女性の病気とその症状
女性の病気としては、月経痛や月経不順などから、貧血、子宮や卵巣などの病気まで様々です。
重要なことは、同じような症状でも原因となる病気は人それぞれなので、早期に婦人科を受診することです。
貧血の場合は、特に女性特有というわけではないのですが、これは月経により血液が失われ鉄不足になることや、無理なダイエットで栄養のバランスがくずれることが原因となります。
骨粗鬆症も女性に多いのですが、これは更年期の女性に多く、骨のカルシウムの流出を抑える女性ホルモンの分泌が減るので骨がもろくなり起こるとされています。
栄養成分についての知識 栄養成分についてのの詳しい解説は 下記のリンクをご覧ください。 スポンサーリンク |
女性の病気に有効な栄養素
更年期障害やともなう症状を解消するためには、栄養バランスを考えた食事をとることが必要です。
老化の防止や新陳代謝を高める効果があるのはビタミンAやEで、うなぎなどに多く含まれます。
貧血
貧血は血液中のヘモグロビンの減少により起こります。ほとんどがヘモグロビンの材料である鉄不足が原因で起きる「鉄欠乏性貧血」で、女性に多くみられます。
そのため日ごろから鉄分を含む食事をこころがけることが大切です。レバーや貝類などに含まれる「ヘム鉄」は、緑黄色野菜やひじきなどに多い「非ヘム鉄」よりも吸収率が高くなります。又、ヘモグロビンを作るのに必要なたんぱく質の十分な摂取が必要です。
鉄やたんぱく質の吸収を促進するのはビタミンCです。これには、鉄の吸収を良くしてヘモグロビンの合成を助ける働きがあります。
貧血により、冷え性や肩こりになることもあります。これは鉄分が多い食品をとったり、鉄製の調理器具を使うことで摂取を増やせます。
骨粗しょう症
骨粗しょう症は、骨の密度が低下し骨がすかすかになる病気です。骨折しやすくなってしまいます。
骨粗しょう症の主な原因はカルシウム不足です。骨量は20歳をピークに中高年期からしだいに減少していきます。特に女性の場合は女性ホルモン減少に伴い、カルシウム吸収が悪くなるので、骨粗しょう症になりやすくなります。
カルシウム、マグネシウム、タンパク質が多く含まれる食品とともに、カルシウムの吸収を高めるビタミンDをとることが必要です。
月経痛(生理痛)
月経痛には子宮や卵巣の病気が隠されている可能性があります。月経痛の解消は、病気があれば治し、冷えを取り除くんのが有効とされます。
そのため入浴などで腰や下半身、おなかを温めることが有効です。食事は体を冷やす生野菜は避け、体を温める作用がある根菜やたんぱく質を含む大豆製品が有効です。
月経前症候群となるイライラや下腹部の痛みには、神経を安定させる作用があるカルシウムやビタミンB6が効果的です。
そして、ビタミンやミネラルの吸収を良くするためにアルコールの摂取は控えめにしましょう。
更年期障害
閉経前後10年位の間に起こる内分泌失調および自律神経失調症の症状を更年期障害といいます。閉経に伴う月経異常だけでなく、倦怠感や腰痛、発汗、冷え、頭痛、肩こり、動悸、などの症状がでます。
この原因は卵巣の機能が低下し、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減少することにあります。女性ホルモンの減少を予防することはできませんが、大豆などに含まれるイソフラボンは、体内でエストロゲンと似た働きをし、更年期お症状を緩和する作用があります。
女性の病気に効く食品
- カルシウム・・・牛乳・小魚
- ビタミンD・・・きのこ類
- 鉄分・・・豚レバー・アサリ缶詰水煮・ひじき・小松菜
- シンゲロール・・・しょうが
- イソフラボン・・・大豆・大豆製品
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