いかなご

いかなご

いかなごはスズキ目イカナゴ科の魚です。
沖縄を除いた日本各地に生息する細長い魚です。
北方系の魚であるため高水温(水温19度以上)には適さないので、夏の間は砂に潜っているそうです。
そして水温が17度位になると砂から出てきて、活発に餌を捕食し冬の産卵に備えるようになります。

大きなものでも15~20cm位にしかなりません。
姿形はカマスサヨリのような形ですが、主にプランクトンを捕食していますのでカマスほど口が広くなく歯もありません。

いかなごの別名・地方名

広い範囲で獲れるため地方により呼び名が違います。
関東では稚魚のことを「こうなご」と呼びます。下記のようにも呼ばれるそうです。

西日本で「シンコ(新子)」。成長したものは北海道で「オオナゴ(大女子)」、東北で「メロウド(女郎人)」、西日本では「フルセ (古背)」、「カマスゴ(加末須古)」、「カナギ(金釘)」などと呼ばれる。

引用先:wikipedia

いかなごの産地と漁

ほぼ全国で獲れますが、産地として知られているのは瀬戸内海です。兵庫県は全国でもトップクラスの水揚げ量をほこります。

船曳網という漁法で漁獲されます。
これは3隻の漁船で構成され、2隻が網を引き、もう1隻が魚群を探す役目と魚を積み込み運搬する役目を果たしています。

いかなごの食べ方・料理

産地の兵庫県(明石)、瀬戸内海地方では郷土料理に「くぎ煮」があります。
これは醤油、酒、みりん、等を合わせて煮た甘露煮みたいなものです。煮あがった姿が釘のような形になるため呼ばれています。

釜揚げ、ちりめん干しも代表的な料理です。
他は、大きなものはから揚げや天ぷら、刺身、鍋の具材、煮付け、焼き物等で利用されます。
因みに、脂がのっている魚体は、太めで背中の色が青茶色になっています。

いかなごに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 いかなご・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 125  17,2  5,5  0,1  190  390  500 530   2,5  3,9
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 200  0,19  0,81  29  1  200  0  0,5

栄養成分の詳細
いかなごに多く含まれる栄養成分。

 

 

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いかなごの効能

他の小魚同様カルシウムが非常に多く含まれています。カルシウムは骨や歯を丈夫にする働きがあります。
又、各種のミネラルが豊富に、バランスよく含まれていますので体調管理や生活習慣病の予防に有効です。

いかなごの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・春から初夏(3~5月頃)
  • 理想的な保存方法・・・保存する場合は、釘煮などの煮物かちりめんといった干し物にする
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷凍では長期保存が可能

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やつめうなぎ

すなやつめ

写真は「すなやつめ」です。

やつめうなぎはヤツメウナギ目に属する脊椎動物です。世界中の河川に分布します。
顎や胸鰭と腹鰭が対になっていないという「円口類」にあたる原始的な姿を残した動物で、現在生息しているのは他には「ヌタウナギ類」のみだそうです。
やつめうなぎというと鰻の仲間のような気がしますが、うなぎは他の動物同様、顎がある脊椎動物(顎口類)であるため、やつめうなぎとは全く違います。

うなぎの名が付いているのは、うまぎのような細長い体でうろこもないことから呼ばれています。
何種類かのやつめうなぎがおり、多きな種類では体長1m以上になるもものいます。
他の特徴としては、体の側面に鰓(えら)が7つあります。これが眼のように見え、本当の眼の合わせると八つの眼になることからこの名前が付けられています。

やつめうなぎの種類

日本国内には下記のやつめうなぎが生息しています。

  • カワヤツメ・・・ほぼ本州中部以北に生息・全長50cm前後・食用になる
  • シベリアヤツメ・・・本州の久慈川水系以北、シベリア、樺太に生息・全長約20cm
  • スナヤツメ・・・鹿児島、宮崎を除く九州以北に生息・全長約20cm・一部河川の清流等に生息しており絶滅が危惧されている
  • ミツバヤツメ・・・大きなものは70cm位になる・歯が3本あることから名前が付いた・絶滅危惧種

 やつめうなぎの漁と釣り方

漁は北海道や新潟・山形・秋田・青森等の一部地域で行われています。産地として有名なのは「北海道江別市」です。
北海道では、カヤや金網で作られた籠のような「どう(胴)」と呼ばれる仕掛けを水に沈め漁獲します。

釣り方は確立されていないようです。
釣らなくても手づかみで捕まえられます。

やつめうなぎの食べ方・料理

一般的には「蒲焼」です。
刺身や塩焼き、串焼き、汁物等でも食されますが、独特の泥臭さが残ります。

やつめうなぎに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

やつめうなぎ(カワヤツメ)・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 273  15,8  21,8   0,2  49  150  7  180   2,0   1,6
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 8200  0,25  0,85  19  2  150  0  0,1

栄養成分の詳細
やつめうなぎに多く含まれる栄養成分。

 

 

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やつめうなぎの効能

なんといってもビタミンAです。その含有量は群を抜いています。干したものでも1900μg程含まれます。
期待される効能は、夜盲症・ドライアイ・眼精疲労の改善、等があげられます。

又、他のビタミン・ミネラル、DHA(ドコサヘキサエン酸)・EPA(エイコサペンタエン酸)も豊富ですから昔から滋養強壮や疲労回復に有効だと言われています。

やつめうなぎの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・秋から冬(寒ヤツメ)
  • 理想的な保存方法・・・下処理をして冷蔵庫へ
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷凍では長期保存が可能

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おいかわ

おいかわ

おいかわはコイ目コイ科ダニオ亜目に分類される淡水魚。
信濃川、利根川以西の本州、四国の吉野川、九州各地に分布します。

淡水魚の中では派手な色彩がある魚で、特にオスは腹側は淡い赤色の模様が青い側面に数本入っています。
雌は雄より小さく色もそれほど派手ではなく、腹側はほぼ銀白色になっています。

おいかわの別名・地方名

関東方面ではヤマベ、ハヤ、ハエ、等と呼ぶ地域があります。
他にも各地で、シラハエ、シラバエ、チンマ、ジンケン、等と呼ばれるようそうです。

おいかわの漁と釣り方

刺し網、投網、梁(やな)などで漁獲されます。
梁とは、川に木や竹で組んだ大掛かりな「すのこ状」の仕掛けで、上流から流れてきた魚を全て捕まえる伝統漁法です。

釣り方は餌釣り、毛ばり釣りが一般的です。
使用する餌は、サシ、川虫、赤虫、みみず、蜂の子、練り餌、等です。
毛ばりはテンカラやフライといったものではなく、数本の毛ばりとウキが付いたセットになった仕掛けが市販されています。

おいかわの食べ方・料理

小骨が多い魚でそれほど美味というほどではありません。
主に甘露煮、南蛮漬け、天ぷら、から揚げ、焼き物、煮付け等で食されます。
滋賀県では「ちんま寿司」という、なれずしに加工されるそうです。なれずしとは魚と米、塩を使い発酵させた保存食です。代表的なものに「フナ寿司」があります。

おいかわに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

おいかわ・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛 
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 136  19,2  5,8  0,1 48  240  45  210   0,6   2,5
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 10  0,01  0,16  21  2  91  0  0,1

栄養成分の詳細
おいかわに多く含まれる栄養成分。

 

 

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おいかわの効能

特出している成分は特にないのですが、ミネラル、たんぱく質がバランスよく含まれています。
体調を整え、健康を維持するのに有効です。

おいかわの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・冬
  • 理想的な保存方法・・・下処理後、冷蔵庫へ
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷凍では長期保存も可

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いがい(ムール貝)

いがい

いがいはイガイ目イガイ科の一種です。
ムラサキガイに似ていますが日本沿岸の在来種です。
大きなものは殻長15cm、殻幅6cmにもなるようです。
カラスガイと良く呼ばれますが、本来は違う種類です。

ムール貝はフランス語のムールからの呼び名で、イガイ科の貝全般を意味します。
ムール貝は日本では主に「ムラサキイガイ」がこれにあたります。

ムラサキイガイのほとんどは外来種で、日本では北海道の太平洋側に「キタノムラサキイガイ」という在来種が分布しています。
ムラサキイガイを「カラスガイ」と呼ぶことがありますが、本来は別種でありカラスガイはイシガイ科に属する2枚貝です。

いがいの種類

いがいの仲間は以下のような種類になります。(参照・wikipedia)

  • イガイ・・・日本、東南アジアの一部地域に分布。
  • ムラサキイガイ・・・地中海原産。日本では北海道以南に外来種として分布している。
  • キタノムラサキイガイ・・・北海道の太平洋側に分布する在来種。
  • ヨーロッパイガイ・・・地中海以外のヨーロッパと北米などに分布。
  • チリイガイ・・・アルゼンチン南端部、チリ沿岸全域に分布。

いがい(ムール貝)の食べ方・料理

主にフランス料理、イタリア料理、スペイン料理で利用されます。
代表的な料理では、パエリア、ブイヤベース、ペスカトーレ、アクアパッツァ、ワイン蒸し、ガーリック焼き、パスタ、トマト煮、等が挙げられます。

いがい(ムール貝)に含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 いがい(ムール貝)・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 70  10,3  1,4  3,2  540  230  43  160   3,5   1,0
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 34  0,01  0,37  42  5  47  0  1,4

栄養成分の詳細
いがい(ムール貝)に多く含まれる栄養成分。

 

 

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いがい(ムール貝)の効能

鉄が豊富に含まれていますので貧血の予防や改善に有効です。
ビタミンB12や葉酸も多いのですが、これは赤血球のヘモグロビンの合成を助けることから悪性の貧血を予防する効果が期待できます。
ビタミンAは目に必要不可欠なロドブシンという物質を作るのに重要な働きをしています。

いがい(ムール貝)の旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・ムール貝は7月から10月・いがいは6月から8月・(いずれも地域による)
  • 理想的な保存方法・・・乾燥させないように濡らした新聞紙やキッチンペーパーで包む・窒息するので密閉容器には入れない・冷蔵庫は乾燥するのでNG
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・加熱調理できる目安としては3~4日

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もろこ(ほんもろこ)

もろこ

もろこはコイ科タモロコ属に属する淡水魚です。正式名称は「ほんもろこ」です。
海水魚の「クエ」や「イシナギ」のことを地方名・別名でモロコとも呼びますが、正式名称に「モロコ」が付くのはこちらのほうです。

琵琶湖の固有種らしいのですが、現在では諏訪湖や山中湖、奥多摩湖、三方五湖等にも移植されているそうです。
大きなものでも15cm程度の魚で、水生昆虫やプランクトン等を捕食しながら生きています。

ほんもろこの食べ方・料理

臭みが無く淡白な白身の魚です。又、骨が柔らかいのでどんな料理にも合います。
代表的なものは、甘露煮、佃煮、南蛮漬け、天ぷら、フライ、昆布巻き、醤油焼き(素焼き)、塩焼き、田楽、から揚げ、等が挙げられます。

ほんもろこの漁と釣り方

刺し網。養殖も盛んに行われている。
近年は漁獲量が激減しており、稚魚放流等で資源の回復に努めている。

釣り方は餌釣りです。餌にするのは「赤虫(ユスリカの幼虫)」です。
浮き釣りでもいいのですが、琵琶湖ではワカサギの仕掛けに餌を付け、リール付きのタックルで遠投して狙います。
着低したら少しづつ引いてきてもいいのですが、そのまま糸を張っあたりを待つという方法も有りです。

ほんもろこに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 ほんもろこ・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 113  17,5  4,1  0,1  86  320  850  640   1,3   3,4
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 250  0,03  0,20  37  2  210  0  0,2

栄養成分の詳細
ほんもろこに多く含まれる栄養成分。

 

 

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ほんもろこの効能

カルシウムが豊富です。カルシウムは骨や歯を丈夫にします。
リンもカルシウムやマグネシウムと結合して骨や歯の主成分になります。

ほんもろこの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・冬(子持ちモロコとされ京都等の高級料亭へ高値で買い取られる)
  • 理想的な保存方法・・・下処理をして冷蔵庫へ
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷凍では長期保存が可能

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とらふぐ

とらふぐ

とらふぐはフグ目フグ科に属する魚です。
北海道南部(室蘭以南)から東シナ海、黄海に広く生息します。
稚魚のころは汽水域にもいます。成魚になると体長50cm以上になります。

食用としては高級魚で知られますが、テトロドトキシンという毒(神経毒)を肝臓や卵巣、皮に持っているため取り扱いには免許を必要とします。
これはとらふぐ以外にも他のふぐでも同様です。
ただし、養殖されたものについては無毒のものもあるそうです。

とらふぐの漁と釣り方

延縄、底延縄、一本釣りで漁獲されます。
主な産地としては、富山、石川、福岡、愛媛、静岡、福井、山口、等が挙げられます。
養殖が盛んな地は長崎、愛媛、香川、大分、山口、静岡、等が挙げられます。

レジャーとしてとらふぐを狙う釣りは無いと思います。
ただし、きびなごやさんまの切り身等で夜釣りで太刀魚を狙っていると外道で掛かることがあります。
又、ショウサイフグ等を狙う「カットウ釣り」で掛かることもあるかもしれません。

とらふぐの食べ方・料理

とらふぐは最高級魚として市場で扱われます。
刺身(てっさ)、ちり鍋(てっちり)、ヒレ酒、から揚げ、焼きフグ、雑炊、寿司、等で広く食されます。

とらふぐの旨み

通常旨味成分といえば、グルタミン酸やイノシン酸、グアニン酸、等のアミノ酸です。
これらアミノ酸はたんぱく質を構成する成分となります。
肉質の甘味は「グリシン」や「リジン」で、とらふぐはこれを多く含んでいるそうです。

とらふぐに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 とらふぐ・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 85  19,3  0,3  0,2  100  430  6  250   0,2   0,9
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 3  0,06  0,21  3  微量  65  0  0,3

栄養成分の詳細
とらふぐに多く含まれる栄養成分。

 

 

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とらふぐの効能

高たんぱく、低脂肪ですから健康を維持するには有効な食材です。
たんぱく質は骨や歯を丈夫にします。ミネラル類は豊富とは言えませんがバランスよく含まれていますので、体調を整えるには有効です。

とらふぐの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・天然は冬(12月~2月)・養殖は通年
  • 理想的な保存方法・・・下処理をしっかりしないと、有毒部分の毒が筋肉へ移ってしまうため、専門的な知識が必要となる
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷凍では長期保存が可能

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あこうだい

あこうだい

あこうだいはカサゴ目フサカサゴ科に属する海水魚です。
水深500m以上に生息し、鮮やかな赤色をした目の大きな魚です。
相模湾や駿河湾の深海に良く見られます。

あこうだいの別名

「めぬけ」、「あこう」とも呼ばれます。
めぬけは深海から上がってきたとき、水圧の加減で目が飛び出すことからこの名前が付いたと思われます。

あこうだいの漁と釣り方

延縄や深海釣りで漁獲されます。
レジャーとしての釣りも、20本針と2k位のオモリを付けた胴付き仕掛けで水深500m位を釣ります。
餌はイカの短冊や身餌が一般的です。
専用の竿や1000m以上の道糸を巻ける専用のリールが必要になります。
相模湾や駿河湾の一部漁港から遊漁船が出ています。

あこうだいの食べ方と料理

刺身、洗い、焼き物、味噌漬け、粕漬け、煮付け、鍋物、吸い物、等、癖がない白身ですからどんな料理でもおいしくいただけます。
特に5kg以上のものは脂がのって美味。

あこうだいに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 あこうだい・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 93  16,8  2,3  0,1  75 310  15  170   0,3   0,4
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 26  0,11  0,04  3  微量  56  0  0,2

栄養成分の詳細
あこうだいに多く含まれる栄養成分。

 

 

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あこうだいの効能

ビタミンAが比較的多く含まれます。これは「目のビタミン」ともいわれ、目に必要不可欠なロドブシンという物質を作るのに重要な働きをしています。

あこうだいの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・冬
  • 理想的な保存方法・・・切り身、あるいは下処理後おろして冷蔵庫
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷蔵では3・4日、冷凍では長期保存が可能

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えそ

えそ

えそはヒメ目エソ科に属する魚の総称です。通常えそというと「「マエソ」を指します。
大きなものは50cmを超えます。
口が目の後ろまで裂けるように開き、顔だけ見ると魚というより蛇に似ている感じがします。
体は円筒形で、体色は黄色ががかっていますので色は違いますがぼらのような形をしています。

えその仲間は全世界の熱帯から亜熱帯に分布しており、日本では本州の中部以南位で見られます。
通常浅瀬や汽水域で見られますが、水深200m位まで生息しています。
肉食で甲殻類や貝類、いそめなどの多毛類、小魚等を捕食しています。

えその種類

えそには下記のような種類がいます。

  • まえそ・・・背中が褐色で腹側は白い。大きなもので50cm程度。
  • わにえそ・・・大きなものは70cmを超える。尾鰭の下半分が黒い点がある。まえそやとかげえそに似ている。
  • とかげえそ・・・大きなものは50cmを超える。まえそに似ているが胸鰭が短い。
  • あかえそ・・えその仲間では小さく、30cm程。体に赤い模様がある。熱帯・亜熱帯に分布する。
  • おきえそ・・・体長は40cm程度。吻が極端に短い。熱帯・亜熱帯に分布する。

えその漁と釣り方

底引き網で漁獲される。

釣りは専門に狙うことはない。ただし、キス釣りをしていると針にかかったキスに食いついてきたり、いわしで平目を狙っていると外道でかかることがある。
ルアーでも釣れることがあある。

えその食べ方と料理

味は悪くないが小骨が多いなどで料理としては向かない。食べるとしたら、身をすりつぶして吸い物やはんぺんなどにすると良いでしょぅ。
通常かまぼこやはんぺんなどの練り製品で利用されることが多い。

えそに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

えそ・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛 
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 93  20,1  0,8  0,1  120  380  80  260   0,3   0,4
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 0  0,07  0,10  13  2  74  0  0,3

栄養成分の詳細
えそに多く含まれる栄養成分。

 

 

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えその効能

カリウムが多く含まれます。カリウムには、細胞内の酵素反応を調節する働きがあります。エネルギーの代謝を円滑にし、細胞が正常に活動する環境づくりをしています。又、ナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制し、尿への排泄を促す働きがあることから、血圧を下げる作用があるとされ、高血圧を予防する効果があります。

リンはカルシウムやマグネシウムと結合して骨や歯の主成分になります。

えその旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・産卵期が夏ということで冬から春が旬ではないかと思われます。
  • 理想的な保存方法・・・下処理後、おろして冷蔵庫へ
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷凍では長期保存も可

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おひょう

おひよー

おひょうはカレイ目カレイ科オヒョウ属の海水魚。アラスカで「ハリバット」と呼ばれます。
カレイに似ていますがおひょうのほうは大型で、大きなものは3m以上になります。

主に北極海やオホーツク海、ベーリング海、といった北の冷たい海に分布しています。
日本では東北以北と日本海北部に「タイヘイヨウオヒョウ」という種類がいるそうです。

おひょうの漁と釣り方

主に延縄や底引き網で漁獲されます。

釣り方は船(ボート)からの餌釣りです。
餌はさばやにしんといった魚、もしくはその切り身です。太い糸と針、強力な竿やリールが必要です。
海外(アラスカ・等)では大型のオヒョウを狙ったスポーツフィッシングのツアーがあります。

おひょうの食べ方・料理

ムニエル、ソテー、フライ、刺身、煮付け、等で利用されます。
回転すしの「エンガワ」でも利用されています。
おいしい魚です。

おひょうに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 おひょう・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 100  19,9  1,7  0,1  72  400  7 260   0,1   0,5
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 13  0,09  0,07  12  微量  49  0  0,2

栄養成分の詳細
おひょうに多く含まれる栄養成分。

 

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おひょうの効能

カリウムが多く含まれます。これはナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制し、尿への排泄を促す働きがあることから、血圧を下げる作用があるとされ、高血圧を予防する効果があると考えられています。

おひょうの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・秋から春
  • 理想的な保存方法・・・切り分けてラップなどで冷蔵(冷凍も可)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷凍では長期保存も可

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むろあじ

むろあじ

むろあじはスズキ目スズキ亜目アジ科ムロアジ属の海水魚です。
全世界の温帯から熱帯に広く分布しています。
通常見られるアジに似ていますが、むろあじはこれらのものに比べ長細く円筒形で、大きなものでは30cmを超えます。

むろあじの種類

全世界では10種類ほどいるそうです。
日本近海で見られるのは以下のようなものです。

  • オアカムロ・・・成魚で40cm以上になる。尾びれが赤くなっている。刺身で美味。「オアカ」「アカアジ」「アカムロ」等で呼ばれるらしい。
  • クサヤモロ・・・伊豆大島では「アオムロ」と呼ばれる。クサヤの高級原料。
  • アカアジ・・・成魚で30cm前後。尾びれが赤いがオアカほど赤くない。

むろあじの漁と釣り方

巻き網、定置網、等で漁獲されます。

釣り方はスキンや魚皮のサビキか吹流し仕掛け。
オキアミやアミエビの餌でも釣る事ができます。

むろあじの食べ方・料理

刺身、干物(クサヤ)、が美味です。特に産卵前のものやオアカムロの刺身はおいしい。
フライやから揚げ、焼き物、寿司ネタ、等でも利用されます。

むろあじに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

むろあじ・生

ネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛 
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 166  23,6  6,9  0,4  56  420  19  280   1,6   1,0
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 4  0,18  0,32  5  微量  64  0  0,1

栄養成分の詳細
むろあじに多く含まれる栄養成分。

 

 

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むろあじの効能

カリウム・リンが目立ちます。体の調子を整え生活習慣病の予防に有効です。
たんぱく質も多く含みます。体を作っていくうえで必要な栄養素ですが、他にも酵素や、免疫抗体、血液成分、遺伝子、神経伝達物質、エネルギーなどにも利用されます。

むろあじの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・初夏・夏
  • 理想的な保存方法・・・下処理後下ろして冷蔵庫へ
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・生は冷蔵庫で1~2日程度(鮮度が落ちるのが早いの早めに食べる)

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