紅茶とはお茶の葉を酸化醗酵後に乾燥させたものです。
茶葉には酸化酵素が含まれており、半醗酵させたものがウーロン茶。紅茶は完全発酵せて作ります。
紅茶の誕生に関しては諸説りますが、それを裏付ける根拠ははっきりしていないようです。
日本紅茶協会によれば、半醗酵のウーロン茶系のお茶がヨーロッパ人に受けたことで、さらに醗酵を進めた紅茶が生まれたといわれます。
紅茶と緑茶を比較した場合、茶の渋み成分で様々な効能を持つカテキンが多く含まれているのは緑茶とされています。
ただ、世界で消費される茶では圧倒的に紅茶のほうが多いらしいので、健康の向上と維持にはそれなりの効能を発揮しているのだと思われます。
紅茶の栄養成分と効能・入れかた・産地や種類・メニュー
スポンサーリンク
紅茶の産地・種類
世界の30カ国以上で紅茶は生産されています。その地の気候風土のにより品質に違いが出てきます。
その中でも世界三大紅茶と言われるのは「ダージリン(インド)」「ウバ(スリランカ)」「キーモン(中国)」です。
下記は代表的な産地や品種です。
- インド・・・北インドではダージリンやアッサム、南インドではニルギリ、等。
- スリランカ・・・一般的にはセイロンティーで知られる。南部の中央山脈の高地で主に生産される。
- 中国・・・小種紅茶・工夫紅茶・紅砕茶の3つに分類される。
- アフリカ・・・主産地は東アフリカのケニア、ウガンダ、モザンビーク、マラウィ。特にケニアは生産量も多く良質とされている。
- インドネシア・・・ジャワ、スマトラ、スラウエシ等で生産されている。
- マレーシア・・・マレー半島南部のキャメロンハイランドで生産されている。
- ロシア・・・黒海沿岸で生産されている。
- トルコ・・・黒海沿岸東部が産地。
- イラン・・・カスピ海沿岸が産地。
- 日本・・・東海中部から沖縄にかけての各地で生産されています。静岡、長野、三重、滋賀、福岡、奈良、島根、鳥取、九州各県、沖縄、等。
紅茶の等級
紅茶の等級は品質の良し悪しではなく、茶葉の大きさと形状により下記のようなものがあります。
- OP(オレンジペコ・Orange・Pekoe)・・・最も大きな茶葉。細く長くよじってある。
- FOP(フラワリー・オレンジペコ・Flowery Orange Pekoe)・・・OP同様の茶葉で芯芽や若葉が含まれる。
- BOP(ブロークン・オレンジペコ・Broken Orange Pekoe)・・・OPを細かく砕いたもの。
- P(ペコ・Pekoe)・・・OPより短く、芯芽はあまり含まれない。
- BP(ブロークン・ペコー・Broken Pekoe)・・・Pをカットしたもの。
- BOPF(ブロークン・オレンジペコ・ファニングス・Broken Orange Pekoe Fanning)・・・BOPより細かく砕いたもの。
- F(ファニングス・Fannings)・・・BOPFをふるいにかけたもの。
- D(ダスト・Dust)・・・最も小さなサイズの葉。
おいしい紅茶の入れかた
下記はストレートティーの入れかた、英国式の「ゴールデンルール」です。
- 5円玉くらいの泡が出るくらいまで汲み立ての水を沸騰させる。
- ポットとカップにお湯を注ぎ温める。
- 温めたポットに茶葉を入れる。量はテーカップ1に対してティースプーン1。
- 沸騰したお湯をカップ分注ぐ。英国式ではポットをやかんに近づけて注ぐ。
- 蓋をして蒸らす。蒸らす時間は茶葉に合わせて2~4分。
- スプーンで葉をかるくかき回し濃さを均一にしてから、茶こしを使いカップに注ぐ。
紅茶に含まれる栄養成分
可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一
紅茶(浸出液)
エネルギー |
タンパク質 |
脂質 |
炭水化物 |
ナトリウム |
カリウム |
カルシウム |
リン |
鉄 |
亜鉛 |
Kcal(カロリー) |
g |
g |
g |
mg |
mg |
mg |
mg |
mg |
mg |
1 |
0,1 |
0 |
0,1 |
1 |
8 |
1 |
2 |
0 |
微量 |
ビタミンA |
ビタミンB1 |
ビタミンB2 |
葉酸 |
ビタミンC |
コレステロール |
食物繊維 |
食塩相当量 |
μg |
mg |
mg |
μg |
mg |
mg |
g |
g |
0 |
0 |
0,01 |
3 |
0 |
0 |
– |
0 |
紅茶の保存方法
- 理想的な保存方法・・・専用の容器にいれ、直射日光が当らない場所で常温で保存
- 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・上手に保存すれば2・3年は使える
関連記事・参照先