サーモントラウト

サーモントラウト

サーモントラウト(トラウトサーモン)とは海面養殖されたニジマスの商品名のことです。
通常ニジマスを養殖する場合、成魚から卵を採取し孵化させるという完全養殖を淡水で行います。

海面養殖とは、沿岸の静かな海面を利用していかだや囲い網の中で魚介類を育てるという養殖です。
まだいやはまち、牡蠣等の養殖がこれにあたります。

1m以上に育つニジマス

ニジマスには海に下る降海型「スチールヘッド」という種類がいます。
これを掛け合わせ品種改良したニジマスの市場名をサーモントラウト(トラウトサーモン)と呼ぶようです。

ワシントン大学名誉教授のドナルドソン博士が、降海型のスチールヘッドと大型のニジマス選抜個体を交配し、30年以上をかけた品種改良の結果得られた系統。1m以上に育つ。「ドナルドソントラウト」、「ドナルドソンニジマス」とも呼ばれる。

スーパーで見かける「サーモントラウト」「トラウトサーモン」「トラウト」などは、「ドナルドソン」が、カナダ・チリ・ノルウェーなどで生産されたものを指すことが多い。

引用元:wikipedia.

ドナルドソン・ニジマス2

上の写真が「ドナルドソンニジマス」。

サーモントラウトの養殖方法

サーモントラウトの養殖方法は、卵を採取し孵化させるなどを「孵化場」で4・5ヶ月、その後淡水養殖場でも同じ位の期間育てます。
ある程度の大きさになってから、海水養殖場に移しそこで10ヶ月前後育てます。
一連の過程は早くても16ヶ月位かかることになります。

主な産地

海外からの輸入が一般的です。
チリやノルウェー、カナダ、デンマーク等で養殖されたものが冷凍で輸入されています。
チリは「プエルト・モント」の周辺で養殖されています。

サーモントラウトの食べ方・料理

淡水で養殖されたニジマスに比べ脂がのっています。
又、にじますは淡水魚特有の生臭さがあるのですが、こちらは生臭さが少ないので刺身や寿司でおいしくいただけます。
塩焼き、照り焼き、フライ、ムニエル、味噌漬け、粕漬け、ちゃんちゃん焼き、スモークサーモン、等、通常の魚料理はほとんど合います。

サーモントラウトに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 サーモントラウト・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 226  20,8  14,7  微量  45  370  12  240   0,2   0,5
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 67  0,15  0,09  14  1  71  0  0,1

栄養成分の詳細
サーモントラウトに多く含まれる栄養成分。

 

 

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サーモントラウトの効能

ほぼニジマスと同様の栄養成分が含まれます。
特出しているのは「脂質」です。ニジマスに比べ3倍強の量になります。
この脂質にはDHAやEPAといった不飽和脂肪酸が大量に含まれます。主にコレステロールを下げる働きがあります。

サーモントラウトの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・養殖では通年
  • 理想的な保存方法・・・冷凍が理想だが、一度解凍した後の再冷凍は品質落ちる可能性が高い(スーパー等のものは解凍されているものが多い)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷凍温度が低ければ長期保存が可能

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ノルウェーサーモン(アトランテックサーモン)

アトランティックサーモン

ノルウェーサーモンとは北欧の国ノルウェーで養殖された「タイセイヨウサケ(大西洋鮭)」のことです。
タイセイヨウサケはサケ目サケ科に属する魚です。北大西洋とそこに流入する河川に生息しています。

「アトランテックサーモン」は別名であり、日本で主に呼ばれている流通名でもあります。

ノルウェーサーモンの主な産地

日本で見かけるノルウェーサーモンは海外で養殖されています。
主な産地としては、チリやカナダ、ノルウェー等です。

ノルウェー産は北部で養殖されたものを「オーロラサーモン」という商品名でも流通しています。これは「レロイ・オーロラ社」の社名から取っていると思われます。
南部で養殖されているものと比べると、同じ大きさにするまで半年程余分に時間がかかるそうです。

タイセイヨウサケはチリ、カナダ、ノルウェー、ロシア、イギリス、オーストラリアのタスマニア州などで大量に養殖されている。

引用元:wikipedia.

ノルウェーサーモンの食べ方・料理

ほとんどサーモントラウトと同様の食べ方です。例えば、刺身、寿司、塩焼き、ムニエル、フライ、スモークサーモン、等々様々です。

ただ、トラウトサーモンに比べると消費量は落ちるようです。

ノルウェーサーモンに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 ノルウェーサーモン・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 295  25,1  20,0   0,1  54  480  13 340   0,4   0,5
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 22  0,21  0,12  9  2  95  0  0,1

栄養成分の詳細
ノルウェーサーモンに多く含まれる栄養成分。

 

 

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ノルウェーサーモンの効能

ほぼサーモントラウトと同様の栄養成分が含まれますが、サーモントラウトに比べるてほとんどの成分で量が上回ります。
特出しているのは脂質で、これには生活習慣病に有効なDHAやEPAが含まれます。

ノルウェーサーモンの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・養殖では通年
  • 理想的な保存方法・・・冷凍が理想だが、一度解凍した後の再冷凍は品質落ちる可能性が高い(スーパー等のものは解凍されているものが多い)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷凍温度が低ければ長期保存が可能

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きびなご

きびなご

きびなごはニシン目ニシン科の魚の一種です。
大きなものでも10cm程にしか成長しません。

小さなイワシみたいな魚ですが、体の側面に銀色の帯があります。
熱帯、亜熱帯の海に広く分布します。日本では本州中部以南で見られます。
他の小魚同様群れを成して移動する魚で、動物プランクトンを捕食しています。

きびなごの別名・地方名

静岡県ではハマゴとかハマゴイワシとも呼ばれます。
他にも下記のような地方名で呼ばれています。

日本における地方名としてハマイワシ、ハマゴ、ハマゴイ(静岡県)、キミナゴ(三重県)、キビナ、カナギ(長崎県)、スルル(沖縄県)などがある。
中国では「日本銀帶鯡」。

引用元:wikipedia.

きびなごの漁と釣り方

巻き網、刺し網が一般的ですが、定置網や地引網でも漁獲されます。
特産地は鹿児島です。長崎や高知も暖流の影響で多く漁獲されます。

釣りでは主に他の魚(太刀魚やカマス、等)を釣るときの餌として使われます。きびなごを対象にした釣りは確立されてないと思われます。
コマセはアミエビで小針のサビキかトリック仕掛けで釣れるかもしれません。

きびなごの食べ方(レシピ)・料理

産地の鹿児島では、手開きで刺身にして菊の花をかたどって並べた「菊花造り」が有名です。
串焼き、から揚げ、フライ、佃煮、甘露煮、酢の物、干物、天ぷら、マリネ、鍋の具、等幅広く利用されます。

ただし、鮮度が落ちるのが早いので生で食べるときは注意が必要です。

きびなごに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 きびなご・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 93  18,8  1,4  0,1  150  330  100  240   1,1   1,9
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 0  0,02  0,25  8  3  75  0  0,4

栄養成分の詳細
きびなごに多く含まれる栄養成分。

 

 

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きびなごの効能

小魚だけあってカルシウムが多く含まれています。
特に干物にするとその量は10倍以上になります。
カルシウムは骨や歯を形成するうえで重要な成分です。成長期のお子さんのみならず骨粗しょう症を予防する意味で高齢者にも有効です。

きびなごの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・一般的には産卵前の冬から初春
  • 理想的な保存方法・・・みりん干しや干物、甘露煮等の加工品にして保存したほうがいい
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・干物では長期保存も可能

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からふとます

からふとます(樺太鱒)はサケ科サケ属の回遊魚です。
成魚になるとオスは上顎(鼻)が曲がり、背中が極端に膨れ上がるという、極端な姿に変化していきます。
主に北の海を好む魚で、北太平洋、ベーリング海、オホーツク海、日本では北海道のオホーツク海沿岸、日本海側に生息します。
成魚は最大でも5・60cm位にしかなりません。

からふとますの地方名・別名

別名はアオマス、セッパリマスなどがあります。
このセッパリは背中が突起していることを「セッパリ」と呼ぶところから付いた名前です。
地方名は下記のようなものがあります。

サクラ、サクラマス(宮古、山田、釜石、大船渡)、アオマス(道東、久慈)、ホンマス(北海道東部の一部)、オホーツクサーモン(オホーツク沿岸)、ピンク

引用先:wikipedia.

からふとますの漁と釣り方

流し網、延縄、定置網。

釣り方はルアー・フライの他に、疑似餌の赤いタコベイトやスプーンにウキを付けた「ウキルアー仕掛け」があります。
餌でも釣れます。餌にするのは赤く染めたイカやさんま、そーだがつおの切り身等です。これをウキ仕掛けに付けて回遊してくるのを待つことになります。
北海道での釣りの盛期は8~9月頃です。知床周辺で良く釣れます。

ただし、釣りが規制されている河川がありますから事前に調べておく必要があります。

からふとますの食べ方・料理

塩焼き、フライ、寿司、ちゃんちゃん焼き(北海道の郷土料理)、ザンギ丼(網走市の郷土料理)等が挙げられます。
刺身にする場合は-20度位で24時間以上冷凍したものを使うようにします。こうすることにより寄生虫の「アニサキス」が死滅すると言われます。

ちゃんちゃん焼きとは

北海道の漁師町で食される郷土料理。
切り身と野菜をバターを敷いた鉄板で蒸し焼く。味付けは白味噌を酒で溶いて砂糖やみりんを適量加えたもの。

ザンギ丼とは

正式には「オホーツク網走ザンギ丼」といいます。網走市と旅行専門誌「じゃらん」が共同開発したご当地グルメ。
天然の調味料である白魚醤油に漬け込んで揚げた切り身を揚げて北海道米に乗せたどんぶり。

アニサキスとは

海洋生物、主にサバやサケ、マス、イカ、タラ、アジ等に寄生する回虫の一種。
半透明から白色の線状虫で大きなものは4cm位になります。
アニサキスが寄生した魚を食べることにより、人体の腹部に寄生し激痛を与える。
特に腹部や胃が激しい痛みを発し、嘔吐も起きることがある。嘔吐は胃液がでるが下痢がないことで他の腹痛との見分けがつきやすい。
病院に行き、内視鏡で確認してもらいつまみ出せば痛みは消えます。

一般にアニサキスを死滅させるには、過熱か冷凍、あるいは食材をこなごなに砕くといった方法が有効です。

からふとますに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

からふとます・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛 
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 154  21,7  6,6  0,1  64  400  13  260   0,4   0,6
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 13  0,25  0,18  16  1  58  0  0,2
栄養成分の詳細
からふとますに多く含まれる栄養成分の詳しい解説は
下記のリンクをご覧ください。

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からふとますの効能

良質のたんぱく質とミネラルがバランスよく含まれています。
タンパク質は、体を作っていくうえで必要な栄養素ですが、他にも酵素や、免疫抗体、血液成分、遺伝子、神経伝達物質、エネルギーなどにも利用されます。

からふとますの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・夏
  • 理想的な保存方法・・・下処理をしてラップで冷蔵庫へ
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷蔵庫で2~3日程度(冷凍は長期保存が可)

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にじます

にじます

にじますはサケ目サケ科に属する淡水魚です。
体中に小さな黒点と側面に赤い帯、虹のような光沢があることで「レインボートラウト」とも呼ばれます。
30~40cm程度のものが良く見られますが、大きなものは1m以上になる固体もあります。
本来は外来種のマスですが、現在では養殖が盛んに行われており、各地の河川・湖等に盛んに放流されています。

にじますの産地

かなりの地域で養殖が行われていますが、生産数が多いのは静岡県、長野県、山梨県の順です。
静岡県の富士宮市猪之頭(いのかしら)が市町村単位では全国1位になっています。
他は長野県では安曇野市、山梨県は富士吉田市などが生産量の多くを占めています。

ちなみに、海面養殖されたニジマスは、サーモントラウト、トラウトサーモンとも呼ばれるそうです。

にじますの釣り方

にじますは釣りの対象魚として人気がある魚です。
ルアー、フライ、といったスポーツフィッシングが管理釣り場で主流ですが、餌でも釣れます。
餌にするのは、みみずやさし、ぶどう虫、練り餌、いくら、まぐろの切り身、等です。

にじますの食べ方・料理

刺身、塩焼き、ホイル焼き、燻製、押し寿司(鱒寿司)、甘露煮、ムニエル、カルパッチョ、フライ、天ぷら、ソテー、クリーム煮、等、和洋の様々な料理で利用されます。

にじますに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 にじます・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 127  19,7  4,6  0,1  50  370  24  240   0,2   0,6
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 17  0,21  0,10  13  2  72  0  0,1

栄養成分の詳細
にじますに多く含まれる栄養成分。

 

 

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にじますの効能

ビタミンB1・B2、ビタミンDを比較的多く含んでいます。
ビタミンDはカルシウムの吸収を高める効果があります。

にじますの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・一般的には夏・養殖では通年
  • 理想的な保存方法・・・下処理をして冷蔵庫へ
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・生では2~3日程度

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よしきりざめ

よしきりざめ

よしきりざめはメジロザメ目メジロザメ科に属するサメです。
細身の流線型で、背中は青みが濃く腹部になるほど白くなります。英語では「Blue shark」と呼ばれます。
大きなものは4m、200kg以上にもなり、人を襲うこともある危険なさめです。
日本で漁獲されるさめの中では最も多いもので、世界中の熱帯から温帯域に生息します。

よしきりざめの地方名

アオブカ、ミズブカ、アオ、アオタ、アオナギ、ミズサベ、ミズザメ、等と呼ばれるそうです。

よしきりざめの利用方法・料理

肉は他の魚類にはない弾力があることから、ハンペンやかまぼこといった練り製品に加工されます。
ヒレは乾燥させ中華食材の「ふかひれ」になります。主な産地は宮城県(気仙沼)です。

よしきりざめに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

よしきりざめ・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛 
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 85  18,9  0,6  微量 210  290  5  150   0,4   0,5
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 9  0,11  0,11  4  微量  54  0  0,5

栄養成分の詳細
よしきりざめに多く含まれる栄養成分。

 

 

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よしきりざめの効能

軟骨にコンドロイチンやコラーゲン、等が含まれているとして、粉末状にしたものを飲むことでヘルニア、慢性関節症リウマチ、変型性関節症、等が改善するということで、多くの健康食品が販売されていますが、体の特定の部位にのみ効能があるとは思えません。

よしきりざめの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・通年
  • 理想的な保存方法・・・加工される
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷凍では長期保存も可

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にぎす

にぎす

ニギス目ニギス科の海水魚です。
シロギスに形が似ていることから、キスの名が付けられたと言われます。ただ、見方によっては「きびなご」を大きくしたような感じでもあります。
大きさもシロギス程度で、最大でも30cm位にしかなりません。

日本海沿岸、福島県以南の水深100~400m位に生息しています。動物性プランクトン、オキアミが主に餌となります。
地方名も幾つか有り、沖ギス、沖ウルメ、沖イワシ、沖カマス、朝鮮ギス、トンガリ、ハダカ、ミギシ等と呼ばれています。

にぎすと漁と特産地

底引き網が一般的です。
太平洋側でも漁獲されますが、日本海側のほうが多く漁獲されています。
石川県、島根県、新潟県、兵庫県、静岡県、愛知県、三重県が主な産地です。

にぎすの食べ方と料理

一般的なのは塩焼きか干物でしょう。
フライや天ぷら、刺身、煮付け、椀物、汁物、等、癖がない白身の魚ですからどんな料理でもおいしくいただけます。
すり身にして団子やさつまあげにしてもいけます。

にぎすに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 にぎす・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 91  18,7  1,2  0,1  190  320  70 220   0,4   0,4
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 75  0,12  0,26  8  1  120  0  0,5

栄養成分の詳細
にぎすに多く含まれる栄養成分。

 

 

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にぎすの効能

にぎすにもカリウムが多く含まれます。これはナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制し、尿への排泄を促す働きがあることから、血圧を下げる作用があるとされ、高血圧を予防する効果があると考えられています。

比較的多く含まれるビタミンAは「眼のビタミン」と呼ばれます。眼精疲労に有効です。

にぎすの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・脂がのるのは春から初夏(通年おいしい)
  • 理想的な保存方法・・・干物にして保存(冷凍も可)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷凍では長期保存も可

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ちか

ちか

ちかはキュウリウオ目キュウリウオ科に属する魚です。
日本では三陸海岸以北の沿岸に生息しています。
地方名(北海道)は「オタポッポ」「ツカ」「ヒメアジ」などで呼ばれます。

見た目は「わかさぎ」に似ており、ぱっと見で区別を付けるのはかなり難しい程です。
わかさぎとの見分け方ですが、まず大きさです。ちかのほうは20cm位になります。
体の部位での違いは下記のようになります。

ワカサギの腹びれが背びれの起点の直下もしくはやや前方から始まることに対して、本種の腹びれは背びれの起点よりやや後方から始まるという違いがある。

引用元:wikipedia.

ちかの漁と釣り方

定置網・底引き網、刺し網、で漁獲されます。

ウキ釣り、サビキで簡単に釣る事ができます。餌・コマセとなるのは、アミエビ、イサダです。

ちかの食べ方・料理

フライや天ぷらが一般的です。ワカサギに似ているため「わかさぎのフライや天ぷら」で売られることもある。
刺身、塩焼き、干物、から揚げ、南蛮漬け、煮付け、蒸し物、椀物・汁物等でも利用できます。

ちかに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

ちか・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛 
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 88  19,5  0,6  微量 250  340  35  240   0,3   1,3
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 4  0  0,14  7  微量  89  0  0,6

栄養成分の詳細
ちかに多く含まれる栄養成分。

 

 

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ちかの効能

特出している成分は特にありません。ミネラル、たんぱく質がバランスよく含まれています。

ちかの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・秋から冬(産卵が春)
  • 理想的な保存方法・・・下処理後、冷蔵庫へ
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷凍では長期保存も可

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きだい(れんこだい)

レンコダイ

きだいはスズキ目スズキ亜目タイ科の魚です。
「レンコダイ」と呼ぶ地域のほうが多いかも知れません。
見た目はほぼ「真鯛」です。ただ真鯛ほど大きくならず成魚でも40cm程です。

名前で表されるように、全体的には朱色ですが、目や上顎、背鰭などが黄色がかっています。
本州中部以南の水深50~200m位の沖合いに生息しています。瀬戸内海では見られないそうです。

きだいの別名・地方名

釣り人には「レンコダイ」と呼ばれます。
地方名は下記のようなものがあります。

地方名としてハナオレダイ(九州西部・東京)、コダイ(高知・九州南部)、メンコダイ(愛媛)、バジロ(中国地方)、ベンコダイ、アカメ、ハジロ、バンジロ、メッキなどもある。

引用元:wikipedia.

きだいの漁と釣り方

底引き網で主に漁獲されます。特産地は島根県や長崎県です。
釣り方としては、船からオキアミによる餌釣りが一般的です。おそらく狙って釣るほどではなく、外道でかかることが多いと思います。

きだいの食べ方・料理

真鯛やちだいと料理法は同じです。
お造り(霜皮造り)、塩焼き、干物、煮付け、汁物、椀物、等が挙げられます。洋食にも適しています。
おすすめは塩焼き、お造りです。

きだいに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 きだい・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 108  18,6  3,1 0,2  73  390  23 210   0,2   0,4
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 50  0,03  0,04  8  1  67  0  0,2

栄養成分の詳細
きだいに多く含まれる栄養成分。

 

 

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きだいの効能

鯛の仲間ではビタミンAが多く含まれているほうです。
これは、皮膚や粘膜の正常保持・視覚の正常化・成長などに関与しています。
不足すると成長障害、夜盲症等を引き起こす可能性があります。

きだいの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・初夏・夏(地域差がある)
  • 理想的な保存方法・・・下処理をしてラップで冷蔵庫へ
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・生では2~3日

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ふかひれ

ふかひれ

ふかひれとは一般に、大型のサメの尾びれや背びれを乾燥させた高級食材です。1キロ当たり数万円のも値が付きます。
主に中華料理に使われます。
使用されるサメは「ヨシキリザメ」「アオザメ」「ジンベイザメ」「イタチザメ」「ウバザメ」等です。
この中で、ジンベイザメ、ウバザメが最高級のもので、一般に出回っているものではヨシキリザメが一番多く利用されています。

ふかひれの特産地

日本では「気仙沼」が産地です。ここは加工技術が優れているのがその要因になっているそうです。
岩手県、長崎県でも作られていますが、気仙沼は全体量の7割位を生産しています。
インドネシアやシンガポールの生産量も多くなっています。

ふかひれの漁の問題点

サメは延縄で主に漁獲されます。まぐろの延縄によくかかってきます。
問題とされているのは、獲ったサメのヒレだけを切り取り、体を生きているまま海に捨てるためです。
こうして捨てられたサメは他の魚に食べられたり、苦しみながら死を迎えることになるため残忍だということで問題視されています。

ふかひれの料理

中華料理で主に利用されます。
代表的なものでは、姿煮、スープ、ラーメン、ステーキ、刺身、チャーハン、煮こごり、等が挙げられます。

ふかひれに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 ふかひれ・乾燥

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 342  83,9  1,6  微量 180  3  65  36   1,2   3,1
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 0  微量  微量  23  0  250  0  0,5

栄養成分の詳細
ふかひれに多く含まれる栄養成分。

 

 

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ふかひれの効能

良質のたんぱく質が多く含まれています。
たんぱく質は体を作っていくうえで必要な栄養素ですが、他にも酵素や、免疫抗体、血液成分、遺伝子、神経伝達物質、エネルギーなどにも利用されます。

コラーゲンやコンドロイチンも多く含まれます。コラーゲンはは骨を丈夫にして、骨粗しょう症や関節炎を予防する効果や、眼精疲労や老眼の改善、老人性白内障の予防にも役立ちます。コンドロイチンは、老化防止、腰痛等に効果があります。

ふかひれの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・冬に乾燥させたものが良質とされる
  • 理想的な保存方法・・・湿気のないところで保存
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・2ヶ月~(保存状態による)

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