ウーロン茶(烏龍茶)は半醗酵茶です。
半醗酵茶は醗酵途中で過熱することで醗酵を止めた状態のものです。
中国茶は緑茶、白茶、黄茶、黒茶、青茶、紅茶の6種がありますが、烏龍茶は青茶(せいちゃ、あおちゃ)に分類されます。
福建省、広東省、台湾などが主産地とされます。
日本でブームが起きはじめたのは1980年頃。
「伊藤園」が中国のウーロン茶を日本人向けにアレンジして販売したのが始まりです。
食の欧米化が進んでいたことで脂質が多く高カロリーの食べ物があふれていたこの時期、油っこい食事に最適で何杯も飲めるお茶として急速に普及していきました。
当初は缶で販売されていましたが、現代ではペットボトルやパックなどでも販売されています。
ウーロン茶の栄養成分と効能・飲み方・メニュー
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ウーロン茶の種類・等級
ウーロン茶には中国で定められた基準により10段階の等級があります。その等級により品質と価格がかなり異なります。
詳細はページ下の関連記事をご覧ください。
中国の福建省、広東省、そして台湾が3大産地とも言われます。
代表的な種類は以下のようなものがあります。
- 武夷岩茶・・・福建省武夷山市の山間部で栽培されているお茶。岩場に植樹されているため「岩茶」とも呼ばれる。大紅包、鉄羅漢、白鶏冠、水金亀が4大銘木と言われている。
- 東方美人茶・・・台湾で生産される青茶。白毫烏龍茶、香檳烏龍茶、五色茶、椪風茶、膨風茶など多くの別名がある。
- 凍頂烏龍茶・・・台湾の烏龍茶。味は緑茶に近い。醗酵度が低いのが特徴。
- 鉄観音・・・烏龍茶の代表品種。代表的銘柄は福建省安渓県の「安渓鉄観音」と台湾の台北市文山区付近で作られる「木柵鉄観音」。
- 黄金桂・・・主産地は福建省安渓。「黄旦(こうたん)」という品種から生産され、かすかなキンモクセイの香りがあるのが特徴。
- 水仙・・・主産地は広東省と福建省。烏龍茶の代表品種。
- 鳳凰単欉・・・広東省潮州市の鳳凰山で栽培される茶葉から作られる銘茶。
ウーロン茶のおいしい入れかた
- 急須と湯のみにお湯を注ぎ温める
- 温まったらお湯を捨てて急須に茶葉お入れる(分量の目安はお湯100ccに対して茶葉5g程度)
- 沸騰したお湯を急須に注ぐ
- 1分前後蒸らしてから茶碗に注ぐ(長く蒸らすと濃くなるので、好みで)
- 二煎目以降は徐々に蒸らす時間を長くする
ウーロン茶に含まれる栄養成分
可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一
ウーロン茶(浸出液)
エネルギー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 |
Kcal(カロリー) | g | g | g | mg | mg | mg | mg | mg | mg |
0 | 微量 | 0 | 0,1 | 1 | 13 | 2 | 1 | 微量 | 微量 |
ビタミンA | ビタミンB1 | ビタミンB2 | 葉酸 | ビタミンC | コレステロール | 食物繊維 | 食塩相当量 |
μg | mg | mg | μg | mg | mg | g | g |
0 | 0 | 0,03 | 2 | 0 | 0 | – | 0 |
ウーロン茶の保存方法
- 理想的な保存方法・・・直射日光が当らない場所で常温で保存
- 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・開封後は早めに使い切る(保存期間の目安は約6ヶ月)