トレビス

トレビス

チコリの一種。キク科キクニガナ属の野菜です。
紫きゃべつに似ていますが、アブラナ科ではありませんので全く別の種類になります。

トレビスという名はイタリアの都市「トレビゾ」に由来していると言われます。
原産地のイタリアでは「ラディッキオ・ロッソ」と呼ばれています。アメリカでは「イタリアンレタス」とか「レッドレタス」とも呼ばれます。

トレビスには上の写真ように結球するものと不結球のもの、半結球のものがありますが日本に出回っているものは結球したものがほとんどです。
長頭形のものもありますが、これは「ヴェローナ」と呼ばれます。

トレビスの選び方

色が鮮やかで変色していないもの。しなびていないもの。重みがあるもの。結球しているものはきれいな丸みをおびているもの。

トレビスの産地

日本に輸入されたのが1980年代と言われていますので比較的新しい野菜です。そのため国内では鹿児島や長野、北海道、静岡県等の一部地域でのみ生産されています。
輸入物は原産地のイタリヤやアメリカから輸入しています。

トレビスの食べ方・料理

特有の苦味がありますが大人であれば気になるほどではありません。
サラダやチコリのように何かを乗せてオードブルのようにして利用したり、炒め物やパスタの具等に利用されます。

トレビスに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 トレビス・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 18 1,1  0,2  3,9  11  290  21 34  0,3   0,2
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 1  0,04  0,04  41  6  0  2,0  0

栄養成分の詳細
トレビスに多く含まれる栄養成分。

 

 

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トレビスの効能

カリウム意外は目立ったものはありません。

葉の紫色は「アントシアニン」です。これはフラボノイドの一種で抗酸化作用があります。
主な働きは、視力回復効果や眼精疲労、網膜の病気などを防ぐ効果、高血圧を予防する効果や動脈硬化、心筋梗塞、脳血管障害の予防、肝機能の改善、などの効果が期待できます。

トレビスの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・11月から3月
  • 理想的な保存方法・・・ラップで包み冷蔵庫へ
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・1週間以内

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とうがん

冬瓜

とうがん(冬瓜)はウリ科つる性の一年草。
一年草とは発芽してから1年で枯れてしまう植物のことです。

原産地は東南アジア・インドで、日本では平安時代(793~1192年頃)には既に栽培されていたようです。
瓜を巨大にしたような野菜で、胴回り30cm長さは80cm程度にまで成長します。そのため大きなものは何回かに切り分けて使うことになります。

とうがんの別名

かもうり(加茂瓜・鴨瓜)、とうが、しぶい、しぶり。中国読みでは「トングワ」といいます。

とうがんの産地

全国のほとんどの地域で生産されています。
生産量が多いのは沖縄県、愛知県、岡山県、神奈川県、石川県、茨木権、静岡県、鹿児島県、等が挙げられます。

とうがんの選び方

切り分けて売られているものは、切り口が変色していないものや、中身がしっかり詰まっているもの、種が不揃いではないもの。

丸のままのものは、表面にはりがあり傷がないもの、重みがあるもの、緑色が濃いもの。
又、表面が白い粉で覆われているようなものがありますが、これは完熟している証拠です。ただ品種が違うものは粉がふいたようにはなりません。

とうがんの食べ方・料理

あんかけ、煮物、汁物、蒸し物、スープの具、特に夏は冷やしたスープでいただく「冷やし冬瓜」等で主に利用されます。
奄美大島では豚骨を冬瓜を味噌味で煮る「シブリの煮物」という郷土料理があります。

とうがんに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 とうがん・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
16 0,5 0,1 3,8 1 200 19 18 0,2 0,1
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 0  0,01  0,01 26  39  0 1,3  0

栄養成分の詳細
とうがんに多く含まれる栄養成分。

 

 

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とうがんの効能

ほとんどが水分ですから、利尿効果が期待できます。
ダイエットにも有効です。

薬用では熱を冷ます効果があるようです。

漢方では、体を冷し、熱をさます効果があるとされる。種子は冬瓜子(とうがし)、白瓜子(はくかし)、冬瓜仁(とうがにん)などと呼ばれ、利尿剤などとして用いられる。

引用元:wikipedia.トウガン

とうがんの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・夏
  • 理想的な保存方法・・・丸のものは風通しが良い冷暗所で保存(カットしたものはラップで冷蔵庫の野菜室へ)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・丸のものは保存状態がよければ長期保存が可能(カットしたものは数日で食べるようにする)

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とうがらし(葉とうがらし)

とうがらし

とうがらしはナス科トウガラシ属の多年草。
多年草とは複数年に渡り生存する植物で、一年で枯れるものは一年草と呼ばれます

漢字では「唐辛子」と書くので中国から伝わった植物みたいですが、原産は中南米(メキシコ)です。
大きなものでも丈は5・60cm程度の低木で、葉と果実が食用となり、果実が香辛料に葉(葉とうがらし)は炒め物や佃煮等で利用されます。

唐辛子の種類

とうがらしには辛味があるものとほとんどないものがあります。その種類は世界中に500以上あると言われます。
辛味がほとんどないものは「甘唐辛子」に分類され野菜として食されます。

  • 辛味があるもの・・・鷹の爪・本鷹・熊鷹・黄金唐辛子・三鷹・だるま・島唐辛子・黒ダイヤ・赤ダイヤ・鬼面・黒獅子・イエローホルモン・ぼたんこしょう・エスプレット・カエンペッパー・ハバネーロ・バードアイ・タバスコ・他
  • 辛味が少ないもの(甘唐辛子)・・・ピーマン・ししとう・パプリカ・伏見唐辛子・甘とう美人・ひもとうがらし・万願寺とうがらし・紫とうがらし・、弘前在来とうがらし・ピメント・他

唐辛子の産地

海外で生産量多いのはインド。他にはタイや韓国、中国、メキシコ、インドネシア、ナイジェリア、等が挙げられます。
日本では、京都、長野、栃木、奈良、岐阜、高知、等。

唐辛子の選び方

赤みがはっきりしていてところどころ青くないもの。表面に艶があるもの。色あせしていないもの。傷や変色がないもの。

唐辛子の食べ方・使い方

より辛味を引き出すには細かく切ることです。乾燥してものを使うときは水で戻してから細かくすれば飛び散りません。
炒め物、煮物、漬け物の香辛料、等様々な料理で利用されます。
料理以外では、エキスが温湿布剤で使用されたり、防虫や殺菌効果を生かし米や本等の保存にも使用されます。

葉唐辛子は炒め物、佃煮、煮物、パスタの具、等で利用されます。

唐辛子に含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 鷹の爪・乾燥

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 345  14,7 12,0  58,4  17  2800  74  260  6,8  1,5
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 1500  0,50  1,40  30  1  0  46,4  0

唐辛子・生(果実)

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 96  3,9 3,4  16,3  6  760  20  71  2,0  0,5
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 640  0,14  0,36  41  120  0  10,3  0

唐辛子・生(葉・果実)

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 35  3,4  0,1 7,2  3  650  490  65  2,2  0,4
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 430  0,08  0,28  87  92  0  5,7  0

栄養成分の詳細
唐辛子に多く含まれる栄養成分。

 

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唐辛子の効能

辛味成分はカプサイシンです。これには脂肪燃焼効果や血行促進効果、食欲増進効果、等が期待できます。
意外に多いのがカルシウムです。カルシウムは骨や歯を丈夫にします。

カリウムは尿への排泄を促す働きがあることから、高血圧を予防する効果があります。

唐辛子の旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・8~10月(甘唐辛子は6~8月)
  • 理想的な保存方法・・・乾燥
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・6月以上は保存が可能

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ヤングコーン

yannguko-nn

とうもろこしは一本の茎に2・3個の雌穂が出ますが一つの実を大きく育てるために、他の雌穂を摘み取ります。
このとき早摘みしたものがヤングコーンです。

ヤングコーンとは未成熟のとうもろこしの実のこと。甘味種であるスイートコーンの2番目の雌穂です。
ベビーコーンやミニコーンとも呼ばれます。

生も売っていますが、水煮の缶詰や瓶詰といった加工品も出回っています。

ヤングコーンの産地

北海道や山梨、和歌山、福岡、千葉、茨木、群馬等、基本的にともろこしの産地で生産されます。。

輸入品ではタイ産が多いようです。

ヤングコーンの選び方

はりがありみずみずしいもの。色がきれいなもの。大きすぎないもの。

ヤングコーンの食べ方・料理

採りたてのものは生でもいただけますが、基本的に塩茹でしてから調理します。
そのままマヨネーズやドレッシングで食べても良いのですが、炒め物や煮物、焼き物、サラダ等で利用されます。

ヤングコーンに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 ヤングコーン・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 29  2,3  0,2  6,0  0  230  19  63 0,4   0,8
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 3  0,09  0,11  110  9  0  2,7  0

栄養成分の詳細
ヤングコーンに多く含まれる栄養成分。

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ヤングコーンの効能

未成熟の野菜だけあって栄養価は高いとは言えません。どちらかというと、食感を味わったり、料理の飾りのような役割をしています。
比較的多いのはカリウムです。カリウムにはナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制し、尿への排泄を促す働きがあることから、高血圧を予防する効果があると言われます。

ヤングコーンの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・6~7月
  • 理想的な保存方法・・・生はビニール袋等に入れ冷蔵庫へ(茹でれば冷凍もできる)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・生は2~3日(冷凍は長期保存ができる)

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つわぶき

つわぶき

つわぶき(艶蕗・石蕗)はキク科ツワブキ属の多年草です。
多年草とは複数年にわたり生存する植物で、その逆に1年で枯れてしまうものは「一年生植物」といいます。

フキに似ていますがこちらのほうが葉につやがあります。
艶のある葉でフキ、ということから「艶葉蕗」が転じて「艶蕗」と呼ばれるようになったようです。

国内では、本州の東北・北陸の一部を除き、南は琉球諸島まで分布しています。

つわぶきの別名

別名では「ツヤブキ」、「イシブキ」、「ヤマブキ」、「ツワ」、「ツバ」、「タクゴ」、「タカラコウ」とも呼ばれます。

つわぶきの産地

九州地方で主に生産されています。

つわぶきの選び方

茎にハリがあるもの。しなびてないもの。育ちすぎてないもの。変色してないもの。

つわぶきの食べ方・料理

茹でて皮を剥いた後に、煮物やキンピラ、炒め物、和え物、佃煮、等に利用されます。

つわぶきに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 つわぶき・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 21 0,4  0  5,6  100  410 38  11 0,2  0,1
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 5  0,01  0,04  16  4  0  2,5  0,3

栄養成分の詳細
つわぶきに多く含まれる栄養成分。

 

 

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つわぶきの効能

以外に多いのがナトリウムです。
ナトリウムは水分を保持しながら細胞外液や血液循環の量を調節しています。
又、カリウムとともに細胞内外の物質交換や細胞の浸透圧、水分調節、体液のph、神経の刺激伝達、心筋の弛緩を促すなど多くの働きをしています。

摂り過ぎは良くないのですが、目標摂取量としては、成人で1日あたり6g以下が理想とされます。

つわぶきの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・春
  • 理想的な保存方法・・・茹でてから保存するほうが良い。
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・保存状態がよければ1週間程度は可能。

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つるむらさき

つるむらさき

つるむらさき(蔓紫)はツルムラサキ科のつる性一年生植物。緑黄色野菜の仲間です。
原産地は東南アジアで、今でも中国南部まで広く栽培されています。

つるむらさきという名前から蔓が紫色になっています。又、それとは別に緑色の蔓もありますが、これもつるむらさきの一種です。
食用になるのは葉と茎です。独特の粘りがあるのが特徴です。

つるむらさき

つるむらさきの別名

「インドのほうれん草」とも呼ばれます。
これは、味と見た目がほうれん草に似ていることと、原産地が東南アジアということから来ていると思います。

つるむらさきの産地

出荷量が多いのは福島県、宮城県、徳島県、千葉県、山形県等が挙げられます。

つるむらさきの選び方

しなびてないもの。変色していないもの。緑色が濃いもの。成長しすぎていないもの。葉が肉厚なもの。

つるむらさきの食べ方・料理

独特の香りがある野菜ですが、お浸しや和え物、サラダ、汁物の具、等で利用されます。
香りが気になる人は、天ぷらや炒め物等にすれば気にならないと思います。

つるむらさきに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

つるむらさき・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
13 0,7 0,2 2,6 9 210 150 28 0,5 0,4
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 250  0,03  0,07 78  41  0 2,2  0

栄養成分の詳細
つるむらさきに多く含まれる栄養成分。

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つるむらさきの効能

ビタミン、ミネラルともにバランスよく含まれています。

目立つのはビタミンAです。
ビタミンAには動物性食品に含まれるレチノールと緑黄色野菜に含まれるβカロテンがあり、それぞれの役目を果たしています。
「目のビタミン」ともいわれ、その働きとしては、目に必要不可欠なロドブシンという物質を作るのに重要な働きをしています。又、皮膚の肌荒れから守る役目や、病原菌の侵入を防ぐ役目もしています。

つるむらさきの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・夏
  • 理想的な保存方法・・・濡れた新聞紙で包み袋に入れ野菜室へ
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・3~5日

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なずな

なずな

なずなはアブラナ科ナズナ属の越年草です。越年草とは1年で枯れてしまう植物のうち、年をまたいで生存するものをいいます。
舗装されていない道端や田んぼ、畑等、どこにでも生えているといって良いでしょう。

春の七草のひとつで、若芽が食用になります。
通常はスーパーで見かけるものは他の七草とセットになっています。

なずなの別名

なずな(薺)という名前は、撫でたい花という意味から「撫菜(なでな)」とか夏に枯れることで「夏菜」などから名前が付いたようです。
実が三味線のバチに似ていることで「三味線草」とも呼ばれています。又、三味線を弾くとぺんぺんという音がすることから「ぺんぺん草」とも呼ばれます。

なずなの産地・生育地・探し方

産地は特にありません。全国に分布します。
日当たりの良い道端や石垣、田んぼ、畑、荒地、山等どこにでも生えていますが、日陰や水辺、山の奥にはあまり見られません。

なずな

なずなの選び方

花が咲いてないもの。変色していないもの。枯れた部分がないもの。緑色がはっきりしているもの。自生しているものを選ぶときは綺麗な所に生えているもの。

なずなの食べ方・料理

まずは良く洗うことから始めます。
七草粥以外では、和え物やおひたし、天ぷら、サラダ、汁の具等に利用されます。

なずなに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 なずな・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 36  4,3  0,1  7,0  3  440  290  92  2,4   0,7
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 430  0,15  0,27  180  110  0  5,4  0

栄養成分の詳細
なずなに多く含まれる栄養成分。

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なずなの効能

普段は雑草扱いされている植物ですが、意外にミネラル、ビタミン、食物繊維はバランスよく豊富に含まれています。
目立つのは鉄でしょうか。鉄は肺から取り込んだ酸素を全身の組織に供給する役割をしています。又、「貯蔵鉄」として、肝臓や骨髄、脾臓、筋肉などにストックされ不足したときに使われます。

なずなの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・花が咲く前の初冬から初春
  • 理想的な保存方法・・・新聞紙で包み冷蔵庫へ(早めに食べる)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・1~2日

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つくし

つくし

つくし(土筆)は、スギナ(杉菜)と呼ばれるシダ植物門トクサ綱トクサ目トクサ科トクサ属の胞子系のこと。複数年にわたり生存する多年草です。

大きなものでも20cm弱程で、成長するにつれ先端から胞子を放出します。
その後に全く異なる姿の栄養茎が伸び光合成を行います。緑色の棒状の葉が節ごとに出て、杉のような形になることから「杉菜」と呼ばれるようです。

写真ではつくしの両サイドに生えている緑色の棒状に植物がスギナになります。

春を代表する山菜の一つですが、ほとんどの場合雑草として扱われます。

つくしの別名・地方名

「つくづくし」、「つくつくし」、「つくしんぼ」、「筆の華」、「どひつ(土筆)」、「スギナのこ」、「ふでんこ」等と呼ばれます。

又、乾燥させたものは「問荊(もんけい)」という生薬名があります。

つくしの産地・生育場所

全国に分布しています。
やや湿気があるような日当たりが良い野原や道端、田畑、あぜ道等で群生しています。

つくしの選び方

茎の節間が短いもので育ちすぎていないもの。茎が太いもの。先端の穂先は開いていないもの。変色していないもの。

つくしの食べ方・料理・アク(灰汁)抜きの仕方

つくしには袴が付いたような節があります。この部分を取り除ききれいな棒状にします。
このときつくしが新鮮でなければ手が黒くなりますので注意が必要です。

灰汁抜きは水を2・3回取替えながら一晩水につければ完了です。ほろ苦さを残したいのであれば水にさらす時間を短縮します。
灰汁抜きしたものは冷凍保存することができます。

一般的な食べ方としては、卵とじ、炒め物、天ぷら、佃煮、等が挙げられます。

つくしに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 つくし・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
38 3,5 0,1 8,1 6 640 50 94 2,1 1,1
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 88  0,07  0,14 110  33  0  8,1  0

栄養成分の詳細
つくしに多く含まれる栄養成分。

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つくしの効能

ビタミン、ミネラル、食物繊維ともにバランスよく含まれています。量も多いほうです。
ビタミン・ミネラルともに糖質・タンパク質・脂質が十分に力を発揮できるように潤滑油としての役目があったり、血管や粘膜、骨、皮膚などの健康を保ち、新陳代謝を促す働きがあります。食物繊維は整腸作用等があります。ただし、茹でることでカリウム、リン、ビタミン類は量が半減します。

生薬である「問荊(もんけい)」の効能としては利尿作用があります。花粉症にも有効だと言われます。

つくしの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・地方により差がありますが概ね3~5月
  • 理想的な保存方法・・・灰汁抜きしたものは冷凍保存が可能
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷凍では長期保存が可能

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青梗菜

青梗菜

青梗菜(チンゲンサイ)はアブラナ科アブラナ属の植物。葉が丸く球のようにならない、非結球性葉菜類の一種です。

中国原産の野菜で、茎が緑のものが「青梗菜」白い茎は「パクチョイ(白菜)」と呼ばれます。中国野菜の一つです。
葉が杓子のような形をしている点は雪白体菜(せっぱくたいさい)とも似ています。青梗菜も和名では「体菜」と呼ばれます。

近年ではサイズを小さくした「ミニチンゲンサイ」も出回っていまぅ。

中国野菜とは

中国原産の野菜、あるいは中国で大幅な品種改良された野菜のこと。
日本では主に日中国交正常化以後に広まった野菜がそれに当たります。

青梗菜の産地

以前は中国から輸入していましたが、現在では国内で生産されたものが主流です。
出荷量が多い県としては、茨木県、静岡県、愛知県、群馬県、埼玉県、長野県、千葉県等が挙げられます。

おいしい青梗菜の選び方

全体に変色がないもの。肉厚なもの。しなびてないものや傷がないもの。葉と茎の濃淡がはっきりしているもの。

青梗菜の食べ方・料理

中国料理・中華料理ではポピュラーな野菜です。
油や熱との相性が良いので各種の炒め物やあんかけ、クリーム煮等の煮物で多用されます。

和え物やスープの具、おひたしでも利用されます。

青梗菜に含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 青梗菜・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 9  0,6  0,1  2,0  32  260  100  27   1,1   0,3
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 170  0,03  0,07  66  24  0 1,2  0,1

チンゲン菜・ゆで

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 12  0,9  0,1  2,4  28  250  120  27  0,7  0,2
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 220  0,03  0,05  53  15  0  1,5  0,1

栄養成分の詳細
青梗菜に多く含まれる栄養成分。

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青梗菜の効能

ミネラル、ビタミン類はバランスよく含まれています。
ミネラルは体の調節機能に働き、体の潤滑油としても重要な役割を持ちます。

ビタミンやミネラは、ル三大栄養素と呼ばれる糖質・タンパク質・脂質が十分に力を発揮できるように潤滑油としての働きをしています。
又、血管や粘膜、骨、皮膚などの健康を保ち、新陳代謝を促すという重要な役割もしています。

青梗菜の旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・周年出回っているが、旬としては冬
  • 理想的な保存方法・・・濡れ新聞紙で包み冷蔵庫へ
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・1週間以内

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チコリー

ちこり

チコリーはキク科の多年生植物。多年生植物とは複数年に渡り生存する植物のことです。
原産地はヨーロッパからアジアの内陸部。

又、エンダイブとチコリーはフランス語と英語での呼び名の違いでもあるそうです。
「チコリ」は英語で”Chicory”。フランス語では”Endive”、アンディーブと呼びますが、英語読みではエンダイブとなります。

ただし、これらは本来別の野菜です。エンダイブは一年で枯れてしまう「一年生植物」です。

チコリーの産地

日本でも北海道や岐阜県等で栽培されています。
海外ではオランダやベルギー、フランス等で古くから栽培されています。

チコリーの選び方

身にはりがあるもの。葉の先は黄色が強く全体に白いもの。傷による変色がないもの。

チコリーの食べ方・料理

1枚の葉に食材や料理を乗せてオードブルとして利用したり、サラダ、グラタン、焼き物、和え物、等で食されます。

品種によっては根の部分をコーヒーの代用に利用されます。

チコリーに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 チコリー・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 16  1,0  微量  3,9  3  170  24  25  0,2   0,2
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 1  0,06  0,02  41  2  0  1,1  0

栄養成分の詳細
チコリーに多く含まれる栄養成分。

 

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チコリーの効能

成分表を見る限りでは栄養価が高い野菜ではありません。カリウムと葉酸が比較的多く含まれていますが、他の野菜の比べると多いほうではありません。

特有の成分では「チコリ酸」という成分が含まれており、活性酸素を消去する作用や消化促進作用等が期待できます。

チコリーの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・国産のものは晩秋から冬(輸入物は通年)
  • 理想的な保存方法・・・新聞紙で包みビニール袋に入れて野菜室へ
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・2~3日

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