カステラは室町時代にポルトガルの宣教師が長崎や平戸に伝えた南蛮菓子で、それを元に日本で改良された和菓子です。
名前の由来は、スペインの地方名カスティーリャをポルトガル語発音した「カステーラ」からきているようです。
カステラの作り方としては通常、鶏卵を泡立てて小麦粉と砂糖(水飴)を混入させ混ぜ合わせたものを型枠に流し込んでオーブンで焼いて作ります。
カステラを応用した菓子
- 会津葵・・・餡が入ったカステラ。福島県会津若松の菓子。
- タルト・・・カステラ生地に餡を巻き込んで作るロール状の菓子。愛知県の菓子。(フルーツなどを盛り付ける皿状の洋菓子ではない)
- 桃カステラ・・・長崎県長崎市の郷土菓子。桃の形に切ったカステラかスポンジケーキに、着色した砂糖をコーティングして作る。
- カスドース・・・長崎県平戸の郷土菓子。おおまかには、カステラの表面にグラニュー糖がまぶしてある。
- シベリア・・・羊羹や小豆をカステラで挟んだ和菓子。「羊羹カステラ」として販売されることもある。
これらの他にもチーズやチョコレート、抹茶、黒糖等を加えたものもあります。
又、人形焼や蒸しカステラ、カステラ饅頭、等といったものも考案されています。
カステラに含まれる栄養成分
可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一
カステラ(長崎カステラ)
エネルギー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 |
Kcal(カロリー) | g | g | g | mg | mg | mg | mg | mg | mg |
319 | 6,2 | 4,6 | 63,2 | 54 | 79 | 29 | 96 | 0,9 | 0,6 |
ビタミンA | ビタミンB1 | ビタミンB2 | 葉酸 | ビタミンC | コレステロール | 食物繊維 | 食塩相当量 |
μg | mg | mg | μg | mg | mg | g | g |
47 | 0,03 | 0,42 | 5 | 0 | 160 | 0,6 | 0,1 |
栄養成分の詳細
カステラに多く含まれる栄養成分。
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カステラに含まれる栄養成分の効能
ミネラルは平均して多く含んでいます。
ミネラルは骨や歯の構成成分として重要ですし、有機物と結合して体の組織をつくるのに必要不可欠な栄養素です。さらにミネラルは、体の調節機能に働き、体の潤滑油としても重要な役割を持ちます。
目立つのはコレステロール。
これは細胞膜や生体膜の構成成分として重要な役割を果たしていますし、神経伝達を正常にする働きもあります。
又、血液中のコレステロール値が低下しすぎると、細胞膜や血管が弱くなったり、免疫力が低下します。脳出血や癌(がん)を起こしやすくなります。
ただし、摂り過ぎは動脈硬化の原因になりますので注意が必要です。
上手に摂るには食物繊維が多い食品と一緒に摂ると良いでしょう。
カステラの保存方法
- 理想的な保存方法・・・常温で保存(開封後は冷蔵庫へ)
- 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・包装紙に記載されている(常温では20日位)