クラゲ(水母、海月)は、主に海中に生息する「刺胞動物(しほうどうぶつ)」の総称です。
ほとんどのものが傘を開いたような形か、きのこやお椀みたいな形。触手が極端に長いものも・・・
多くの種類があり、中には全長10以上にもなるものもあります。体は透明なゼラチン質、水中に浮遊しています。
クラゲの被害
刺胞動物とは以下のようなものです。
刺胞動物(しほうどうぶつ)とは、刺胞動物門に属する約11,000種にのぼる動物の総称である。ほぼ全てが水界に生息し、大部分が海産である。「刺胞」と呼ばれる、毒液を注入する針(刺糸)を備えた細胞内小器官をもつ細胞があることからこの名で呼ばれる。
引用元:wikipedia
毎年海水浴シーズンになると「クラゲに注意」などと促されます。
刺されても平気なものもありますが、中にはかなり危険なものが何種類かいます。
- カツオノエボシ・・・体長は10mにもなる。死亡例もあるほどの強い毒を持つことで「電気クラゲ」とも呼ばれる。
- アンドンクラゲ・・・体長は3cm前後。お盆のころに良く見られる。これも「電気クラゲ」とも呼ばれ毒性は強い。
- ミズクラゲ・・・傘の大きさはは15~30cm程度。日本の沿岸、ほぼ全域で見られる。毒性はそれほど強くない。ヨツメクラゲとも呼ばれる。
- アカクラゲ・・・北海道以南に生息。傘は10cm~15cm程度、触手は長い。色は赤褐色、放射状の縞模様がある。毒性は強い。
- ハブクラゲ・・・傘径は10cm前後、触手は1m位。主に奄美諸島以南、沖縄にも生息。毒性はかなり強く差されると死亡することもあるという。
- カギノテクラゲ・・・直径は1・2cm程度。日本の沿岸全域で見られる。触手の先端がカギのように曲がっており、海藻や岩などにつかまっている。毒性は強い。
食用になるクラゲ
日本では以下の種類が食用として利用されています。
- エチゼンクラゲ(越前クラゲ)・・・傘は2mにもなる大型。日本沿岸で大量発生して漁業などに被害を与えている。毒もある。主に中華料理で使われる。
- ビゼンクラゲ(備前クラゲ)・・・「アカクラゲ」とも呼ばれる。傘は50cm前後だが大きなものは1m近くになる。日本の近海では瀬戸内海、有明海に生息。主に中華料理で使われる。中国産は「大連クラゲ」東南アジア産は「チャイナタイプクラゲ」。
- ヒゼンクラゲ(肥前クラゲ)・・・「シロクラゲ」とも呼ばれる。傘の直径は1m位にはなる。日本近海では主に有明海で獲れる。
- キャノンボールクラゲ・・・メキシコ中南米、アメリカで獲れるクラゲ。直径は15~20cm程度。
- ホワイトクラゲ・・・東南アジアで獲れるクラゲ。主に加工食品で使われる。
- チラチャップクラゲ・・・主に東南アジアで獲れる。主に加工用で使われる。
クラゲの食べ方・料理
ほとんどが塩蔵品です。塩漬けにされたものは戻してから利用します。
コリコリした食感が特徴で、和え物、酢の物、サラダなど。
日本近海で獲れたものは生で売られている地域もあります。刺身や酢味噌和え、和え物等で食べられています。
クラゲに含まれる栄養成分
可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一
クラゲ・塩蔵
エネルギー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 |
Kcal(カロリー) | g | g | g | mg | mg | mg | mg | mg | mg |
22 | 5,2 | 0,1 | 微量 | 110 | 1 | 2 | 26 | 0,3 | 微量 |
ビタミンA | ビタミンB1 | ビタミンB2 | 葉酸 | ビタミンC | コレステロール | 食物繊維 | 食塩相当量 |
μg | mg | mg | μg | mg | mg | g | g |
0 | 微量 | 0,01 | 3 | 0 | 31 | 0 | 0,3 |
栄養成分の詳細
クラゲに多く含まれる栄養成分。
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クラゲの効能
特出した栄養成分はないようです。
低カロリーですからダイエット食などに有効だと思いますが、塩漬けされたものはナトリウムが比較的多いので慢性的な食べ過ぎは要注意です。
クラゲの旬と保存方法
- 食べると良い時期(旬)・・・通年(塩蔵)
- 理想的な保存方法・・・冷蔵・冷凍
- 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷凍は長期保存が可能
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