腹痛の薬として使われてきました。
身近なものでは胃腸薬の「正露丸」や口腔清涼剤「仁丹」などに配合されています。

日本で使われる「阿仙薬」

「ペグ阿仙薬」は現在日本では輸入されていないようです。
日本で主に使う「阿仙薬」はアカネ科つる性常緑低木「ガンビールノキ」からとれる「ガンビール阿仙薬」です。

染色料としての利用

カテキュ−と呼ばれる天然染料。
葉や幹などを煮出して作る。色は茶褐色。

関連記事・参照先

カフィア・ライム

カフィア・ライム

カフィアライムとはミカン科の柑橘類です。
ライムの一種でインドネシアやマレーシアが原産地です。
和名では「こぶみかん」と呼ばれます。恐らく果実の表面がごつごつしたこぶ状になっていることから付けられた名前だと思います。

スパイスとして利用するのは葉と果実の皮で、レモンに似た香りがします。生のものや乾燥させたものが使われます。
主に東南アジアの料理に使われ、特にトムヤンクンやタイカレーには欠かすことはできません。

カフィアライムの効能・メニュー

スポンサーリンク

カフィアライムの豆知識

  • 学名・・・Citrus hystrix
  • 和名・・・こぶみかん(瘤蜜柑)
  • 別名・・・カフィルライム、バイマックル
  • 分類・・・ミカン科ミカン属
  • 原産地・・・東南アジア(インドネシア、マレーシア)

カフィアライムの利用法・効果・効能

葉や果実の皮は生の状態や乾燥させたものが使われます。
タイやカンボジア、ラオス、インドネシア、ミャンマーなどでは煮込み料理や魚料理、肉料理、カレー、スープなどに使います・

又、果皮には殺虫効果、葉は発ガンリスクを低減でkると考えられているようです。

果汁と果皮はインドネシアの医療で使用される。このため、この果実はインドネシアではジェルク・オバット(「薬のミカン」という意味)と呼ばれることがある。果皮から取れる油には強い殺虫効果がある。また近年の研究で、コブミカンの葉は複素環アミン類等の変異原物質に対して強い抗変異原性を示すことが明らかになっており、発がんリスクを低減できると考えられている

引用元:wikipedia

関連記事・参照先

カシア

シナモン

カシアとは樹高3m程になるクスノキ科の常緑樹です。
紀元前2700年の中国植物誌にはカシアの名前が記載されていることから、最も古くから利用されているスパイスと言われています。

風味ははシナモンに似ているがカシアのほうが香りが強くほのかな甘さと渋味がある。
中華料理には良く使われるスパイスです。

カシアの効能・メニュー

スポンサーリンク

カシアの豆知識

  • 学名・・・Cinnamomum cassia
  • 別名・・・チャイニーズシナモン
  • 和名・・・シナニッケイ
  • 分類・・・クスノキ科クスノキ属
  • 原産地・・・ミャンマー北部、アッサム地方
  • 現在の産地・・・中国南部、ベトナム北部、等

シナモンとの違い

シナモンもクスノキ科の常緑樹です。ニッキとも呼び樹皮が香辛料になります。
シナモンも世界最古のスパイスとして紀元前400年ごろから使われていたとされます。

近縁種のシナニッケイ(支那肉桂、ニッキC. cassia)の樹皮からも作られる。ただしシナニッケイからつくられるものはカシアと呼ばれ、成分が若干異なる。

引用元:wikipediaシナモン

カシアの利用法・効果・効能

利用部分は樹皮、実、葉です。

食用としては中国料理には欠かせないスパイスです。「五香粉」の材料にもなっています。
又、チョコレートの風味付けやフルーツの甘煮などにも使われます。

薬効は以下のようなものが挙げられます。

薬用には幹の太い部分から採取した樹皮を用います。生薬名をケイヒ(桂皮)といい,発汗・解熱,鎮静・鎮痙を目的とした葛根湯などに配剤されています。若く細い枝はケイシ(桂枝)といい,ケイヒより穏やかな薬効があるといわれています。また葉を水蒸気蒸留した精油は,カシア油(桂枝油)として芳香性健胃薬やお菓子などの香料に用います。

引用元:公益社団法人日本薬学会

関連記事・参照先

カカオ・カカオパウダー

かかお

カカオはアオイ科の常緑樹です。熱帯地域が原産地です。
樹高は大きなもので約10m。実は長さ15~30cm、直径10cmほどの卵型。黄色や緑色、赤色、黒色など、外皮は様ざまな色をしています。

実の中に20~50個ほどの種子がありますが、その種子が「カカオ豆」です。
主にチョコレートやココアの原料として利用されています。

カカオの種類や効能・メニュー

スポンサーリンク

カカオの豆知識

  • 学名・・・Theobroma cacao
  • 英名・・・Cacao
  • 和名・・・加加阿(カカオ)
  • 別名・・・ココアノキ、カカオノキ
  • 分類・・・アオイ科カカオ属
  • 原産地・・・南アメリカ(熱帯アメリカ)
  • 主な産地・・・アフリカ(ガーナ、コートジボワール、ナイジェリア、カメルーン、他)、アジア(インドネシア、他)、ブラジル、エクアドル、ペルー、等。

チョコレートの作り方

種子を醗酵乾燥させたものを原料にする。
カカオ豆の胚芽と皮を取り除いたものをすり潰し固めたものが「カカオマス」。カカオマスに砂糖とココアバターを加えたものがチョコレートになります。

ココアパウダーとは

ココアパウダーは、カカオマスから脂肪分であるココアバターを搾った残りもの「ココアケーキ」を粉末状にしたものです。
洋菓子作りやココアの原材料に利用されます。

カカオの種類

カカオは大別すると3種類に分けられます。

  • クリオロ種・・・害虫や病気に弱く栽培が難しい品種。現在はメキシコやベネズエラでごくわずか生産されている。豆の品質は良い。
  • フォラステロ種・・・耐性があり成長が早いことで世界の主流になっている品種。
  • トリニタリオ種・・・フォラステロ種とクリオロ種を交配したハイブリッド種。カリブ海の島、トリニダード島で交配されたことにより命名。栽培は容易。

カカオの利用法・効果・効能

カカオには強壮作用があるとして古くから利用されてきたようです。

カカオマスやココアパウダーには食物繊維やカカオポリフェノールが多く含まれています。
活性酸素を抑える効果があるとして、生活習慣病やガンの予防効果があるといわれます。

関連記事・参照先

ガーリック・ガーリックパウダー

にんにく

ガーリックとはにんにくのことです。
ユリ科の多年草で鱗茎を食用や薬剤として利古くから利用されてきました。
古代エジプト時代は、ピラミッドの建設のため奴隷にスタミナ源として与えられたとも言われます。

強烈な臭いと辛味が特徴。獣肉の臭み消しや香辛料、ソースの原料などで世界中の料理で使われます。

ガーリックの効能・メニュー

スポンサーリンク

ガーリックの豆知識

  • 学名・・・Allium sativum
  • 和名・・・にんにく(蒜、大蒜、葫、忍辱)
  • 別名・・・ヒル(
  • 分類・・・ユリ科ネギ属

スパイスとしての種類

  • ガーリックパウダー・・・乾燥させて粉末状にしたもの。
  • ガーリックグラニュール・・・乾燥させたにんにくを0,05mm~0,1mmにカットしたもの。
  • ガーリックコース・・・にんくにを乾燥させてコース状(顆粒)にしたもの。
  • ガーリックミンス・・・5mmから10mm程度にカットしてローストしたもの。
  • ガーリックスライス・・・薄くカットして乾燥させたもの。

ガーリックの産地

原産地は中央アジアと推定されています。
世界の生産量では中国が最も多い。日本での生産量が多いのは青森県がダントツ。国内の生産量の約8割を占めています。

日本の消費量のほうは、一人あたり年間平均約600g。消費量が多い韓国では1人あたり年間10kgは消費するらしい。

ガーリックの利用法・効果・効能

独特の臭いは「アリシン」という化合物です。
効果・効能としては滋養強壮効果、疲労回復、強壮・強精効果、抗酸化作用、抗ウイルス作用、生活習慣病予防、感染症予防、ガン予防、等があげられます。

  • 食用・・・香味野菜、香辛料としてとして中国料理、イタリア料理、フランス料理、韓国料理、ブラジル料理、日本料理等々あらゆる料理に使われます。
  • 薬用・・・生薬名は「大蒜(たいさん)」。インドの伝統医学アーユルヴェーダでは若返りのハーブとして利用されているそうです。

健康食品や栄養ドリンクにも使われています。

注意点

生のニンニクは刺激が強いため胃壁などを痛める場合もあるようですから、過剰摂取は控えた方が良いでしょう。

関連記事・参照先

カイエンペッパー

チリパウダー

カイエンペッパーとは赤唐辛子を乾燥させた香辛料です。
名前のカイエンは品種名ではなく、フランス領ギアナの首都カイエンヌから来ています。

粉末にしたものはチリパウダーなどの名称で出回っています。
強い辛味があるのが特徴で、獣肉のにおい消しや辛味を加えるときなどに利用されます。

カイエンペッパーの種類や効能・メニュー

スポンサーリンク

カイエンペッパーの豆知識

  • 学名・・・Capsicum  frutescens/Capsicum annuum
  • 和名・・・唐辛子(トウガラシ)
  • 別名・・・カイエンペパー、チリトウガラシ
  • 分類・・・ナス科トウガラシ属
  • 原産地・・・南アメリカ

トウガラシの種類

  • ブッキーヌ・・・タイのカイエンペッパー。アジアで最も辛い植物と言われている。長さは2・3cm。
  • ハバネロ・・・ブラジルやコスタリカ、ベリーズ、アメリカなどで生産されている。大きさは2~5cm。
  • ブードジョロキア・・・世界辛いトウガラシとしてギネスに登録されている。
  • カシミールチリ・・・インドカレーの赤色に使われる。辛味は比較的少ない。
  • ブリックチーファ・・・タイのトウガラシ。長さは7・8cm。辛味は弱い。

カイエンペッパーの利用法・効果・効能

  • 食用・・・香辛料、肉料理の臭い消し
  • 薬用・・・カプサイシンが食欲増進効果や抹消血管の拡張作用に有効。新陳代謝が良くなるといわれる。

潰瘍や胃炎、腸炎、消化管の炎症、粘膜の炎症などの症状があるときは使用は控えた方が良いそうです。

関連記事・参照先

オレンジピール

オレンジ

オレンジピールとはミカン科の柑橘類、オレンジの果皮です。
乾燥させたものやそれをパウダー状にしたもの、砂糖で煮詰めたものなどがあります。

柑橘類の皮は生薬でも用いられるほど薬効があります。
インドの伝統的医学アーユルヴェーダでは乾性体質の人が去痰剤として利用しているそうです。

オレンジピールの効能・メニュー

スポンサーリンク

オレンジピールの豆知識

  • 学名・・・Citrus sinensis
  • 英名・・・Orange Peel
  • 和名・・・ミカン(蜜柑)
  • 生薬名・・・陳皮 (ちんぴ)
  • 分類・・・ミカン科ミカン属
  • 原産地・・・中国

オレンジの主要産地

世界各国で栽培されています。生産量が多いのはアメリカ、ブラジル、中国、インド、メキシコ、等。
日本では静岡県、愛媛県、広島県、和歌山県、等。

オレンジピールの利用法・効果・効能

  • 飲料用・・・ハーブティー
  • 食用・・・オレンジリキュール、マーマレード、洋菓子(ケーキ、チョコレート、パン、ドーナツ、等)
  • ヘルスケア用・・・アロマ、ポプリ
  • 薬用・・・鎮静効果があるため不眠やストレス解消に効果があると言われます。又、整腸作用、利尿作用なども期待できる。

 オレンジピールは、色の濃いフラベド(外果皮)と白い繊維質のアルベド(内果皮)から構成される。フラベドには油胞が無数に存在しており、柑橘類特有の芳香を持つリモネンなどの精油が含まれている。アルベドにはクェルセチンヘスペリジンなどのポリフェノールが含まれており苦味のもととなっている。

引用元:wikipedia

関連記事・参照先

オレガノ

オレガノ

オレガノとはシソ科の多年草です。
学名はOriganum。これはギリシャ語で「山の喜び」を意味するらしい。

葉は清涼感があるほろ苦さ。生でも利用されますが乾燥させることでその香りは強くなります。
西洋料理のスパイスとして利用されたり、ハーブティーとしても飲用されます。

オレガノの利用法・効能

スポンサーリンク

オレガノの豆知識

  • 学名・・・Origanum vulgare
  • 和名・・・ハナハッカ(花薄荷)
  • 別名・・・ワイルドオレガノ、ワイルドマジョラム
  • 分類・・・シソ科ハナハッカ属

マジョラムとは

シソ科の多年草。代表的な種類には以下のようなものもあります。

  • スイートマジョラム・・・別名はノッテッドマジョラム和名はマヨラナ。30cm程度に生育する。花は白い。
  • ポットマジョラム・・・別名はフレンチ・マジョラム。60cm程度に生育。花は紫色。
  • ワイルドマジョラム・・・高さは60~90cmくらいに育ち、夏から秋にかけて赤紫色の花を咲かせます。

オレガノの産地

原産地はヨーロッパの地中海沿岸。日本には江戸時代に伝わっているらしい。
主な産地としてはトルコ、ギリシャ、イタリア、ブルガリア、メキシコ、等

オレガノの利用法・効能・効果

利用する部分は葉です。

  • 食用・・・イタリア料理、メキシコ料理、特にピザには欠かすことができないスパイス。肉や魚の臭い消しにも。
  • 飲料用・・・ハーブティーは呼吸器系や胃腸に効果があると言われます。
  • 観賞用・・・園芸、ガーデニング、等

オレガノを使った料理

ロースト、ソテー、ピザ、パスタ、シチュー、ソース、スープ、パン、クッキー、煮込み料理、等

関連記事・参照先

オレンジフラワー・ビターオレンジ

オレンジフラワー

オレンジフラワーとはミカン科常緑樹の花弁のこと。
花のつぼみを乾燥させたものは爽やかな香りとかすかな苦味を感じます。

花を蒸留することで作られる精油は「ネロリ油」と呼ばれ、アロマテロピーなどで利用されます。

オレンジフラワーの効能・メニュー

スポンサーリンク

オレンジフラワーの豆知識

  • 学名・・・Citrus aurantium
  • 和名・・・ダイダイ(橙)
  • 別名・・・ビターオレンジ
  • 分類・・・ミカン科ミカン属
  • 原産地・・・インド、ヒマラヤ

日本の主産地

静岡県伊豆半島(南伊豆、東伊豆、西伊豆地域)、和歌山県田辺市など。

ダイダイの利用法

酸味が強いため一般には加工して調味料や漢方薬の材料で利用されます。

皮を乾燥させたものを漢方では「橙皮(とうひ)」。これは健胃薬や去痰薬、つわり等に使用されます。
未熟果実を乾燥させたものは「枳実(きじつ)」というもので、芳香性健胃薬として、消化不良、腹痛などに応用されます。

オレンジフラワーの利用法・効果・効能

オレンジフラワーには緊張を和らげる効果があります。

  •  薬用・・・緊張緩和、精神安定、不眠、等
  • 飲料用・・・ハーブティー、オレンジフラワーウォーター
  • 化粧品原料・・・石鹸、化粧水、フェイシャルオイル、等
  • 芳香用・・・アロマテロピー

関連記事・参照先