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日本は食料自給率が低い国ですが、現代ではお金さえ出せば手に入らないものは無いと言われるくらい豊富な食材が揃っています。それほど恵まれた環境であっても、現代人は健康面で大きな問題を抱えていると言われます。それは過食であったり、偏った食事、不規則な食事が原因となり、しいては様々な生活習慣病を招くことになってしまうのです。特に高齢者が介護を必要となった原因を見てみると、脳血管疾患や認知症、ガン、糖尿病、などの生活習慣病が目立ちます。

ただ、とはいっても日本人は世界の中では平均寿命が男女ともにトップクラスですし、健康寿命ランキングを見てもいつも上位にランクインされています。これは、食生活が欧米化の影響をかなり受けているにもかかわらず、根底を支えているのは日本食の食習慣だそうです。言わば、それだけ日本食は栄養バランスが優れた食事ということです。
ちなみに、この健康寿命とは、寝たきりなどの健康障害で介護を受けることもなく健康に生きた期間です。

きんとき

バランスの良い食生活をおくるためには

食生活のバランスを取るためには、主食・主菜・副菜をバランスよくとる事が大事です。あまり神経質になると疲れますので、主食と主菜、副菜の割合はおおよそ、2対1対2くらいが良いとされているようです。
一般的な成人で主食は1日ご飯4杯程度が適量です。

食事はただ空腹を満たすためではなく、できるだけ体に必要な栄養成分を効果的に接種する必要があります。偏った食事や不規則な食事を長い間続けれいると、体調も悪くなるでしょうし、健康な体を維持できません。
しいては、仕事面にも影響が出てしまいます。

栄養バランスの良い食生活をおくることができれば、糖尿病や心臓疾患、動脈硬化、等の生活習慣病を減らすことにつながりますし、いい仕事もできる、といいことづくめなのです。

年代べつ食事のとり方


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乳幼児

乳幼児から幼児期にかけては食事の楽しさと、良い食習慣をつけることが大切です。そして、発達に伴い、お乳だけの栄養から半固形食、そして固形食へと進みます。
乳児の唯一の栄養源です。母乳が不足しているときは、人口乳(乳児用調整粉乳)を与えることになります。なお、生後2ヶ月を過ぎれば、果汁やスープなども与えることができます。
生後5・6ヶ月を経過すると、離乳食を始めます。これは、タンパク質やミネラルが不足してくるからです。このとき、必要以上に離乳食を遅らせたり、食品を制限すると、栄養が不足することになり、食べる学習の機会を失うことにもなります。

小学生

6~11歳は学童期です。この時期になれば活動量も増え、体の発達も著しくなります。ただ、個人差も大きく女子は月経が始まる子も出てきます。そのため鉄分の必要量も増えてきます。
大人と同様の食生活になる時期ですから、この時季の食事は心の発達や大人になってからの嗜好にも影響を与える時期です。そのため、規則正しい時間に食事をとることと、家族みんなで食事をし、3食好き嫌いなく食べるようにしなければなりません。知能も体も発達し運動量が増えますから、それに見合う栄養素をバランスよくとる必要があります。

中学生~高校生

この時期は思春期(12~17歳)にあたります。成長期でもありながら、人によっては身体ができあがる時期でもあります。このころには、性別による体系の違いがはっきりします。そして育ち盛りということもあり、人生の中で最もしっかり栄養成分をとらなけえばなりません。骨量が一番増える時期でもありますから、良質なたんぱく質やカルシウム、乳製品などがおすすめです。女性は月経の影響で鉄分が不足気味しがちですから鉄や鉄の吸収を助けるビタミンBやCをとりましょう。

しっかり食べて運動をすることが大切ですが、朝食を抜いたり好きなものしか食べないような偏食をすることもあります。このような問題はこの時期の特徴ですが、今食べているものが自分の体を作るうえで重要だと言うことを理解させ、意識的にバランスのとれた食事を考えられるように指導する必要があります。

成人

青年期・壮年期(18~44歳)は、最も体力と気力が充実する時期です。働き盛りでもありますが、身体の丈夫さを過信して不摂生になることもあります。
若いうちは不規則な生活習慣でも健康には影響でにくいですが、それが永く続くと生活習慣病になることも考えられます。外食が多くなり気味ですから、かたよった食事になりがちです。
健康で生き続けるには生活習慣と自己管理が重要です。できるだけ、野菜の副食をとる必要があります。またメタボ対策としても、脂質・糖質などは控え、食物繊維や野菜をとりましょう。

高齢者(65歳以上)

高齢期になると老化により基礎代謝が低下します。エネルギーの消費量が減る時期でもあります。

体力が低下して活動量が減りますから、今までのような食事をしていると肥満になりやすくなります。基礎代謝の低下とともに摂取エネルギーは減少しますが、良質のたんぱく質やビタミン・ミネラルなどはしっかりとる必要があります。

様々な機能も低下しすることで、食欲がなくなり低栄養素を招くこともあります。寝たきりの人でも、十分な栄養をとることが床ずれや病気の長期化を防ぐことができます。

さらに、生理的機能の低下のみならず、食事への関心もうすくなる時期です。ましてや1人暮らしで食事をすればなおさらです。そのため、1人でも負担を感じないで食事を楽しむように工夫をしなければなりません。

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