ヌメリスギタケはモエギタケ科 スギタケ属の食用きのこです。
広葉樹(ブナ、ナラ、等)の倒木や枯れた切り株、枝などに生えてきます。人工栽培では原木栽培がされているようです。
傘は大きなもので5・6cm程度。柄は10cm位まで育ちます。黄色がかった褐色をしています。
表面はナメコのようなヌメリがあります。傘にささくれ状の鱗片ようなものがあります。
ぬめりすぎたけに似ているキノコ
スギタケ属のきのこは世界中に150種ほどあるそうです。中には毒キノコもあるので注意が必要です。
下記はその一部です。
- ナメコ・・・スギタケ属の食用キノコ。ヌメリスギタケのように傘に鱗片が無い。
- チャナメツムタケ・・・スギタケ属の食用キノコ。「ツチナメコ」とも呼ばれる。ナメコより大きい。
- ヌメリスギタケモドキ・・・食用きのこ。違いは柄にヌメリが無い。
- スギタケ・・・毒キノコの一種。違いは傘にヌメリが無い。食用にしている地域もあるらしい。
- スギタケモドキ・・・毒キノコの一種。傘に尖った突起が無数にある。傘は白色に近い。
ぬめりすぎたけの食べ方・料理
味噌汁、素焼き、おろし和え、きのこ蕎麦、煮物、等。
ぬめりすぎたけに含まれる栄養成分
可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一
ぬめりすぎたけ・生
エネルギー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 |
Kcal | g | g | g | mg | mg | mg | mg | mg | mg |
15 | 2,3 | 0,4 | 4,1 | 1 | 260 | 1 | 65 | 0,6 | 0,4 |
ビタミンA | ビタミンB1 | ビタミンB2 | 葉酸 | ビタミンC | コレステロール | 食物繊維 | 食塩相当量 |
μg | mg | mg | μg | mg | mg | g | g |
0 | 0,16 | 0,34 | 19 | 1 | 0 | 2,5 | 0 |
栄養成分の詳細
ぬめりすぎたけに多く含まれる栄養成分。
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ぬめりすぎたけの効能
なめことほぼ同様な栄養成分です。
ぬめり成分はムチンです。ムチンはたんぱく質と糖類が結合したもので、食物繊維と同様な働きをします。
なめこに比べビタミンB群が豊富です。
ビタミンB1は、体内で糖質がエネルギーに変わるときに必要な補酵素として重要な働きをしています。又、脳の中枢神経や手足の末梢神経の働きを正常に保つという役目も果たしています。
ビタミンB2は「発育のビタミン」とも呼ばれます。脂質や糖質、タンパク質を分解してエネルギーに変える反応を、補酵素として助ける働きがあります。
ぬめりすぎたけの旬と保存方法
- 食べると良い時期(旬)・・・秋
- 理想的な保存方法・・・冷蔵・冷凍
- 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・生では1・2日(冷凍する場合は茹でてから)