むかでのり

海藻

ムカデノリは各地の磯のタイドプール(磯の水溜り)などに生育している紅藻です。
長さは30程度。ムカデの足を思わせるような細かい枝が出ていることから名前が付けられているようです。

ムカデノリの食べ方・利用法

茹でることで鮮やかな緑色になります。
和え物、酢の物、刺身のツマ等。宮崎県日南市では「ムカデノリの味噌漬け」という郷土料理があります。

ムカデノリに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 ムカデノリ(塩蔵・塩ぬき)

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 10  0,6  0,1   4,2  220  6  85  9  0,8   0,1
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 2  0  微量  0   0  2  4,2  0,6

栄養成分の詳細
ムカデノリに多く含まれる栄養成分。

 

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ムカデノリの効能

上の数字は塩抜きされたものですから、生のものより数値は減っていると思います。
それでも、カルシウムが目立ちます。カルシウムは骨や歯を丈夫にするとともに、血液凝固や筋肉の収縮、神経の興奮抑制作用のほか、細胞内外のカルシウム濃度の差を利用して、細胞の機能調節をしたり、ナトリウムを排泄して血圧上昇を防ぐ働きをしています。

ムカデノリの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・採取される時期は春
  • 理想的な保存方法・・・直射日光・高温多湿をさけ保存(塩蔵)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・未開封で3ヶ月程度(開封後は早めに食べる)

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めかぶ

めかぶ

メカブとはワカメの根元にある縮んだ葉のような部分です。
ここは生殖細胞が集まった部位で、胞子をつくる部分「胞子葉」になります。

色は褐色ですが、湯通しすることで鮮やかな緑色に変ります。
スーパーなどでは生のものや干したものが販売されていますが、湯通しされた緑色のメカブを細かく刻んで味付けされたものをパックで販売しています。

メカブの産地

三陸(岩手県・宮城県)、長崎県、石川県、愛媛県、北海道、東北各地、等。
韓国や中国からも輸入されています。

 メカブの食べ方・利用法

一般的には味付けされたものが販売されていますので、そのまま食べたりそれをご飯にかけたりします。納豆や冷奴にかけてもおいく頂けます。
そのままのものを調理する場合は、湯通ししてかた食べやすい大きさに切り、酢の物や和え物、味噌汁の具、サラダ等。

又、有効成分が多く含まれているため、その効果・効能を強調した健康食品や化粧品、シャンプーなども販売されています。

メカブに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 メカブ(生)

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 11  0,9  0,6   3,4  170  88  77  26   0,3   0,2 
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 20  0,02  0,03  36  2  0  3,4  0,4

栄養成分の詳細
メカブに多く含まれる栄養成分。

 

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メカブの効能

ぬめり成分は水溶性食物繊維のアルギン酸やフコイダンです。
アルギン酸は、胆汁酸を吸着し排出する作用がありますので、リグニンなどと同様にコレステロールを減らす効果があります。
又、ナトリウムを排出する働きもあることから高血圧にも有効ですし、便秘や大腸がんにも効果を発揮します。

フコイダンは、ピロリ菌が胃壁に付着するのを防ぐ働きやがん細胞の増殖を抑える働きや血液を浄化し、コレステロール値を下げる効果があります。
又、肝細胞増殖因子の生産を高め、肝機能の強化や、生活習慣病の予防、肝炎の改善、老化防止などにも有効とされます

メカブの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・春
  • 理想的な保存方法・・・乾燥ものは直射日光・高温多湿をさけ保存・中は冷蔵か冷凍
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・乾燥ものは半年程度・冷蔵では3・4日、冷凍では1ヶ月程度

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おごのり

のり

オゴノリは紅藻(こうそう)の一種です。
潮間帯(ちょうかんたい)の岩場に生育していいますので、干潮になれば各地の磯で見ることができます。
因みに、潮間帯とは最大満潮時には海面下にあり、最低干潮時には露出する岩場などです。

オゴノリの産地

日本では各地で採取されています。
オゴノリは世界各地からも輸入されています。
最も多く輸入しているのがチリ。他はフィリピン、韓国、台湾、ブラジル、南アフリカ、等。

オゴノリの食べ方・利用法

オゴノリは生で食すると食中毒を起こす危険性があります。亡くなっている方もいるそうです。

海から採取したオゴノリや近縁種を食べて食中毒を起こした例が国内外に多数あり、死者も出ている。この原因としては、オゴノリ自体によって作られるプロスタグランジンや、着生したプランクトンに由来する毒素などが考えられているが、いまだ明確ではない。

引用元:wikipedia

一般に出回っているものは、石灰によるアルカリ処理をしてあります。
刺身のツマ、酢の物、和え物、等。寒天の原料にもなっています。

オゴノリに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 オゴノリ(塩蔵・塩ぬき)

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 21  1,3  0,1   8,8  130  1  54  14   4,2   0,2 
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 65  0,02  0,18  3   0  11  7,5  0,3

栄養成分の詳細
オゴノリに多く含まれる栄養成分。

 

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オゴノリの効能

ミネラル、ビタミンともに量は多くありませんがカリウム以外バランスよく含まれています。
カルシウムが多いほうですが、カルシウムは骨や歯を丈夫にする役割の他に、血液凝固や筋肉の収縮、神経の興奮抑制作用のほか、細胞内外のカルシウム濃度の差を利用して、細胞の機能調節をしたり、ナトリウムを排泄して血圧上昇を防ぐ働きをしています。

オゴノリの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・採取される時期は冬から春
  • 理想的な保存方法・・・直射日光・高温多湿をさけ保存(塩蔵)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・未開封で3ヶ月程度(開封後は早めに食べる)

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まつも

海藻

マツモは主に東北地方から北海道の沿岸にかけて生育する褐色の海藻。干潮時には岩に付いているのを見る事ができます。
漢字では「松藻」。又、「松穂(まつぼ)」とも呼ばれます。
長さは10~20mc程度で、茎は枝分かれしており松の葉に似ていることで名前が付けられています。

マツモの産地

千葉県犬吠埼から北海道までの太平洋側で採れます。
主な産地としては、岩手・宮城(三陸海岸)、青森、北海道(函館近海、室蘭沖、他)、等。

マツモの食べ方・利用法

味噌汁の具、酢の物、和え物、天ぷら(かきあげ)、卵焼きの具、等。

マツモに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 マツモ(素干し)

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 159  27,9  4,9   40,8  1300  3800  920  530   11,1   5,2 
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 2500  0,48  1,61  720   5  1  28,5  3,3

栄養成分の詳細
マツモに多く含まれる栄養成分。

 

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マツモの効能

素干しの状態ではミネラルもビタミン、食物繊維も豊富に含まれています。
ただ、料理にするとそれほどでもありません。汁物などにした場合は汁に一部の成分が流れ出ていますので全て飲み干すようにしたほうが良いでしょう。

効能としては、各種生活習慣病の予防、便秘解消効果、貧血、骨粗しょう症、アンチエイジング、等が挙げられます。

マツモの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・採取される時期は冬から春
  • 理想的な保存方法・・・直射日光・高温多湿をさけ保存(乾燥物)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・1年程度(保存状態による)

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ふのり(布海苔)

のり

ふのりは紅藻(こうそう)類の一種でフノリ科フノリ属の1年生海藻です。
枝状になっており、長さは10cm程度。紅紫色をしています。
日本各地の沿岸岩場に密集するように生えており、干潮になると容易に採取することが可能です。

フノリの種類

  • マフノリ・・・10~20cm程度。粘性が強いため、反物の糊料などに使われてきた。
  • フクロフノリ・・・5~15cm程度。濃い紅色から褐色。これも糊料などに使われてきた。
  • ハナフノリ・・・大きくても4・5cm。先端が細かく枝分かれしているため、花が咲いているように見える。あまり利用されていないようだが、沖縄や南西諸島(奄美大島)の一部地域では糊料や食用にされるらしい。

フノリの産地

主な産地は太平洋側に接する地域です。
宮城・岩手の三陸海岸、北海道日高、九州各地(長崎県五島列島、対馬、熊本天草、大分、鹿児島、佐賀)、四国(高知、徳島、他)、三重、和歌山、等。

フノリの食べ方・利用法

強い粘性を持つため、天然糊剤として障子の洗い張りや織物、等で利用されてきました。

食用として市場に出回るもののほとんどは乾燥されたもの。生を塩漬けにしたものも一部では販売されています。
味噌汁や吸い物の具、酢の物、サラダ、和え物、刺身のツマ、等。

ハナフノリは沖縄ではフヌイ豆腐の原料などで利用されているそうです。フヌイとは沖縄の方言でフノリのことらしい。

フノリに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 フノリ(素干し)

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 148  13,8  1,0  57,8  2700  600  330  130   4,8   1,8 
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 59  0,16  0,61  68   1  24  43,1  6,9

栄養成分の詳細
フノリに多く含まれる栄養成分。

 

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フノリの効能

ミネラル、食物繊維はは多く含んでおり、ビタミンもバランスよく含まれています。
各種生活習慣病(糖尿病・高脂血症・動脈硬化・心筋梗塞・等)の予防に有効です。
又、食物繊維が豊富ですから肥満の予防やアンチエイジング、ダイエットにも有効です。

フノリの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・採取されるのは冬(2~4月)
  • 理想的な保存方法・・・乾物は直射日光・高温多湿をさけ冷暗所で保存
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・6~12ヶ月(保存状態による)

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てんぐさ(天草)

てんぐさ

紅藻類テングサ科の海藻です。
沿岸の岩礁に密集するように生えています。平面的に枝分かれしており大きなものでは20cmほどになります。

テングサの種類

比較的暖かい海に見られる海藻で、世界中で80種類以上もあるそうです。
一般的にテングサと呼ばれるものの多くは「マクサ」という海藻です。他には「ヒメテングサ」「「オニクサ」「ヒラクサ」「オオブサ」「オバクサ」「キヌクサ」等。(参照:wiki)

テングサの産地

静岡県の伊豆地方・伊豆諸島、瀬戸内海、能登、九州沿岸等が産地です。
海外ではモロッコ、韓国、スペイン、チリ、等。モロッコが最大の産地です。

テングサの食べ方・利用法

心太(ところてん)、寒天。
寒天はフルーツを入れたり、味や色を付けたりします。

テングサに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 テングサ(素干し)

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 144  16,1  1,0   53,8  1900  3100  230  180   6,0   3,0 
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 17  0,08  0,83  93   微量  51  47,3  4,8

栄養成分の詳細
テングサに多く含まれる栄養成分。

 

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テングサの効能

ミネラルもビタミン、食物繊維も豊富に含まれています。
ただ、素干しの状態で食べることはほぼないので、そのほとんどは失われてしまいます。

テングサの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・採取される時期は春から夏
  • 理想的な保存方法・・・直射日光・高温多湿をさけ保存(乾燥物)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・心太や寒天は冷蔵庫で1週間程

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とさかのり

のり

トサカノリはスギノリ目ミリン科トサカノリ属の海藻です。 大きなものは30cm以上になります。
本州太平洋沿岸中南部から瀬戸内海、九州にまで分布します。
根元から枝状に分かれています。その先端部分が、鶏のとさかに形状が似ていることからこの名前が付いたようです。

トサカノリの種類

  • 赤トサカ・・・天然の色。天日で干すことでより鮮やかになる。
  • 青トサカ・・・赤トサカを湯通ししたり、石灰処理を施したもの。
  • 白トサカ・・・石灰処理を何回も繰り返したもの。

のり

トサカノリの産地

伊豆半島沿岸、伊豆七島、熊本県(有明海・不知火海・天草)等。

 トサカノリの食べ方・利用法

刺身のつまにされているものを良く見かけます。
酢の物や和え物、サラダ、天ぷら、味噌汁、等。

トサカノリに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 トサカノリ(赤トサカ・塩蔵・塩ぬき)

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 14  1,5  0,1   5,1  270  37  70  11   1,2   0,2 
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 1  0  0,04  0   0  9  4,0  0,7

トサカノリ(青トサカ・塩蔵・塩ぬき)

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 13  0,9  0,2   4,9  320  40  160  12   0,8   0,6 
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 24  0  0,02  7   0  9  4,1  0,8

栄養成分の詳細
トサカノリに多く含まれる栄養成分。

 

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トサカノリの効能

ミネラル類と食物繊維が豊富です。
他の海藻に比べればビタミン類はそれほど多くはありません。
カロリーが低いですからダイエットには有効な食品です。

トサカノリの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・5~6月・千葉では1・2月に新芽を採るところもある・(産地により異なる)
  • 理想的な保存方法・・・塩蔵直射日光・高温多湿をさけ冷暗所で保存
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・6~12ヶ月(保存状態による)

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川のり

のり

カワノリは淡水の生育する藻類。カワノリ目カワノリ科に属します。
生育場所、数ともに年々減少しており日本では絶命危惧種に指定されています。

栃木県から九州までの太平洋側に繋がる河川の上流部で見られる。生育している場所は岐阜県、栃木県、熊本県、静岡県等の一部河川。

カワノリの種類

  • 菊池川海苔・・・水前寺ノリ・カワタケノリとも呼ばれる。藍藻類クロオコックス科に属する淡水の藻類。熊本県、福岡県で見られる。
  • 水前寺海苔・・・福岡県中南部朝倉市甘木地区の黄金川に生息する。熊本市の水前寺成趣園の池で発見された。
  • 大谷川海苔・・・栃木県日光の大谷川で採れていたが今はほとんど見られないらしい。
  • 桂川海苔・鴨川海苔・・・京都の桂川・鴨川で見られる。
  • 芝川海苔・・・「富士海苔」とも呼ばれる。静岡県富士宮市を流れる芝川で採れるが激減している。

川のりとして売られているものもある

青さのりやひとえぐさ、すじあおのり、等も「川のり」として販売されています。

カワノリの食べ方

採取したものはきれいに水洗いした後、乾燥させ焼き海苔として食べるたり寿司にも使える。
又、貴重なものは会席料理、茶懐石、精進料理等でも使用される。吸い物や味噌汁、酢の物、和え物、佃煮、等。

カワノリに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 カワノリ(素干し)

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 167  38,1  1,6   41,7  85  500  450  730   61,3   5,5 
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 580  0,38  2,10  1200   0  1  41,7  0,2

栄養成分の詳細
カワノリに多く含まれる栄養成分。

 

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カワノリの効能

ミネラル類、ビタミン類、食物繊維ともに豊富に含まれています。

鉄は特に目立ちます。鉄はヘモグロビンの構成物質として体内に酸素を運び、貧血を予防するといった働きをしています。
鉄が不足した場合、酸欠状態が起きて貧血症状があらわれます。1日の摂取量は成人男性で7,0~7,5mg、成人女性は10,5~11,0mg。上限は40~55mgです。

カルシウムもかなり含まれています。
カルシウムは骨や歯を丈夫にする以外に、血液凝固や筋肉の収縮、神経の興奮抑制作用のほか、細胞内外のカルシウム濃度の差を利用して、細胞の機能調節をしたり、ナトリウムを排泄して血圧上昇を防ぐ働きをしています。

カワノリの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・通年(場所により多く生育する時期もある)
  • 理想的な保存方法・・・乾燥させれば長持ちする
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・乾燥したものは6~12ヶ月程度(生は2・3日)

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えごのり

えごのり

エゴノリは紅藻類(赤みがある海藻)の1種。イギス科エゴノリ属の海藻です。
2・30cm程の糸状の塊のようなもので、ホンダワラ等に絡みつくようにして生育しています。

エゴノリの産地と別名

日本海沿岸各地から九州。
エゴ、イゴ、ウゴ、イゴグサ、オキテン、オキウド、ウオギ、オキュウト草、等とも呼ばれます。

エゴノリの食べ方・料理

  • おきゅうと・おきうと・おきゅうど・・・寒天のようなもの。違いは煮出した海藻を濾さない。新潟のほうでは「えご寒天」とか「えご天」とも呼ばれます。生姜、ゴマ、かつおぶしなどをかけ、醤油やポン酢で食べる。
  • えご練り・いご練り・えごこんにゃく・・・酢が入ったこんにゃくみたいなもので、エゴノリを煮詰めて作ります。佐渡の郷土料理。石川県能登地方でも食べるらしい。手地問うな大きさに切り醤油や酢味噌などで食べる。

エゴノリに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 エゴノリ(おきゅうと・おきうと)

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 6  0,3  0,1   2,5  20  22  19  3   0,6   0,1 
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 0  0  0,01  7   0  1  2,5  0,1

栄養成分の詳細
エゴノリに多く含まれる栄養成分。

 

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エゴノリの効能

ミネラルの量は多くないですがバランスよく含まれています。
低カロリーですからダイエットには有効な食品だと思います。

因みに、素干しにされた状態のときはかなりミネラル分や食物繊維が豊富に含まれています。例えば、カルシウムが210mg、カリウムが2300mg、鉄が6,8mg、食物繊維は53,3g等。

エゴノリ(おきゅうと・えご練り)の旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・夏(おきゅうと・えご練り)
  • 理想的な保存方法・・・冷蔵
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・2週間位

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海ぶどう

うみぶどう

海ぶどうは沖縄を含む南西諸島に分布する粒が枝に密集したような海藻です。
正式には「クビレズタ(括れ蔦)」と言い、イワズタ科イワズタ属に属します。2・3cm程度ですが大きなものは5・6cm位にはなります。

沖縄では海ぶどうの他「グリーンキャビア」とも呼ばれているそうです。
プチプチした食感が特徴。沖縄県では養殖されており名産品として全国に販売しています。

海ぶどうの産地

沖縄県の本島にある恩納村で最初に養殖が始まったそうです。
本島以外では石垣島や宮古島、他は久米島等。

日本以外ではフィリピンやベトナム、台湾、韓国などの東南アジアからも輸入されていますし、オセアニア地方にも分布しています。

海ぶどうの食べ方・レシピ

食感を楽しむなら何も浸けずに食べたほうが良いでしょう。塩漬けされているものは水で戻してから食べます。
好みのたれ(醤油や三杯酢、ポン酢、ドレッシング、等)に浸けて食べる場合は、ドレッシングなどは直接かけると粒がしぼんでしまうようです。

「海ぶどう丼」や「海ぶどうそば(沖縄そば)」。他にはサラダや刺身のツマや料理の飾り、和え物、酢の物などでも利用されます。

海ぶどうに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 海ぶどう

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 4  0,5  0,1   1,2  330  39  34  10   0,8   微量 
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 10  微量  0,01  4   微量  0  0,8  o,8

栄養成分の詳細
海ぶどうに多く含まれる栄養成分。

 

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海ぶどうの効能

海藻としてはミネラル・ビタミンともにそれほど多く含まれていないようです。
ただ、カロリーが極端に少ないですからダイエットには有効な食材だと思います。

海ぶどうの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・冬~春
  • 理想的な保存方法・・・冷蔵庫に保存すると萎びるため常温で保存(18~28度位)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・1週間以内(早めに食べたほうが良い)

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