クルマエビは十脚目クルマエビ科のエビの一種です。
体には黒い縞模様が鮮やかにでています。最大で全長25cm程に成長します。
生息地は日本近海からインド太平洋、地中海東部、東南アジア、オーストラリア北部。日本では北海道南部から九州、沖縄まで分布しています。
大きさによる名前の違い
- 大車・・・100g以上・体長20cm以上
- 巻(マキ)・・・25~40g前後・体長10~15cm程度
- 細巻(サイマキ)・・・20g以下・体長10cm以下
地方名・別名
マエビ、ホンエビ、ハルエビ、アエビ、マダラエビ
クルマエビの産地
各地で養殖されています。産地としては、九州(熊本・鹿児島・大分・長崎)、沖縄、四国(香川・愛媛)、広島県、山口県、愛知県、等。
中国や台湾などからも輸入されています。
クルマエビの選び方
頭部が黒ずんでいないもの。活きているものは元気がいいもの。大きさがあり身がしっかりしているもの。頭と胴体がしっかり付いていないものは避ける。ひげや足がちゃんと付いているもの。
クルマエビの食べ方・料理
刺身、寿司ネタ、天ぷら、フライ、サラダ、パスタの具、焼き物、蒸し料理、エビチリ、スープ、椀物、等。
クルマエビに含まれる栄養成分
可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一
クルマエビ・生
エネルギー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 |
Kcal(カロリー) | g | g | g | mg | mg | mg | mg | mg | mg |
97 | 21,6 | 0,6 | 微量 | 170 | 430 | 41 | 310 | 0,5 | 1,4 |
ビタミンA | ビタミンB1 | ビタミンB2 | 葉酸 | ビタミンC | コレステロール | 食物繊維 | 食塩相当量 |
μg | mg | mg | μg | mg | mg | g | g |
4 | 0,11 | 0,06 | 23 | 微量 | 170 | 0 | 0,4 |
栄養成分の詳細
クルマエビに多く含まれる栄養成分。
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クルマエビの効能
他のえびに比べカリウムが多目に含んでいます。これは茹でても焼いてもその量に変化はありません。
カリウムには、細胞内の酵素反応を調節する働きがあります。エネルギーの代謝を円滑にし、細胞が正常に活動する環境づくりをしています。
又、ナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制し、尿への排泄を促す働きがあることから、血圧を下げる作用があるとされ、高血圧を予防する効果があると考えられています。
カリウムは比較的多くの食材に含まれていますが、以外に不足しがちのミネラルです。それは、調理の段階で多くが失われるからです。
そして、食塩の摂取が多い場合もナトリウムとともに排出されてしまいますし、ストレスや下痢、アルコール、利尿剤の長期飲用、甘いものの食べ過ぎなどでも減らす原因になります。
クルマエビの旬と保存方法
- 食べると良い時期(旬)・・・初夏から秋
- 理想的な保存方法・・・冷蔵・冷凍
- 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・活きたものはオガクズを入れて販売されています。そのまま冷蔵庫の野菜室で1~3日程は保存できます。