コリン

コリンの働き・効能

コリンという物質は、ビタミン様作用物質として分類されています。

コリンという物質は体内に入ると、細胞膜や神経組織を構成するレシチンや神経伝達物質であるアセチルコリンの材料になります。

レシチンには、血管壁へのコレステロール沈着や肝臓に脂肪がたまるのを防ぐ働きがあります。アセチルコリンには、血管を拡張して血圧を下げる働きがあります。

そのため、、動脈硬化や肝硬変、高血圧などの生活習慣病の予防効果が期待できます。

さらに、神経細胞の成分でもあるこの物質は、脳の記憶形成を助ける働きもしています。
物忘れが多くなったような場合はこれが原因だとも言われているようです。

 

過剰摂取と不足

不足した場合は、高血圧、アテローム性動脈硬化症、脂肪肝、等が考えられます。又、不足する原因としては、肝機能障害や腎機能障害、過度なダイエットなどがあげられます。

過剰摂取(1日あたり10~15g以上)による副作用としては、血液低下や吐き気や体臭が生臭くなるなどがあげられます。

 

摂取量の基準

日本では推奨摂取量は定義されていません。

アメリカのものを参考にしてみると下記のようになります。

  • 0~6ヶ月・・・男女共に125mg
  • 7~12ヶ月・・・男女共に150mg
  • 1~3歳・・・男女共に200mg
  • 4~8歳・・・男女共に250mg
  • 9~13歳・・・男女共に375mg
  • 14~18歳・・・男性550・女性400mg
  • 19歳以上・・・男性550・女性425mg

 

コリンを多く含む食材

コリンを多く含んでいる食品としては、豚レバー・鶏肉・牛レバー・大豆・ささげなどです 。

 

栄養は出来る限り自然な食材から取りたい

できれば普段の栄養はサプリなどに頼らず、自然な食材から摂りたいものです。

しかし、現代人の生活において、必要な栄養素を全て自然な食材から過不足なく摂ることは現実的ではないことも否めません。

地方在住の方なら道の駅で地元産の新鮮かつ安全なおいしい野菜を手に入れることも容易ですが、都会暮らしでは難しいと言わざるを得ません。

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