食品の栄養成分には、その種類によって働きがあります!!
栄養を摂りすぎると肥満になり、不足すると栄養失調や飢餓になることも考えられます。
現に、先進国であるアメリカでは成人の約半数は肥満ぎみといわれますし、子供にもその傾向は広がっているようです。日本も他人事ではなく、15歳以上の肥満人口は2000万人をはるかに超えています。
一方、発展途上国といわれる国々では、深刻な栄養不足がもとで病気になり死んでいく子供たちは、年間880万人にものぼると言われます。
さらに、栄養不足や飢餓で苦しむ人口を見てみると、世界中で8億人を越えています。今や世界の総人口は70億位ですから、その一割強はまともに食事がとれていないということになります。
様々な食品をバランスよく食べることは重要だということは既におわかりいただけたでしようが、そのような食事をすることで、栄養素をバランスよく摂取できるからです。理想的なのは40~50種類の栄養素を摂取することで、これが健康を維持するための必要条件になります。
これが不足しても過剰に摂りすぎても、いずれは健康障害になってしまうのです。
適量でバランスのとれた食生活は、寿命を延ばすだけではなく、飢餓に苦しむ国への援助へもつながりますし、しいては食料自給率を高めることにも貢献するのです。
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3大栄養素と5大栄養素
食品には栄養素と栄養素以外の有効成分が含まれています。
それはエネルギー源や体の組織をつくる3大栄養素や5大栄養素、そして免疫力を高めたり抗酸化作用などが期待される栄養素以外の有効成分です。
3大栄養素とはエネルギー源になる栄養素で下記のようなものです。
- 糖質(炭水化物)
- 脂質
- たんぱく質
5大栄養素とは上記の3大栄養素に、ミネラルとビタミンを加えたもののことをいいます。
ビタミンは13種類あり、炭素、酸素、水素、窒素などを含む有機化合物で、複雑な化学構造を持っているのが特徴です。ミネラルは元素記号で表される物質で、食品成分表では9種類表示されています。
ミネラルやビタミンは微量であっても、生理作用の調整に力を発揮し、代謝・免疫・抗酸化作用の活性化などといった重要な働きをしています。
栄養素以外の成分とは、食物繊維やファイトケミカルのことで、これらは抗酸化作用や免疫力のアップに貢献しています。
栄養成分の働き・まとめ
- 糖質・たんぱく質
糖質とたんぱく質は1gあたり4㌔カロリー、脂質は9㌔カロリーのエネルギーを生み出します。
糖質には、単糖類・2糖類・オリゴ糖・多糖類などがあり、中でも単糖類のブドウ糖は脳のエネルギー源として重要です。
人間の細胞にとりたんぱく質はその主成分で、アミノ酸と結合され、生命維持、体の発育などに重要な働きを果たしています。
- 脂質
脂質にはコレステロールや中性脂肪、リン脂質などがあります。
これらは細胞膜、リポタンパク質、ステロイドホルモン質、ステロイドホルモンの合成材料、そして脂肪性ビタミンの吸収にも必要な栄養素です。
- ビタミン・ミネラル
ビタミンは有機化合物で13種類あります。
ビタミンは3大栄養素の代謝を助けて、細胞の新陳代謝を促進し、生理機能を調整する役目も果たしています。
ミネラルは無機化合物で、代謝を促進したり生理機能の調節もします。
さらに、歯や骨などの材料としてヘモグロビンの構成成分としても重要です。
栄養素以外の有効成分の働き
- 食物繊維
食物繊維は、排便の促進や有害物質の排除、コレステロールの低減などに役立ち、生活習慣病を予防します。
さらに、腸内善玉菌を増やし免疫力を高めるという働きもあります。
それらの効用が見直され、最近では第6の栄養素とも呼ばれます。
- ファイトケミカル
ファイトケミカルで代表的なものは、カテキン・カロテノイド・ポリフェノールなどで、種類としては数千あると言われます。
ファイトケミカルは野菜や果実などに多く含まれ、強力な抗酸化作用で老化や生活習慣病を防ぐと言われます。
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