サントリナ・ワタスギギク

サントリナ

サントリナはキク科の常緑小低木です。
草丈は20~50cm程度。2cm位の丸く黄色い花を咲かせます。

独特の香りを持つ植物で、ヨーロッパではハーブとして扱われてきました。
別名を「ワタスギギク」とも呼ばれます。

サントリナの利用法と効能・メニュー

 

サントリナの豆知識

  • 学名・・・Santolina chamaecyparissus
  • 和名・・・ワタスギギク(綿杉菊)
  • 別名・・・コットンラベンダー、ラベンダーコットン
  • 分類・・・キク科サントリナ属
  • 原産地・・・地中海沿岸

 

サントリナの利用法・効果・効能

防虫効果があるとされ引き出しなどで入れて使われます。
園芸用や生け垣、鉢植え、ドライフラワー、ブーケ、ポプリなどでも利用されます。

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ビャクダン・サンダルウッド

サンダルウッド

ビャクダンはビャクダン科の熱帯性常緑小高木です。
成長するにつれて、他の木の根に寄生するという「半寄生植物」でもあります。

原産地はインドと言う説が多いようですが東南アジアとも言われています。
さわやかな甘い香りがすることで、香木として利用されています。

ビャクダンの利用法と効能・メニュー

ビャクダンの豆知識

  •  学名・・・Santalum album
  • 和名・・・白檀(ビャクダン)
  • 英名・・・sandalwood(サンダルウッド)
  • 分類・・・ビャクダン科ビャクダン属
  • 原産地・・・インド(東南アジアとも)

 産地

太平洋に面する地域に広く分布しているようですが、高品質のものはインドのマイソール地方で採れる白檀。

産出国はインド、インドネシア、オーストラリアなど。太平洋諸島に広く分布するが、ニュージーランド、ハワイ、フィジーなどの白檀は香りが少なく、香木としての利用は少ない。特にインドのマイソール地方で産する白檀が最も高品質とされ、老山白檀という別称で呼ばれる。

ビャクダンの利用法・効果・効能

香木としては紀元前5世紀頃から利用されていたようです。
仏具や仏像、扇子の骨、線香の原料などに使われます。

精油に含まれる「サンタロール」という成分には殺菌作用や利尿作用があると言われており、薬用としても利用されています。
アーユルヴェーダでは心身を冷まして鎮める作用があると言われているようです。

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サラダバーネット

サラダバーネット

サラダバーネットとはバラ科の多年草です。
草丈は30~70cm程度。葉は丸みがあり周囲がギザギザしています。花は赤く小さい。5月から7月にかけて開花します。

西南アジアからヨーロッパ周辺にかけて自生する植物で食用や薬用ハーブとして利用されてきました。
日本には同属別種にあたる「吾亦紅(ワレモコウ)」が自生しています。

サラダバーネットの利用法と効能・メニュー

 

サラダバーネットの豆知識

  • 学名・・・Sanguisorba minor
  • 別名・・・ガーデンバーネット
  • 和名・・・オランダワレモコウ
  • 分類・・・バラ科ワレモコウ属
  • 原産地・・・西南アジア、北アフリカ、ヨーロッパ・地中海沿岸

「吾亦紅(ワレモコウ)」とは

日本列島から中国大陸、朝鮮半島にかけて分布している多年草。
タンニンやサポニを含んでいるため、天日乾燥すれば収斂薬(しゅうれんやく)になり止血や火傷、湿疹の治療に用いられます。
漢方では「清肺湯(せいはいとう)」、「槐角丸(かいかくがん)」などに配合されています。

サラダバーネットの利用法・効果・効能

花、茎、葉が利用されます。

  • 食用・・・葉をサラダなどで利用。きゅうりに似た味わいがあります。
  • 薬用・ヘルスケア用・・・薬用ハーブとして古くから利用。止血、収れん作用、利尿作用、等があるとされます。
  • 観賞用・・・鉢植え、ガーデニング、園芸、等。

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サフラン

サフラン

サフランはアヤメ科の多年草です。
雌しべを乾燥させたものが香辛料や生薬として用いられます。

地中海沿岸付近が原産地とされ日本には江戸時代に薬として伝来。
栽培されたのは明治19年に神奈川県大磯町が始まりと言われます。

サフランの利用法と効能・メニュー

 

サフランの豆知識

  • 学名・・・Crocus sativus
  • 英名・・・saffron crocus
  • 分類・・・アヤメ科クロッカス属
  • 原産地・・・地中海沿岸、西南アジア

 

サフランの利用法・効果・効能

紀元前からヨーロッパでは雌しべを香辛料や染料で利用されtきたそうです。
現在では雌しべ乾燥させたものを食用や薬用で用いられています。

  • 食用・・・独特の香りがあり1つの花から3本しか採れない。1g集めるのに160個もの花を必要とします。価格は1gあたり高いものは1000円程度するそうです。スペイン領料理のパエリア、インド料理のサフランライスなど多くの料理で使用されています。
  • 薬用・・・生薬は「番紅花(ばんこう)」と呼ばれ、鎮静、鎮痛作用等があります。アーユルヴェーダでは利尿剤、消化器官の疾病に有効とされます。動物実験では大腸がんに効果があったそうです。

 

生薬としては番紅花(ばんこうか、蕃紅花とも書く)と呼ばれ、鎮静、鎮痛、通経作用がある(日本薬局方第二部に「サフラン」の名で収録されている)。中国では西紅花、藏紅花の名で生薬として流通している。
動物実験では、サフランの黄色色素であるカロテノイドの一種「クロシン」の摂取が大腸がん予防に効果があるとされる。

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ベニバナ・サフラワー

ベニバナ

ベニバナはキク科の一年草または越年草です。
越年草とは秋に発芽し越冬してから枯れる一年草のことで、「冬型一年草」とも呼ばれます。

サフラワー油とはベニバナの種子から採取されれる油脂(オイル)のこと。
染料などの原料として利用されてきましたが、現在は食用にもなっています。

ベニバナ・サフラワーの利用法と効能・メニュー

 

ベニバナの豆知識

  •  学名・・・Carthamus tinctorius
  • 和名・・・紅花(ベニバナ)
  • 別名・・・末摘花(すえつむはな)
  • 分類・・・キク科ベニバナ属
  • 原産地・・・エジプト

ベニバナ・サフラワーの利用法・効果・効能

日本には4~5世紀に中国から伝来したと言われており、花は染料として利用されてきたらしい。
現在では種子から搾った油脂が食用として用いられています。

乾燥させた花は漢方では「紅花(こうか)」と言う生薬で利用されています。
養命酒などにも含まれているそうです。

 乾燥させた花は紅花(こうか)と呼ばれ、血行促進作用がある生薬として日本薬局方に収録されている。この生薬は、養命酒などにも含まれる。また、紅花から作った生薬をツボなどの部位に塗る紅灸(べにきゅう)という灸の一種もある。葛根紅花湯、滋血潤腸湯、通導散などの漢方方剤に使われる。

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サッサフラス

サッサフラス

サッサフラスはクスノキ科の落葉高木です。
葉は丸みをおびており先が三つに分かれています。
木全体から爽やかな香りがあり主に香料で利用されます。

根から取れる精油は有機化合物の一種「サフロール」を主成分としているため、アメリカ合衆国にて食品使用が禁じられています。

サッサフラスの利用法と効能・メニュー

 

サッサフラスの豆知識

  • 学名・・・Sassafras albidum
  • 分類・・・クスノキ科サッサフロス属
  • 原産地・・・北米東部

他の種類

  • シナサッサフラス・・・中国中部から南西部に自生する種。
  • ランダイコウバシ・・・台湾に自生する種。

サッサフラスの利用法・効果・効能

根の主成分であるサフロールには毒性があるため使用が制限されています。
現在はサフロールを含まないものだけが精油である「サッサフラス油」として利用されています。

料理でも使用されています。

アメリカ合衆国のケイジャン料理とクレオール料理では、サッサフラス(S. albidum)の葉を粉にしたものをフィレ・パウダー(filé powder)と呼び、ガンボのとろみ付けに用いる。なお、葉にはサフロールは含まれていない。

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オオバコ・サイリウム

サイリウム

オオバコ属の植物は約200種が属し、日本には4種の在来種と多くの帰化種が存在しています。
道端や草原、湿地など、どこにで生えている草ですが、一部の種類は高さ60cm程度の灌木となるそうです。

種子や種皮が生薬や健康食品で利用されています。

エダウチオオバコの利用法と効能・メニュー

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オオバコの豆知識

下記の2種には薬効があるとされます。

エダウチオオバコ

  • 学名・・・Plantago psyllium L.
  • 別名・・・サイリウム
  • 分類・・・オオバコ科オオバコ属
  • 原産地・・・ヨーロッパから西アジア

インドオオバコ

  • 学名・・・Plantago ovata
  • 分類・・・オオバコ科オオバコ属
  • 原産地・・・インド

オオバコの利用法・効果・効能

種子には以下のような効能があります。

エダウチオオバコ

種子、種皮は薬として用いられる。生薬として用いる場合は種小名のサイリウムで呼ばれることもある。欧米では緩下剤として用いられる。

インドオオバコ

種子に食物繊維が多く、便秘薬や健康食品に使われる。

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フクジンソウ・コスツス

コスツス

フクジンソウはショウガ科の多年草です。
草丈は2・3m、花は白くラッパ状、中心が黄色くなっています。
葉は長い楕円形で茎をらせん状に巻きついているのが特徴です。

根茎が薬用として利用されます。

フクジンソウの利用法と効能・メニュー

フクジンソウの豆知識

  • 学名・・・Costus speciosus
  • 和名・・・フクジンソウ(福神草)
  • 別名・・・コスツス、スペキオスス、ホザキアヤメ(穂咲き菖蒲)
  • 分類・・・ショウガ科コスツス属
  • 原産地・・・インド、マレーシア、東南アジア、他

フクジンソウの利用法・効果・効能

根茎は気管支炎、百日咳、発疹、肝炎などに薬効があると言われます。
熱帯地方では花壇で栽培され観賞用としても利用されています。

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ヤグルマギク・コーンフラワー

コーンフラワー

ヤグルマギクはキク科の一年草です。
一年草とは発芽から枯れるまで一年で完結する植物です。
多年草もありますが、これは複数年にわたって生育する植物です。
そしてこの他に二年草という植物もありますが、これは枯れるまでに二年の歳月を要する植物です。二年生植物とも呼ばれます。

ヤグルマギクは花が矢車に似ていることが名前の由来となっているようです。
原産地の南ヨーロッパなどでは麦畑の中で雑草のように育つことから「コーンフラワー」とも呼ばれています。

ヤグルマギクの利用法と効能・メニュー

ヤグルマギクの豆知識

  • 学名・・・Centaurea cyanus
  • 別名・・・コーンフラワー
  • 分類・・・キク科ヤグルマギク科
  • 原産地・・・ヨーロッパ東南部

別種

ヤグルマソウとも呼ばれていたこともあったようですが、ヤグルマソウは「ユキノシタ科・ヤグルマソウ属」の多年草です。

ヤグルマギクの利用法・効果・効能

  • 観賞用・園芸用・・・花壇、鉢植え、切花、ドライフラワー、ポプリ、等
  • 飲料用・食用(花)・・・ハーブティー、サラダ、飾り、等
  • ヘルスケア用・薬用(花・葉)・・・洗眼薬、利尿薬、化粧水、マウスウォッシュ、シャンプー、等

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コリアンダー(パクチー)

コリアンダー

コリアンダーはセリ科の一年草です。
セリに似ており草丈は80cm程度には成長します。

20cmくらいに成長した若葉は東南アジア料理の薬味として利用されます。
独特の風味がありタイでは「パクチー」、中国では「シャンツァイ」などと呼ばれています。

種は挽いてパウダー状にしたものなどがスパイスとして利用されます。
種は葉に比べて香りが甘いのが特徴です。古くから世界各地で愛されてきたスパイスの一つです。

コリアンダーの利用法と効能・メニュー

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コリアンダーの豆知識

  • 学名・・・Coriandrum sativum L
  • 和名・・・コエンドロ、カメムシ草
  • 別名・・・パクチー(タイ)、シャンツァイ・香草・香菜(中国)、中国パセリ、ザウムイ(ベトナム)
  • 分類・・・セリ科コエンドロ科
  • 原産地・・・地中海沿岸

日本の主産地

日本料理ではほとんど利用されませんが、エスニック料理店などで需要があるため国内でも生産されています。
主な産地としては静岡県、茨木県、岡山県など。

コリアンダーの利用法・効果・効能

利用する部分は葉、種、茎、根。食用の他に薬用でも利用されます。

食用としての利用

葉は別名のカメムシ草に例えられるほどの独特の香りです。
中華料理やタイ料理、ベトナム料理などに使われます。

種はホール状とパウダー状のものがあります。
カレー粉に使われたり、煮込み料理、マリネ、ピクルス用のスパイスとして利用されます。

一般的に良く見られる料理の一例としては、野菜サラダ、エスニックサラダ、生春まき、マリネ、中華粥、パスタ、和え物、等。

薬用としての利用

中国医学では全草の乾燥品である「胡荽」の性質を温、辛として生薬のひとつともしており、また、コリアンダーは「炎症を緩和する」、「気分を落ち着ける」、「体内の毒素を排泄する」等と言われているが、ヒトでの有効性に科学的で信頼のできる充分なデータは無い。

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