はも

ハモ

はもはウナギ目ハモ科に分類される魚です。漢字では「鱧」と書きます。
沿岸部に生息するうなぎのような魚ですが、歯が鋭く大型の肉食魚です。大きなものは2mにもなるそうです。
日本では本州の中部以南の水深100m位までの沿岸部に生息しています。

はもの地方名

地域により様々な呼び名があります。

別名にハム(広島県)、スズ(徳島県)、バッタモ(京都府丹後地方)、ウニハモ(福井県)など。
引用先: wikipedia.

はもの食べ方・料理

はもと言えば京都が有名です。
小骨が多いため「骨切り」という下処理を行います。これに熱湯をかけると身が反り返り花のようになることで「牡丹はも」と呼ばれ、梅肉や酢味噌でいただきます。
それをてんぷらにしたり吸い物、土瓶蒸し、寿司等にもします。 

はもの漁と釣り方

主に延縄や底引き網で漁獲されます。
釣り方は特に専門に狙う方法はありません。他の釣りをしているときに外道でかかることがあります。

はもに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

はも・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛 
  Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 144  22,3  5,3   微量  66  450  79  280   0,2   0,6
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 59  0,04  0,18  21  1  75  0  0,2

栄養成分の詳細
はもに多く含まれる栄養成分。

 

 

スポンサーリンク

はもの効能

うなぎ同様滋養強壮効果があります。
又、高血圧や動脈硬化を予防する効果も期待できます。

はもの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・初夏と晩秋(晩秋は「金はも」と呼ばれ脂がのる)
  • 理想的な保存方法・・・骨切りにしたものを冷凍
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・生は冷蔵庫で1~2日程度(冷凍では長期保存も可)

関連記事

マナガツオ

まながつお

マナガツオはスズキ目イボダイ亜目に分類される魚です。暖かい海域に主に生息し、日本では南日本以南に生息します。
「マナガツオ属」「ニシマナガツオ属」「シズ属」の3属に17種類が属しています。

体高が高く背びれがとんがった形で全体的には扁平な正方形をしており、大きなものでも60cm位にしかなりません。
カツオの名前が付きますが「本鰹」には似ていません。似ている魚に 「シマガツオ」という魚がいます。余談ですがこの魚は何故か「エチオピア」と呼ばれています。

マナガツオの食べ方・料理

大きなものは脂がのっています。ただ大きすぎてもおいしくありません。
刺身、塩焼き、煮付け、揚げ物、蒸し物、何でもおいしくいただけますが西京味噌 に漬け込み焼く「西京焼き」は絶品です。
照り焼きもいけます。

マナガツオのおいしい選び方・鮮度

体色が銀色のもの。目が白濁していない。身にハリがある。

マナガツオの漁と釣り方

底引き網、定置網。
「魚こまし網」「こませ網」という漁もあります。これは2隻の船でYの字になる網の上端を引き、下部が袋状の網になっていますからそこに魚が溜まるようになります。
主に瀬戸内海で行われます。
香川県、岡山県、長崎県が産地です。

釣り方は船釣りで身餌を付けた胴付き5本針位で狙います。水深150~200m位の中深場釣りです。
一部地域(相模湾・東京湾)から遊漁船が出ています。

マナガツオに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

マナガツオ・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛 
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 175  17,1  10,9   微量  160  370  21  190   0,3   0,5
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 90  0,22  0,13  7  1  70  0  0,4

栄養成分の詳細
マナガツオに多く含まれる栄養成分。

 

 

スポンサーリンク

マナガツオの効能

ミネラル類は他の魚同様バランスよく含まれています。
特に多いのはビタミンAです。これは目のビタミンとも呼ばれ、目に必要不可欠なロドブシンという物質を作るのに重要な働きをしています。ロドブシンは、暗がりでもわずかな光に反応してこわれ、脳に刺激を与えた後、元の形に再生される物質です。

マナガツオの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・夏
  • 理想的な保存方法・・・鮮度が落ちやすいので早めに食する
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・生は冷蔵庫で1~2日程度

関連記事

いぼだい(えぼだい)

いぼだい

いぼだいはスズキ目イボダイ科に分類される魚です。日本では本州の宮城・秋田以南に生息します。
大きなものでも30cmくらいにしかなりません。形は平たく楕円形をしており、全体的に丸い印象を受けます。うろこもありますが店頭に並ぶ頃は剥がれています。
水深200m以上とやや深い海に生息し、甲殻類やくらげなどを捕食しています。  

いぼだいの別名・地方名

関東のスーパーでは「えぼだい」と書かれて売られているのが一般的です。
地方により下記のようにも呼ばれています。

日本での地方名はエボダイ(東京)、アゴナシ(銚子)、ボウゼ、ウオゼ、ウボゼ(関西・四国)、アマギ、シズ(愛媛)、バカ(高知)、クラゲウオ(兵庫・広島の一部)、シス(広島市周辺)、ナッカン、シュス(下関)、モチウオ、モチノウオ(九州各地)、ギチ(熊本)、コタ(鹿児島)など数多い。

引用先:wikipedia.

他にも「イボゼ」「ウボセ」「ボーゼ」「ヘボ」「バカイオ」「「オシズ」・・・等。

 いぼだいの漁と釣り方

底引き網が一般的です。
狙って釣る方法はありません。他の釣りをしているとときに外道でかかることはあるかもしれません。

いぼだいの食べ方と料理

刺身、煮付け、フライ、から揚げ、ムニエル、干物、等。徳島では「ぼうぜの姿寿司」が有名。
特に干物は良く見かけます。おいしい魚です。

いぼだいに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 いぼだい・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
  Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 149  16,4  8,5  微量  190  280  41  160   0,5   0,8
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 95  0,04  0,19  7  1  57  0  0,5

栄養成分の詳細
いぼだいに多く含まれる栄養成分。

 

 

スポンサーリンク

いぼだいの効能

ミネラルがバランスよく含まれています。
体の調子を整えるとともに生活習慣病の予防が期待できます。

いぼだいの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・夏~秋
  • 理想的な保存方法・・・干物が一般的
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・生は冷蔵庫で2~3日程度(干物は長期保存が可)

関連記事

とびうお

とびうお

とびうお(飛魚)はダツ目トビウオ科に属する魚です。姿はぼらに羽を生やしたような形をしています。
名前にもある通り時速60km位で飛ぶことができ、飛行距離は100m位は普通に飛びます。
世界の熱帯から亜熱帯の海に50種ほどが確認されており、そのうち30種ほどが日本近海にいるそうです。

とびうおの別名と地方名

とびうおは別名「アゴ」と呼ばれます。これは九州や日本海側の呼び名です。
日本近海で見られるとびうおは以下のようなものです。

日本近海で獲られる代表種は、トビウオ(ホントビウオ)、ハマトビウオ、ツクシトビウオ、ホソトビウオなど。
引用先: wikipedia.

 とびうおの食べ方・料理

関東方面で最も知られているのは「くさや」ではないかと思います。
くさやとは、 「くさや液」と呼ばれる独特の発酵液に新鮮な魚を浸し、それを干物にしたものです。鼻が曲がる程の異臭を放ちますが、一度食べると酒のつまみには癖になるほどおいしいと言われます。
ダシにもなります。「アゴ干し」というもので、これを焼いたものが「焼きアゴ」でラーメンや汁物のダシに使われます。

脂肪が少なく淡白な魚です。他には刺身や塩焼き、フライ、から揚げ、等の料理があります。種子島・屋久島等では「素揚げ」で食します。
又、 卵は「とびっこ」と言われ寿司の軍艦巻き等で利用されます。

新鮮なとびうおの見分け方

ヒレの間の膜が透明なもの。眼が透き通っているもの。体にはりがありうろこがしっかり付いており色が鮮明なもの。等が挙げられます。

とびうおの漁と釣り方

定置網や刺し網が一般的です。地域によっては、闇夜に明かりを点し、明かりに集まるものを網ですくうという漁もあります。
釣り方は、 専門に釣るとしたら連ウキやブリッジ仕掛けのようなもので表層を餌やサビキ仕掛けが漂うようします。餌・コマセはアミエビやオキアミが一般的です。

とびうおに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 とびうお・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
  Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 96  21,0  0,7  0,1  64  320  13  340   0,5   0,8
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 3  0,01  0,10  8  1  59  0  0,2

栄養成分の詳細
とびうおに多く含まれる栄養成分。

 

 

スポンサーリンク

とびうおの効能

カリウム、リン、カルシウムといったミネラルが比較的多く含まれています。
カリウムは ナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制し、尿への排泄を促す働きがあることから、血圧を下げる作用があるとされ、高血圧を予防する効果があると考えられています。カルシウムは骨を丈夫にしたり、増やす働きがありますから、骨粗しょう症の予防に有効です。

とびうおの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・初夏から夏(ただし種類により秋が旬のものもある)
  • 理想的な保存方法・・・下処理をしてラップで冷蔵庫へ(冷凍も可)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・生では2~3日

関連記事

にしん

にしん

にしん(鰊)はニシン目ニシン科の海水魚です。日本では主に北太平洋に分布しています。
別名を「春告魚」と呼ばれますが、これは春になると北海道沿岸に産卵のため接岸することから呼ばれます。
北原ミレイの「石狩挽歌」にも歌われたように、かつては「ニシン御殿」と呼ばれる程の立派な家が建つほど獲れたそうですが、乱獲が影響したのか現在ではその影も見えないほど漁獲量は激減しているそうです。

にしんの食べ方・料理

煮つけや塩焼き、フライ、等、普通の魚料理でおいしくいただけます。
代表的な料理としては、昆布で巻いて煮た「昆布巻き」 、干物にした「身欠きニシン」、身欠きニシンを甘露煮にして日本蕎麦に載せた「にしんそば」が挙げられます。
卵はおせち料理にはなくてはならない「かずのこ」です。

鮮度のいいにしん見分け方

眼玉が濁っていないもの。肛門が締まっていて水や排泄物が出てないもの。エラの赤みが少ないもの。身にはりがあるもの。
尚、脂がのっているものは身が厚い。

にしんの漁と釣り方

刺網漁。
釣り方は専用のサビキ仕掛けをリール付きの磯竿に付けるだけです。コマセ(アミエビ)は使用してもしなくてもかまいません。
棚を深めにして誘いを繰り返すのがキモですが、回遊魚なため何時掛かるかはわかりません。

にしんに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

にしん・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛 
  Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 216  17,4  15,1   0,1  110  350  27  240   1,0   1,1
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 18  0,01  0,23  13  微量  68  0  0,3

身欠きにしん

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛 
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 246  20,9  16,7   0,2  170  430  66  290   1,5   1,3
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 微量  0,01  0,03  12  0  230  0  0,4

数の子・塩蔵(水もどし)

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛 
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 89  15,0  3,0   0,6  480  2  8  94   0,4   1,3
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 2  微量  0,01  0  0  230  0  1,2

栄養成分の詳細
にしんに多く含まれる栄養成分。

 

 

スポンサーリンク

にしんの効能

かずのこ、身欠きにしんにはナトリウムが多く含まれます。
ナトリウムは、カリウムとともに細胞内外の物質交換や細胞の浸透圧、水分調節、体液のph、神経の刺激伝達、心筋の弛緩を促すなど多くの働きをしています。
とりすぎは細胞内外のミネラルバランスを崩し、むくみなどがでてきます。
又、ビタミンEも豊富です。 動脈硬化を予防したり、高血圧や心臓病、脳卒中などを防ぎます。

にしんの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・春
  • 理想的な保存方法・・・鮮度が落ちやすいので早めに食べるか、火を通して保存しましょう。
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・生は冷蔵庫で1~2日程度・干物は1週間位

関連記事

ティラピア(いずみだい)

テラピア

ティラピア(テラピア)はスズキ目シクリッド科に属する魚の一部です。淡水ならどこでも育ちますが、汽水域(河口)にも適応します。
外来魚であり、本来はアフリカや中近東に生息していたそうです。
食用目的で戦後に注目されたようですが、食用とされていたものは「ナイルティラピア」という種類で、流通名は「イズミダイ」とか「チカダイ」と呼ばれています。
たまにスーパーでも見かけますが、近年では主に観賞用となっています。 フィリピンでは大衆魚の王様として広く利用されています。

ティラピアの食べ方・料理

淡白な白身魚です。塩焼きやフライ、から揚げ、ソテー、蒸し焼き、ムニエル等が適していると思います。

ティアラピアの漁と釣り方

淡水での養殖が一般的です。
釣り方は餌釣りが一般的です。のべ竿におもりと針にパンや練り餌等の餌を付ければ簡単に釣れます。ウキは付けてもいいですが無くてもかまいません。
変わったところでは、池の中に生えている藻をかたまりにして針に付けて釣る餌釣りです。そんな方法でも釣る事ができます。

ティラピアに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 ティラピア・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
  Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 134  19,8  5,3  0,2  60  370  29  180   0,5   0,4
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 3  0,04  0,20  5  1  59  0  0,2
栄養成分の詳細
ティラピアに多く含まれる栄養成分。
 

 

スポンサーリンク

ティラピアの効能

カリウム以外は際立った栄養成分は含まれていません。細胞内の酵素反応を調節する働きがあります。エネルギーの代謝を円滑にし、細胞が正常に活動する環境づくりをしています。

ティラピアの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・通年
  • 理想的な保存方法・・・下処理をして冷蔵庫へ(冷凍も可)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷蔵庫で3~4日程度(生)

関連記事

はぜ

はぜ

はぜ(鯊)は、スズキ目ハゼ亜目の魚の総称です。通常はぜというと「マハゼ」を指します。
海水、汽水域、淡水とあらゆる水域に生息しています。
又、トビハゼやムツゴロウのように干潟の上を這って生活するような種類までいます。

世界では200種類以上のものが生息しているといわれ、その中には1cm位のものから50cmお超える種類まで確認されているそうです。上記の写真は下流に多いハゼで「スミウキゴリ」というゴリの仲間です。
通常見られるものは「マハゼ」「アゴハゼ」「ヨシノボリ」です。このうち「マハゼ」は食用とされ、「ヨシノボリ」も地域によっては食されます。 

ちなみに下記の写真は「カワヨシノボリ」です。

かわよしのぼり

はぜの地方名

秋田ではグンズ、宮城ではカジカ、鳥取ではゴツ、

はぜの食べ方・料理

てんぷらが最も知られている食べ方でしょう。
他には、刺身、から揚げ、 マリネ、甘露煮、佃煮などがあります。

はぜの漁と釣り方

通常定置網で漁獲されます。産地は愛知県や宮城県が知られています。
釣り方は餌釣りです。餌はゴカイやイソメです。 特別凝らなければ、仕掛けは針さえ小さめのもの(流線針の6~8号・等)であれば適当なものでかまいません。
ワームでも釣る事ができます。

はぜに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 はぜ・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
  Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 83  19,1  0,2   0,1  93  350 42  190   0,2   0,6 
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 7  0,04  0,04  8  1  92  0  0,2

栄養成分の詳細
はぜに多く含まれる栄養成分。

 

 

スポンサーリンク

はぜの効能

カリウムには、細胞内の酵素反応を調節する働きがあります。エネルギーの代謝を円滑にし、細胞が正常に活動する環境を作っています。又、ナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制し、尿への排泄を促す働きがあることから、血圧を下げる作用があるとされ、高血圧を予防する効果が期待されます。

リンも多く含まれていますが、リンは体内に多く含まれ、体重の約1%位あります。その量の85%程度がカルシウムやマグネシウムと結合して骨や歯の主成分になります。残りの15%のリンの大部分は、たんぱく質や脂質、糖質などと結合して、細胞膜のリン脂質として、DNAやRNA(遺伝情報物質)などの核酸の構成成分として、あらゆる細胞に存在しています。又、ATP(アデノシン三リン酸)という高エネルギーを発生する物質の構成成分でもあり、生命活動を支える重要な役割を担っています。

はぜの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・秋
  • 理想的な保存方法・・・下処理をしてラップをして冷蔵庫へ
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷蔵庫で2~3日程度(甘露煮や佃煮といった保存食では長期保存が可)

関連記事

あいなめ(あぶらめ)

あいなめ

あいなめはカサゴ目アイナメ科に属する魚です。漢字では、「相嘗」、「愛魚女」、「鮎並」、「鮎魚女」、と表されます。
北海道以南の沿岸の比較的浅場に生息します。かさごやかじかを細長くしたような姿をしており、大きなものは60cm位になります。
岩礁帯の隙間や防波堤の隙間等に身を潜めて、小魚やいそめなどの多毛類、甲殻類等を捕食しています。 

似ている魚に「クジメ」がいますが、簡単な見分け方は尾びれです。尾びれが丸みをおびているものがクジメです。又、ちょっとわかり難いですが、体の側線が1本しかないのがクジメで、アイナメは5本通っています。

あいなめの地方名

北海道では「アブラコ」、関西では「アブラメ」と呼びます。
他は、 「ネウ(宮城県)、アブラウオ、ツムギ、モミダネウシナイなど」と呼ばれるそうです。・・・wikipedia

あいなめの食べ方・料理

煮つけ、刺身、塩焼き、から揚げ、てんぷら、寿司ネタ、ムニエル、なめろう、南蛮漬け、粕漬け、味噌漬け、中華・野菜あんかけ等、くせがない白身ですからとにかくどんな料理にも合います。
おすすめは、「刺身」と「塩焼き」です。あいなめの美味さがストレートに味わえます。

あいなめの選び方

鮮度の落ちてないもの新鮮なものは、体のぬめりが無くなっていないもの、身にはりがあるもの、目が澄んでいるものです。
特に、本来あいなめはぬめりがある特徴ですから、ぬめりが落ちてるものは新鮮ではないということになります。

あいなめ漁と釣り方

刺し網、底引き網、籠漁で漁獲されます。
釣り方は、イソメやイワムシ、かに、貝、エビなどを使った 餌釣りです。おもりに2本針の仕掛けを付けた「ぶっこみ釣り」が一般的です。
「ブラクリ」という仕掛けがありますが、これはブラクリオモリに針が付いた仕掛けでこれに餌を付けて小型の竿で岩やテトラの隙間を探ります。
「ブラー」というのもありますが、これはブラクリとルアーを併せたような仕掛けです。使い方はブラクリと変わりませんが、ブラーのほうが夜光ゴムやビーズが付いておりますし、仕掛けの形状もゆらゆら沈ませるような形をしていますので魚に対するアピール度が高くなります。
ワーム等のソフトルアーでも釣る事ができます。

あいなめに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

あいなめ・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛 
  Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 113 19,1  3,4  0,1  150  370  55  220   0,4   0,5
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 6  0,24  0,26  8  2  76  0  0,4

栄養成分の詳細
あいなめに多く含まれる栄養成分。

 

 

スポンサーリンク

あいなめの効能

同様の魚に比べビタミンB1やB2が比較的多く含まれています。
ビタミンB1は、体内で糖質がエネルギーに変わるときに必要な補酵素としての働きをしています。脳の中枢神経や手足の末梢神経の働きを正常に保つという役目も果たしています。
ビタミンB2は「発育のビタミン」とも呼ばれます。成長の促進や皮膚や髪、爪などの細胞の再生に関与しています。

あいなめの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・春から夏
  • 理想的な保存方法・・・下処理をしてラップで冷蔵庫へ
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷蔵庫で1~2日程度(鮮度が落ちやすいの早めに食べたほうがいい)

関連記事

たかさご(グルクン)

グルクン

たかさごとは沖縄の県魚にされている「グルクン」のことです。スズキ目タカサゴ科に属する魚です。
見た目は「ムロアジ」の形に似ており、色合いは背中部は「タカベ」のような色ですが腹部は赤くなっています。大きなものでも30cmくらいにしかなりません。
暖かい海に生息し、日本では主に南日本に見られます。インド洋から西太平洋の 温帯域に分布しています。

たかさごに似ている魚

「ニセタカサゴ」という魚がいます。たかさごに似ていますが、体の帯が側線の上にあるそうですが、ほとんど見分けがつかないため混同されているようです。
又、「イッセンタカサゴ」というのも似ているため混同されやすいそうです。

たかさごの地方名

沖縄では「グルクン」と呼ばれ好んで食べられています。
他にも下記のように呼ばれています。

他の地方名としてアカムロ(高知)、メンタイ、アカメンタイ(和歌山)、チャムロ(三重)などもある。
引用先: wikipedia.

たかさごのおいしい食べ方・料理

たかさごは沖縄ではから揚げというか姿のまま揚げる「素揚げ」が一般的です。
これに、各種あんかけをかけた「甘酢あんかけ」や「中華風あんかけ」、「南蛮漬け」などもおいしくいただけます。
刺身でも食べるようです。
他は塩焼きや煮つけ、竜田揚げといった料理でもいけます。

たかさごの漁と釣り方

刺し網や定置網、追い込み漁で捕獲されます。
追い込み漁は伝統漁法である「アギャー」が有名です。これはチームを組んでグルクンを大型の網に追い込むという極めて原始的な漁ですが、潮を読み網を仕掛ける位置や追い込むチームワーク等、熟練の技と経験を要します。現在では「伊良部島」でのみ行われていますが、ここで漁獲されるグルクンは沖縄の漁獲量の6割をも占めるそうです。
漁師は高齢者がほとんどとなっているため、後継者が育たなければ品不足に陥ることが予想されます。

釣り方はサビキ仕掛けで狙います。こませにはアミエビを使います。

たかさごに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

たかさご・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛 
  Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 100  20,2  1,5  0,1  48  510  51  290   0,5   0,7
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 7  0,03  0,07  3  微量  50  0  0,1

栄養成分の詳細
たかさごに多く含まれる栄養成分。

 

 

スポンサーリンク

たかさごの効能

目立つものはカリウムです。カリウムには、細胞内の酵素反応を調節する働きがあります。エネルギーの代謝を円滑にし、細胞が正常に活動する環境づくりをしています。又、ナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制し、尿への排泄を促す働きがあることから、血圧を下げる作用があるとされ、高血圧を予防する効果があります。

たかさごの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・初夏
  • 理想的な保存方法・・・下処理をしてラップで冷蔵庫へ(冷凍も可)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷蔵庫で3~4日程度(冷凍では長期保存も可)

関連記事

したびらめ・ウシノシタ

シタビラメ

したびらめ(下平目)の正式名称はウシノシタ(牛の舌)です。カレイ目ササウシノシタ科とウシノシタ科の海水魚です。
文字通り牛の舌のような形をしている魚で、沿岸の浅いところから水深200m位の海底の砂泥地にへばりつくように生息しています。
主に漁獲されるのはウシノシタ科のほうで「アカシタビラメ」「オオシタビラメ」「クロウシノシタ」等がいます。
それほど大きくなる魚ではありませんが、オオシタビラメの大型になると全長80cm近くなるものもいます。 

しらびらめの地方名

そもそも「したびらめ」という名前自体が地方名です。主に関東で呼ばれます。
他には下記のように呼ばれています。

九州の有明海・八代海沿岸地域では「くちぞこ」・「つぞこ」と呼び、 岡山県や香川県など瀬戸内地方では主にアカシタビラメを中心に「ゲタ」と呼ばれる。
山口県ではアカシタビラメを「レンチョウ」と呼び煮付けなどにする。
それ以外の地方名としては新潟県周辺での「ねずり」・「ねずら」などがある。

引用先:wikipedia.

 したびらめの食べ方・料理

ムニエルは高級料理の一つです。和食では煮付けやから揚げ、焼き物、小さいものは干物にも適しています。
刺身にするには肉が薄いので向きませんが、クロウシノシタは美味だと言われます。

 したびらめの鮮度の見分け方

身にハリがあるもの。ぬめりが少ないもの(古くなるとぬめりが多くなる)。

したびらめの漁・釣り方

主に刺し網や底引き網漁で漁獲されます。
専門の釣り方は特にありません。キスの投げ釣りをしていると外道でかかります。船釣りでも同様です。

したびらめに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

したびらめ・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛 
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 96 19,2  1,6  微量  140  310  36  160   0,3   0,5
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 30  0,06  0,14  12  1  75  0  0,4

栄養成分の詳細
したびらめに多く含まれる栄養成分。

 

 

スポンサーリンク

したびらめの効能

カルシウムが比較的多く含まれます。これは骨や歯を丈夫にします。
又、ビタミンAも他の魚よりは多く、これは「目のビタミン」ともいわれ、その働きとしては、目に必要不可欠なロドブシンという物質を作るのに重要な働きをしています。ロドブシンは、暗がりでもわずかな光に反応してこわれ、脳に刺激を与えた後、元の形に再生される物質です。

したびらめの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・晩秋から冬
  • 理想的な保存方法・・・下処理をしてラップで冷蔵庫へ
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷蔵庫で2~3日程度

関連記事