いがい(ムール貝)

いがい

いがいはイガイ目イガイ科の一種です。
ムラサキガイに似ていますが日本沿岸の在来種です。
大きなものは殻長15cm、殻幅6cmにもなるようです。
カラスガイと良く呼ばれますが、本来は違う種類です。

ムール貝はフランス語のムールからの呼び名で、イガイ科の貝全般を意味します。
ムール貝は日本では主に「ムラサキイガイ」がこれにあたります。

ムラサキイガイのほとんどは外来種で、日本では北海道の太平洋側に「キタノムラサキイガイ」という在来種が分布しています。
ムラサキイガイを「カラスガイ」と呼ぶことがありますが、本来は別種でありカラスガイはイシガイ科に属する2枚貝です。

いがいの種類

いがいの仲間は以下のような種類になります。(参照・wikipedia)

  • イガイ・・・日本、東南アジアの一部地域に分布。
  • ムラサキイガイ・・・地中海原産。日本では北海道以南に外来種として分布している。
  • キタノムラサキイガイ・・・北海道の太平洋側に分布する在来種。
  • ヨーロッパイガイ・・・地中海以外のヨーロッパと北米などに分布。
  • チリイガイ・・・アルゼンチン南端部、チリ沿岸全域に分布。

いがい(ムール貝)の食べ方・料理

主にフランス料理、イタリア料理、スペイン料理で利用されます。
代表的な料理では、パエリア、ブイヤベース、ペスカトーレ、アクアパッツァ、ワイン蒸し、ガーリック焼き、パスタ、トマト煮、等が挙げられます。

いがい(ムール貝)に含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 いがい(ムール貝)・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 70  10,3  1,4  3,2  540  230  43  160   3,5   1,0
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 34  0,01  0,37  42  5  47  0  1,4

栄養成分の詳細
いがい(ムール貝)に多く含まれる栄養成分。

 

 

スポンサーリンク

いがい(ムール貝)の効能

鉄が豊富に含まれていますので貧血の予防や改善に有効です。
ビタミンB12や葉酸も多いのですが、これは赤血球のヘモグロビンの合成を助けることから悪性の貧血を予防する効果が期待できます。
ビタミンAは目に必要不可欠なロドブシンという物質を作るのに重要な働きをしています。

いがい(ムール貝)の旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・ムール貝は7月から10月・いがいは6月から8月・(いずれも地域による)
  • 理想的な保存方法・・・乾燥させないように濡らした新聞紙やキッチンペーパーで包む・窒息するので密閉容器には入れない・冷蔵庫は乾燥するのでNG
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・加熱調理できる目安としては3~4日

関連記事

もろこ(ほんもろこ)

もろこ

もろこはコイ科タモロコ属に属する淡水魚です。正式名称は「ほんもろこ」です。
海水魚の「クエ」や「イシナギ」のことを地方名・別名でモロコとも呼びますが、正式名称に「モロコ」が付くのはこちらのほうです。

琵琶湖の固有種らしいのですが、現在では諏訪湖や山中湖、奥多摩湖、三方五湖等にも移植されているそうです。
大きなものでも15cm程度の魚で、水生昆虫やプランクトン等を捕食しながら生きています。

ほんもろこの食べ方・料理

臭みが無く淡白な白身の魚です。又、骨が柔らかいのでどんな料理にも合います。
代表的なものは、甘露煮、佃煮、南蛮漬け、天ぷら、フライ、昆布巻き、醤油焼き(素焼き)、塩焼き、田楽、から揚げ、等が挙げられます。

ほんもろこの漁と釣り方

刺し網。養殖も盛んに行われている。
近年は漁獲量が激減しており、稚魚放流等で資源の回復に努めている。

釣り方は餌釣りです。餌にするのは「赤虫(ユスリカの幼虫)」です。
浮き釣りでもいいのですが、琵琶湖ではワカサギの仕掛けに餌を付け、リール付きのタックルで遠投して狙います。
着低したら少しづつ引いてきてもいいのですが、そのまま糸を張っあたりを待つという方法も有りです。

ほんもろこに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 ほんもろこ・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 113  17,5  4,1  0,1  86  320  850  640   1,3   3,4
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 250  0,03  0,20  37  2  210  0  0,2

栄養成分の詳細
ほんもろこに多く含まれる栄養成分。

 

 

スポンサーリンク

ほんもろこの効能

カルシウムが豊富です。カルシウムは骨や歯を丈夫にします。
リンもカルシウムやマグネシウムと結合して骨や歯の主成分になります。

ほんもろこの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・冬(子持ちモロコとされ京都等の高級料亭へ高値で買い取られる)
  • 理想的な保存方法・・・下処理をして冷蔵庫へ
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷凍では長期保存が可能

関連記事

とらふぐ

とらふぐ

とらふぐはフグ目フグ科に属する魚です。
北海道南部(室蘭以南)から東シナ海、黄海に広く生息します。
稚魚のころは汽水域にもいます。成魚になると体長50cm以上になります。

食用としては高級魚で知られますが、テトロドトキシンという毒(神経毒)を肝臓や卵巣、皮に持っているため取り扱いには免許を必要とします。
これはとらふぐ以外にも他のふぐでも同様です。
ただし、養殖されたものについては無毒のものもあるそうです。

とらふぐの漁と釣り方

延縄、底延縄、一本釣りで漁獲されます。
主な産地としては、富山、石川、福岡、愛媛、静岡、福井、山口、等が挙げられます。
養殖が盛んな地は長崎、愛媛、香川、大分、山口、静岡、等が挙げられます。

レジャーとしてとらふぐを狙う釣りは無いと思います。
ただし、きびなごやさんまの切り身等で夜釣りで太刀魚を狙っていると外道で掛かることがあります。
又、ショウサイフグ等を狙う「カットウ釣り」で掛かることもあるかもしれません。

とらふぐの食べ方・料理

とらふぐは最高級魚として市場で扱われます。
刺身(てっさ)、ちり鍋(てっちり)、ヒレ酒、から揚げ、焼きフグ、雑炊、寿司、等で広く食されます。

とらふぐの旨み

通常旨味成分といえば、グルタミン酸やイノシン酸、グアニン酸、等のアミノ酸です。
これらアミノ酸はたんぱく質を構成する成分となります。
肉質の甘味は「グリシン」や「リジン」で、とらふぐはこれを多く含んでいるそうです。

とらふぐに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 とらふぐ・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 85  19,3  0,3  0,2  100  430  6  250   0,2   0,9
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 3  0,06  0,21  3  微量  65  0  0,3

栄養成分の詳細
とらふぐに多く含まれる栄養成分。

 

 

スポンサーリンク

とらふぐの効能

高たんぱく、低脂肪ですから健康を維持するには有効な食材です。
たんぱく質は骨や歯を丈夫にします。ミネラル類は豊富とは言えませんがバランスよく含まれていますので、体調を整えるには有効です。

とらふぐの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・天然は冬(12月~2月)・養殖は通年
  • 理想的な保存方法・・・下処理をしっかりしないと、有毒部分の毒が筋肉へ移ってしまうため、専門的な知識が必要となる
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷凍では長期保存が可能

関連記事

あこうだい

あこうだい

あこうだいはカサゴ目フサカサゴ科に属する海水魚です。
水深500m以上に生息し、鮮やかな赤色をした目の大きな魚です。
相模湾や駿河湾の深海に良く見られます。

あこうだいの別名

「めぬけ」、「あこう」とも呼ばれます。
めぬけは深海から上がってきたとき、水圧の加減で目が飛び出すことからこの名前が付いたと思われます。

あこうだいの漁と釣り方

延縄や深海釣りで漁獲されます。
レジャーとしての釣りも、20本針と2k位のオモリを付けた胴付き仕掛けで水深500m位を釣ります。
餌はイカの短冊や身餌が一般的です。
専用の竿や1000m以上の道糸を巻ける専用のリールが必要になります。
相模湾や駿河湾の一部漁港から遊漁船が出ています。

あこうだいの食べ方と料理

刺身、洗い、焼き物、味噌漬け、粕漬け、煮付け、鍋物、吸い物、等、癖がない白身ですからどんな料理でもおいしくいただけます。
特に5kg以上のものは脂がのって美味。

あこうだいに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 あこうだい・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 93  16,8  2,3  0,1  75 310  15  170   0,3   0,4
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 26  0,11  0,04  3  微量  56  0  0,2

栄養成分の詳細
あこうだいに多く含まれる栄養成分。

 

 

スポンサーリンク

あこうだいの効能

ビタミンAが比較的多く含まれます。これは「目のビタミン」ともいわれ、目に必要不可欠なロドブシンという物質を作るのに重要な働きをしています。

あこうだいの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・冬
  • 理想的な保存方法・・・切り身、あるいは下処理後おろして冷蔵庫
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷蔵では3・4日、冷凍では長期保存が可能

関連記事

えそ

えそ

えそはヒメ目エソ科に属する魚の総称です。通常えそというと「「マエソ」を指します。
大きなものは50cmを超えます。
口が目の後ろまで裂けるように開き、顔だけ見ると魚というより蛇に似ている感じがします。
体は円筒形で、体色は黄色ががかっていますので色は違いますがぼらのような形をしています。

えその仲間は全世界の熱帯から亜熱帯に分布しており、日本では本州の中部以南位で見られます。
通常浅瀬や汽水域で見られますが、水深200m位まで生息しています。
肉食で甲殻類や貝類、いそめなどの多毛類、小魚等を捕食しています。

えその種類

えそには下記のような種類がいます。

  • まえそ・・・背中が褐色で腹側は白い。大きなもので50cm程度。
  • わにえそ・・・大きなものは70cmを超える。尾鰭の下半分が黒い点がある。まえそやとかげえそに似ている。
  • とかげえそ・・・大きなものは50cmを超える。まえそに似ているが胸鰭が短い。
  • あかえそ・・えその仲間では小さく、30cm程。体に赤い模様がある。熱帯・亜熱帯に分布する。
  • おきえそ・・・体長は40cm程度。吻が極端に短い。熱帯・亜熱帯に分布する。

えその漁と釣り方

底引き網で漁獲される。

釣りは専門に狙うことはない。ただし、キス釣りをしていると針にかかったキスに食いついてきたり、いわしで平目を狙っていると外道でかかることがある。
ルアーでも釣れることがあある。

えその食べ方と料理

味は悪くないが小骨が多いなどで料理としては向かない。食べるとしたら、身をすりつぶして吸い物やはんぺんなどにすると良いでしょぅ。
通常かまぼこやはんぺんなどの練り製品で利用されることが多い。

えそに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

えそ・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛 
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 93  20,1  0,8  0,1  120  380  80  260   0,3   0,4
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 0  0,07  0,10  13  2  74  0  0,3

栄養成分の詳細
えそに多く含まれる栄養成分。

 

 

スポンサーリンク

えその効能

カリウムが多く含まれます。カリウムには、細胞内の酵素反応を調節する働きがあります。エネルギーの代謝を円滑にし、細胞が正常に活動する環境づくりをしています。又、ナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制し、尿への排泄を促す働きがあることから、血圧を下げる作用があるとされ、高血圧を予防する効果があります。

リンはカルシウムやマグネシウムと結合して骨や歯の主成分になります。

えその旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・産卵期が夏ということで冬から春が旬ではないかと思われます。
  • 理想的な保存方法・・・下処理後、おろして冷蔵庫へ
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷凍では長期保存も可

関連記事

おひょう

おひよー

おひょうはカレイ目カレイ科オヒョウ属の海水魚。アラスカで「ハリバット」と呼ばれます。
カレイに似ていますがおひょうのほうは大型で、大きなものは3m以上になります。

主に北極海やオホーツク海、ベーリング海、といった北の冷たい海に分布しています。
日本では東北以北と日本海北部に「タイヘイヨウオヒョウ」という種類がいるそうです。

おひょうの漁と釣り方

主に延縄や底引き網で漁獲されます。

釣り方は船(ボート)からの餌釣りです。
餌はさばやにしんといった魚、もしくはその切り身です。太い糸と針、強力な竿やリールが必要です。
海外(アラスカ・等)では大型のオヒョウを狙ったスポーツフィッシングのツアーがあります。

おひょうの食べ方・料理

ムニエル、ソテー、フライ、刺身、煮付け、等で利用されます。
回転すしの「エンガワ」でも利用されています。
おいしい魚です。

おひょうに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 おひょう・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 100  19,9  1,7  0,1  72  400  7 260   0,1   0,5
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 13  0,09  0,07  12  微量  49  0  0,2

栄養成分の詳細
おひょうに多く含まれる栄養成分。

 

スポンサーリンク

おひょうの効能

カリウムが多く含まれます。これはナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制し、尿への排泄を促す働きがあることから、血圧を下げる作用があるとされ、高血圧を予防する効果があると考えられています。

おひょうの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・秋から春
  • 理想的な保存方法・・・切り分けてラップなどで冷蔵(冷凍も可)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷凍では長期保存も可

関連記事

むろあじ

むろあじ

むろあじはスズキ目スズキ亜目アジ科ムロアジ属の海水魚です。
全世界の温帯から熱帯に広く分布しています。
通常見られるアジに似ていますが、むろあじはこれらのものに比べ長細く円筒形で、大きなものでは30cmを超えます。

むろあじの種類

全世界では10種類ほどいるそうです。
日本近海で見られるのは以下のようなものです。

  • オアカムロ・・・成魚で40cm以上になる。尾びれが赤くなっている。刺身で美味。「オアカ」「アカアジ」「アカムロ」等で呼ばれるらしい。
  • クサヤモロ・・・伊豆大島では「アオムロ」と呼ばれる。クサヤの高級原料。
  • アカアジ・・・成魚で30cm前後。尾びれが赤いがオアカほど赤くない。

むろあじの漁と釣り方

巻き網、定置網、等で漁獲されます。

釣り方はスキンや魚皮のサビキか吹流し仕掛け。
オキアミやアミエビの餌でも釣る事ができます。

むろあじの食べ方・料理

刺身、干物(クサヤ)、が美味です。特に産卵前のものやオアカムロの刺身はおいしい。
フライやから揚げ、焼き物、寿司ネタ、等でも利用されます。

むろあじに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

むろあじ・生

ネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛 
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 166  23,6  6,9  0,4  56  420  19  280   1,6   1,0
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 4  0,18  0,32  5  微量  64  0  0,1

栄養成分の詳細
むろあじに多く含まれる栄養成分。

 

 

スポンサーリンク

むろあじの効能

カリウム・リンが目立ちます。体の調子を整え生活習慣病の予防に有効です。
たんぱく質も多く含みます。体を作っていくうえで必要な栄養素ですが、他にも酵素や、免疫抗体、血液成分、遺伝子、神経伝達物質、エネルギーなどにも利用されます。

むろあじの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・初夏・夏
  • 理想的な保存方法・・・下処理後下ろして冷蔵庫へ
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・生は冷蔵庫で1~2日程度(鮮度が落ちるのが早いの早めに食べる)

関連記事

かじか

かじか

かじかはカサゴ目カジカ科に属する魚です。見た目はハゼと似ています。
北海道南部以南の各地に生息しています。
地域よっては「ゴリ」とか「ドンコ」と呼ばれます。
石と石の間とか岩の隙間に潜み、水生昆虫や小魚等を捕食しています。
何種類かのかじかがおり、大きなものは25cm位にはなります。

かじかの生態

淡水で一生過ごすものと、稚魚の時期のみ海で過ごすものに分けられます。

  • 大卵型・・・河川の上流に生息する。水生昆虫を餌にしている。
  • 少卵型・・・河川の中流から下流、稚魚のときは海水で過ごす。

かじかの漁と釣り方

各地で様々な伝統的な漁が行われています。

  • 板落とし漁・・・専用の道具で上流から水底を掘り返しながら下流の網に追い込む。
  • がらびき漁・・・「板落とし漁」と似ている。さざえの殻を付けた荒縄を舟で引き、かじかを下流に網に追い込む。
  • つき漁・・・箱めがねで海底をのぞき、ヤス(モリ)でかじかを突くという方法。
  • 筌(うけ)・・・筌(うけ)と呼ばれる竹製の籠を水底に仕掛ける。その仕掛けに上流に向かうかじかが入るように石や板で導く。

釣り方は餌釣りが一般的です。
いくらや水生昆虫、ミミズ等を使い底付近を釣ります。

かじかの食べ方と料理

カジカ汁、佃煮、から揚げ、天ぷら、姿焼き(串焼き)、等で利用されます。
石川県金沢市の「ゴリ料理」、北海道の「かじか汁」は郷土料理です。

かじかに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 かじか・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 111  15,0  5,0  0,2 110  260  520  400   2,8   1,7
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 180  0,07  0,38  15  1  220  0  0,3

栄養成分の詳細
かじかに多く含まれる栄養成分。

 

 

スポンサーリンク

かじかの効能

鉄が比較的多く含まれています。鉄は肺から取り込んだ酸素を全身の組織に供給する役割を持ちます。
カルシウムも多いですが、これは骨や歯を丈夫にします。
ビタミンAは「目のビタミン」ともいわれ、目に必要不可欠なロドブシンという物質を作るのに重要な働きをしています。

かじかの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・秋から冬
  • 理想的な保存方法・・・甘露煮
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷凍では長期保存が可能

関連記事

どじょう

どじょう

どじょうはコイ目ドジョウ科に属する淡水魚です。どじょうと言えば通常「まどじょう」を指します。
淡水魚とは塩分濃度の低い真水に生息する魚のことです。
全国の平野部にある水田や沼、小川、用水路・湿地等に生息するのですが、近年では農薬の影響で昔に比べれば減少しています。

大きなものでも20cm位にしかなりません。
口の周りにひげが10本生えているのが特徴です。

どじょうの種類

どじょうには幾つかの種類が存在します。

  • まどじょう・・・日本全国に生息しますが数は減少している・ぬめりがある。
  • ほとけどじょう・・・最大でも8cm・本州の琵琶湖以北に生息。
  • しまどじょう・・・最大でも10cm・本州と四国に生息(一部地域はいない)・黒い斑点が縞のようにある・ぬめりは少ない・ひげは6本。

どじょうの漁と釣り方・獲り方

水路の下流に網を仕掛け、音を出しながらどじょうを追い込むという「追い込み漁」。長良川等では「のぼり落とし」と呼ばれる漁罠で捕らえたようです。

獲り方は「洞(ど)」と呼ばれる竹製の仕掛けに、餌となる米ぬかだんごやみみずを入れて川に沈めて入るのを待ちます。ペットボトルも応用できます。
アカムシやミミズを小さく切って小さな針(袖針の1・2号等)に付ければ浮き釣りもできます。

どじょうの食べ方・料理

柳川鍋が有名です。
他は、甘露煮、から揚げ、味噌汁、天ぷら、等があります。

どじょうに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 どじょう・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 79  16,1  1,2  微量  96  290  1100 690   5,6   2,9
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 15  0,09  1,09  16  1  210  0  0,2

栄養成分の詳細
どじょうに多く含まれる栄養成分。

 

 

スポンサーリンク

どじょうの効能

カルシウムが非常に多く含まれています。
カルシウムは骨や歯を丈夫にする働きがあります。
滋養強壮効果も期待できます。

どじょうの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・初夏・夏
  • 理想的な保存方法・・・できるだけ綺麗な真水で生かすようにする(泥をはかす効果もある)
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・死んでしまうと味が落ちるので保存には向かない

関連記事

うぐい

うぐい

うぐいはコイ目コイ科ウグイ亜目に分類される魚です。
大まかな見方をするとワカサギを大きくしたような形で、大きなものは50cmを超えます。
腹部は銀白色をしていますが繁殖期になると赤い側線が3本出てきます。
日本では沖縄を除く全国で見ることができます。
通常は河川の上流部から下流部に広く生息しますが、汽水域でも見ることができます。
汽水域や内湾に生息し、産卵時に河川を遡上するものは「マルタ」とか「マルタウグイ」と呼ばれます。これはウグイの近縁種に当たります。

うぐいの地方名

「ハヤ」と呼ぶ地方が多くあります。「ヤマコ」「アカハラ」とも呼ばれます。

分布の広さからアイソ、アカハラ、クキ、タロ、ニガッパヤ、イダ、ヒヤレなど各地の独特な名前が付けられている。

引用元:wikipedia.

うぐいの漁と釣り方

各地で様々な漁獲法があります。
投網で獲る「投網漁」「せつき漁」、竹で編んだ漁具を利用する「うぐい突き漁」、「つけ場漁」等があります。

うぐいは雑食ですから様々な釣り方ができます。
例えば、毛ばりを使う「テンカラ」「フライ」、みみずや魚肉ソーセージ、川虫、蜂の子、サシ、等の餌を使う「浮き釣り」「ミャク釣り」、たくさんの針が付いている仕掛けで引っ掛ける「コロガシ釣り」、練り餌を使う「ぶっこみ釣り」、ルアーでも釣れることがあります。

うぐいの食べ方・料理

小骨が多く泥臭さが残るためおいしいとは言えません。
一部地域では、甘露煮や塩焼き、燻製、煮付け、天ぷら等で食されています。

滋賀県では特産物の「フナ寿司」を作る際、うぐいを代用として使うこともあるそうです。

うぐいに含まれる栄養成分

可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一

 うぐい・生

エネルギー    タンパク質  脂質   炭水化物  ナトリウム   カリウム  カルシウム   リン   鉄   亜鉛
 Kcal(カロリー)  g  g  g  mg  mg  mg  mg  mg  mg
 100  20,1  1,5  0,2  83  340  69  240   0,7   3,4
ビタミンA    ビタミンB1   ビタミンB2  葉酸  ビタミンC   コレステロール  食物繊維  食塩相当量  
 μg  mg  mg  μg  mg  mg  g  g
 41  0,03  0,11  8  微量  93  0  0,2

栄養成分の詳細
うぐいに多く含まれる栄養成分。

 

 

スポンサーリンク

うぐいの効能

亜鉛が比較的多く含まれています。
亜鉛は100種類以上の酵素に含まれる必須元素で、タンパク質や遺伝情報物質DNAの合成や、糖質、脂質の代謝、インスリンの合成、免疫反応などに関与しています。
又、最近の研究では脳機能を活性化させ、学習能力の向上に効果があると言われます。

うぐいの旬と保存方法

  • 食べると良い時期(旬)・・・「桜うぐい」と呼ばれ食されるのは4月から5月中旬
  • 理想的な保存方法・・・下処理をして冷蔵庫へ
  • 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷凍では長期保存が可能

関連記事