ぎゅうひ(求肥)

求肥

ぎゅうひ(求肥)は和菓子の材料の一種です。
歴史は古く、平安時代に中国から伝わったといわれます。

牛皮や牛肥とも書かれますが、これは当時もち米の玄米を材料にしていたため色が黒っぽくなってしまったことで、牛の皮のようだとされるところからきているそうです。

材料と利用方法

餅粉か白玉粉に砂糖や水飴を加えます。
配合は白玉粉または餅粉1に対して砂糖2、水飴1が多いようです。

特徴は時間が経っても固くならないことで、アイス菓子や和菓子等、常温や低温で食べる和菓子に重宝する材料です。

ぎゅうひ(求肥)を使った代表的な菓子

アイス菓子では雪印の「雪見だいふく」が有名です。
他には吉備団子やバター餅、みつまめ等があげられます。

これらの他にも各地で様々なお菓子に使用されています。

ぎゅうひ(求肥)に含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

ぎゅうひ(求肥)

エネルギー  タンパク質 脂質 炭水化物 ナトリウム  カリウム カルシウム  リン 亜鉛
Kcal(カロリー) g g g mg mg mg mg mg mg
257 1,3 0,2 62,5 1 1 1 10 0,2 0,3
ビタミンA  ビタミンB1 ビタミンB2 葉酸 ビタミンC  コレステロール 食物繊維 食塩相当量 
μg mg mg μg mg mg g g
0 0,01 微量 3 0 0 0,1 0

栄養成分の詳細

ぎゅうひ(求肥)に多く含まれる栄養成分。

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ぎゅうひ(求肥)に含まれる栄養成分の効能

使われる材料から見ても糖質(炭水化物)が最も多くなります。
糖質は体内でブドウ糖に分解され、小腸から吸収され肝臓に送られますが、一部は血液中に入り(血糖)、組織のエネルギー源になったり、筋肉グリコーゲンとして蓄えられることになります。
糖質は脳や神経系、赤血球、筋肉などが活動する場合のエネルギー源で、不足してしまうと血糖値が下がり機能が低下します。糖質をとる量としては1日100g以上は必要となります。

ただ、過剰摂取は肥満の原因になりますのでしいては生活習慣病をまねくおそれがあります。

ぎゅうひ(求肥)の保存方法

  • 理想的な保存方法・・・長期保存は冷凍
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・1週間位

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きび団子

きびだんご

きび団子(吉備団子)は原料を「黍(きび)」にした、岡山県の餅菓子です。

作り方は、黍の粉ともち米の粉を混ぜあわせ求肥(ぎゅうひ)を作り、それを小さな円形に仕上げて作ります。
求肥とは、白玉粉または餅粉に、砂糖や水飴を加えて練りあげたものです。

きび団子の起源は諸説いろいろあるようですが、一つだけ言えることは昔話の桃太郎とは特に関係ありません。
ただ、菓子のパッケージに桃太郎や鬼を使ったものはあるそうです。

黍(きび)とは

黍とはイネ科の植物。一年草の穀物です。
インドが原産らしいのですが、日本には弥生時代に中国から渡来したようです。

1m程に成長して茎の先に20cm程度の穂が付きます。
実は黄色でアワよりは大きくなります。
きびにはうるち種ともち種があります。

きび団子に含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

きび団子

エネルギー タンパク質 脂質 炭水化物 ナトリウム カリウム カルシウム リン 亜鉛
Kcal(カロリー) g g g mg mg mg mg mg mg
304 1,7 0,3 73,5 1 27 3 31 0,1 0,5
ビタミンA ビタミンB1 ビタミンB2 葉酸 ビタミンC コレステロール 食物繊維 食塩相当量
μg mg mg μg mg mg g g
0 0,02 0,01 3 0 0 0,3 0

栄養成分の詳細

きび団子に多く含まれる栄養成分。

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きび団子に含まれる栄養成分の効能

黍には白米以上にミネラル分が含まれています。
又、善玉コレステロールである血中の高密度リポタンパク質(HDL-コレステロール)の値を高める効果があるようです。
その結果、動脈硬化等の予防につながります。

きび団子の保存方法

  • 理想的な保存方法・・・常温で保存
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・包装紙に記載されている

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かるかん

かるかん

かるかん(軽羹)は九州の郷土菓子です。主に鹿児島県を中心に販売されています。
うるち米から作る「かるかん粉」と砂糖、やまいも(自然薯)を使って作ります。

スポンジ状に仕上げることで、「軽い羹」という名前が付けられたようです。
近年では餡を中に入れ饅頭状に作るため「かるかんまんじゅう」が一般的な呼び名になっています。

かるかんの歴史

薩摩藩の当主「島津斉彬(しまづ なりあきら)」が菓子職人に作らせたものというのが一般的なようですが、何らかの改良を加えたのではないかとする説もあるみたいです。

20世紀後半までは、島津斉彬が江戸から招聘した明石出身の菓子職人八島六兵衛によって安政元年(1854年)に軽羹が考案されたという説が一般的だった。軽羹の誕生が安政以前に遡ることは明らかになったものの、誕生当時の軽羹がどのような品質のものであったかについては記録がなく、八島六兵衛は軽羹に何らかの改良を加えたのではないかとする説もある。

引用元:wikipedia.軽羹

かるかんの食べ方

餡が入らない本来のかるかんは、食べやすい大きさにナイフなどでスライスして食べます。
固くなってしまったものは、水を少量かけレンジで30秒ほど暖めてから食べるとおいしくなります。
又、蒸し器で2分ほど蒸する作りたてのような味になります。

かるかんに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

かるかん

エネルギー タンパク質 脂質 炭水化物 ナトリウム カリウム カルシウム リン 亜鉛
Kcal(カロリー) g g g mg mg mg mg mg mg
230 2,1 0,3 54,7 2 120 3 32 0,3 0,3
ビタミンA ビタミンB1 ビタミンB2 葉酸 ビタミンC コレステロール 食物繊維 食塩相当量
μg mg mg μg mg mg g g
微量 0,05 0,01 5 1 0 0,4 0

栄養成分の詳細

かるかんに多く含まれる栄養成分。

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かるかんに含まれる栄養成分の効能

多く含まれるカリウムには細胞外液に多いナトリウムと作用しながら、細胞の浸透圧を維持したり、水分を保持したりします。
又、細胞内の酵素反応を調節する働きがあります。エネルギーの代謝を円滑にし、細胞が正常に活動する環境づくりをしています。

カリウムには、ナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制し、尿への排泄を促す働きがあることから、血圧を下げる作用があるとされ、高血圧を予防する効果があると考えられています。

かるかんの保存方法

  • 理想的な保存方法・・・常温で保存(冷凍も可)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・常温では約1週間(冷凍では長期保存が可)

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カステラ

かすてら

カステラは室町時代にポルトガルの宣教師が長崎や平戸に伝えた南蛮菓子で、それを元に日本で改良された和菓子です。
名前の由来は、スペインの地方名カスティーリャをポルトガル語発音した「カステーラ」からきているようです。

カステラの作り方としては通常、鶏卵を泡立てて小麦粉と砂糖(水飴)を混入させ混ぜ合わせたものを型枠に流し込んでオーブンで焼いて作ります。

カステラを応用した菓子

  • 会津葵・・・餡が入ったカステラ。福島県会津若松の菓子。
  • タルト・・・カステラ生地に餡を巻き込んで作るロール状の菓子。愛知県の菓子。(フルーツなどを盛り付ける皿状の洋菓子ではない)
  • 桃カステラ・・・長崎県長崎市の郷土菓子。桃の形に切ったカステラかスポンジケーキに、着色した砂糖をコーティングして作る。
  • カスドース・・・長崎県平戸の郷土菓子。おおまかには、カステラの表面にグラニュー糖がまぶしてある。
  • シベリア・・・羊羹や小豆をカステラで挟んだ和菓子。「羊羹カステラ」として販売されることもある。

これらの他にもチーズやチョコレート、抹茶、黒糖等を加えたものもあります。
又、人形焼や蒸しカステラ、カステラ饅頭、等といったものも考案されています。

カステラに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

カステラ(長崎カステラ)

エネルギー タンパク質 脂質 炭水化物 ナトリウム カリウム カルシウム リン 亜鉛
Kcal(カロリー) g g g mg mg mg mg mg mg
319 6,2 4,6 63,2 54 79 29 96 0,9 0,6
ビタミンA ビタミンB1 ビタミンB2 葉酸 ビタミンC コレステロール 食物繊維 食塩相当量
μg mg mg μg mg mg g g
47 0,03 0,42 5 0 160 0,6 0,1

栄養成分の詳細

カステラに多く含まれる栄養成分。

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カステラに含まれる栄養成分の効能

ミネラルは平均して多く含んでいます。
ミネラルは骨や歯の構成成分として重要ですし、有機物と結合して体の組織をつくるのに必要不可欠な栄養素です。さらにミネラルは、体の調節機能に働き、体の潤滑油としても重要な役割を持ちます。

目立つのはコレステロール。
これは細胞膜や生体膜の構成成分として重要な役割を果たしていますし、神経伝達を正常にする働きもあります。
又、血液中のコレステロール値が低下しすぎると、細胞膜や血管が弱くなったり、免疫力が低下します。脳出血や癌(がん)を起こしやすくなります。

ただし、摂り過ぎは動脈硬化の原因になりますので注意が必要です。
上手に摂るには食物繊維が多い食品と一緒に摂ると良いでしょう。

カステラの保存方法

  • 理想的な保存方法・・・常温で保存(開封後は冷蔵庫へ)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・包装紙に記載されている(常温では20日位)

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かのこ

かのこ

かのこ(鹿の子)は鹿の小餅と呼ばれる和菓子です。
名前の由来は、表面の豆の粒が鹿の背中の斑点を思わせることから付けられたそうです。

材料に使われる豆は、小豆、うぐいす豆、うずら豆、金時豆、白いんげん、ささげ、そして蜜につけた栗などです。
餅か求肥(ぎゅうひ)、羊羹のどれかを芯にして、そのまわりに餡をつけます。表面につやを出すには寒天を用います。

栗をつかったものは、栗の産地である長野県小布施の銘菓になっています。
紅餡を芯にして白いんげんを使ったものは「京鹿の子」と呼ばれます。
小豆をまぶしたものは「小倉野(おぐらの)」とも呼ばれます。

かのこの歴史

かのこは日本で作られた和菓子で、宝暦年間に江戸の人形町にあった「エビス屋」という和菓子屋で初めて考案されたようです。
それが全国に広がり、芯に使う餅が求肥や羊羹も使いアレンジされていったとされます。

生八つ橋に含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

かのこ(ようかんが芯・練り餡・蜜漬け小豆・寒天を使用)

エネルギー  タンパク質 脂質 炭水化物 ナトリウム  カリウム カルシウム  リン 亜鉛
Kcal(カロリー) g g g mg mg mg mg mg mg
264 4,8 0,4 60,4 22 61 14 56 1,6 0,6
ビタミンA  ビタミンB1 ビタミンB2 葉酸 ビタミンC  コレステロール 食物繊維 食塩相当量 
μg mg mg μg mg mg g g
微量 0,01 0,03 微量 0 0 3,8 0,1

栄養成分の詳細

かのこに多く含まれる栄養成分。

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かのこに含まれる栄養成分の効能

原料に餅が使われることで糖質が多くなります。
糖質は体内でブドウ糖になり、小腸から吸収され肝臓に送られますが、一部は血液中に入り(血糖)、組織のエネルギー源になったり、筋肉グリコーゲンとして蓄えられることになります。

食物繊維が多いのは表面に使用している豆です。
食物繊維は乳酸菌などの有益菌を増やして腸内環境を改善する効果や排便をスムーズにし痔や便秘の改善する効果が期待できます。

かのこの保存方法

  • 理想的な保存方法・・・開封後は冷蔵庫で保存(冷凍も可)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・30日以上(冷凍の場合は長期保存が可)

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かしわもち

かしわもち

かしわもち(柏餅)は柏の葉で上新粉で作った餅を包んだ和菓子です。
餅の中にはつぶあんかこしあん、あるいはみそあんを入れます。

西日本の一部地域では柏の葉が自生していないため、サルトリイバラ(サンキライ、山帰来)の葉を代用として作る場合もあります。
サルトリイバラは「猿でも捕れるイバラ」という意味で名前が付けられたと言われます。
その場合地域によってはかしわもちと言わず、「かたら餅」「しばもち」「かたらもち」「いびつ餅」「葉もち」等と呼びます。

かしわもちは江戸で生まれた和菓子ですが、参勤交代により全国に伝わったとされています。
一説には、江戸時代以前は本来サルトリイバラの葉が本来使われていたそうですが、都会の江戸では大量に集めるのがむずかしいとのことで柏の葉を代用品として使ったとも言われます。
柏の葉を使ったのは、新芽が育つまで古い葉は落ちないということで、子孫繁栄に繋がるとして縁起をかついだとされるようです。

かしわもちを食べる時期

端午の節句の縁起ものとして食べます。
これは子孫繁栄、跡継ぎが途絶えない、家系が絶えない、といった縁起をかついだことによるものです。

かしわもちに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

かしわもち

エネルギー タンパク質 脂質 炭水化物 ナトリウム カリウム カルシウム リン 亜鉛
Kcal(カロリー) g g g mg mg mg mg mg mg
206 4,0 0,4 46,7 55 40 7 47 0,9 0,5
ビタミンA ビタミンB1 ビタミンB2 葉酸 ビタミンC コレステロール 食物繊維 食塩相当量
μg mg mg μg mg mg g g
0 0,03 0,02 4 0 0 1,7 0,1

栄養成分の詳細

かしわもちに多く含まれる栄養成分。

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かしわもちに含まれる栄養成分の効能

糖質は組織のエネルギー源になったり、筋肉グリコーゲンとして蓄えられることになります。
又、脳や神経系、赤血球、筋肉などが活動する場合のエネルギー源で、不足してしまうと血糖値が下がり機能が低下します。糖質をとる量としては1日100g以上は必要です。
ただし、過剰摂取は肥満のもとになり、生活習慣病をまねくおそれもあります。

ナトリウムはカリウムとともに細胞内外の物質交換や細胞の浸透圧、水分調節、体液のph、神経の刺激伝達、心筋の弛緩を促すなど多くの働きをしています。
摂り過ぎはこれも高血圧や動脈硬化等の生活習慣病につながることがあります。

かしわもちの保存方法

  • 理想的な保存方法・・・高温多湿をさせ常温で保存(冷凍も可)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・1・2日(冷凍であれば長期保存も可)

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うぐいすもち

うぐいす

うぐいすもち(鶯餅)は、餡を求肥(ぎゅうひ)などで包んで楕円形にした和菓子です。
求肥とは和菓子の材料の一つで、白玉粉か餅粉に、砂糖や水飴を加えて練りあげたものです。
和菓子の他はアイス菓子などでも使われています。アイス菓子では「雪見だいふく」なんかが良く知られています。

本来は青大豆で作るきな粉「うぐいす粉(うぐいすきな粉)」を最後にまぶすのですが、今はよもぎを混ぜ合わせた生地を利用したものや、うぐいす粉の代わりにきな粉をまぶすものもあります。

この餅は豊臣秀吉の弟「豊臣秀長」が兄を招く茶会を開く際に、出入りの菓子屋に命じて作らせたものだそうです。
兄の秀吉はこの餅が気に入り「鶯餅」と名付けたと言われます。

うぐいすもちの季節

うぐいすもちは早春の和菓子。主に1月から3月頃まで発売されます。
地域によってずれはありますが、桜の花が咲き始めるころまで販売されています。

ちなみに、うぐいすもちが終わると桜餅が桜の花が散るころまで販売されます。

うぐいすもちに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

うぐいすもち

エネルギー  タンパク質 脂質 炭水化物 ナトリウム  カリウム カルシウム  リン 亜鉛
Kcal(カロリー) g g g mg mg mg mg mg mg
241 3,6 0,4 55,7 36 38 9 43 0,8 0,6
ビタミンA  ビタミンB1 ビタミンB2 葉酸 ビタミンC  コレステロール 食物繊維 食塩相当量 
μg mg mg μg mg mg g g
0 0,02 0,02 3 0 0 2,0 0,1

栄養成分の詳細

うぐいすもちに多く含まれる栄養成分。

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うぐいすもちに含まれる栄養成分の効能

ミネラルは結構多いほうだと思います。
比較的多いのはリンですが、リンのほとんどはカルシウムやマグネシウムと結合して骨や歯の主成分になります。

ナトリウムは水分を保持しながら細胞外液や血液循環の量を調節していますが、慢性的に摂り過ぎると生活習慣病をまねくおそれがあります。

うぐいすもちの保存方法

  • 理想的な保存方法・・・常温で保存
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・1~3日(賞味期限内に食べる)

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今川焼(大判焼)

今川焼き

今川焼きは小麦粉の生地に餡を入れて型枠で焼いた和菓子です。
名前の由来として有力なのは、江戸時代に神田にあった竜閑川という川に架かっていた「今川橋」の近くにあった店が同じような菓子を売っていたことが基になっているようです。

現在では全国に同様な商品が様々な名称で販売されています。大判焼や小判焼、大阪の回転焼なんかは代表的なものです。
又、本来は小豆の餡が主流でしたが、今ではカスタードクリームやイチゴクリーム、チョコレート、ハムマヨ、ツナマヨ、ポテマヨ、抹茶クリーム、ハンバーグ、ソーセージ等、様々なものを入れアレンジされて販売されています。

今川焼の材料と作り方・レシピ

具は餡として、生地は本来小麦粉と砂糖、卵ですが、ホットケーキミックスと牛乳、卵の組み合わせにします。
ホッケー木ミックスに分量が明記されていますので簡単です。

これらをボールで混ぜ合わせ、後は市販されている焼き型に流し込み、真ん中に餡を入れ後は焼くだけです。
表面がきれいなキツネ色になれば完成ですが、このためには中火で焼くことが大切です。
牛乳の代わりにハチミツやメープルシロップなどでもいけます。

今川焼に含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

今川焼・あん入り

エネルギー  タンパク質 脂質 炭水化物 ナトリウム  カリウム カルシウム  リン 亜鉛
Kcal(カロリー) g g g mg mg mg mg mg mg
222 4,4 1,1 48,6 59 60 21 55 0,8 0,3
ビタミンA  ビタミンB1 ビタミンB2 葉酸 ビタミンC  コレステロール 食物繊維 食塩相当量 
μg mg mg μg mg mg g g
8 0,04 0,04 5 0 24 1,8 0,2

栄養成分の詳細

今川焼に多く含まれる栄養成分。

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今川焼に含まれる栄養成分の効能

リンが多いのは小豆を使っているからでしょう。
カルシウムも多いのですが、これらはカルシウムやマグネシウムと結合して骨や歯の主成分になります。

今川焼の保存方法

  • 理想的な保存方法・・・ラップで包み冷蔵庫へ(冬は常温でも可)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・1・2日(冷凍しておけば長期保存もできる)

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ういろう

ういろう

ういろう(外郎)は蒸し菓子の一つです。外郎餅(ういろうもち)ともよばれています。

米粉や小麦粉、わらび粉等に砂糖を練り合わせ蒸されます。
砂糖は黒砂糖や白砂糖が用いられますが、本来は黒砂糖を用いるものが元となっているようです。

ういろうの名産地

名古屋名物というイメージが強いのですが、全国のあちこちで作られています。
その中でも京都市や山口市、小田原市のものは比較的知られています。

ういろうの食べ方

一口ういろうや羊羹のようなものがあります。
ナイフで切って食べる場合は、包まれている包装から食べる部分を剥いて出し、ナイフで押すようにして切り分けます。
切りにくいときは濡れたタオルや布巾などで拭きながら切りましょう。
夏場は食べる前に2時間ほど冷やしたほうがおいしく食べられます。
冬場は気温が低いので硬くなりがちですが、蒸し器等で暖め、その後冷蔵庫で少し冷やせば風味が落ちることはありません。

ういろうに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

ういろう

エネルギー タンパク質 脂質 炭水化物 ナトリウム カリウム カルシウム リン 亜鉛
Kcal(カロリー) g g g mg mg mg mg mg mg
183 1,1 0,2 44,1 1 17 2 18 0,2 0,2
ビタミンA ビタミンB1 ビタミンB2 葉酸 ビタミンC コレステロール 食物繊維 食塩相当量
μg mg mg μg mg mg g g
0 0,02 微量 2 0 0 0,1 0

栄養成分の詳細

ういろうに多く含まれる栄養成分。

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ういろうに含まれる栄養成分の効能

炭水化物以外はそれほど目立ったものはないようです。

糖質は組織のエネルギー源になったり、筋肉グリコーゲンとして蓄えられることになります。
糖質は脳や神経系、赤血球、筋肉などが活動する場合のエネルギー源で、不足してしまうと血糖値が下がり機能が低下します。糖質をとる量としては1日100g以上は必要です。
ただし、過剰摂取は肥満のもとになり、生活習慣病をまねくおそれもあります。

小田原の外郎薬を製造する小田原外郎家というところで作っているういろうには、「胃腸の弱かったり病後の人間や成長期の子供、産婦なども安心して食べられる「栄養菓子」」と記載されているそうです。

ういろうの保存方法

  • 理想的な保存方法・・・常温で保存(冷やすと固くなる)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・包装紙に記載されている

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生八つ橋(あん入り)

生やつはし

八つ橋(やつはし)は京都を代表する和菓子の一つです。
名前の由来は、2つの説があるそうです。

八橋の名の由来は定かではなく、箏曲の祖・八橋検校を偲び箏の形を模したことに由来するとする説と、『伊勢物語』第九段「かきつばた」の舞台「三河国八橋」にちなむとする説がある。

引用元:wikipedia.八ツ橋

原料はコシヒカリの米粉や砂糖。
これを焼いたものが八つ橋(堅焼き八つ橋)で、以前は堅焼きせんべいと言われていたそうです。
生八橋はニッキ(肉桂・シナモン)を混ぜた生地を焼かずに蒸したもの。これに餡子を入れると「餡入り生八つ橋」になります。
生地は抹茶やごま、桜の香り等が混ぜ合わされたものもありますし、餡の他にはチョコレートや果物(りんご・柚子・イチゴ等)が入ったものも作られています。

ニッキ(肉桂・シナモン)とは

ニッキ(肉桂・シナモン)はクスノキ科の常緑樹です。
この樹皮をはがして乾燥させて香辛料が作られます。これは世界最古のスパイスと言われ、エジプトのミイラの防腐剤として使われたそうです。
日本には樹木として伝来したのは江戸時代です。

香りと甘味が独特な香辛料で、洋菓子や料理の香り付け、カレーの香辛料等に使用されます。
他には、観葉植物にも使われます。

生八つ橋に含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

生八つ橋・あん入り

エネルギー  タンパク質 脂質 炭水化物 ナトリウム  カリウム カルシウム  リン 亜鉛
Kcal(カロリー) g g g mg mg mg mg mg mg
279 4,3 0,5 64,3 1 110 11 48 0,9 0,6
ビタミンA  ビタミンB1 ビタミンB2 葉酸 ビタミンC  コレステロール 食物繊維 食塩相当量 
μg mg mg μg mg mg g g
0 0,04 0,02 7 0 0 3,3 0

栄養成分の詳細

生八つ橋に多く含まれる栄養成分。

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生八つ橋に含まれる栄養成分の効能

原料が米や砂糖ですから糖質が多くなります。
糖質は体内でブドウ糖になり、小腸から吸収され肝臓に送られますが、一部は血液中に入り(血糖)、組織のエネルギー源になったり、筋肉グリコーゲンとして蓄えられることになります。

糖質は脳や神経系、赤血球、筋肉などが活動する場合のエネルギー源で、不足してしまうと血糖値が下がり機能が低下します。糖質をとる量としては1日100g以上は必要です。
しかし過剰摂取は肥満のもとになり、生活習慣病をまねくおそれもあります。

肉桂(シナモン)は漢方で「桂皮(けいひ)」と呼ばれています。
温熱作用や発汗・発散作用、健胃作用等があります。

生八つ橋の保存方法

  • 理想的な保存方法・・・容器に入れ常温で保存
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・風味が無くなるので早めに食べるほうが良い(賞味期限内に食べる)

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