はっさく(八朔)はミカン科の柑橘類です。温州みかんに比べ直径が1cm以上大きくなります。
日本が原産で、江戸時代末期に広島県尾道市因島田熊町(旧因島市)の浄土寺で原木が発見され栽培が始まったそうです。
ここは瀬戸内海に面していることで気候が温暖なため柑橘類には適しています。
なおかつ「村上水軍」という海賊がおり、東南アジアのほうまで活動範囲を広げていたため、その遠征先から苗や果実、あるいは種を持ち帰ってきたと考えられているそうです。
はっさくの品種
通常の八朔と紅八朔があります。
- 八朔・・・柑橘類としては果汁が少ないく、果皮が厚いの剥きにくい。12月くらいに収穫してからしばらく貯蔵して3月までには出荷が終える。木に出荷時まで成らしておきものは「木成り八朔」「完熟八朔」として出荷されます。
- 紅八朔・・・果汁が多く比較的糖度が高い。果肉は橙黄色、果皮は淡橙なのが特徴。
はっさくの産地
和歌山県が全国の70%近くを生産しています。
それに次いで広島県、愛媛県、徳島県、大分県、静岡県、熊本県等、柑橘類の主要産地ではたいがい生産されています。
発祥の地広島県因島(いんのしま)では、現在も2千戸位の農家がはっさくを作っているそうです。
はっさくの選び方
表皮が鮮やかなオレンジ色で張りとつやがあるもの。ヘタは取れやすいので無くてもいいのですが、付いているものは枯れていないもの。持って見て重みを感じるものは果汁が詰まっています。
はっさくの食べ方・料理
皮がかたいのでナイフで切れ込みを入れてから剥きましょう。
そのまま6等分位に切り分け、ナイフで皮の部分を切り取って食べる方法もあります。
薄皮(じょうのう)も食べられますが、これも厚いので食べにくいと思います。
ゼリーやジュース、マーマレード、サラダ、ピール等に加工してもおいしくいただけます。
はっさくに含まれる栄養成分
可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一
はっさく・生
エネルギー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 |
Kcal | g | g | g | mg | mg | mg | mg | mg | mg |
45 | 0,8 | 0,1 | 11,5 | 1 | 180 | 13 | 17 | 0,1 | 0,1 |
ビタミンA | ビタミンB1 | ビタミンB2 | 葉酸 | ビタミンC | コレステロール | 食物繊維 | 食塩相当量 |
μg | mg | mg | μg | mg | mg | g | g |
9 | 0,06 | 0,03 | 16 | 40 | 0 | 1,5 | 0 |
栄養成分の詳細
はっさくに多く含まれる栄養成分。
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はっさくの効能
柑橘類ですからビタミンCは豊富です。
抗酸化作用が強いので風邪の予防や生活習慣病の予防、またコラーゲンの生成に関与するので美肌効果も期待できます。
はっさくの旬と保存方法
- 食べると良い時期(旬)・・・2~4月
- 理想的な保存方法・・・冷暗所で常温保存(冷蔵庫に入れる場合は乾燥しないようにする)
- 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・1週間以上