つぶ(つぶがい)

貝

ツブ(螺)はツブ貝とも呼ばれる巻貝です。バイ貝もツブとして呼ばれることもあります。
特定の貝を指しているのではないのですが、一般的にはエゾバイ科のエゾボラ属やエゾバイ属の貝がツブと呼ばれています
ただ、市場ではその形状や獲れる地域などで様々なものがツブの名前を付けて売られているようです。

 現在、一般にツブと称されているの貝類の大部分はエゾバイ科の貝で、その中でもエゾボラ属 Neptunea やエゾバイ属 Buccinum など中型-大型の寒流系の種が多い・・・・・・・実物を見なければ「ツブ」や「バイ」と呼ばれる貝の実体を知るのは難しい。

参照元:wikipedia

 ツブの産地

北海道が主な産地です。他は青森県、三陸沖(宮城・岩手)、福島、カナダ、ロシア。
日本海側の富山や石川県などでも獲れますが、そちらではバイガイと呼んでいます。

 ツブによる食中毒

巻貝の唾液腺中にはテトラミンという毒素が含まれています。
テトラミン中毒と呼ばれ、めまいやものが二重に見えるといった視覚異常や頭痛などのショウジョウが現われることがあります。
ただ、死亡例は今現在無く、数時間で回復するそうです。中毒を防止するには、調理の段階で唾液腺を除去することです。

 ツブの食べ方・料理法

煮物(煮貝)、酢の物、焼き物、刺し身、寿司だね、和え物、焼き物、おでん、炒め物、天ぷら、等。
他、洋風の料理にも合います。

ツブに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

ツブ・生(ひめえぞぼら・えぞばい、等)

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛 
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 86  17,8  0,2  2,3  380  160  60  120   1,3   1,2
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 2  微量  0,12  15  微量  110  0  1,0

栄養成分の詳細
ツブに多く含まれる栄養成分。

 

 

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ツブの効能

他の貝同様、ミネラル・ビタミンはバランスよく含まれています。

貝としてはコレステロールが多く含まれているほうだと思います。
コレステロールはとかく嫌われていますが、細胞膜や生体膜の構成成分として重要な役割を果たしています。神経伝達を正常にする働きもありますので、生命の維持には不可欠な成分です。
必要量としては、1日に1000~2000mgで、ほとんど肝臓で合成されますが一部は食事から摂取されます。
又、血液中のコレステロール値が低下しすぎると、細胞膜や血管が弱くなったり、免疫力が低下します。又、脳出血や癌(がん)を起こしやすくなります。

ツブの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・8月から2月頃まで
  • 理想的な保存方法・・・冷蔵・剥いて冷凍
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷凍では長期保存が可

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たにし

かい

タニシ(田螺)はタニシ科の巻貝です。
大きさは5cm以下のものが多いが大きなものは8cm位までに成長します。
南米と南極を除く大陸の淡水域で見られ、日本では全国の池や田んぼ、用水路、沼などに生息しています。
ただ、近年では農薬の影響で生息域は限られてきています。

タニシの別名・地方名

ツボ、ツボッコ、ツブ、タヌシ、田んぼのサザエ、等。

日本に生息するタニシ

  • マルタニシ・・・6cm位になる。全国に生息していたが今は数が減少している。食味は良い。
  • オオタニシ・・・6~7cm。全国に分布。カクタニシとも呼ばれる。
  • ナガタニシ・・・準絶滅危惧種に指定されている。琵琶湖、淀川水系固有種。
  • ヒメタニシ・・・3cm程度。殻が柔らかい。

魚釣りの餌

タニシは魚釣りの餌でも使われます。
主な対象魚は鯉や青魚(アオウオ)、鯰。

タニシの食べ方・料理

まずはきれいな水に入れて泥を吐かせる必要があります。
味噌汁(ツボ汁)、甘辛煮、和え物、佃煮、酢味噌和え、ぬた、等。

美食家でもある北大路魯山人がタニシの生煮えが好きで、肝吸虫による肝硬変で亡くなったと言われますが、別の感染経路と推定されるそうです。

肝吸虫は、魯山人の好んだタニシから寄生したとする論説もあるが、肝吸虫の第一中間宿主となるマメタニシは人間の食用にならず、なおかつヒトへの感染は第二中間宿主のコイ科魚類の生食から起こることから、別の感染経路と推定されている。
引用元:wikipedia

タニシに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

タニシ・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛 
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 80  13,0  1,1  3,6  23  70  1300  140   19,4   6,2
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 95  0,11  0,32  28  微量  72  0  0,1

栄養成分の詳細
タニシに多く含まれる栄養成分。

 

 

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タニシの効能

ミネラル、ビタミン共に豊富です。
特にカルシウムと鉄、亜鉛の量は目立ちます。

カルシウムは骨や歯を丈夫にする以外に、血液凝固や筋肉の収縮、神経の興奮抑制作用のほか、細胞内外のカルシウム濃度の差を利用して、細胞の機能調節をしたり、ナトリウムを排泄して血圧上昇を防ぐ働きをしています。ただ、過剰摂取は、泌尿器系結石を起こします。又、鉄や亜鉛、マグネシウムなどの他のミネラルの吸収を阻害することになります。不足が慢性的に続くと骨粗鬆症の原因になるといわれます。

タニシの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・4~5月
  • 理想的な保存方法・・・生きているものはきれいな水で生かしておく
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・水をまめに交換すれば1週間程度

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タイラギ(タイラ貝)

貝

タイラギはイガイ目・ハボウキガイ科に属する大型の二枚貝。本州中部以南の内湾に生息しています。
殻長は30cm以上にもなり、写真のように鋭角な3角形をしています。

殻の表面は薄い緑褐色で内側は光沢があります。
又、殻の表面がなめらかな無鱗型と突起がある有鱗型の種類があります。

タイラギの別名・地方名

タイラギガイ、タチガイ、ヒランボ、エボウシガイ、バチガイ、タイラガイ、タテガイ、ババトリ、等

主な産地と獲り方

愛知県(三河湾)、九州有明海、瀬戸内海(播磨灘、伊予灘、備讃瀬戸)等。
生息しているのは10~50m位の海底に刺さるように生息しています。漁は船からホースをで空気を送りながら海底の貝を採るという特殊潜水器漁(ヘルメット潜水)で行われます。

タイラギの食べ方・料理

刺身、寿司だね、バター焼、醤油焼、酢の物、天ぷら、酒蒸し、炒め物、汁物、等。
又、貝柱は干したものも流通しています。

タイラギに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

タイラギ・(貝柱生)

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛 
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 100  21,8  0,2  1,5  260  260  16  150   0,6   4,3
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 微量  0,01  0,09  25  2  23  0  0,7

栄養成分の詳細
タイラギに多く含まれる栄養成分。

 

 

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タイラギの効能

ミネラル分はかなり多く含まれていますが、他の貝類と比べるとカルシウムは少ないほうでしょう。
この貝も亜鉛が多いほうだと思います。

亜鉛はタンパク質や遺伝情報物質DNAの合成や、糖質、脂質の代謝、インスリンの合成、免疫反応などに関与しています。

又、舌を中心に「味蕾」という味を感じる細胞の集合体が存在していますが、この味蕾は、新陳代謝が活発で10~12日のサイクルで新しく作られます。亜鉛はその形成にも不可欠な成分です。
最近の研究では脳機能を活性化させ、学習能力の向上に効果があるとされています

タイラギの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・冬から春
  • 理想的な保存方法・・・冷蔵・冷凍(貝柱)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷蔵では3・4日(冷凍は1ヶ月以上)

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いたやがい

貝

イタヤガイ(板屋貝)はイタヤガイ科の2枚貝です。別名を「ひしゃくがい」とも呼ばれます。
帆立貝に似ていますが殻長は12・3cm前後。同じ仲間です。
北海道南部から九州位までの海岸の砂地に生息しています。ただ、漁獲量が少ないためほとんどが養殖されたものです。
養殖が盛んな地域としては、島根県(隠岐島)が有名です。

イタヤガイ科の2枚貝

イタヤガイ科は世界に300種類ほど生息していると言われます。
日本で見られるものの一部は以下のようなものです。

  • ホタテガイ(帆立貝)・・・殻径20cm程。三陸海岸以北が産地。
  • ヒオウギガイ(緋扇貝)・・・殻径10cm程房総半島以南に生息。産地は愛知県、三重県、島根県(隠岐)、等。
  • ツキヒガイ(月日貝)・・・殻径10cm程。本州中部以南に生息。表が赤紫色、裏は白いことから名前が付けられた。
  • アカザラガイ(赤皿貝)・・・東北(三陸)から北海道南部に生息。
  • エゾキンチャクガイ(蝦夷巾着貝)・・・婆の手(ババノテ)とか母貝(ハハガイ)とも呼ばれる。東北から北海道、日本海北部に生息。

イタヤガイの食べ方

似ている帆立貝に比べると旨味は少ない。
焼き物、バター炒め、刺身、味噌汁、掻き揚げ、サラダ、酢の物、等で利用できます。

イタヤガイに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

イタヤガイ・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛 
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 59  10,8  0,6  0,8  450  260  48  170   2,0   6,1
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 6  0  0,20  14  微量  33  0  1,1

栄養成分の詳細
イタヤガイに多く含まれる栄養成分。

 

 

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イタヤガイの効能

他の貝類と比べるとナトリウムがやや多く含まれているようです。

ナトリウムは、カリウムとともに細胞内外の物質交換や細胞の浸透圧、水分調節、体液のph、神経の刺激伝達、心筋の弛緩を促すなど多くの働きをしています。
通常余分なナトリウムは体外へ排出されていくのですが、慢性的にナトリウムを摂取している場合は、高血圧や動脈硬化、胃潰瘍、胃がんなどをまねくおそれがありますので注意が必要です。

又、亜鉛も多く含んでるほうでしょう。
亜鉛は、100種類以上の酵素に含まれる必須元素で、タンパク質や遺伝情報物質DNAの合成や、糖質、脂質の代謝、インスリンの合成、免疫反応などに関与しています。新しい細胞を作るとき、この作用を進めるのが亜鉛が成分となる酵素です。亜鉛が不足した場合は皮膚や骨格の発育や維持が遅れたり、ホルモンの活性に影響を与えることもあります。

イタヤガイの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・春から夏(養殖)
  • 理想的な保存方法・・・冷蔵・冷凍
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷凍では長期保存が可

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あげまき(アゲマキガイ)

貝

アゲマキガイはナタマメガイ科の二枚貝で殻長10cm殻高3cm前後の長細い貝です。マテガイに似ています。
九州の有明海や八代海、瀬戸内海などの浅い干潟や、河口周辺の砂泥地帯などに生息しています。
又、中国や韓国からも輸入されています。

漢字では「揚巻」と書きますが、これは髪型から付けられているようです。

アゲマキは揚巻と書くが、聖徳太子の耳の横でB字に束ねられた髪型、あるいは花魁(オイラン)の髪型、カブトの結び目をいずれも揚巻といい、これらの形に似ているところからきている
参照:有明海漁業組合HP

アゲマキガイの別名・地方名

チンタイガイ、アゲマキ、ヘイタイガイ、マテガイ、等。

  • チンタイガイ・・・岡山県周辺で呼ばれる。
  • ヘイタイガイ・・・岡山県・佐賀県などで呼ばれる。
  • マテガイ・・・関東の市場で呼ばれることもある。

アゲマキガイの食べ方・料理

寿司ネタ、焼き物、煮貝、フライ、煮物、汁物の具、等。

アゲマキガイに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

アゲマキガイ・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛 
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 48  8,1  0,6  2,0  600  120  66  120   4,1   1,5
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 27  0,30  0,14  11  1  38  0  1,5

栄養成分の詳細
アゲマキガイに多く含まれる栄養成分。

 

 

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アゲマキガイの効能

ミネラル、ビタミン類ともにバランスよく含まれています。
他の貝類と比べるとナトリウムがやや多く含まれているようです。

ナトリウムは、カリウムとともに細胞内外の物質交換や細胞の浸透圧、水分調節、体液のph、神経の刺激伝達、心筋の弛緩を促すなど多くの働きをしています。
通常余分なナトリウムは体外へ排出されていくのですが、慢性的にナトリウムを摂取している場合は、高血圧や動脈硬化、胃潰瘍、胃がんなどをまねくおそれがありますので注意が必要です。

アゲマキガイの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・初夏から夏
  • 理想的な保存方法・・・冷蔵(冷凍も可)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷蔵では1・2日

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とろろこんぶ・おぼろこんぶ

とろろこんぶ

乾燥昆布を酢に付けて柔らかくして、何枚もを重ねて専用の機械で長時間圧縮します。そうすることで昆布の粘りで昆布どうしがくっつきます。
その断面を削ったのがとろろこんぶです。「削りこんぶ」とも呼ばれ糸状になっています。

こんぶ

一方、おぼろこんぶのほうは昆布を柔らかくするまでの行程は一緒ですが、こちらは職人が1枚1枚手すきで昆布を薄く削り上げます。
そのため、おぼろこんぶに使うものは肉厚な昆布を使用することになります。こちらは薄い板状になっています。

使われる昆布の種類

昆布には多くの種類があります。
とろろこんぶやおぼろこんぶに使われるものは、トロロコンブ、ネコアシコンブ、アツバスジコンブ、カゴメコンブ、リシリコンブ、ホソメコンブ、マコンブ等。

とろろこんぶ・おぼろこんぶの食べ方・料理

昆布汁、味噌汁、スープ、お吸い物、和え物、酢の物、おにぎり(海苔の代わり)、煮物、卵焼きの具、等。

とろろこんぶ・おぼろこんぶに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 とろろこんぶ・おぼろこんぶ

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 117  6,5  0,9  50,2  2100  4800  650  190   3,6  1,1 
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 64  0,33  0,28  32   19  0  28,2  5,3

栄養成分の詳細
とろろこんぶに多く含まれる栄養成分。

 

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とろろこんぶ・おぼろこんぶの効能

素干しの昆布同様栄養成分は豊富です。
ミネラル、ビタミン、食物繊維ともにかなりの量が含まれています。

食物繊維はアルギン酸やフコイダンといった水溶性食物繊維です。
水溶性食物繊維の主な働きは、胆汁酸を吸着し排出しますので、結果的にコレステロールの低減に役立ちますから、脂質異常症や糖尿病の予防効果が期待されます。ナトリウムの排泄もすることから高血圧にも有効です。
又、乳酸菌などの有益菌を増やして腸内環境を改善する効果もあります。

食物繊維の摂取量は生活習慣病を予防するためには、成人男性であれば1日に19g以上、成人女性は17g以上が摂取基準になります。

とろろこんぶ・おぼろこんぶの保存方法

  • 理想的な保存方法・・・容器に入れて冷蔵庫で保存
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・約半年(開封後は早めに食べる)

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寒天

kanntenn

てんぐさやおごのりなどの紅藻類を煮出して固めたものがところてんですが、寒天はところてんを凍結させてから乾燥させたものです。
角寒天、糸寒天、粉末寒天といった種類があります。

寒天の産地

原料のてんぐさなどは太平洋沿岸を含め各地で採取されています。輸入物もあります。
ところてんは伊豆や伊豆諸島が一大産地です。

寒天の生産は寒冷地が適しています。
長野県の諏訪、茅野、岡谷地域。岐阜県恵那市でも作られています。

寒天の食べ方・利用法

寒天を煮て溶かし、冷やし固めたものをところてんにしたり、角切りにしてあんみつの材料にも利用できます。
水羊羹や寒天ゼリー、杏仁豆腐、牛乳寒などがよく知られているところですが、餡子や抹茶味など様々なデザートも作ることができます。

寒天に含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 寒天(角寒天・糸寒天含む)

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 154  2,4  0,2   74,1  130  52  660  34   4,5   1,5 
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 0  0,01  0  0  0  微量  74,1  0,3

栄養成分の詳細
寒天に多く含まれる栄養成分。

 

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寒天の効能

料理にされる前の寒天にはミネラルや食物繊維が豊富です。
特に食物繊維は豊富ですから、コレステロールを低下させる作用や血糖値を下げる作用、整腸作用等があります。生活習慣病の予防には有効です。

ただ、ゼリー状にして食べられる状態にしたものは、ところてんより少し多い程度の栄養分になります。

寒天の保存方法

  • 理想的な保存方法・・・棒寒天は直射日光・高温多湿をさけ常温で保存
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・1年以上

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ところてん

ところてん

ところてん(心太)はてんぐさなどの紅藻を煮たときできる寒天質を固めたものです。
専用の調理器具「天突き」を使い押し出した四角い麺状の食品です。

ところてんの産地

天草は太平洋沿岸に産地が多いのですが、日本海側でも採取されます。
海外ではモロッコ、韓国、スペイン、チリ、等。モロッコが最大の産地です。

ところてんはの産地は静岡県の伊豆地方、東京都伊豆諸島、愛媛県、等。特に伊豆が一大産地です。

ところてんの食べ方

酢醤油や二杯酢、三杯酢、ポン酢に和芥子を添えて食べる地域が多いのですが、関西では黒蜜をかけて食べることもあります。

ところてんに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 ところてん

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 2  0,2  0  0,6  3  2  4  1   0,1  微量 
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 0  0  0  0   微量  微量  0,6  0

栄養成分の詳細
ところてんに多く含まれる栄養成分。

 

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ところてんの効能

栄養成分はほとんど含まれていません。
低カロリーで少量の食物繊維が含まれているのでダイエット食としては有効です。

ところてんの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・夏
  • 理想的な保存方法・・・容器に酢水に入れて冷蔵庫で保存
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・酢水を交換すれば5日位

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佃煮(こんぶ)

こんぶ

こんぶを醤油、みりん、酒、砂糖などで煮込んだものです。
家庭で作る場合、出汁をとったものを使うと良いでしょう。

市販品ではゴマや葉唐辛子、生姜、ちりめんじゃこ、などを混ぜたものもあります。

こんぶ佃煮の種類

  • こもち昆布・・・広島の特産品。「ザ・広島ぶらんど」に認定されている。
  • しそ昆布・・・紫蘇の実が入ったもの、あるいは紫蘇風味を付けたこんぶの佃煮。
  • しいたけ昆布・・・椎茸が入っている。
  • 葉唐昆布・・・葉唐辛子の実と葉が入ったもの。少しの辛味があるのが特徴。
  • 梅こんぶ・・・梅干の梅肉が入ったもの。
  • 山椒こんぶ・・・山椒の実を入れることで風味を付けている。

こんぶ佃煮の利用法・料理

ご飯のおかず、おにぎりの具などで食べられるのが一般的です。
和え物、サラダ、パスタ、チャーハンなどで利用することもできます。

こんぶ佃煮に含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

こんぶ佃煮(ごま入り)

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 84  6,0  1,0   33,9  2900  770  150  120  1,3   0,5
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 5  0,05  0,05  15   微量  0  6,8  7,4

栄養成分の詳細
こんぶ佃煮に多く含まれる栄養成分。

 

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こんぶ佃煮の効能

通常のこんぶの素干しと比べるとミネラルの量はかなり減少しています。
それでも、カルシウムやカリウム、食物繊維などがまだまだ多く含まれています。

食物繊維はアルギン酸やフコイダンといった水溶性食物繊維です。
一般的には、コレステロールを体外に排出する働きや抗酸化作用、抗菌作用、胃粘膜保護作用、皮膚創傷修復作用などがあると言われます。

こんぶ佃煮の保存方法

  • 理想的な保存方法・・・冷蔵・冷凍
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・1ヶ月前後

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塩こんぶ

こんぶ

塩こんぶとは、昆布を細切りにして醤油やみりんなどの調味料を入れ煮詰めたものです。
販売されているものは煮詰めたものに専用の機械で塩付けしてあります。

塩コンブの作り方

スーパー等ではフジッコ株式会社の「ふじっこ」などをよく見かけますが、家庭でも簡単に作れます。

  1. 昆布をキッチンバサミや包丁で好みの大きさに切る。(出汁を取った後の物を使うと良い)
  2. 調味料は醤油、砂糖、みりん、酢、等。
  3. 鍋に水と昆布、調味料を入れ落し蓋ををして弱火で水分が無くなるまで煮詰める。
  4. 後は好みで塩や粉末だしをまぶしても良い。

塩コンブの利用法・料理

そのままをご飯やおにぎりの具、和え物、煮物、等、
漬け物やサラダ、炒め物、パスタ、等に混ぜても良い。
とにかく使い道は多い。

塩コンブに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 塩コンブ

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 110  16,9  0,4   37,0  7100  1800  280  170   4,2   0,7 
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 33  0,04  0,23  19  0  0  13,1  18,0

栄養成分の詳細
塩コンブに多く含まれる栄養成分。

 

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塩コンブの効能

塩がまぶされているのでナトリウムはとにかく多い。
ナトリウムは、カリウムとともに細胞内外の物質交換や細胞の浸透圧、水分調節、体液のph、神経の刺激伝達、心筋の弛緩を促すなど多くの働きをしています。
しかし、慢性的にナトリウムを摂取している場合は、高血圧や動脈硬化、胃潰瘍、胃がんなどの生活習慣病をまねくおそれがあります。

目標摂取量としては、成人で1日あたり6g以下が理想とされます。

塩コンブ(市販品)の保存方法

  • 理想的な保存方法・・・直射日光・高温多湿をさけ常温で保存
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・半年以上

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