ブラックタイガー(ウシエビ)

えび

ブラックタイガーは本来「ウシエビ(牛海老)」という名前です。
十脚目クルマエビ科のエビで、主にインド洋から太平洋にかけての熱帯・亜熱帯地域に分布しています。

クルマエビとの違いは色と大きさが全く違います。
ブラックタイガーは30cm程に成長しますし、色は全体的に黒い。
他にも下記のような違いがあります。

クルマエビに似ているが、生体は全身の黒みが強く黒の縞模様も不明瞭なこと、額角の鋸歯の数が異なること、頭胸甲背面中央の側溝が前半部しかないことで区別できる。

引用元:wikipedia

ブラックタイガーの産地・輸入元

産地としては、東南アジア(ベトナム、インド、タイ、インドネシア、等)、メキシコ、等。

シータイガー

ブラックタイガーは養殖ものですが、シータイガーは天然ものです。
ブラックタイガーより大きく、数が獲れないため高値で取引されています。
バングラディッシュ、インドネシア、インド、ミャンマー等が産地です。

ブラックタイガーの選び方

色が黒ずんでいないもの。冷凍された表面がかさかさに乾いていないもの。ある程度の大きさがあるもの。形がしっかりしているもの、等。

食品偽装

2013年末ごろに各地の有名ホテルやレストラン、料亭、中にはミシュランの星を得ているレストランでも食品偽装が発覚しました。
様々な食品が偽装されたのですが、ブラックタイガーも車海老と称してメニューに載せられていました。

ある程度品質の良いものは、加工されてしまうと、味は車海老と遜色ないということの裏づけかも知れません。

ブラックタイガーの食べ方・料理

全世界で食べられています。
日本では天ぷらやフライ、焼き物、炒め物、和え物、カレーの具、サラダ、グラタン、クリーム煮、蒸し物、エビチリ、等多くの料理で利用されています。

ブラックタイガーに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

ブラックタイガー・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 82  18,4  0,3  0,3  150  230  67  210   0,2   1,4
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 1  0,07  0,03  15  微量  150  0  0,4

栄養成分の詳細
ブラックタイガーに多く含まれる栄養成分。

 

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ブラックタイガーの効能

食品偽装に利用された車海老と比べると、全体的に栄養成分は多少劣ります。
ただ、カルシウムはブラックタイガーのほうが多く含まれています。
カルシウムは骨や歯を丈夫にする以外に、血液凝固や筋肉の収縮、神経の興奮抑制作用のほか、細胞内外のカルシウム濃度の差を利用して、細胞の機能調節をしたり、ナトリウムを排泄して血圧上昇を防ぐ働きをしています。又、カルシウムの不足が慢性的に続くと骨粗鬆症の原因になるといわれます。

ブラックタイガーの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・通年
  • 理想的な保存方法・・・冷凍
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・2週間から1ヶ月程度

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大正えび

えび

タイショウエビと呼ばれるものは体長20c程のコウライエビにことです
クルマエビの大型種で尾が黒いのが特徴です。文字通り大正時代から多く獲れるようになったエビで、商品名として付けられた名前です。

クルマエビに比安いため、又漁獲量が多いので車えびの代用品として市場では扱われています。

タイショウエビの産地

ほとんどが輸入に頼っています。
日本では東京湾以南の湾内の浅瀬で見られるようです。

黄海・渤海・東シナ海の朝鮮半島沿岸に分布し、秋から冬にかけて漁獲され、冷凍・生鮮品ともほとんど輸入物である。

参照先:wiki

タイショウエビの選び方

殻と身の間が密着しているもの。東部が黒ずんでいないもの。変色していないもの、身に適度なはりがあるもの。変な匂いが」しないもの。身と胴がしっかりついているもの。

タイショウエビの食べ方・料理

炒め物、中華料理(エビチリ、等)、天ぷら、フライ、パスタの具、煮物、サラダ、カレーの具、和え物、エビマヨ、等

タイショウエビに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

タイショウエビ・(生)

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛 
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 95  21,7  0,3  0,1  200  360  34  300   0,1   1,4
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 6  0,03  0,04  45  1  160  0  0,5

栄養成分の詳細

タイショウエビに多く含まれる栄養成分。

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タイショウエビの効能

特に目立つとすればカリウムとリンでしょうか。

カリウムは血液凝固や筋肉の収縮、神経の興奮抑制作用のほか、細胞内外のカルシウム濃度の差を利用して、細胞の機能調節をしたり、ナトリウムを排泄して血圧上昇を防ぐ働きをしています。
体内に存在する残り1%のカルシウムは。血液や筋肉、すべての細胞に分布しています。

リンはカルシウムの次に体内に多く含まれ、体重の約1%位あります。その量の85%程度がカルシウムやマグネシウムと結合して骨や歯の主成分になります。
残りの15%のリンの大部分は、たんぱく質や脂質、糖質などと結合して、細胞膜のリン脂質として、DNAやRNA(遺伝情報物質)などの核酸の構成成分として、あらゆる細胞に存在しています。
又、ATP(アデノシン三リン酸)という高エネルギーを発生する物質の構成成分でもあり、生命活動を支える重要な役割を担っています。

タイショウエビの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・秋(夏から冬にかけて出回る)
  • 理想的な保存方法・・・冷蔵・冷凍
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷凍は解凍しだいでは味が落ちる

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伊勢えび

えび

イセエビ(伊勢海老)はエビ目(十脚目)イセエビ科の一種です。
比較的暖かい海に生息する体長20~40cm程の大型種。一般的には高級食材として扱われています。
日本では千葉県以南に分布しています。磯の岩礁帯やサンゴ礁でも見られますがテトラポットの隙間や港の堤防の際などにも普通に生息しています。

イセエビの天敵

最大の天敵は人間であることは間違いないでしょう。
自然界では、たこやイシダイ、イシガキダイ、サメなどです。そのため漁ではたこを使って飛び出させ、獲るという方法もあります。

イセエビの産地

三重県(伊勢志摩)、静岡県(伊豆地方・伊豆七島)、千葉県、長崎県、徳島県、和歌山県、愛知県、等。

 イセエビの選び方

あまりに小さいものは味噌汁くらいにしかならない。かといって大きすぎるものは味が大味。国産のもので生きているもの。姿がくずれていないもの。変色していないもの。変な匂いがないもの。

イセエビの食べ方・料理

刺身。天ぷら、味噌汁、から揚げ、クリーム煮、揚げ物、焼き物、炒め物、グリル、等。

イセエビに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

いせえび・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 92  20,9  0,4  微量  350  400  37  330   0,1   1,8
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 0  0,01  0,03  15  1  93  0  0,9

栄養成分の詳細
イセエビに多く含まれる栄養成分。

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イセエビの効能

大きさはあるのですが、小さい甘海老とそれほど栄養成分は変らないでしょう。
コレステロールが若干少ない程度です。コレステロールは、細胞膜や生体膜の構成成分として重要な役割を果たしています。神経伝達を正常にする働きもありますので、生命の維持には不可欠な成分です。
コレステロールの必要量としては、1日に1000~2000mgで、ほとんど肝臓で合成されますが一部は食事から摂取されます。ただし、慢性的な過剰摂取は生活習慣病のもとになります。

イセエビの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・秋から冬(地域により微妙に違う)
  • 理想的な保存方法・・・冷蔵・冷凍
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷蔵では2・3日

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甘えび

えび

アマエビの正式名称は「ホッコクアカエビ(北国赤海老 )」です。
タラバエビ科のエビの一種で、北の深海に生息しています。
体長は10~12cm程。唐辛子のように赤く、大きさも似てるためか「南蛮海老(ナンバンエビ)」とも呼ばれています。

アマエビの産地

日本海側は島根県以北、太平洋側は宮城県沖からオホーツク海、ベーリング海のほうまで分布しています。
主な産地としては、北海道、富山県、石川県、新潟県、等。カナダやアラスカ、グリーンランド等からも輸入されています。

アマエビの選び方

殻が綺麗な朱色をしている。身にはりがあり変色したり黒ずんでいないもの。生臭さがないもの。

アマエビの食べ方・料理

刺身、寿司ネタが一般的です。とろけるような甘味が特徴です。
他は、天ぷら(掻き揚げ)や味噌汁、吸い物、バター炒め、和え物、等。

アマエビに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

あまえび・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 87  19,8  0,3  0,1  300  310  50  240   0,1   1,0
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 3  0,02  0,03  25  微量  130  0  0,8

栄養成分の詳細
アマエビに多く含まれる栄養成分。

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アマエビの効能

ミネラルが豊富です。
他のえびに比べると若干カルシウムが多い感じです。

カルシウムは、骨や歯を丈夫にしている以外に、血液凝固や筋肉の収縮、神経の興奮抑制作用のほか、細胞内外のカルシウム濃度の差を利用して、細胞の機能調節をしたり、ナトリウムを排泄して血圧上昇を防ぐ働きをしています。1日の摂取量の基準としては成人男性で650~800mg、成人女性は650mgが目安です。

アマエビの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・秋から冬(地域にもよる)
  • 理想的な保存方法・・・冷蔵・冷凍
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷蔵では1・2日(冷凍は1ヶ月程度)

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みるがい(ミルクイ)

貝

ミルガイ(海松貝)の正式名称は「ミルクイ」です。ミルクイガイとも呼ばれます。
バカガイ科の2枚貝で、殻長は15cm程の大きな貝。水管が殻の外まで出ているのが特徴です。

本ミルと白ミル

貝

白ミルと呼ばれる貝はナミガイという貝で上の写真のものです。ミルクイ(本ミル)があまり採れなくなった事で代用品として使われます。
ミルクイは白ミルと区別する意味で本ミル貝、あるいは黒ミル貝とも呼ばれます。

 ミルガイの産地

全国に分布します。
瀬戸内海(岡山県・香川県、山口県、等)、三河湾(愛知県)、千葉県、等。
韓国や中国、カナダ等からも輸入されています。

ミルガイの食べ方・料理方

代用品として使われる「ナミガイ」も美味です。
刺身や寿司ネタ、干物、バター焼、煮物、吸い物、等。

ミルガイに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

ミルガイ水管・(生)

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛 
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 82  18,3  0,4  0,3  330  420  55  160   3,3   1,0
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 微量  微量  0,14  13  1  36  0  0,8

栄養成分の詳細
ミルガイに多く含まれる栄養成分。

 

 

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ミルガイの効能

たんぱく質が比較的多く含んでいます。
タンパク質とはアミノ酸が多数結合した高分子化合物で、炭素や窒素、水素、酸素、イオウを含みます。
貝類にはアミノ酸であるタウリンなどが含まれますが、ミル貝にも多く含まれています。

タウリンには、交感神経抑制作用があります。これは塩分をとりすぎることで起こる高血圧を改善する効果があります。
又、血中の総コレステロール値を下げ、善玉コレステロールを増やします。結果として脳卒中や動脈硬化、心不全、心臓病などを予防します。

ミルガイの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・冬から春
  • 理想的な保存方法・・・冷蔵・冷凍
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷蔵では2・3日

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ほっきがい(うば貝)

貝

ホッキガイの正式名称は「ウバガイ(姥貝)」です。
バカガイ上科バカガイ科の2枚貝です。

比較的大きな貝で成長すると殻長は10cm以上になります。
又、殻は他の2枚貝に比べると厚くできており、色も灰黒色と重厚な感じがします。

 ホッキガイの産地

日本では、日本海・太平洋含みほぼ東北南部から北海道までの冷水域に生息します。20~30年は生きると言われます。
最も漁獲量が多いのは北海道の苫小牧。他は宮城県、福島県、青森県、等。

 ホッキガイの選び方

生きているもの。殻長が大きなもの。変な匂いがしないもの。

 ホッキガイの食べ方・料理

独特の食感と甘味が強い貝です。
刺身、カレー、サラダ、バター炒め、天ぷら、炊き込みご飯、酢の物、和え物、汁物、ぬた、等。

ホッキガイに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

ホッキガイ・(生)

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛 
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 73  11,1  1,1  3,8  250  260  62  160   4,4   1,8
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 7  0,01  0,16  45  2  51  0  0,6

栄養成分の詳細
ホッキガイに多く含まれる栄養成分。

 

 

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ホッキガイの効能

ミネラルが豊富です。
特にカルシウムや鉄が多いのが目立ちます。これらの成分は骨や歯を丈夫にしたり、赤血球のヘモグロビンや筋肉中のミオクロビンというタンパク質の構成成分になります。

他の貝同様、アミノ酸であるタウリンが含まれています。
タウリンは、血中のコレステロール値を下げる作用がありますので、糖尿病対策に効果が発揮されます。

ホッキガイの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・1~3月
  • 理想的な保存方法・・・冷蔵・冷蔵
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷蔵では2・3日(冷凍は2週間程度)

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ばかがい(あおやぎ)

貝

バカガイ(馬鹿貝)は バカガイ科バカガイ属の2枚貝です。
殻長は8~10cm程。剥き身にしたものは青柳(アオヤギ)とも呼ばれ市場で流通しています。

名前の由来は以下のように諸説あるようです。

  • バカみたいに獲れた(大量に獲れること)
  • 殻から足を出す姿が、口を空けて舌をだしている馬鹿者に似ている
  • 生息場所を頻繁に替えるため「場替貝」という名前が由来となった
  • アオヤギは産地が青柳村(千葉県市原市の北部にあった村)であったことから付けられている

見分け方

ハマグリやアサリにも似ています。
アサリに比べると殻が大きく、表面が滑らかで薄い。厚みもあります。
ハマグリに最も似ています。簡単な見分け方はバカガイは殻が薄いところです。放射線状になっている模様にも違いがあるようですが、見た目の区別は付きにくいでしょう。

バカガイの産地

ほぼ全国で採れます。東南アジア南部のほうまで分布しています。
産地としては、東京湾(富津沖)、伊勢湾、瀬戸内海、三河湾、有明海、等。

バカガイの食べ方・料理

刺身、寿司ネタ、ぬた、酢味噌和え、焼き物、パスタの具、煮物、酢の物、バター焼、味噌汁、貝柱の掻き揚げ、等。

バカガイに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

バカガイ・(あおやぎ)

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛 
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 61  10.9  0,5  2,4  300  220  42  150   1,1   1,8
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 5  0,14  0,06  18  1  120  0  0,8

栄養成分の詳細
バカガイに多く含まれる栄養成分。

 

 

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バカガイの効能

ミネラル・ビタミンはバランスよく含まれています。
似ているアサリ・ハマグリと比較するとだいぶ栄養成分には違いがあります。目立つのはバカガイのほうはナトリウムが半分以下です。

ナトリウムはカリウムとともに細胞内外の物質交換や細胞の浸透圧、水分調節、体液のph、神経の刺激伝達、心筋の弛緩を促すなど多くの働きをしています。
ただし、慢性的な過剰摂取は高血圧や動脈硬化、胃潰瘍、胃がんなどをまねくおそれがありますので注意が必要です。

バカガイの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・冬から春(地域による)
  • 理想的な保存方法・・・冷蔵(砂だしをする)・冷凍もできるが味は落ちると言われる
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷蔵では2・3日

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バイ(ばいがい)

ばい

バイ貝とも呼ばれています。又、バイ科に属する貝類を総称してバイとも呼びます。
バイは軟体動物門腹足綱吸腔目バイ科バイ属の巻貝。殻長は5~7cm程、ほぼ全国で獲れます。
殻は鋭角な三角錐で、表面に褐色の斑点模様があります。

バイの別名・地方名

ツボ、ウミツボ、アズキバイ、ベエ、ツブ、黒バイ、本バイ、白バイ貝、赤バイ貝、エゴバイ、等。

バイと呼ばれる貝類

エゾバイ科の貝はほとんどバイの名で流通しています。
例えば、エッチュウバイ(白バイ)、カガバイ、ヒメエゾボラ、エゾボラモドキ、ツバイ、チョウセンボラ、等。

エゾバイ科の貝は寒帯から熱帯、浅瀬から深海、あらゆる環境に生息しているそうです。

科全体としてはもっとも多様な環境に生息するものの一つで、水平分布では寒帯から熱帯まで、垂直分布では潮間帯から深海まで生息し、干潟、転石地、岩礁地、珊瑚礁、砂底、泥底、熱水噴出孔に至るまでエゾバイ科の種が生息しない環境はほとんどない。

引用元:wikipedia

バイの産地

ほぼ全国で獲れますが、日本海沿岸(富山、石川、新潟、鳥取、島根、福井、秋田、等)から北海道のものが多く流通しています。
韓国や中国、台湾などからも輸入されています。

バイの食べ方・料理

唾液腺にあるテトラミンという毒による食中毒を予防するため、唾液腺を除去したほうが良いようです。
症状は食後、30分から1時間でめまい、頭痛、吐き気など。

食べ方としては刺身、煮物、寿司ネタ、塩茹で、酒蒸し、ワイン蒸し、酢の物、焼き物、昆布締め、等。

バイに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

バイ・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛 
Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 87  16,3  0,6  3,1  220  320  44  160   0,7   1,3
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 1  0,03  0,14  14  2  110  0  0,6

栄養成分の詳細
バイに多く含まれる栄養成分。

 

 

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バイの効能

最も多く含まれているのがカリウム。

カリウムには、細胞内の酵素反応を調節する働きがあります。エネルギーの代謝を円滑にし、細胞が正常に活動する環境づくりをしています。
また、ナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制し、尿への排泄を促す働きがあることから、血圧を下げる作用があるとされ、高血圧を予防する効果があると考えられています。

煮る調理法では、30%ほど損失しますので、煮汁ごと食べられる料理にすると良いでしょう。

バイの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・早春から夏(3~7月頃)
  • 理想的な保存方法・・・冷蔵
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷蔵では2・3日

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とりがい

貝

トリガイは二枚貝綱マルスダレガイ目ザルガイ科の2枚貝。10cm程度になります。
ハマグリに等間隔の溝を付けたような形をしており、表面には短い毛のようなものが生えています。赤貝にも似ています。
漢字では「鳥貝」と書きますが、これは食用となる部分が鳥のくちばしに似ているところからきています。

主な産地

トリガイは内湾の泥地に生息しています。主な産地は東京湾、伊勢湾、大阪湾・三河湾、瀬戸内海、播磨灘。
養殖では真鶴湾・宮津湾(宮津・舞鶴)が「丹後とり貝」として有名です。
又、天然ものは減少しているらしく、中国や韓国からも輸入されています。

トリガイの別名と似ている貝

足の部分が黒紫色のため、「オハグロ」と呼ばれています。
イシガキ貝とも呼ばれる「蝦夷石陰貝(えぞいしかげがい)」は黒紫色ではありませんが形が似ており、味が良いことから代用品として使われることもあるようです。

 トリガイの選び方

殻が大きなもの。身が黒光りしているもの。身に厚みがあるもの。殻が割れたりしていないもの。変な匂いがないもの。

 トリガイの食べ方・料理

刺身、寿司ネタ、炊き込みご飯、ぬた、酢の物、和え物、焼き物、等。
特に寿司ネタには欠かすことができない食材です。

トリガイに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

トリガイ・生(足)

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛 
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 86  12,9  0,3  6,9  100  150  19  120   2,9   1,6
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 微量  0,16  0,06  18  1  22  0  0,3

栄養成分の詳細
トリガイに多く含まれる栄養成分。

 

 

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トリガイの効能

ミネラル・ビタミンはバランスよく含まれています。
最も多く含まれるのがカリウム。
カリウムには、細胞内の酵素反応を調節する働きがあります。エネルギーの代謝を円滑にし、細胞が正常に活動する環境づくりをしています。
又、ナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制し、尿への排泄を促す働きがあることから、血圧を下げる作用があるとされ、高血圧を予防する効果があると考えられています。

カリウムは多くの食材に含まれていますが、鮮度が良いものほどその量は多くなります。
煮るとその量は減少しますが、煮汁ごと食べるようにすれば効率良く摂取できます。

トリガイの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・春から夏(地域による)
  • 理想的な保存方法・・・冷蔵・冷凍もできるが味は落ちると言われる
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷蔵では2・3日

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とこぶし

貝

トコブシはミミガイ科の巻貝です。
鮑に似ていますがトコブシは殻長が7cm程と小さい。
北海道から九州以北の水深10m位までの岩礁帯に生息します。

トコブシの亜種「フクトコブシ」は八丈島、九州南部から沖縄諸島まで分布しています。

アワビとの違い

同じミミガイ科の巻貝です。
鮑のほうが大きい。殻長が20cm、直径5cm位に成長します。
殻には呼吸などをする穴が開いていますが、鮑は4~5個。トコブシは6~8個と多い。
トコブシは潮間帯から水深10m位、鮑は20m位にまで生息します。
市場では鮑のほうが高値で取引されています。

トコブシの産地

伊豆(伊豆諸島)・伊勢志摩・房総・四国(徳島・高知など)・壱岐・種子島、等。
台湾やフィリピン・チリなどからも輸入されています。

トコブシの別名・地方名

  • ナガレコ・フクダメ・・・伊勢志摩
  • ナガラメ・・・種子島
  • ナガレコ・・・高知

トコブシの食べ方・料理

煮貝、ステーキ、バター炒め、刺身、ソテー、フライ、天ぷら、等。

トコブシに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

トコブシ・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛 
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 84  16,0  0,4  3,0  260  250  24  160   1,8   1,4
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 5  0,15  0,14  24  1  150  0  0,7

栄養成分の詳細
トコブシに多く含まれる栄養成分。

 

 

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トコブシの効能

鮑に似ているせいか栄養成分もほとんど変りません。
コレステロールが目立ちますが、コレステロールの必要量としては、1日に1000~2000mgですから特に問題ないでしょう。
ナトリウムも多く含まれていますが、成人男性9,0g未満、成人女性7,5g未満が1日の、目標摂取量と言われますから大丈夫でしょう。

ただ、コレステロールもナトリウムも慢性的な取り過ぎは生活習慣病を招くことになりますので注意が必要です。

トコブシの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・6~8月
  • 理想的な保存方法・・・冷蔵・冷凍
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・生の冷蔵では1日・加熱して冷凍すると半月~1ヶ月程度

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