ツブ(螺)はツブ貝とも呼ばれる巻貝です。バイ貝もツブとして呼ばれることもあります。
特定の貝を指しているのではないのですが、一般的にはエゾバイ科のエゾボラ属やエゾバイ属の貝がツブと呼ばれています
ただ、市場ではその形状や獲れる地域などで様々なものがツブの名前を付けて売られているようです。
現在、一般にツブと称されているの貝類の大部分はエゾバイ科の貝で、その中でもエゾボラ属 Neptunea やエゾバイ属 Buccinum など中型-大型の寒流系の種が多い・・・・・・・実物を見なければ「ツブ」や「バイ」と呼ばれる貝の実体を知るのは難しい。
参照元:wikipedia
ツブの産地
北海道が主な産地です。他は青森県、三陸沖(宮城・岩手)、福島、カナダ、ロシア。
日本海側の富山や石川県などでも獲れますが、そちらではバイガイと呼んでいます。
ツブによる食中毒
巻貝の唾液腺中にはテトラミンという毒素が含まれています。
テトラミン中毒と呼ばれ、めまいやものが二重に見えるといった視覚異常や頭痛などのショウジョウが現われることがあります。
ただ、死亡例は今現在無く、数時間で回復するそうです。中毒を防止するには、調理の段階で唾液腺を除去することです。
ツブの食べ方・料理法
煮物(煮貝)、酢の物、焼き物、刺し身、寿司だね、和え物、焼き物、おでん、炒め物、天ぷら、等。
他、洋風の料理にも合います。
ツブに含まれる栄養成分
可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一
ツブ・生(ひめえぞぼら・えぞばい、等)
エネルギー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 |
Kcal(カロリー) | g | g | g | mg | mg | mg | mg | mg | mg |
86 | 17,8 | 0,2 | 2,3 | 380 | 160 | 60 | 120 | 1,3 | 1,2 |
ビタミンA | ビタミンB1 | ビタミンB2 | 葉酸 | ビタミンC | コレステロール | 食物繊維 | 食塩相当量 |
μg | mg | mg | μg | mg | mg | g | g |
2 | 微量 | 0,12 | 15 | 微量 | 110 | 0 | 1,0 |
栄養成分の詳細
ツブに多く含まれる栄養成分。
スポンサーリンク |
ツブの効能
他の貝同様、ミネラル・ビタミンはバランスよく含まれています。
貝としてはコレステロールが多く含まれているほうだと思います。
コレステロールはとかく嫌われていますが、細胞膜や生体膜の構成成分として重要な役割を果たしています。神経伝達を正常にする働きもありますので、生命の維持には不可欠な成分です。
必要量としては、1日に1000~2000mgで、ほとんど肝臓で合成されますが一部は食事から摂取されます。
又、血液中のコレステロール値が低下しすぎると、細胞膜や血管が弱くなったり、免疫力が低下します。又、脳出血や癌(がん)を起こしやすくなります。
ツブの旬と保存方法
- 食べると良い時期(旬)・・・8月から2月頃まで
- 理想的な保存方法・・・冷蔵・剥いて冷凍
- 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷凍では長期保存が可