くらげ

くらげ

クラゲ(水母、海月)は、主に海中に生息する「刺胞動物(しほうどうぶつ)」の総称です。
ほとんどのものが傘を開いたような形か、きのこやお椀みたいな形。触手が極端に長いものも・・・
多くの種類があり、中には全長10以上にもなるものもあります。体は透明なゼラチン質、水中に浮遊しています。

クラゲの被害

刺胞動物とは以下のようなものです。

刺胞動物(しほうどうぶつ)とは、刺胞動物門に属する約11,000種にのぼる動物の総称である。ほぼ全てが水界に生息し、大部分が海産である。「刺胞」と呼ばれる、毒液を注入する針(刺糸)を備えた細胞内小器官をもつ細胞があることからこの名で呼ばれる。

引用元:wikipedia

毎年海水浴シーズンになると「クラゲに注意」などと促されます。
刺されても平気なものもありますが、中にはかなり危険なものが何種類かいます。

  • カツオノエボシ・・・体長は10mにもなる。死亡例もあるほどの強い毒を持つことで「電気クラゲ」とも呼ばれる。
  • アンドンクラゲ・・・体長は3cm前後。お盆のころに良く見られる。これも「電気クラゲ」とも呼ばれ毒性は強い。
  • ミズクラゲ・・・傘の大きさはは15~30cm程度。日本の沿岸、ほぼ全域で見られる。毒性はそれほど強くない。ヨツメクラゲとも呼ばれる。
  • アカクラゲ・・・北海道以南に生息。傘は10cm~15cm程度、触手は長い。色は赤褐色、放射状の縞模様がある。毒性は強い。
  • ハブクラゲ・・・傘径は10cm前後、触手は1m位。主に奄美諸島以南、沖縄にも生息。毒性はかなり強く差されると死亡することもあるという。
  • カギノテクラゲ・・・直径は1・2cm程度。日本の沿岸全域で見られる。触手の先端がカギのように曲がっており、海藻や岩などにつかまっている。毒性は強い。

食用になるクラゲ

日本では以下の種類が食用として利用されています。

  • エチゼンクラゲ(越前クラゲ)・・・傘は2mにもなる大型。日本沿岸で大量発生して漁業などに被害を与えている。毒もある。主に中華料理で使われる。
  • ビゼンクラゲ(備前クラゲ)・・・「アカクラゲ」とも呼ばれる。傘は50cm前後だが大きなものは1m近くになる。日本の近海では瀬戸内海、有明海に生息。主に中華料理で使われる。中国産は「大連クラゲ」東南アジア産は「チャイナタイプクラゲ」。
  • ヒゼンクラゲ(肥前クラゲ)・・・「シロクラゲ」とも呼ばれる。傘の直径は1m位にはなる。日本近海では主に有明海で獲れる。
  • キャノンボールクラゲ・・・メキシコ中南米、アメリカで獲れるクラゲ。直径は15~20cm程度。
  • ホワイトクラゲ・・・東南アジアで獲れるクラゲ。主に加工食品で使われる。
  • チラチャップクラゲ・・・主に東南アジアで獲れる。主に加工用で使われる。

 クラゲの食べ方・料理

ほとんどが塩蔵品です。塩漬けにされたものは戻してから利用します。
コリコリした食感が特徴で、和え物、酢の物、サラダなど。

日本近海で獲れたものは生で売られている地域もあります。刺身や酢味噌和え、和え物等で食べられています。

クラゲに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

クラゲ・塩蔵

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 22  5,2  0,1  微量  110  1  2  26   0,3   微量
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 0  微量  0,01  3  0  31  0  0,3

栄養成分の詳細
クラゲに多く含まれる栄養成分。

 

スポンサーリンク

クラゲの効能

特出した栄養成分はないようです。
低カロリーですからダイエット食などに有効だと思いますが、塩漬けされたものはナトリウムが比較的多いので慢性的な食べ過ぎは要注意です。

クラゲの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・通年(塩蔵)
  • 理想的な保存方法・・・冷蔵・冷凍
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷凍は長期保存が可能

関連記事

 

いいだこ

いか

イイダコ(飯蛸)は、マダコ科 マダコ属のタコです。
煮付けにすると胴の中の卵が飯のように詰まって見えることでこの名前が付けられたようです。特徴は、足の付け根に眼のような丸い紋があります。
小型のタコで、大きなものでも30~35cm程度。北海道以南の沿岸、水深10位の砂泥底等に生息します。

イイダコの別名・地方名

一口蛸、子持ち蛸、貝蛸、石蛸

イイダコの産地

東京湾、三河湾、瀬戸内海、等。

イイダコ釣りと漁

釣りは東京湾が盛んです。
イイダコテンヤと呼ばれる専用の釣具にラッキョウを付けて寄ってきたタコを引っ掛けます。又、餌を付けない専用のタイプもあります。

漁は底引き網、蛸壺、等。

イイダコの選び方

身にしまりがあるもの。白っぽくなっていないもの。吸盤に弾力があるもの。傷があるものや足がとれているものはさける。

イイダコの食べ方・料理

煮付け、茹でる、鍋、しゃぶしゃぶ、天ぷら、から揚げ、タコ飯、炒め物、串焼き、等。

イイダコに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

イイダコ・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 70  14,6  0,8  0,1  250  200  20  190   2,2   3,1
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 36  0,01  0,08  37  1  150  0  0,6

栄養成分の詳細
イイダコに多く含まれる栄養成分。

 

スポンサーリンク

イイダコの効能

ミネラルは豊富に含まれています。ビタミンも多いほうだと思います。

タコにもタウリンが多く含まれています。タウリンは体内でも含まれているアミノ酸ですが、食べ物からとった場合はコレステロールや血圧を正常に保ちます。
又、胆汁酸の分泌を促進して、コレステロールを分解して排出します。疲労回復や肝臓機能の強化、視力低下などにも効果を発揮します。

イイダコの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・冬から春先
  • 理想的な保存方法・・・冷蔵・冷凍(剥き身・茹でる)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷凍では1ヶ月以上

関連記事

やりいか

いか

ヤリイカ(槍烏賊)は、、ツツイカ目ヤリイカ科ヤリイカ属のイカです。
胴体が尖った槍のような形をしていることから名前が付きました。

メスは20~30cm程度。
オスは大きなものでは胴長で50cmを越えるものもあります。これらは一部で「パラソル」とも呼ばれます。

刺身で売られているようなものは白い色をしていますが、生きているときは透明です。
興奮すると細かい斑点のような模様が出て、色も茶褐色になります。

ヤリイカの別名

ササイカ、テッポウイカ、シャクハチ、ケンイカ、テナシ、等

ヤリイカの産地

生息域は北海道から九州までの沿岸、東シナ海、黄海。
沖縄以外何処でも獲れますが、北海道の函館や日本海側のものが珍重される傾向にあるようです。

ヤリイカの選び方

できるだけ透明なもの。身はりとつやがあるもの。足が取れそうになっていないもの。

ヤリイカの食べ方・料理

刺身、寿司ネタ、フライ、天ぷら、から揚げ(げそ)、焼き物、炒め物、酢の物、和え物、パスタ、煮物、等。

ヤリイカに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

ヤリイカ・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 85  17,6  1,0  0,4  170  300  10  280   0,1   1,2
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 8  0,04  0,03  5  2  320  0  0,4

栄養成分の詳細
ヤリイカに多く含まれる栄養成分。

 

スポンサーリンク

ヤリイカの効能

他のイカ同様タウリンが多く含まれています。
タウリンには胆汁酸の分泌を活発にし、肝臓の働きを助ける作用や、肝細胞の再生などの働きがあります。

ヤリイカの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・冬から春
  • 理想的な保存方法・・・冷蔵・冷凍は剥き身かボイルにしたほうが良い
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷蔵では1・2日(鮮度による)

関連記事

こういか

いか

コウイカ(甲烏賊)は、軟体動物門頭足綱のコウイカ目コウイカ科に属します。
大きさは20~25cm程度。全体的にずんぐりした形をしており、足は太く短い。
背中の内側に船型のような甲羅を持つことでこの名前が付いたようです。

水深10m位の浅瀬から100m位に生息し、甲殻類やたこ、魚などを捕食しています。
生息域は関東以南から東シナ海、地中海のほうまで。

コウイカの別名。地方名

スミイカ(墨いか)、ハリイカ(針いか)、マイカ、カブトイカ

コウイカの産地

東京湾、瀬戸内海、三河湾、九州沿岸、等。

コウイカの釣り方と漁

釣りの対象としても人気があります。
エギと呼ばれる疑似餌を使う釣りや、専用のテンヤ(漁具)にシャコやザリガニを餌にして引っ掛ける釣り。
漁は刺し網やかご漁、スッテ釣り、等。

コウイカの選び方

身につやとはりがあり白くなっていないもの。目が黒いもの。

コウイカの食べ方・料理

刺身、寿司ネタ、天ぷら、炒め物、ぬた、焼き物、パスタ(イカ墨パスタ)、等。
刺身は1日位冷蔵庫で寝かしたほうが甘味が出るとも言われます。

コウイカに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

コウイカ・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 66  14,9  0,3  0,1  280  220  17  170   0,1   1,5
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 5  0,03  0,05  3  1  210  0  0,7

栄養成分の詳細
コウイカに多く含まれる栄養成分。

 

スポンサーリンク

コウイカの効能

特に他のイカと栄養成分はそれほど変りません。
イカ墨はパスタなどで利用されます。墨にはアミノ酸が多く含まれています。

コウイカの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・産卵前の冬から春先
  • 理想的な保存方法・・・冷蔵・冷凍(剥き身・茹でる)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷蔵では1・2日(鮮度による)

関連記事

ほたるいか

いか

ホタルイカ(蛍烏賊)は、ツツイカ目 ホタルイカモドキ科に属します。「マツイカ」・「コイカ」のも呼ばれます。
イカの中では小さく、大きさは7・8cm程度。発光する部位があることでこの名前が付けられたようです。

普段は深海(200~700m)に生息しますが、春先になると産卵のため海岸近くに寄ってきます。富山市から魚津市の沖合いは「ホタルイカ群遊海面」として国の天然記念物に指定されています。

ホタルイカの産地

世界中で見るとホタルイカの仲間は40種類程生息しているそうです。
日本近海では北海道から熊野灘の太平洋側の一部と日本海に生息しています。

主な産地は富山県(富山湾)。
他は福井県、兵庫県、石川県、鳥取県、島根県など。

ホタルイカの選び方

胴回りが太いもの。身に艶とはりがあるもの。足が取れていないもの。目が濁っていないもの。生のものは特に透明なものが良い。

ホタルイカの食べ方・料理

鮮度が良いものは刺身が一番です。足のみを集めて使った刺身を「竜宮そうめん」と呼びます。
他はボイルや和え物、煮物、干物、パスタ、炒め物、沖漬け、燻製、佃煮、等。

ホタルイカに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

ホタルイカ・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 84  11,8  3,5  0,2  270  290  14  170   0,8   1,3
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 1500  0,19  0,27  34  5  240  0  0,7

栄養成分の詳細
ホタルイカに多く含まれる栄養成分。

 

スポンサーリンク

ホタルイカの効能

ホタルイカは通常、内臓ごと食べるので、結果的に他のイカに比べビタミン類が多く含まれることになるのだと思います。

特に目立つのはビタミンA。
ビタミンAは「目のビタミン」ともいわれ、その働きとしては、目に必要不可欠なロドブシンという物質を作るのに重要な働きをしています。ロドブシンは、暗がりでもわずかな光に反応してこわれ、脳に刺激を与えた後、元の形に再生される物質です。他は、皮膚の肌荒れから守る役目や、病原菌の侵入を防ぐ役目。最近の研究ではビタミンAに含まれるβカロテンにがんの抑制効果があるとされ注目を集めています。

ホタルイカの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・4・5月
  • 理想的な保存方法・・・冷蔵・冷凍する場合は茹でる
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷蔵では1・2日(鮮度による)

関連記事

剣先いか(赤いか)

いか

ケンサキイカ(剣先烏賊)はツツイカ目ヤリイカ科のイカです。成長すると胴長4・50cm程度までにはなります。
見た目はヤリイカとほとんど変りません。比べてみると2本の触手が長いことと、やや太いことだろうか。

生息域は青森県以南、日本海。
冬場は水深100m前後に生息しますが、春の産卵期は水深3・40mの浅場で行われます。

 ケンサキイカの別名・地方名

名前は大きさや地方によってかなり違いますし、小さいときは似ているイカが多いのではっきりした区別は付けられないのが現実だと思います。

山陰の島根、鳥取あたりでは「シロイカ」。九州では「ゴトーイカ」。若狭方面では「マイカ」。関東では一般的に「アカイカ」の名前で呼ばれます。
又、胴長20cm程度のときはジンドウイカと区別が難しい。ケンサキイカの子供をジンドウイカ(静岡県東部)とかマルイカ(東京湾・相模湾方面)とも呼ぶ地域もあります。

ケンサキイカの産地

島根県、鳥取県、山口県、長崎県、福岡県、伊豆諸島、等。

 アカイカの釣り方

「アカイカ」として釣りの対象としても人気があります。
関東の新島、三宅島、大島、神津島などの近海では夜釣りで遊漁船が出ています。
釣り方は7cm程度の布巻きスッテと呼ばれる疑似餌を、5~7本位の胴付き仕掛けにして釣れる棚を探るという方法です。

ケンサキイカの選び方

鮮度が良いものは透き通った赤褐色をしている。あまりにも白くなったものは避けた方が良い。形が崩れていないもの。

ケンサキイカの食べ方・料理

イカの中ではヤリイカ、アオリイカとともに高級品として扱われるほど美味です。
刺身、寿司ネタ、煮付け、焼き物、天ぷら、干物、炒め物、鍋、フライ等、どんな料理でもおいしく頂けます。

ケンサキイカに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

ケンサキイカ・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 84  17,5  1,0  0,1  210  330  12  260   0,1   1,3
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 7  0,01  0,02  4  2  350  0  0,5

栄養成分の詳細
ケンサキイカに多く含まれる栄養成分。

 

スポンサーリンク

ケンサキイカの効能

たこ、いかにはタウリンが多く含まれています。
タウリンには胆汁酸の分泌を活発にし、肝臓の働きを助ける作用や、肝細胞の再生などの働きがあります。

コレステロールが多いのも特徴と言えるでしょう。
コレステロールは細胞膜や生体膜の構成成分として重要な役割を果たしていますし、神経伝達を正常にする働きもありますので、生命の維持には不可欠な成分です。
血液中のコレステロール値が低下しすぎると、細胞膜や血管が弱くなったり、免疫力が低下します。脳出血や癌(がん)を起こしやすくなります。

コレステロールの必要量としては、1日に1000~2000mgで、ほとんど肝臓で合成されますが一部は食事から摂取されます。
ただ、慢性的な過剰摂取は生活習慣病を招くおそれがああるので注意が必要です。

ケンサキイカの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・通年おいしい(産卵期は初夏から夏のためこの時期が旬とも言えなくはない)
  • 理想的な保存方法・・・冷蔵・冷凍
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷凍では1ヶ月以上経過しても刺身で食べることができるとも言われるが保存状態や温度にもよる

関連記事

わたりがに(ガザミ)

かに

本来は「ガザミ」です。エビ目・カニ下目・ワタリガニ科の蟹です。
甲羅は15cm程度、菱形を横にしたような形。青みがかかった色に白い点がいくつもあります。

日本近海では北海道から沖縄の方まで生息しています。
内湾の水深20~30m位n砂泥底にもぐっています。敵が現われたときなどは、後ろ足がオールのような働きをするので泳ぐことができます。

 ワタリガニ・ガザミの産地

漁獲量が多いのは愛知県、福岡県、愛媛県、大分県、山口県、岡山県、等。

 ワタリガニ・ガザミの仲間・近縁種

  • 台湾ガザミ・・・エビ目カニ下目ワタリガニ科。普通に「ワタリガニ」とも呼ばれている。朝鮮半島以南の西太平洋、インド洋に多く、日本では房総半島以南で見られる。オスは甲・脚に青い模様があるがメスはガザミと見分けづらい。
  • ジャノメガザミ・・・甲羅は15cm程度で菱形だが、茶褐色に3つの点が甲羅下部にある。太平洋側では関東以南、日本海側は東北以南に生息。別名は「モンガニ」・「ワタリガニ」。
  • ノコギリガザミ・・・エビ目ワタリガニ科ノコギリガザミ属。甲長130mm・甲幅200mmの大型。甲羅の縁にのこぎりのような突起があることから名前が付けられた模様。日本では関東以南の暖流に面した地域に生息。南西諸島に多い。
  • イシガニ・・・エビ目・カニ下目・ワタリガニ科。「ワタリガニ」とも呼ばれている。甲幅は8cm程度。甲羅は菱形というより台形で目の周りに棘がある。色は青灰色や緑灰色、腹は白い。日本沿岸では北海道南部から九州まで生息。

ワタリガニ・ガザミの選び方

できれば活きているもの。甲羅が硬いもの。持って重いもの。足が取れていないもの。口の周りが黒くなっているものは避ける。

ワタリガニ・ガザミの食べ方・料理

塩茹で、味噌汁、パスタの具、から揚げ、中華料理、パエリア、鍋、等。

ワタリガニ・ガザミに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

ワタリガニ・ガザミ・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 65  14,4  0,3  0,3  360  300  110  200   0,3   3,7
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 1  0,02  0,15  22  微量  79  0  0,9

栄養成分の詳細
ワタリガニ・ガザミに多く含まれる栄養成分。

スポンサーリンク

ワタリガニ・ガザミの効能

カルシウムと亜鉛が目立ちます。
カルシウムは骨や歯を丈夫にするだけではなく、血液凝固や筋肉の収縮、神経の興奮抑制作用のほか、細胞内外のカルシウム濃度の差を利用して、細胞の機能調節をしたり、ナトリウムを排泄して血圧上昇を防ぐ働きをしています。

亜鉛は、100種類以上の酵素に含まれる必須元素で、タンパク質や遺伝情報物質DNAの合成や、糖質、脂質の代謝、インスリンの合成、免疫反応などに関与しています。新しい細胞を作るとき、この作用を進めるのが亜鉛が成分となる酵素なのです。口内には、舌を中心に「味蕾」という味を感じる細胞の集合体が存在していますが、この味蕾は、新陳代謝が活発で10~12日のサイクルで新しく作られます。亜鉛はその形成にも不可欠な成分です。

ワタリガニ・ガザミの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・5~9月が雄・11月~2月が雌
  • 理想的な保存方法・・・茹でてから冷蔵・冷凍(活きたものはオガクズを入れた容器で冷蔵)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・浜茹でたものでは冷蔵で2日程度

関連記事

たらばがに

kani

タラバガニ(鱈場蟹)は、十脚目異尾下目タラバガニ科タラバガニ属の甲殻類。
カニの名前が付いていますが、生物学上は「ヤドカリ」の仲間。
魚類の「鱈(たら)」の漁場で獲れたことから、「鱈場蟹」と呼ばれるようになったそうです。

足は8本です。甲羅の大きさは25cm位。足を広げた全長は1m5・60cmになります。

タラバガニの産地

北陸、北海道、オホーツク海、アラスカ沿岸、ベーリング海、等で獲れます。
ロシア産のものやノルウェー、カナダ、アラスカ産のものも普通に出回っています。

ヤドカリの仲間でカニの名前が付いている種類

エビ目(十脚目)・ヤドカリ下目・タラバガニ科の甲殻類です。

  • ハナサキガニ・(花咲蟹)・・・甲羅は15cm程でタラバガニより小さい。水深200m位に生息。根室の花咲港で水揚げされたことが名前の由来。
  • アブラガ二・(油蟹)・・・甲羅は20cm程。青みがかかっているので「アオガニ(青蟹)」とも呼ばれる。中央の甲羅の突起が4つ(タラバは6つ)。タラバビ比べ味は今一。

タラバガニの選び方

身が詰まったものは重い。旬のものを選ぶ(1~5月)。オスを選ぶ。甲羅が汚れているもの。等。

タラバガニの食べ方・料理

塩茹で、刺身、天ぷら、焼蟹、カニスキ、パスタ、グラタン、炒め物、ボイル、鍋、蟹飯、等。

タラバガニに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

タラバガニ・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 59  13,0  0,3  0,2  340  280  51  220   0,3   3,2
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 1  0,07  0,06  15  微量  53  0  0,8

栄養成分の詳細
タラバガニに多く含まれる栄養成分。

 

スポンサーリンク

タラバガニの効能

茹でた場合であっても上の成分の量はそれほど変化しませんがエネルギーは20kcal程増えます。
他の蟹同様、抗酸化作用があるアスタキサンチンも含まれています。

セレンが36,4 μg含まれています。
セレンは、動脈硬化の引き金ともなる、不飽和脂肪酸が酸化してできる過酸化脂質を分解する重要な成分で、抗酸化作用があり細胞の酸化を防ぎます。効用は、動脈硬化の予防、老化の進行を遅らせる、ガンの抑制、血行障害や更年期障害の改善などです。

ただ、セレンはサプリメントなどや薬剤で過剰にとった場合は中毒症状を引き起こす可能性があるようです。
中毒症状は吐き気や皮膚荒れ、貧血、脱毛、肝硬変、などがあげられます。さらに急性の症状としては、呼吸器障害や腹痛です。
1日の摂取量は成人男性で30μg、成人女性は25μg。上限は220~300μgです。

タラバガニの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・1~5月(獲れた場所による)・11月12月も身の入りが良い。
  • 理想的な保存方法・・・冷蔵・冷凍する場合は茹でてから
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・活きたものを冷蔵するなら容器や新聞紙で包み1・2日(早めに食べるか茹でて冷凍する)・解凍は自然解凍

関連記事

ずわいがに

かに

ズワイガニ(津和井蟹)は十脚目ケセンガニ科の蟹です。水
日本海の中国地方、北関東(茨木県)以北からオホーツク海、ベーリング海のほうまで、水深600m位までの深海に生息しています。

オスはメスよりも大きくなり、甲羅は最大でも13~14cm程度。足を広げた全長は7・80cm位、重量も1kg位にはなります。
一方雌は、脱皮を繰り返さないため甲羅は7~8cm程度です。

ズワイガニの産地

鳥取県、兵庫県、青森県、福井県、新潟県、京都府、島根県、オホーツク、アラスカ、等。

カニビルの俗説

大型のズワイガニの甲羅には黒い卵みたいなものが付いていることがあります。
カニビルは海に居る「ヒル(蛭)」の一種です。その卵が甲羅についています。

カニビルの生態はいまだ解明されておらず、生息域は日本海のみに限ったことではないようです。
又、カニビルが付いている蟹は身の入りがいいという説も根拠を裏づけられないようです。

甲羅の卵の付着数が多いと、カニの脱皮後時間が経っている可能性が高いため、ズワイガニの身入りの目安とすることもある。しかしズワイガニの脱皮時期とズワイガニの漁業解禁期間に数ヶ月の期間が開くこともあり、その間にライフサイクルの短いカニビルはすぐ産卵してしまうため、あまり信頼性のある目安にはならない。

カニビルは主に日本海に生息しているとして、カニビルの卵の付着を日本海産のズワイガニの証拠であると主張する流通業者もいるが、一方で、日本周辺海域に限らず、広い海域に生息しているという説もある。カニビルに関してはあまり研究が進んでおらず、いずれの説も裏付けるための生態は分かっていない。

引用元:wikipedia

 ズワイガニの地方名・別名

各地で呼び名が違いますし、最近ではブランド戦略として産地の名前を付けているところもあります。

  •  越前がに・香箱ガニ・・・福井県
  • 松葉がに・・・鳥取県・島根県・東京・京都府・兵庫県
  • 隠岐松葉がに・・・島根県の隠岐諸島
  • 鳥取松葉がに・・・鳥取県
  • 水がに・ズボガニ(脱皮直後のオス)・・・福井県・京都府
  • 間人がに・・・京都府京丹後市
  • 加能ガニ・・・石川県
  • 津居山がに・・・兵庫県豊岡市
  • コウバク・コウバコガニ・セイコ(セイコガニ)・クロコ・メガ二・オヤガ二・・・雌の呼び名

ズワイガニの仲間

  • オオズワイガニ・・・北海道以北、ベーリング海、アラスカ沿岸に生息。ズワイより大きな蟹で甲羅は15cm。ほとんどが輸入に依存。
  • ベニズワイガニ・・・体色が赤い。山陰各地、北陸各地で広範囲に獲れる。水深500~2000m位が生息域。

ズワイガニの選び方

重たいもの。足と胴体がしっかり付いているもの。甲羅が大きく硬いもの。活きているものは元気が良いもの。

ズワイガニの食べ方・料理

塩茹で、刺身、寿司ネタ、焼がに、かにスキ、鍋もの、かにしゃぶ、ボイル、天ぷら、等。

ズワイガニに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

ズワイガニ・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 63  13,9  0,4  0,1  310  310  90  170   0,5   2,6
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 微量  0,24  0,60  15  微量  44  0  0,8

栄養成分の詳細
ズワイガニに多く含まれる栄養成分。

 

スポンサーリンク

ズワイガニの効能

茹でた場合であっても上の成分の量はそれほど変化しません。
ズワイガニにもアスタキサチンが含まれるます。これはカテロイドの一種で、これには強い抗酸化作用があります。

ミネラル、ビタミンともにバランス良く含まれています。
特にビタミンB1・B2は多いほうだと思います。

ビタミンB1は、脳の中枢神経や手足の末梢神経の働きを正常に保つという役目も果たしています。そのため、不足すると反射神経の異常や手足のしびれなどが現れます。
ビタミンB2は「発育のビタミン」とも呼ばれます。それは、成長の促進や皮膚や髪、爪などの細胞の再生に関与しています。

ズワイガニの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・一般的には冬(11月から3月)・漁期は地域により違う
  • 理想的な保存方法・・・茹でてから冷蔵・冷凍
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・浜茹でのものでは冷蔵で2日程度

関連記事

毛がに

かに

ケガニ(毛蟹)はエビ目カニ下目クリガニ科の蟹です。
文字通り、赤い点があるような体の表面に細かい毛が無数に生えています。

甲羅の大きさは10~12cm位になります。オスのほうが大きくなります。
重量は大きなものは1kg位にはなりますが数は多くありません。市場に出回っているものは350~500g位が多いと思います。

ケガニの産地

北関東以北の太平洋側、日本海沿岸、オホーツク海、アラスカの方まで生息しています。
主な産地は北海道各地。釧路、稚内、網走、厚岸、虎杖浜、日高沖、等。北海道以外では、岩手県、青森県、宮城県、福島県。

ケガニの選び方

北海道で獲れたものでも産地により旬が違う。500g前後のものが良い。甲羅が硬いもの(軟らかいものは脱皮の直後のためおいしくない)。重いもの。足が全て付いているもの。

ケガニの食べ方・料理

塩茹で、刺身、焼蟹、蟹飯(炊き込みご飯)、汁物、蒸蟹、パスタ、グラタン、等、

ケガニに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

ケガニ・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 72  15,8  0,5  0,2  220  340  61  260   0,5   3,3
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 微量  0,07  0,23  13  微量  47  0  0,6

栄養成分の詳細
ケガニに多く含まれる栄養成分。

 

スポンサーリンク

ケガニの効能

茹でた場合であっても上の成分の量はそれほど変化しません。
赤い色は鮭などの身にも含まれるアスタキサチンです。カテロイドの一種で、これには強い抗酸化作用があります。
他は魚介類に多く含まれるタウリン。これはアミノ酸の一種で血中の総コレステロール値を下げ、善玉コレステロールを増やします。結果として脳卒中や動脈硬化、心不全、心臓病などを予防する効果が期待できます。。

ケガニの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・一般的には冬だが産地により異なる(オホーツクのものは春から夏)
  • 理想的な保存方法・・・冷蔵・冷凍する場合は茹でてから
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・活きたものを冷蔵するなら1・2日(早めに食べるか茹でて冷凍する)

関連記事