かじかはカサゴ目カジカ科に属する魚です。見た目はハゼと似ています。
北海道南部以南の各地に生息しています。
地域よっては「ゴリ」とか「ドンコ」と呼ばれます。
石と石の間とか岩の隙間に潜み、水生昆虫や小魚等を捕食しています。
何種類かのかじかがおり、大きなものは25cm位にはなります。
かじかの生態
淡水で一生過ごすものと、稚魚の時期のみ海で過ごすものに分けられます。
- 大卵型・・・河川の上流に生息する。水生昆虫を餌にしている。
- 少卵型・・・河川の中流から下流、稚魚のときは海水で過ごす。
かじかの漁と釣り方
各地で様々な伝統的な漁が行われています。
- 板落とし漁・・・専用の道具で上流から水底を掘り返しながら下流の網に追い込む。
- がらびき漁・・・「板落とし漁」と似ている。さざえの殻を付けた荒縄を舟で引き、かじかを下流に網に追い込む。
- つき漁・・・箱めがねで海底をのぞき、ヤス(モリ)でかじかを突くという方法。
- 筌(うけ)・・・筌(うけ)と呼ばれる竹製の籠を水底に仕掛ける。その仕掛けに上流に向かうかじかが入るように石や板で導く。
釣り方は餌釣りが一般的です。
いくらや水生昆虫、ミミズ等を使い底付近を釣ります。
かじかの食べ方と料理
カジカ汁、佃煮、から揚げ、天ぷら、姿焼き(串焼き)、等で利用されます。
石川県金沢市の「ゴリ料理」、北海道の「かじか汁」は郷土料理です。
かじかに含まれる栄養成分
可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一
かじか・生
エネルギー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 |
Kcal(カロリー) | g | g | g | mg | mg | mg | mg | mg | mg |
111 | 15,0 | 5,0 | 0,2 | 110 | 260 | 520 | 400 | 2,8 | 1,7 |
ビタミンA | ビタミンB1 | ビタミンB2 | 葉酸 | ビタミンC | コレステロール | 食物繊維 | 食塩相当量 |
μg | mg | mg | μg | mg | mg | g | g |
180 | 0,07 | 0,38 | 15 | 1 | 220 | 0 | 0,3 |
栄養成分の詳細
かじかに多く含まれる栄養成分。
スポンサーリンク |
かじかの効能
鉄が比較的多く含まれています。鉄は肺から取り込んだ酸素を全身の組織に供給する役割を持ちます。
カルシウムも多いですが、これは骨や歯を丈夫にします。
ビタミンAは「目のビタミン」ともいわれ、目に必要不可欠なロドブシンという物質を作るのに重要な働きをしています。
かじかの旬と保存方法
- 食べると良い時期(旬)・・・秋から冬
- 理想的な保存方法・・・甘露煮
- 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷凍では長期保存が可能