ホワイトサポテはミカン科カシミロア属の常緑高木です。
果実は柿のような形をしており、中には大きな種が何個か入っています。
完熟すると甘味があるものと苦味があるものがあります。色は緑色から薄い黄色になります。
ホワイトサポテの産地
亜熱帯性の果樹で原産地はアメリカ。
メキシコの高地から中央アメリカにかけて分布しています。
日本では沖縄・鹿児島・和歌山などで商用栽培されています。
ホワイトサポテの品種
ホワイトサポテは3つの種類に大別されます。
- 子房が大きく葯が小さいもの・・・レモンゴールド・クシオ・ラムジーラージ・フロリダ・ラマーツ・イエロー・等
- 子房が小さく葯が大きいもの・・・スーベール・フォーノーイ・ホワイト・青島・フィエスタ・プリチャード・等
- 花粉が多く子房も大きいもの・・・モルツビー
ホワイトサポテの食べ方
ホワイトサポテは収穫後皮にしわが出るまで常温で追熟されます。
そうすることで濃厚な甘味がでます。
食感はクリーミーで甘い桃や梨のような味がします。
食べるときは事前に冷蔵庫で2・3時間冷やしてから食べましょう。
中心部分に種があるため、それを避けるようにナイフで切り、果肉をスプーンですくって食べると食べやすいでしょう。
ホワイトサポテに含まれる栄養成分
可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一
ホワイトサポテ・生
エネルギー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 |
Kcal | g | g | g | mg | mg | mg | mg | mg | mg |
74 | 1,5 | 0,1 | 18,9 | 微量 | 220 | 13 | 28 | 0,2 | 0,2 |
ビタミンA | ビタミンB1 | ビタミンB2 | 葉酸 | ビタミンC | コレステロール | 食物繊維 | 食塩相当量 |
μg | mg | mg | μg | mg | mg | g | g |
1 | 0,05 | 0,05 | 36 | 18 | 0 | 3,1 | 0 |
栄養成分の詳細
ホワイトサポテに多く含まれる栄養成分。
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ホワイトサポテの効能
かなりの栄養成分を含んでいます。
ミネラル・ビタミンともにバランスよく含まれています。
特に多いのはカリウムやカルシウム、リン、食物繊維です。
カリウムにはナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制し、尿への排泄を促す働きがあることから、血圧を下げる作用があるとされ、高血圧を予防する効果があります。
カルシウムもかなり含まれています。カルシウムは骨や歯を丈夫にしますし、血液凝固や筋肉の収縮、神経の興奮抑制作用等もあります。
リンはカルシウムやマグネシウムと結合して骨や歯の主成分になります。
食物繊維は整腸作用や排泄を促す作用、葉酸は「造血のビタミン」とも呼ばれていますが、それはビタミンB12とともに新しい赤血球を正常に作り出すために必要不可欠とされるからです。
ホワイトサポテの旬と保存方法
- 食べると良い時期(旬)・・・夏
- 理想的な保存方法・・・常温で追熟させる
- 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・追熟させたものはなるべく早く食べる