落花生・ピーナッツ

rakasei

落花生はマメ科ラッカセイ属の一年草です。一年草とは発芽から一年以内に枯れてしまう植物のことです。

原産は南アメリカ。これは現地に遺跡からも発見されているそうです。
日本へは江戸時代に中国から持ち込まれたとされます。

「落花生」という名前が表しているように、花を咲かせた後に子房柄という子房の下部が伸びて地中に潜り込み土の中で実が育ちます。

 落花生の別名・地方名

ピーナッツは英語名です。
別名・地方名としては南京豆(なんきんまめ)、唐人豆(とうじんまめ)、唐豆(からまめ)、異人豆(いじんまめ)、地豆(じまめ)、オニ豆、底豆(そこまめ)、ラッカショー、ジーマーミ(沖縄語)等と呼ばれます。

落花生の品種

多くの種類がありますが、粒の大きさにより「大粒種」と「小粒種」に大別されます。
大粒のものとしては、アズマユタカ、ナカテユタカ、アズマハンダチ、立落花生1号、ワセダイリュウ、等。
小粒のものは、バレンシア、ジャワ13号、飽託中粒、等。

落花生の産地

最も生産量が多いのは千葉県です。国内の約75%の生産量を誇ります。
他では、茨木県、栃木県、神奈川県、鹿児島県、静岡県、等が挙げられます。

落花生の選び方

成熟している落花生は莢が固くなります。莢の色では品質と関係ありません。
実は表面の渋皮の色が濃いものが良いとされます。

落花生の茹で方

  1. 大きな鍋に湯を沸かし塩を多めに入れます。
  2. 豆は泥を落とし莢ごと洗ったものを鍋に入れ、中火で30分程度茹でます。
  3. 固さは好みがあるので、茹でている時に時々確認します。
  4. 塩味を濃くしたいのであれば、火を止めてから自然に鍋の中で冷ますようにします。

落花生の食べ方・料理

塩茹でたり炒ったりして食べるのが一般的です。
他では、煮豆(甘味噌煮・筑前煮・等)、ピーナッツクリーム、炒め料理、等。

落花生に含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

落花生・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 295  12,0  24,2  12,4  1  450  15  200   0,9   1,2
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 微量  0,54  0,09  150  20  0  4,0  0

栄養成分の詳細
落花生に多く含まれる栄養成分。

 

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落花生の効能

落花生の油はオレイン酸リノール酸です。
オレイン酸やリノール酸には、コレステロールを減らす作用があります。

意外に多く含まれるのがビタミンC。含まれている量はらっきょうやエシャレットと同じくらいあります。
ビタミンCは抗酸化力が強いことや、免疫力を高める白血球の働きの強化、抗ストレスビタミン、メラニン色素の生成の抑制、赤血球の合成など多様な役割をしています。

落花生の旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・秋
  • 理想的な保存方法・・・長期保存は煎って冷凍するのが一番です。
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・数ヶ月

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嫁菜(よめな)

嫁菜

嫁菜はキク科の多年草。多年草とは複数年にわたり生存する植物の事です。
本州中部から西、九州、四国の道端や水田、野原等に自生している野菊の総称です。

原産地は東南アジア。オオユウガギクとコヨメナの交配で生まれたといわれます。
食用に利用されるのは若芽で、歴史を紐解くと万葉集の中にも登場するそうです。

嫁菜の別名

別名は「ナツギク」「キクナ」「オハギ」「ノシュンギク」「ヤマシロキク」等。

嫁菜の食べ方・料理

万葉集ではおはぎを「うはぎ」という名で呼ばれているようです。

若芽を摘んで食べる。古くは万葉集の時代から使われていたようで、オハギ、あるいはウハギと呼ばれている。

引用元:wikipedia.ヨメナ

他は、新芽を刻んでご飯に混ぜる「嫁菜ごはん」や和え物やおひたし、天ぷら等があります。

嫁菜に含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

嫁菜・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 46  3,4  0,2  10,0  2  800  110  89   3,7   0,7
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 560  0,23  0,32  170  42  0  7,8  0

栄養成分の詳細
嫁菜に多く含まれる栄養成分。

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嫁菜の効能

ビタミン・ミネラル・食物繊維ともに豊富に含まれています。
特に目立つのはカリウムとビタミンA、食物繊維です。

カリウムには、ナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制し、尿への排泄を促す働きがあることから、血圧を下げる作用があるとされ高血圧を予防する効果があります。
ビタミンAは「目のビタミン」ともいわれ、目に必要不可欠なロドブシンという物質を作るのに重要な働きをしています。
食物繊維はコレステロールの低減に役立つことで生活習慣病の予防に有効です。

嫁菜の旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・春(3・4月)
  • 理想的な保存方法・・・ビニール袋にいれ冷蔵庫の野菜室へ。
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・1~2日

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アルファルファ(紫馬肥やし)

紫うまもやし

紫馬もやしはマメ科ウマゴヤシ属の多年草。多年草とは複数年にわたり生存する植物のことです。
中央アジア原産の植物で1m程まで成長します。

アルファルファ

成長したものは主に牧草になりますが、発芽した状態のものはスプラウト(発芽野菜)として利用されます。
スーパー等の食料品店では「アルファルファ」の名前で売られていたり、加工してサプリメントして販売されています。

アルファルファ(紫馬肥やし)の別名

ルーサンとかアルファルファもやし、糸もやしと呼ばれます。
スプラウトとして利用されるのは発芽から1週間位のものです。

アルファルファ(紫馬肥やし)の産地

牧草としては日本では北海道、海外では北アメリカ等。
スプラウトとしては専門の工場で生産されています。

アルファルファ(紫馬肥やし)の食べ方・料理

一般的な食べ方はサラダです。
他には、和え物や炒め物、肉料理の付け合せ等に利用されます。

アルファルファに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

アルファルファ・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 12  1,6  0,1  2,0  7  43  14  37  0,5  0,4
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 5  0,07  0,09 56  5  0 1,4  0

栄養成分の詳細
アルファルファに多く含まれる栄養成分。

 

 

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アルファルファの効能

特出した栄養成分はありませんが、ミネラル・ビタミン・食物繊維はバランスよく含まれています。
又、低カロリーですからダイエットには向いているかもしれません。

アルファルファの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・通年
  • 理想的な保存方法・・・根が付いた状態でパックで保存。
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・日持ちはしないので、できるだけ早めに食べるようにする。

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みょうが(みょうがだけ)

みょうが

みょうがはショウガ科ショウガ属の植物で東南アジアが原産とされるの多年草です。多年草とは複数年に渡り生存する植物のことです。
10cm程度の花穂が地中から顔を出し、それが食用になります。

野生のものはほぼ無いことから、大昔に大陸から持ち込まれたものを栽培し全国で作られるようになったそうです。
大陸からはみょうがの他に生姜も持ち込まれ、両方とも独特の香りがあることから薬味でも利用されました。このとき香りが強いほうを「兄香(せのか)」、弱いほうを「妹香(めのか)」と呼ぶようになり、この呼び名が現在の「ショウガ」「ミョウガ」に転訛していったと伝えられています。

みょうが

みょうがは雄雌同株で地下に地下茎を伸ばしています。
春には若芽が出ますが、これを土を盛るなどして軟白したものを「みょうがだけ」と呼び、食用になります。

みょうがと物忘れ

昔から、みょうがを食べ過ぎると記憶力が悪くなるとか物忘れが激しくなるとか言われます。
これは全くの迷信で、近年の研究では逆に香り成分に集中力を増す効果があることが判明したそうです。

物忘れの迷信は以下のようなことからきています。

釈迦の弟子である周利槃特(梵語:チューラパンタカの音写で、しゅりはんどく、スリバンドクなど)は記憶力に乏しい人物で、自分の名前すら忘れてしまう。そこで名荷(みょうが:名札の事)を首にかけさせたが、名荷をかけたことさえも忘れてしまった。そこで名荷と茗荷が同音である事から、このような俗信が生まれたとされる。
引用元:wikipedia.ミョウガ

みょうがの産地

ほとんど全国で作られています。
農林水産省のデータを見ると出荷量が多いのは、宮城県、京都府で全体の80%位を占めています。

みょうがの選び方

花が咲いてしまう全体がフカフカしてきて味が落ちます。食べごろとしては全体が膨らみ、全体の半分くらいに色が付いたときです。
又、傷が無いものや重みがあるものを選ぶようにしましょう。

みょうがの食べ方・料理

通常冷奴やそば、ひやむぎ等の薬味で利用されます。
他には甘酢漬けや和え物、サラダ、天ぷら、煮物等でも利用できます。

みょうがに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 みょうが・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
12 3,5 0,1 2,6 1 210 25 12 0,5 0,4
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 3  0,05  0,05 25  2  0  2,1  0

みょうがたけ・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
7 0,4 0,1 1,5 微量 350 11 18 0,3 0,3
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 1  0,02  0,02 20  9  0  4,2  0

栄養成分の詳細
みょうがに多く含まれる栄養成分。

 

 

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みょうがの効能

食物繊維以外は目だったものは含まれていません。
香り成分と紅色の成分は以下のようになります。

香り成分はα-ピネン類。紅色の成分は水溶性植物色素アントシアニンの一種、マルビジンである。植物体内ではグルコース1分子と結合し、マルビジンモノグリコシドとして存在する。
引用元:wikipedia:ミョウガ

アントシアニンはフラボノイドの一種で抗酸化作用があります。

みょうがの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・みょうがは秋・みょうがたけは春
  • 理想的な保存方法・・・ビニールに入れ冷蔵庫の野菜室へ(冷凍も可)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・歯ざわりや香りが失われるのでできるだけ早めに

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みずかけ菜

みずかけ菜

水かけ菜とは静岡県や山梨県の富士山周辺の市町村で栽培されている野菜です。
葉だけ見ると、野沢菜や大根の葉に似ているアブラナ科の植物です。

水かけ菜の産地

最初は小山町の男性が明治19年に新潟県から、「とう菜」の種を持ち帰り栽培が始まったと伝えられています。

山梨県では富士吉田市や都留市、静岡県では御殿場市や裾野市、富士宮市、小山町等の周辺で栽培されています。
これらの地域は富士山から流れ出る地下水の温度が一定しているため、この水を流し続けることで冬は保温効果が保たれます。水をかけながら育てるためこの名前がついたそうです。

水かけ菜の栽培方法

みずかけ菜は米の栽培の裏作として、稲刈り後の10月くらいから始まります。
畝(うね)と呼ばれる溝を田に作りそこに、富士山の湧き水を浸透させ、その保温効果で冬の栽培を可能にしています。
厳しい季節に作ることで病害虫からの防除が必要ないという利点があります。これは必然的に無農薬ということになります。

みずかけ菜の食べ方・料理

主に漬け物(みずかけ菜漬け)で利用されます。これは塩だけで漬けられ、添加物や保存料も使われていないそうです。
他には、サラダや和え物、おひたし、炒め物、汁物、椀物等で利用されます。

水かけ菜に含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

水かけ菜・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 25  2,9  0,1  4,7  7  400  110  64  1,0   0,3
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 190  0,11  0,23  240  88  0  2,8  0

栄養成分の詳細
水かけ菜に多く含まれる栄養成分。

 

 

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水かけ菜の効能

比較的ミネラルやビタミンは多いほうだと思います。
注目したいのはビタミンC。免疫力を高める白血球の働きの強化や、抗ストレスビタミン、メラニン色素の生成の抑制、赤血球の合成など多様な役割をしています。
そして、強い抗酸化力により過酸化脂質の生成を抑制し、動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞などの予防効果もあります。発ガン物質であるニトロソアミンの形成を抑える働きもありますから、抗がん作用も期待できます。

又、アブラナ科の野菜ですから、がん予防効果があるイソチオシアネートも含まれていると思います。

水かけ菜の旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・冬(みずかけ菜漬けは1月から4月までの季節限定販売です)
  • 理想的な保存方法・・・生のものは短時間で萎れますから、漬け物が適しています。
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・漬け物も鮮度が落ちやすいため、開封したものは2・3日が限度です。冷凍もできますが1週間以上置くと味が変わります。

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マコモ(マコモタケ)

まこも

マコモは、イネ科マコモ属の多年草。全国に分布しています。
多年草とは複数年に渡り生存する植物で、1年で枯れてしまうものは1年草と呼ばれます。

水辺に群生しており大きなものは2m位に育ちます。
マコモは黒穂菌という黒穂病を起こす菌に寄生されると根の茎の部分が肥大してきます。
食用にされるのは黒穂菌に寄生されて肥大した新芽。これを「マコモタケ(真菰筍・マコモダケ)」といいます。

マコモの利用法

黒穂菌は黒い胞子を作り出します。
この胞子はマコモズミ(真菰墨)というもので、過去には漆器の顔料や眉墨、お歯黒に利用されてきました。

北アメリカでは「アメリカマコモ」という近縁種の種を穀物として食べており、「ワイルドライス」の名を付けられています。
近年では北アメリカ以外やハンガリー、カナダ、オーストラリア等でも「ワイルドライス」商業栽培がすすんでいるそうです。

マコモの産地

中国の東部から東南アジア日本にかけて、湖沼や川等の湿地に広く分布しています。

食用としての栽培もされていますが、流通量はまだ多くありません。
主な生産地としては、三重県、岡山県、石川県、富山県、新潟県、長野県、滋賀県等が挙げられます。

マコモタケの選び方

育ちすぎると黒穂菌独特の黒い斑点がでてきます。これは食べても害になりませんし、特に味も落ちません。ただ、見た目がよくないので適度な太さ(直径2・3cm)のものを選びようにしましょう。

表面に傷が付いているものや、切り口が変色しているものを避けるのは言うまでもありません。

マコモタケの食べ方・料理

マコモタケは筍のような形と食感があることで「筍」が付けられています。たしかに歯ごたえは若い筍に似ています。
中国料理では炒め物やスープ等で多様されています。

一般的な食べ方としては、そのまま素焼きにして醤油やマヨネーズ等でいただくのも良いですし、てんぷらや和え物、サラダ、炒め物、煮物などでも十分利用できます。

マコモタケに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 マコモタケ・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 21  1,3  0,2  4,4  3  240  2  42  0,2   0,2
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 1  0,04  0,03  43  6  0  2,3  0

栄養成分の詳細
マコモタケに多く含まれる栄養成分。

 

 

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マコモタケの効能

栄養価は高いとはいえません。
カリウムがそこそこ含まれていますが、けして多いほうではないでしょう。

カリウムには、ナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制し、尿への排泄を促す働きがあることから、血圧を下げる作用があるとされ、高血圧を予防する効果があると考えられています。

マコモタケの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・9月~10月
  • 理想的な保存方法・・・ビニール袋に入れて冷蔵庫へ(早めに食べる)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・1~2日

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ホースラディッシュ(西洋山葵・山葵大根・レフォール)

ホースラデッシュの花

ホースラディッシュとはアブラナ科に属する多年草。ワサビような風味があるのが特徴です。
多年草とは複数年に渡り生存する植物の事で、一年で枯れるものを一年草といいます。

原産地はバルト三国のエストニアやリトアニア、ラトビアやウクライナ等の東欧(東ヨーロッパ)。しかし今では西欧やアメリカやでも栽培されています。
わが国に導入されたのは明治時代ということらしいから比較的古い。
現在での生産量が最も多く、北海道の原野や湿地帯で野生化しています。

ワサビ同様根のの部分をおろして使うのですが、味というか風味はほとんどワサビですが、香りは大根に近いと言えるでしょう。

 ホースラディッシュの別名と和名

別名はワサビダイコン・西洋ワサビ・ウマワサビ・レフォールなどと呼ばれます。
野生化している北海道では、山わさび・野わさび・畑わさび・大根わさび・ごんぼわさび・馬大根等と呼ばれています。

ホースラディッシュの利用法

西洋料理ではローストビーフの薬味や魚介類の薬味やソース等に利用されています。
日本ではチューブ入りワサビや粉ワサビの原料が主な利用法です。
原材料を見ると西洋ワサビと記されているのですが、それはホースラディッシュのことです。

ホースラディッシュの選び方

根は生姜の根を長くしたような形ですが、良質のものほど白色に近く茶色ではありません。又、傷があるようなものやはりがないようなものは鮮度が落ちています。

ホースラデッシュ

ホースラディッシュを使った料理

生山葵同様風味は時間が経つにつれ落ちてきます。料理に使う際はできるだけ食べる直前にするようにしましょう。
北海道では炊きたてのご飯にのせて食べたり、普通に薬味として利用されます。
他にはローストビーフや魚介類を調理するときの薬味、ドレッシング、ソース等で使われます。

尚、若葉はサラダやドレッシングの材料としても使われます。

ホースラディッシュに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 ホースラディッシュ・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
79 3,1 0,3 17,7 1 510 110 58 1,0 2,3
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 1  0,10  0,10 99  73  0 8,2  0

栄養成分の詳細
ホースラディッシュに多く含まれる栄養成分。

 

 

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ホースラディッシュの効能

全般的に各種の栄養成分は多いのですが、注目したいのは食物繊維。食物繊維はコレステロールを下げる効果や整腸作用、便秘の解消に役立ちます。
又、アブラナ科の野菜に見られる辛味成分は「アリルイソチオシアネート」です。これには抗菌作用や抗がん作用、殺菌作用があるのですが大量摂取は中毒を起こす可能性があります。

ホースラディッシュの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・冬(若葉は春から初夏)
  • 理想的な保存方法・・・ビニール袋等に入れて野菜室へ。
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・1カ月以上は保存できますが、風味が抜けないうちに利用するようにしましょう。

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へちま(ナーベナ)

へちま

へちまはウリ科に属す一年草。原産はインドで日本ヘは江戸時代に伝わったそうです。
一年草とは発芽から枯れるまで1年で完結する植物のことです。

実はきゅうりを大きくしたような形をしていますが、成熟するにつれ繊維が強くなるので、加工してたわしに利用されることもあります。
そのため漢字では「糸瓜」と書きへちまと読んでいます。

又、「ナーベナ」とも呼ばれますが、これは沖縄地方での呼び名から来ているのか?

沖縄ではナーベーラーと呼ばれるが、これは果実の繊維を鍋洗い(なべあらい)に用いたことに由来するという。
引用元:wikipedia

へちまの利用法

  • へちま水・・・へちまの蔓を切り、根から吸い上げる水分を採取する。時期は蔓が枯れる前の初秋のころが良いとされます。
  • へちまたわし・・・育ったへちまの実を利用して作るたわし。実を煮た後、水につけ果肉や種を洗い出し乾燥させる。
  • 理科の教材・・・他の固体の花粉で受粉する「他家受粉」による観察と、一年草であることから発芽から枯れるまでを見ることができる。

へちま

 へちまの選び方

食用にするのであれば繊維が育つ前の若い実を選ぶ。たわしにする場合は逆で、繊維が十分に育った実を選ぶ。どちらも傷があるものや変色しているものは避ける。

へちまの産地

広い地域で作られていますが、食用として生産されているのは沖縄が最も有名です。
たわしは静岡県の西部(浜松・袋井、等)地方が産地として歴史があります。

 へちまの食べ方・料理

沖縄では「ナーベラー」という味噌煮が有名です。
他は炒め物や煮物、和え物などで利用されます。

へちまに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

へちま・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 16  0,8  0,1  3,8  1  150  12  25  0,3  0,2
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 4  0,03  0,04  92  5  0  1,0  0

栄養成分の詳細
へちまに多く含まれる栄養成分。

 

 

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へちまの効能

栄養価は高くありません。
カリウムがこの中では多いほうですが、他の野菜に比べればけして多いほうではありません。

へちま水の効能・効果としては、化粧水としての美肌効果、民間療法での飲み薬としては咳止めや利尿作用、日焼け後の手入れ、等に効果があるといわれます。

へちまの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・食用としては6~8月頃
  • 理想的な保存方法・・・新聞紙等に包み冷蔵庫の野菜室へ
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・1週間前後

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フダンソウ(不断草)

ふだんそう

フダンソウはアカザ科フダンソウ属の二年草。

アカザ科は被子植物の科の一つで、トンブリ(ホウキギ属)やオカヒジキ属等も含まれます。
二年草とは1年目に発芽し根や茎、葉が出てから休眠越冬し、2年目に又開花してから種子を残し枯れるという植物。

葉菜として改良されたビートの一系統(リーフビート)。甜菜やテーブルビートとは同種。
飲用元:wikipedia・フダンソウ

ほうれんそうと見間違える位似てますが、季節に関係なく利用されることから「不断草」と呼ばれるそうです。

フダンソウの種類・別名

「恭菜」とも呼ばれています。
地方によっても呼び名はかなり違います。一例では沖縄「ンスナバー」、岡山「アマナ」、京都「タウヂサ」、大阪「ウマイナ」、島根「オホバコヂサ」、長野「トキシラズ」、兵庫「シロナ」等があります。

葉の茎が赤や黄色のものは種苗店では「スイスチャード」、一般にはセイヨウフダンソウといいます。
このスイスチャードの発芽後10日1ヶ月未満の幼葉はベビーリーフとして市場に流通しています。

ベビーリーフ

 フダンソウの選び方

葉の色は豊かな緑色のもの。スイスチャードとしては茎の色がきれいな色のもの。変色していないもの。育ちすぎていないで伸び過ぎてないもの。

 フダンソウの食べ方・料理

おひたし、和え物、炒め物、沖縄では「ンブシー」という味噌煮で使われるそうです。
ベビーリーフはサラダで使えば色合いが良くなります。

フダンソウに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

フダンソウ・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 19  2,0  0,1  3,7  71  1200  75  33  3,6  0,3
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 310  0,07  0,23  120  19  0  3,3  0,2

栄養成分の詳細
フダンソウに多く含まれる栄養成分。

 

 

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フダンソウの効能

栄養価は高い野菜です。
特にカリウムとナトリウムは群を抜いています。

ナトリウムはカリウムとともに細胞内外の物質交換や細胞の浸透圧、水分調節、体液のph、神経の刺激伝達、心筋の弛緩を促すなど多くの働きをしています。
カリウムはナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制し、尿への排泄を促す働きがあることから、血圧を下げる作用があります。

フダンソウの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・ほぼ通年
  • 理想的な保存方法・・・新聞紙で包みポリ袋に入れ、冷蔵庫で保存。(茹でれば冷凍も可)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・1~2日・(冷凍でもできるだけ1週間以内が理想)

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ふじまめ(藤豆)

ふじまめ

ふじまめ(藤豆)は、マメ科フジマメ属のつる性植物。
原産地はアフリカやアジア、インドで、日本へは9世紀(西暦801~900年)以降導入されたそうです。
藤豆と呼ばれるのは、藤の花を逆さまにしたような形の花であることからきています。

フジマメ

熱帯、亜熱帯に主に分布しており、食用の他に家畜の餌としても利用されています。
日本でも主に温暖な地域、関西以降九州方面で栽培されています。
莢の色は白や紫色になり、花や種子の色もそれぞれ違うので観賞用としても人気があるそうです。

ふじまめの別名

センゴクマメ(千石豆)、インゲンマメ(隠元豆)、アジマメ(味豆)。
白花千石豆は「加賀つる豆」とも呼ばれます。これは加賀の伝統野菜に指定されています。

ふじまめの食べ方・料理

若い 莢を食べる場合、天ぷらや茹でてから和え物、煮物、サラダ等で利用されます。
漢方薬の「ヘンズ(扁豆)」という名前で利用されています。

ふじまめに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

ふじまめ・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 33 2,5  0,1  7,4  微量  300  43  63  0,8  0,4
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 20  0,08  0,10  120  13  0 3,3  0,2

栄養成分の詳細
ふじまめに多く含まれる栄養成分。

 

 

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ふじまめの効能

比較的多いのはカリウムです。
カリウムには、ナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制し、尿への排泄を促す働きがあることから、血圧を下げる作用があるとされ高血圧を予防する効果があります。

漢方薬としては下痢や消化不良、等に効くそうです。

ふじまめの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・夏から秋
  • 理想的な保存方法・・・莢は茹でてビニール袋等に入れ冷蔵庫の野菜室へ。
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・2~3日

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