いわし(鰯)といえば魚の中でも代表的な大衆魚というイメージですが、近年では漁獲量も減少傾向にあるといわれ、このイメージに変化がでてきているようです。
いわしの種類は、マイワシ、ウルメイワシ、カタクチイワシ、などが挙げられます。
食べ方としては、刺身を初めとして、ミリン干しや目刺し、煮干、タタミイワシ、などの干物や煮物、あるいは缶詰など、多くの料理と加工品があります。
いわしにも他の青魚同様、良質のタンパク質と脂質が豊富に含まれます。
さらに、ミネラルでは鉄やカルシウム、ビタミン類ではビタミンAやB群、ビタミンE、ビタミンDまでも含まれているのが大きな特徴です。
含有量の例としては、中位の大きさ1匹にタンパク質が約10g、カルシウム35mg、ビタミンDは5,0μg程含まれています。
いわしに含まれる栄養成分
可食部(食べられる部分)100gに含まれている成分の数値です。
※μg(マイクログラム)は1gの10万分の一/mgは1gの千分の一
まいわし・丸干し
エネルギー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 |
Kcal(カロリー) | g | g | g | mg | mg | mg | mg | mg | mg |
193 | 32,8 | 5,5 | 0,7 | 1500 | 470 | 440 | 570 | 4,4 | 1,8 |
ビタミンA | ビタミンB1 | ビタミンB2 | 葉酸 | ビタミンC | コレステロール | 食物繊維 | 食塩相当量 |
μg | mg | mg | μg | mg | mg | g | g |
40 | 0,01 | 0,41 | 31 | 微量 | 110 | 0 | 3,8 |
うるめいわし・丸干し
エネルギー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 |
Kcal | g | g | g | mg | mg | mg | mg | mg | mg |
239 | 45,0 | 5,1 | 0,3 | 2300 | 820 | 570 | 910 | 4,5 | 2,7 |
ビタミンA | ビタミンB1 | ビタミンB2 | 葉酸 | ビタミンC | コレステロール | 食物繊維 | 食塩相当量 |
μg | mg | mg | μg | mg | mg | g | g |
0 | 0,25 | 0,43 | 44 | 微量 | 220 | 0 | 5,8 |
かたくちいわし(いりこ)・煮干し
エネルギー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 |
Kcal | g | g | g | mg | mg | mg | mg | mg | mg |
332 | 64,5 | 6,2 | 0,3 | 1700 | 1200 | 2200 | 1500 | 18,0 | 7,2 |
ビタミンA | ビタミンB1 | ビタミンB2 | 葉酸 | ビタミンC | コレステロール | 食物繊維 | 食塩相当量 |
μg | mg | mg | μg | mg | mg | g | g |
微量 | 0,10 | 0,10 | 74 | 0 | 550 | 0 | 4,3 |
うかたくちいわし(ごまめ)・田作り
エネルギー | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 |
Kcal | g | g | g | mg | mg | mg | mg | mg | mg |
336 | 66,6 | 5,7 | 0,3 | 710 | 1600 | 2500 | 2300 | 3,0 | 7,9 |
ビタミンA | ビタミンB1 | ビタミンB2 | 葉酸 | ビタミンC | コレステロール | 食物繊維 | 食塩相当量 |
μg | mg | mg | μg | mg | mg | g | g |
微量 | 0,10 | 0,11 | 230 | 0 | 720 | 0 | 1,8 |
栄養成分の詳細
いわしに多く含まれる栄養成分。
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いわしの効能
いわしの脂質には、EPAやDHA、タウリンなどといった注目される栄養成分が豊富に含まれています。
これらには、血液の流れをよくする働きや、血液をサラサラにする働き、善玉コレステロールを増やし悪玉コレステロールを減らす働き、中性脂肪を減らす働き、などがあります。
さらに、豊富に含まれるビタミンEには、血管を若々しく保つ効果などもあります。
動脈硬化や高血圧、心筋梗塞、脳梗塞、などといった生活習慣病にはとても有効です。
さらに、カルシウムも100g中に70mg、まいわしのまる干しでは440mg、かたくちいわしの丸干しでは2200mg、うるめの丸干しでは570mg、とかなり豊富に含まれていますし、カルシウムの吸収を助けるビタミンDも多く含みなす。
これにより、骨を丈夫にしますし、骨粗鬆症にも有効です。
いわしの旬と保存方法
- 食べると良い時期(旬)・・・秋~冬(まいわし)
- 理想的な保存期間の目安(賞味期限)・・・冷蔵庫で1~2日程度
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