広島菜は白菜の仲間で、アブラナ科に属します。
多くの品種があり、姿形は白菜に似ていますが色が違います。広島菜のほうは茎のほうまで葉の緑色が続きます。
京都で栽培が始まり、京都から伝わった野菜ということで、昔は「京菜(きょうな)」と呼ばれていたそうです。
次第に広島で主に作られるようになって「広島菜」と呼ばれるようになったと言われます。
広島菜の産地
出荷量が多いのは広島県の安佐南区川内地区です。
この地方の風土と土壌が広島菜の栽培に適しているそうです。
広島菜の選び方
緑色が濃いもの。重みがあるもの。切り口が変色していないもの。
広島菜の食べ方・料理
最も利用されているのは「広島菜漬け」という漬け物です。
広島菜の食べ応えや豊かな風味などから「漬け菜の王様」と呼ばれています。
長野の野沢菜、九州の高菜とともに広島菜が三大漬け菜と呼ばれます。
広島菜に含まれる栄養成分
可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一
広島菜・生
エネルギー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 |
Kcal | g | g | g | mg | mg | mg | mg | mg | mg |
20 | 1,5 | 0,2 | 4,2 | 28 | 550 | 200 | 55 | 0,8 | 0,3 |
ビタミンA | ビタミンB1 | ビタミンB2 | 葉酸 | ビタミンC | コレステロール | 食物繊維 | 食塩相当量 |
μg | mg | mg | μg | mg | mg | g | g |
160 | 0,06 | 0,15 | 120 | 49 | 0 | 2,4 | 0,1 |
栄養成分の詳細
広島菜に多く含まれる栄養成分。
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広島菜の効能
かなり栄養価は高い野菜です。ミネラル・ビタミンともに豊富に含まれています。
注目したいのはビタミンC。これには、免疫力を高める白血球の働きの強化や、抗ストレスビタミン、メラニン色素の生成の抑制、赤血球の合成など、多くの働きがあります。
又、強い抗酸化力により過酸化脂質の生成を抑制しますので、動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞などの予防効果もあります。発ガン物質であるニトロソアミンの形成を抑える働きもありますから、抗がん作用も期待できます。
広島菜の旬と保存方法
- 食べると良い時期(旬)・・・冬
- 理想的な保存方法・・・漬け物
- 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・保存状態がよければ長期保存が可能