かつお節は、生のかつおを身を加熱しかちかちに乾燥させた保存食品です。
世界一硬い食品としてギネスブックに載っているそうです。
旨み成分が凝縮され、主に削って出汁を取ったり、ごはんや料理にかけて食べられます。
かつお節の種類
製造方法や製造時期、産地によりいくつかの種類がありそれぞれ別の名前が付けられています。
- 春節・・・3月から7月に漁獲したかつおで製造する。脂肪が少ないのが特徴。夏節とも呼ばれる。
- 秋節・・・いわゆる戻り鰹作った節。脂肪が多いのが特徴。
- 本節・・・3k前後のかつおを使ったもの。燻製にしたものにカビを付ける事で水分を抜き、熟成させる。背中は「雄節」、腹側は「雌節」とも言う。
- 亀節・・・三枚におろしたかつおの身から2枚のかつお節を作ったもの。小型に多い。
- 焼津節・・・静岡県焼津市で生産されるかつお節。
- 薩摩節・・・鹿児島県枕崎市で生産されるかつお節。
- 土佐節・・・高知県が産地。
- 伊豆節・・・静岡県伊豆地方。特に田子地区のが本場。
- 三陸節・・・三陸の戻り鰹で作るかつお節。油分が多いため品質は落ちると言われている。
かつお節の産地
かつおの漁獲量が多い地域が産地となります。
静岡県、高知県、和歌山県、鹿児島県、宮城県、沖縄県、等。
その中でも和歌山県印南町はかつお節発祥の地とされています。
江戸時代に印南地域の漁民である「角屋勘太郎」という人が製法を考案したと伝わっているそうです。
かつお節の食べ方・料理
削ったものをだしや料理にかけて利用されるのが一般的です。
他には、おにぎりの具や和え物、炒め物、サラダ、混ぜご飯などで利用してもおいしい。
かつお節に含まれる栄養成分
可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一
かつお節
エネルギー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 |
Kcal(カロリー) | g | g | g | mg | mg | mg | mg | mg | mg |
356 | 77,1 | 2,9 | 0,8 | 130 | 940 | 28 | 790 | 5,5 | 2,8 |
ビタミンA | ビタミンB1 | ビタミンB2 | 葉酸 | ビタミンC | コレステロール | 食物繊維 | 食塩相当量 |
μg | mg | mg | μg | mg | mg | g | g |
微量 | 0,55 | 0,35 | 11 | 0 | 180 | 0 | 0,3 |
栄養成分の詳細
かつお節に多く含まれる栄養成分。
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かつお節の効能
ミネラル、ビタミンが豊富です。特にビタミンB群や鉄分。
ビタミンB群は主に酵素の手助けをする働きがあります。
鉄はヘモグロビンの構成物質として体内に酸素を運び、貧血を予防するといった働きをしています。不足すると、酸欠状態が起きて貧血症状を起こすこともあります。
又、たんぱく質が多く脂質が少ない。比較的カロリーも低いのでヘルシーな食品と言えそうです。
かつお節の保存方法
- 理想的な保存方法・・・ビニール袋等に入れ冷暗所か冷蔵
- 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・保存状態にもよるが良質なものは1年以上