クレソンはアブラナ科の多年草。
多年草とは複数年にわたり生存する植物のことです。
ヨーロッパ原産の植物で、明治の初期にオランダから輸入されました。
ヨーロッパを初め、アメリカ、オセアニア、アジアと広く世界に分布しています。
大きなものは1m以上にまで育ちます。
土を使わない「水耕栽培」でも育つことから繁殖力が強く、全国いたるところで見られます。地域によっては駆除の対象にまでなるそうです。
クレソンの別名
クレソンはフランス語です。英名では「ウォータークレス」。
和名は「オランダガラシ」「オランダミズガラシ」「ミズガラシ」「西洋ゼリ」「クレス」とも呼ばれます。
クレソンの産地
ほとんど全国で生産されていますが、最も生産量が多いのは山梨県です。
おいしいクレソンの選び方
葉の色が濃いもの。しなびていなもの。できるだけ葉と葉の隙間が開いていないもの。
クレソンの食べ方・料理
良く使われているのが肉料理等の付け合せです。
サラダやおひたし、天ぷら、味噌汁、炒め物、和え物、スープ等、ほとんどの料理でアレンジして使えます。
クレソンに含まれる栄養成分
可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一
クレソン・生
エネルギー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 |
Kcal | g | g | g | mg | mg | mg | mg | mg | mg |
15 | 2,1 | 0,1 | 2,5 | 23 | 330 | 110 | 57 | 1,1 | 0,2 |
ビタミンA | ビタミンB1 | ビタミンB2 | 葉酸 | ビタミンC | コレステロール | 食物繊維 | 食塩相当量 |
μg | mg | mg | μg | mg | mg | g | g |
230 | 0,10 | 0,20 | 150 | 26 | 0 | 2,5 | 0,1 |
栄養成分の詳細
クレソンに多く含まれる栄養成分。
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クレソンの効能
ビタミン、ミネラルともに豊富に含まれます。
カルシウムは骨や歯を丈夫にしますし、カリウムは血圧を下げる作用がありますから高血圧を予防する効果が期待できます。
ビタミンAは目に必要不可欠なロドブシンという物質を作るのに重要な働きをしています。
辛味成分がありますが、これはアブラナ科の山葵等に見られるカラシ油配糖体のシニグリンという物質です。
抗菌作用があることで知られています。
クレソンの旬と保存方法
- 食べると良い時期(旬)・・・春
- 理想的な保存方法・・・濡れた新聞紙で包み冷蔵庫へ(容器に水を入れクレソンの茎をさし、ポリ袋をかぶせて日陰や冷蔵庫で保存するという方法もある。水は毎日取り替える。)
- 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・3~(保存状態による)