ビタミンB6の働き・効能
ビタミンB6とは、タンパク質を含む食品を摂取し体内で体を作る「体タンパク質」を合成するときに、合成されなかったアミノ酸をエネルギーにする過程で使用されるビタミンです。よって、タンパク質を多量に摂取する人にとってはかかせないビタミンとなり当然その量も増えることになります。
又、女性にとり妊娠中やピルを常用している人などは、ホルモンの関係で通常より多くのビタミンB6を必要とします。
脂質の代謝も助け、肝臓に脂肪が蓄積されるのをセーブする作用もあります。
セロトニン、ドーパミン、アドレナリン、α-アミノ酸(ギャバ)など、神経伝達物質の合成にも必要とされるビタミンです。
過剰摂取と不足
通常の食生活では過剰にとることはありませんので、副作用も見られません。
しかし、1日300~500mgといった量をとると末梢感覚性神経炎や知覚神経障害、シュウ酸腎臓結石などが起きる危険性があります。
ビタミンB6が欠乏すると、目や口、鼻、耳の周囲に湿疹を起こします。又、貧血を起こしたり、神経系に異常が起きることもあります。この欠乏症は他のビタミン不足と関連して起きるのが一般的です。
ちなみに、妊婦や経口避妊薬の常習者はホルモンの関係で欠乏しやすくまります。
1日の摂取量・摂取基準
成人男性では1,4mg、成人女性では1,1mgです。(妊婦は+0,8、授乳婦は+0,3を付加)
上限は45~60mgです。
ビタミンB6の上手なとりかた
植物性食品に含まれるビタミンB6は体内での利用率が低いため、動物性からとったほうが効率的です。
冷凍保存、加工食品では目減りしますので、鮮度が良いものから摂取すると良いでしょう。
ビタミンB6を多く含む食材
肉や魚、大豆、牛乳・野菜などに多く含まれます。そこで、ビタミンB6の含有量が多い順に並べてみましたので参考にしてください。
- 牛レバー(50g)・・・0,45mg
- 鶏ささみ(50g)・・・0,30mg
- 鶏レバー(50g)・・・0,33mg
- かつお(1切れ・100g)・・・0,76mg
- まぐろ(1切れ・80g)・・・0,68mg
- さけ(1切れ・80g)・・・0,51mg
- ばなな(1本・100g)・・・0,38mg
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