どら焼

ドラ焼

どら焼とは、カステラ生地2枚の間に小豆の餡を挟んだ和菓子です。
どら焼と呼ばれるのは色々説があるようですが、打楽器の銅鑼に似ているというのが最も有力とされるそうです。

現在では小豆のほかに、栗や餅などが入ったものもありますし、「生どら」と命名し生クリームやチョコレートクリーム、カスタードクリーム、フルーツ等が入ったものも開発されています。

「蒸しどら」というものもあります。
これは、小麦に黒糖等を混ぜた生地をスポンジケーキ状に蒸し、中に小豆の餡やクリームを挟んだ和菓子です。

どら焼の別名・地方名

関西方面では、「三笠焼き」、「三笠まんじゅう」と呼びます。
三笠は奈良県の三笠山(現在の若草山)からきているようです。
こし餡よりつぶ餡のほうが好まれる傾向にあります。

どら焼に含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

どら焼

エネルギー タンパク質 脂質 炭水化物 ナトリウム カリウム カルシウム リン 亜鉛
Kcal(カロリー) g g g mg mg mg mg mg mg
284 6,2 2,6 58,9 120 170 22 74 0,9  0,5
ビタミンA ビタミンB1 ビタミンB2 葉酸 ビタミンC コレステロール 食物繊維 食塩相当量
μg mg mg μg mg mg g g
28 0,06 0,10 16 0 80 3,5 0,3

栄養成分の詳細

きび団子に多く含まれる栄養成分。

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どら焼に含まれる栄養成分の効能

ビタミンc以外はほとんどの栄養成分が多く含まれています。
有効な成分も多いのですが、ナトリウムとコレステロールが多いのが気になります。

ナトリウムは慢性的に摂り過ぎる場合は、高血圧や動脈硬化などの原因になります。
コレステロールも摂り過ぎは動脈硬化を招くおそれがありますし、いずれは心筋梗塞や狭心症などを起こすことにもあります。

きび団子の保存方法

  • 理想的な保存方法・・・常温で保存(生どらは冷蔵か冷凍)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷凍では長期保存が可能(食べるときは冷蔵庫で半冷凍にもどす)

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タルト

タルト

タルトというとパイ生地のようなものにフルーツ等を乗せた焼き菓子を思い浮かべますが、ここでいうタルトは愛媛県松山市の郷土菓子のことです。
カステラ生地に柚子入りのこし餡を「の」の字に巻いて作ります。

かつて松山藩主であった「松平定行」という人が、長崎に行ったときポルトガル船から南蛮菓子を知り、その製法を独自に考案したものが現在のタルトと考えられています。
今は商品開発もすすみ、餡に栗や伊予柑が入ったものもあります。

登録商標

愛媛県では昭和29年に、歴史あるタルトを後世に残そうと「愛媛タルト」の商標登録を行いました。
そして、平成17年には形状の商標も取得しています。

タルトを作るには「愛媛県菓子工業組合・タルト部会」の会員のみが許されています。
新製品も簡単には発売ができません。役員会が厳しいチェックを行い、それをパスしたものだけが世に出ています。

タルトに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

タルト

エネルギー タンパク質 脂質 炭水化物 ナトリウム カリウム カルシウム リン 亜鉛
Kcal(カロリー) g g g mg mg mg mg mg mg
293 5,8 2,9 60,9 36 58 21 69 1,0  0,6
ビタミンA ビタミンB1 ビタミンB2 葉酸 ビタミンC コレステロール 食物繊維 食塩相当量
μg mg mg μg mg mg g g
37 0,04 0,12 12 0 110 1,5 0,1

栄養成分の詳細

タルトに多く含まれる栄養成分。

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タルトに含まれる栄養成分の効能

コレステロールが目立ちますが、これはカステラの材料となっている鶏卵に含まれるものだと思います。
コレステロールは悪者扱いされていますが、人体にとっては重要な働きもしています。

細胞膜や生体膜の構成成分として重要な役割を果たしていますし、神経伝達を正常にする働きもありますので、生命の維持には不可欠な成分です。
又、性ホルモンや副腎皮質ホルモン、胆汁酸、ビタミンD全躯体の原料として重要な物質です。

タルトの保存方法

  • 理想的な保存方法・・・常温で保存
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・商品に記載されている

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大福餅

もち

大福餅とは、餡を餅で包んだ和菓子です。
大福もちは江戸時代初期に生まれた鶉餅(うずらもち)が基となっているようです。
腹持ちがよいことで「腹太餅(はらぶともち)」、「大腹餅(だいふくもち)」と呼ばれていたそうですが、吉字を使って「大福餅」にしたといわれます。

大福餅の種類

餡は通常小豆を使うのですが、今はイチゴを入れた「いちご大福」や柿を入れたもの、いちじくを入れたもの、葡萄を入れたもの、カスタードクリームを入れたものなど、多くの種類が存在しています。
餅のほうにも、よもぎを加えたものやブルーベリー色やイチゴ色に着色したもの等もあります。

他にも様々なものがあります。

  • 塩大福・・・塩味がする大福。適量の塩が餡と皮に含まれている。
  • 豆大福・・・餅のなかに大豆や赤えんどうが混ぜてある。
  • 塩豆大福・・・塩大福と豆大福を合わしたもの。
  • 塩あんびん・・・埼玉県の北部で昔から食べられている塩で味付けした大福。
  • モンブラン大福・・・小豆餡の代わりにマロン・クリームが入っている。
  • プリン大福・・・小豆餡の代わりにプリンのクリームが入っている。

大福餅に含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

大福餅

エネルギー  タンパク質 脂質 炭水化物 ナトリウム  カリウム カルシウム  リン 亜鉛
Kcal(カロリー) g g g mg mg mg mg mg mg
235 4,8 0,5 52,8 46 46 11 58 1,0  0,9
ビタミンA  ビタミンB1 ビタミンB2 葉酸 ビタミンC  コレステロール 食物繊維 食塩相当量 
μg mg mg μg mg mg g g
0 0,03 0,02 3 0 0 2,5 0,1

栄養成分の詳細

大福餅に多く含まれる栄養成分。

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大福餅に含まれる栄養成分の効能

ミネラルが多いですね。
特にカルシウムはもち菓子の中では多いほうだと思います。

カルシウムには骨や歯を丈夫にする働きや、血液凝固や筋肉の収縮、神経の興奮抑制作用等があります。
食物繊維も程よく含まれていますが、これは小豆を使っているからでしょう。
食物繊維には整腸作用やナトリウムの排出作用があります。

大福餅の保存方法

  • 理想的な保存方法・・・長期保存は冷凍(冷蔵は適さない)
  • 理想的な保存期間の目安・・・賞味期限を参照(冷凍では1ヶ月以上)

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串団子

串団子

串団子は、串に団子を3~5個刺した菓子です。
この団子は、米などの粉を水やお湯でこね、蒸したり茹でたりしてから丸くします。

餅にも似ていますが、団子の場合は粉から作りますので蒸してから作る餅とは違いますます。
又、原料も団子はうるち米の粉ですが、餅はもち米を使います。

団子の種類

団子の種類は多く、全国でも様々なものが作られています。
代表的なものを幾つかあげてみます。

  • 焼団子・・・くしに刺した団子を焼いたもの。
  • 醤油団子・・・焼団子の味付けを醤油にしたもの。
  • みだらし団子・・・岐阜県飛騨地方で食べられている団子。串団子、醤油だんごの一種。
  • みたらし団子・・・砂糖醤油の葛餡をかけた串団子(焼き団子)。

この他にも、餡を乗せたものや、きな粉やごまをまぶしたもの、花見団子、月見団子、白玉団子、等多くのものがあります。

串団子に含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

串団子(みたらし団子)

エネルギー タンパク質 脂質 炭水化物 ナトリウム カリウム カルシウム リン 亜鉛
Kcal(カロリー) g g g mg mg mg mg mg mg
197 3,1 0,4 45,2 250 59 4 52 0,4  0,5
ビタミンA ビタミンB1 ビタミンB2 葉酸 ビタミンC コレステロール 食物繊維 食塩相当量
μg mg mg μg mg mg g g
0 0,04 0,02 7 0 0 0,3 0,6

栄養成分の詳細

串団子に多く含まれる栄養成分。

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串団子に含まれる栄養成分の効能

ナトリウムが目立ちます。
ナトリウムは、カリウムとともに細胞内外の物質交換や細胞の浸透圧、水分調節、体液のph、神経の刺激伝達、心筋の弛緩を促すなど多くの働きをしています。

塩分控えめと言われますが、成人は1日6g以下が目標摂取量です。
慢性的にナトリウムを摂取している場合は、高血圧や動脈硬化、胃潰瘍、胃がんなどをまねくおそれがありますので注意が必要です。

串団子の保存方法

  • 理想的な保存方法・・・冷蔵庫で保存(食べるときはレンジで温める)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・早めに食べるほうが良い

関連時期

桜もち

桜餅

桜もちは桜の葉で包んだ和菓子。雛菓子の一つです。
使われる桜の葉は塩漬けしたものも用います。

桜の葉の産地は静岡県の松崎町。ここでは全国シェアの70%が生産されています。
現在はビニールでできたものも作られています。

桜もちは地域により異なるものが作られていますが、一般的に知られるものは「長命寺」と「道明寺」です。
特徴は以下のようになります。

長命寺桜餅

東京都墨田川の向島にある長命寺という寺で作り始めたもの。花見客をもてなすために作られたらしい。
塩漬けの桜の葉を使っている。

小麦粉や上新粉を使用し白玉粉や餅粉を加えても良い。これに砂糖等を加え生地を作る。
小豆の餡を中に入れ桜の葉で表を巻くようにして付ける。

道明寺桜餅

道明寺粉(水に浸し蒸したもち米を干して粗めにひいたもの)を使い、桜の葉で包む桜餅。
名前の由来となる寺は大阪府藤井寺市にある。
京都の和菓子店では「京風桜餅」と呼ばれる。

材料は塩漬けの桜の葉、小豆の餡、道明寺粉。
道明寺粉に砂糖を加え餅を作り、桜の葉で包む。

伊豆の桜餅

「長八さくらもち」という桜餅があります。
これは松崎町の銘菓で、江戸時代の名左官「伊豆の長八」から名前をとっているらしい。
米粉と餅粉で作った皮で粒餡を大福のように包んだ餅と、上新粉の皮でこしあんを二つ折りに包んだ餅があります。

鎌倉の桜餅

「ひとひら桜餅」と呼ばれるもので、鎌倉五郎という店で作られています。
二つ折りになっており中に餡がはさんである。

桜もちに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

桜もち(関東風)

エネルギー タンパク質 脂質 炭水化物 ナトリウム カリウム カルシウム リン 亜鉛
Kcal(カロリー) g g g mg mg mg mg mg mg
238 4,5 0,4 54,2 46 38 12 39 1,0  0,4
ビタミンA ビタミンB1 ビタミンB2 葉酸 ビタミンC コレステロール 食物繊維 食塩相当量
μg mg mg μg mg mg g g
0 0,03 0,02 2 0 0 2,6 0,1

栄養成分の詳細

桜もちに多く含まれる栄養成分。

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桜もちに含まれる栄養成分の効能

桜の葉の香りは「クマリン」という成分です。
これは食べることはできますが、肝毒性があるので食本添加物には認められていないそうです。
そのため大量に摂取することはしないほうが良いでしょう。

桜もちの保存方法

  • 理想的な保存方法・・・高温多湿をさせ常温で保存(冷蔵庫では硬くなる)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・1・2日

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げっぺい(月餅)

げっペイ

げっぺい(月餅)とは中国の菓子の一つです。
丸く平たい形は月に見立てて作られています。

中国大陸は広いですから、地域により材料や大きさなどに違いがあります。
餡にはハスの実やナツメ、小豆、くるみ、松の実等を入れたものがあります。
最も知られているものは広東省広州の「広式」というものです。これは中身に茹でた鹹蛋(シェンタン。アヒルの卵を塩水に漬けたもの)の黄身を入れたものに人気があるそうです。

日本での歴史

日本では東京都新宿区に本社を置く、老舗の食品メーカー「中村屋」が日本人の口に合うように開発したものが全国に流通しています。

大正14年に創業者夫妻が中国への視察旅行で見つけたそうです。
当初は中国の風習にちなんで、8月だけの期間限定で発売されていたようですが、愛好者が増えてきたことで今では年間通じて販売されています。

げっぺいに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

げっぺい

エネルギー  タンパク質 脂質 炭水化物 ナトリウム  カリウム カルシウム  リン 亜鉛
Kcal(カロリー) g g g mg mg mg mg mg mg
357 5,1 8,7 64,6 50 71 32 77 1,0  0,5
ビタミンA  ビタミンB1 ビタミンB2 葉酸 ビタミンC  コレステロール 食物繊維 食塩相当量 
μg mg mg μg mg mg g g
微量 0,07 0,03 7 0 1 2,5 0,1

栄養成分の詳細

げっぺいに多く含まれる栄養成分。

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げっぺいに含まれる栄養成分の効能

多く含まれているカルシウムは骨や歯を形成するのに重要な働きをしています。
他にも、血液凝固や筋肉の収縮、神経の興奮抑制作用のほか、細胞内外のカルシウム濃度の差を利用して、細胞の機能調節をしたり、ナトリウムを排泄して血圧上昇を防ぐ働きをしています。

リンはカルシウムの次に体内に多く含まれ、体重の約1%位あります。その量の85%程度がカルシウムやマグネシウムと結合して骨や歯の主成分になります。
ナトリウムも多いのですが、これは水分を保持しながら細胞外液や血液循環の量を調節しています。ただ摂りすぎは生活習慣病をまねくおそれがありますから注意が必要です。

げっぺいの保存方法

  • 理想的な保存方法・・・ 直射日光、高温多湿を避け常温保存
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・商品に記載されている

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草もち

草もち

草もちは、よもぎ等を混ぜて作る餅です。
通常中には餡が入っています。

大昔は「ハハコグサ(母子草)」を使用してしたそうですが、「母と子を臼と杵でつくのは縁起が良くない」ということで、平安時代からヨモギを使っていったとされます。

ハハコグサとは

春の七草の一つで「御形(ごぎょう、おぎょう)」のことです。
キク科ハハコグサ属の越年草で、茎葉の若いものが食用にされます。

ヨモギとは

よもぎ

ヨモギはキク科の多年草。
全国のいたるところに自生しています。

栄養成分は豊富で、草もち以外には天ぷらやおひたしなどで利用されます。

草もちに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

草もち

エネルギー タンパク質 脂質 炭水化物 ナトリウム カリウム カルシウム リン 亜鉛
Kcal(カロリー) g g g mg mg mg mg mg mg
229 4,2 0,4 52,1 17 47 11 50 1,0  0,6
ビタミンA ビタミンB1 ビタミンB2 葉酸 ビタミンC コレステロール 食物繊維 食塩相当量
μg mg mg μg mg mg g g
14 0,03 0,02 5 微量 0 2,0 0

栄養成分の詳細

草もちに多く含まれる栄養成分。

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草もちに含まれる栄養成分の効能

ミネラルがバランスよく含まれていますが、これは原料のヨモギによるところが大きいと思います。
リンはカルシウムの次に体内に多く含まれ、体重の約1%位。その量の85%程度がカルシウムやマグネシウムと結合して骨や歯の主成分になります。

カリウムには、ナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制し、尿への排泄を促す働きがあることから、血圧を下げる作用があるとされ、高血圧を予防する効果があるといわれます。

草もちの保存方法

  • 理想的な保存方法・・・直射日光・高温多湿を避け、涼しいところで保存(冷凍も可)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・2・3日(冷凍では長期保存が可能)

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もろこし落雁

もろこしらくがん

落雁の一種「もろこし(諸越)」は秋田県のの郷土菓子です。
大昔、「佐竹公」という藩主が「もろもろの菓子を越えて風味よし」と賞賛したことから、「もろこし」と名付けられたそうです。
通常は「秋田諸越(あきたもろこし)」と呼ばれます。
本来は型枠に小豆粉や砂糖を入れて固めてから焼き上げるのですが、現在ではお店や地域によってその製法や原料はアレンジされて様々なものが作られています。

木の型枠に詰めて固める製法は「打物(うちもの)」と呼ばれます。
打物の和菓子は堅いのが特徴です。もろこし落雁も堅いのですが、口の中ではゆっくり融けていくので緑茶のお茶請けには向いているようです。

落雁とは

落雁(らくがん)は、米などの澱粉質の粉に砂糖や水飴を混ぜ、型に押して乾燥させて作る和菓子で、「干菓子(ひがし)」に分類されます。
これは室町時代に中国から伝わったもので、茶道により広まったそうです。

もろこし落雁に含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

もろこし落雁

エネルギー  タンパク質 脂質 炭水化物 ナトリウム  カリウム カルシウム  リン 亜鉛
Kcal(カロリー) g g g mg mg mg mg mg mg
389 7,3 0,3 89,3 130 56 17 66 2,0  0,8
ビタミンA  ビタミンB1 ビタミンB2 葉酸 ビタミンC  コレステロール 食物繊維 食塩相当量 
μg mg mg μg mg mg g g
0 0,01 0,01 1 0 0 7,3 0,3

栄養成分の詳細

もろこし落雁に多く含まれる栄養成分。

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もろこし落雁の効能

ミネラルは全般的に多いですね。
リンのほとんどはカルシウムやマグネシウムと結合して骨や歯の主成分になります。
ナトリウムは水分を保持しながら細胞外液や血液循環の量を調節していますが、慢性的に摂り過ぎると生活習慣病をまねくおそれがあります。

食物繊維もかなり多く含んでいます。
これは、コレステロールの低減に有効です。このため脂質異常症や糖尿病の予防効果が期待されます。
ナトリウムの排泄もすることから高血圧にも有効です。

もろこし落雁の保存方法

  • 理想的な保存方法・・・直射日光・高温多湿を避け常温で保存
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・賞味期限内に食べる

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きんつば

kinntuba

きんつば(金鍔)というのは、和菓子の「金鍔焼き」を略したものです。
江戸時代に京都で考案された和菓子で、当時は上新粉(米粉)を使用した生地で餡を包んで焼き上げたそうです。
その後江戸に伝わった頃から、上新粉の代わりに小麦粉が使用され、現在でもそれは受け継がれています。

当初は色と形から「銀鍔(ぎんつば)」と呼ばれていたそうですが、江戸に伝わったころから縁起を担ぎ、銀から金に変わったと言われます。

きんつばの材料と作り方

材料は餡と小麦粉、砂糖等です。
餡にくるみの実やさつまいも、栗、かぼちゃ等を入れると又一味違ったものが楽しめます。

作り方は簡単に言えば、餡を小麦粉で作った皮で包み6面をホットプレート等で焼き上げれば完成です。

きんつばに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

きんつば

エネルギー タンパク質 脂質 炭水化物 ナトリウム カリウム カルシウム リン 亜鉛
Kcal(カロリー) g g g mg mg mg mg mg mg
264 5,3 0,7 59,2 75 260 18 59 1,0 0,5
ビタミンA ビタミンB1 ビタミンB2 葉酸 ビタミンC コレステロール 食物繊維 食塩相当量
μg mg mg μg mg mg g g
0 0,09 0,04 14 0 0 6,5 0,2

栄養成分の詳細

きんつばに多く含まれる栄養成分。

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きんつばに含まれる栄養成分の効能

糖質は組織のエネルギー源になったり、筋肉グリコーゲンとして蓄えられることになります。
又、脳や神経系、赤血球、筋肉などが活動する場合のエネルギー源で、不足してしまうと血糖値が下がり機能が低下します。
糖質をとる量としては1日100g以上は必要ですが、過剰摂取は肥満のもとになり、生活習慣病をまねくおそれもあります。

ナトリウムはカリウムとともに細胞内外の物質交換や細胞の浸透圧、水分調節、体液のph、神経の刺激伝達、心筋の弛緩を促すなど多くの働きをしています。
摂り過ぎは高血圧や動脈硬化等の生活習慣病につながることがあります。

カリウムも結構多く含まれています。
カリウムはナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制し、尿への排泄を促す働きがあることから、血圧を下げる作用があるとされ、高血圧を予防する効果があります。

きんつばの保存方法

  • 理想的な保存方法・・・高温多湿をさせ常温で保存
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・3・4日。(生地が固くなったときは又焼きなおすと良い)

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金玉糖

金玉糖(きんぎぉくとう)とは、寒天を溶かし砂糖や水飴を加えて煮詰めてから、冷やして固める和菓子です。
名前の金玉は財宝とか珍しいといった意味があるそうです。

見た目は半透明で、表面にはざらめ糖をまぶします。
まぶさないものもありますが、これは「金玉羹(きんぎょくかん)」と呼ばれます。

清涼感があるため、夏向きの和菓子として古くから親しまれています。

寒天の成分

寒天は天草やオゴノリといった、赤い海草(紅藻類)から作られています。
成分はほとんどが食物繊維ですから健康には良い食品です。
お菓子の材料に使われる以外は、ダイエットに適した健康食品としても注目されています。

ざらめ糖とは

ざらめ糖は通称で、本来は白双糖(しろざらとう)という砂糖の一種です。
砂糖の主成分である「蔗糖(スクロース)」を結晶させたものです。
特徴は結晶が確認できるほどの大きさ。その見た目から当初は「あらめ」と呼ばれていたそうですが、次第に発音が訛って「ざらめ」にあったそうです。
菓子に良く使われるのは、砂糖としての純度の高さと、高温でも透明さを保っている点です。

金玉糖に含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

金玉糖

エネルギー  タンパク質 脂質 炭水化物 ナトリウム  カリウム カルシウム  リン 亜鉛
Kcal(カロリー) g g g mg mg mg mg mg mg
288 微量 微量 72,0 2 2 7 微量 0,1 微量
ビタミンA  ビタミンB1 ビタミンB2 葉酸 ビタミンC  コレステロール 食物繊維 食塩相当量 
μg mg mg μg mg mg g g
0 0 0 0 0 0 0,8 0

栄養成分の詳細

金玉糖に多く含まれる栄養成分。

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金玉糖に含まれる栄養成分の効能

炭水化物(糖質)がほとんどです。
糖質は脳や神経系、赤血球、筋肉などが活動する場合のエネルギー源で、不足してしまうと血糖値が下がり機能が低下します。

食物繊維は寒天に含まれるアガロースやアガロペクチンなどの多糖類です。
食物繊維の効果としては腸内環境の改善や肥満予防等があげられます。

金玉糖の保存方法

  • 理想的な保存方法・・・常温で保存
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・1~3日(賞味期限内に食べる)

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